
あなたは、英語の文法の基礎が何かを知り、またそれを習得したいと考えていませんか?
英語と同様に、日本語にも数多くの細かな文法があるのですが、必ず基礎となるものが存在ます。
我々日本人は、なぜ日本語の文法を一生懸命に勉強しなくても日本語をマスターしているのか?
そこに英語習得のヒントも隠されています。
下記が主にマイスキ英語で公開している英文法一覧ですが、どれが一番大切な基礎だと思いますか?
など、随時公開しています。
先ほどの問題ですが、この中のどの英文法が一番重要で、また基礎となるのか考えてみて下さい。
また、効率的に英文法を身に付けるのにアプリ・サイトや参考書なども知っておくと役立ちます。
ここでは、全ての文法に通じる基礎の説明だけではなく、日本人でも簡単にその基礎を身に付けることが出来るトレーニングをご紹介します。
また、英文法を筆頭に、リスニングやリーディングなどの英語のコツや方法などをまとめたテキスト(今すぐダウンロードできます)■なぜ日本人だけ英語が話せないのか?「英語のカラクリ」(PDF全71ページ)を動画付きで無料プレゼント中ですので、そちらも是非参考にしてみて下さい。
英文法とは?そもそもなぜ必要なの?

英語の文法が苦手で、それで英語を挫折したという方も多いでしょう。
しかし、英文法は、英語でのコミュニケーションを明確で正確に伝えるために必要なルールの体系です。
文法が正しく使われていない場合、意味が曖昧になったり、誤解されたりすることがあります。
下記がその例のです。
前置詞の使用
誤用:I’ll see you on the morning.
正しい使い方:I’ll see you in the morning.
なぜ間違いか:正しい前置詞を使わないと、文の意味が不明確になります。この場合、「in」を使うことで、特定の時間帯(朝)に会うことが明確になります。
不定冠詞(a, an)の使用
誤用:She has a apple.
正しい使い方:She has an apple.
なぜ間違いか:不定冠詞の使い方を間違えると、文が不自然で相手が違和感を感じコミュニケーションに障害が発生します。
英文法には、他の言語同様に、ルールが存在し、意思疎通をスムーズなものにしています。
そのルールこそが英文法であり、英会話などには必要不可欠なのです。
でも全ての英文法を全て完璧に把握することはとても難しいです。
では、何から英文法を勉強すればいいのでしょうか?
全ての英文法の基礎となるルールが存在します。それが「語順(文型)」です。
要するに、単語などの並びの順番だと思って下さい。
日本語と英語では多くの場面でこの語順に違いがあるため、多くの英語学習者を苦しめています。
最初に身に付けるべき英文法の基礎
先ほども言いましたが、英文法の基礎とは語順(文型)であり、日本人にとって、英語の語順感覚を身に付けることが最優先です。
文法用語では文型と言われるものです。
つまり、単語の並び順番に集中するだけで、英語の大半が簡単に理解できるようになります。
英語や中国語、フランス語やスペイン語、全ての言語に語順は必ず存在します。
そして、その語順の違いは文型という形で表現されており、全世界にある言語のほとんどが2つの大きな文型に区別されています。
文型は以下の3つのキーワードで表現されます。
S:Subject (主語)- 私は
O : Object (目的語)- りんごを1つ
V:Verb (動詞) - 食べました
つまり、日本語はSOVという語順で表現されます。これが日本語の文型です。
日本語の他に、564個もの言語がSOV型となります。
“SOV型”
- 日本語、インド語、韓国語、チベット語など
残念なことに、日本語と英語は同じ文型ではありません。
つまり、英語はSVOという文型となります。英語の他に487個の言語がSVO型に当てはまります。
“SVO型”
- 英語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語など
日本人と比べるとヨーロッパの方々が英語を流暢に話せる方が多いのですが、それはこの語順である文型がSOVで英語と同じだからと言われています。
逆にヨーロッパ人と比べると日本人が韓国語の習得が早いとも言われています。
それくらいこの語順は言語を習得するのに大事な基礎となるのです。
次の英文とその和訳を見て下さい。
(英語)She didn’t go to school
(語順に沿っての和訳)彼女は、〜しませんでした、行きます、〜へ、学校
(通常の和訳)彼女は学校へ行きませんでした
英語は必要な情報(主語は何?何をする?肯定、否定?現在、過去?)を最初に伝えますが、日本語はその逆で、文の後ろの方に重要な情報があります。
これも全て語順の違いからくるものです。これが、英語の文法で大変大事な基礎となるのです。
他にも英文法の最初にこの語順(文型)を学ぶことが重要な理由は次にもあります。
- 文型の基本: 英語の文型は、疑問文や否定文、簡単な文や複雑な文など様々な形式があります。これらの文型を理解し、適切に使い分けることが、リスニングやスピーキング、リーディング、ライティングの基本スキルです。文型を最初に学ぶことで、英語の文法全体の理解がより簡単になります。
- コミュニケーションの基礎: 語順と文型を理解することで、英語でのコミュニケーションがスムーズになります。意図を正確に伝えるためには、正しい語順と文型を使うことが必要です。
- 英語学習の効率: 語順と文型を最初に学ぶことで、その後の英語学習がより効率的に進むと考えられます。基本的な文法を理解していることで、新しい単語や表現を学ぶ際に、すぐに適切な文に組み込むことができます。
また、英語の語順には5つの文型(語順)があると言われています。
5文型とは、英語の基本的な文の構造を表すもので、それぞれ主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)、間接目的語(I)が異なる組み合わせで構成されています。
以下にそれぞれの文型と例となります。
- S-V (主語-動詞)文型: この文型は主語と動詞のみで構成され、動作や状態を述べる文です。
例: She sings. (彼女は歌う)
- S-V-O (主語-動詞-目的語)文型: この文型は主語と動詞の他に、動詞によって影響を受ける目的語が含まれます。
例: She reads a book. (彼女は本を読む)
- S-V-C (主語-動詞-補語)文型: この文型は、主語に関する情報を補足する補語が含まれます。補語は、主語を詳しく述べる形容詞や名詞、副詞などが使われます。
例: She is a teacher. (彼女は先生だ)
- S-V-O-O (主語-動詞-目的語-間接目的語)文型: この文型は、目的語と間接目的語の両方が含まれる文です。間接目的語は、動作の受け手や影響を受ける対象を表します。
例: She gives her friend a gift. (彼女は友達に贈り物をする)
- S-V-O-C (主語-動詞-目的語-補語)文型: この文型は、目的語に関する情報を補足する補語が含まれます。補語は、目的語を詳しく述べる形容詞や名詞、副詞などが使われます。
例: She considers the book interesting. (彼女はその本を面白いと考える)
それらを基礎を押さえるように触れておくだけでも役立つでしょう。是非、『英語の5文型(語順)の見分け方・例文と簡単マスター勉強法』も確認しておきましょう。
最初に基礎を身に付ける簡単トレーニングと勉強法
この語順感覚を身に付ける方法はいくつかあります。
並べ替えトレーニング
バラバラになった英語を日本語に沿って並び替えするだけで、簡単に英語の語順感覚が身に付きます。
例えば、下記の日本語に沿って英文を並べ替えて下さい。
(和訳)私は7時に起きません
(バラバラ英文)not, 7, up, I, at, wake, do
答えは、I do not wake up at 7 となります。
英語の並べ替えをする時の手順は下記となりますので、参考にして下さい。
“和訳から英語への並べ替え手順”
- 主語は誰?
- 肯定か否定か?
- 時制は?
- 動詞は?
- 目的語は?
- 場所や時間など他の情報は?
それでは、下記の英語を並べかえてみましょう!
(問題トレーニング)
- (和訳)私は日本料理を食べました → ate, food, Japanese, I
- (和訳)彼女は学校に行くでしょう → shool, go, will, she, to
- (和訳)彼は人と話すことが嫌いです → people, to, with, he, not, does, like, talk
- (和訳)私は宿題をしませんでした → my, I, finish, did, homework, not
- (和訳)あなたが好きな本を私はもっていません → book, I, have, do, your, not, favorite
- (和訳)彼はいつも家でテレビを見ています → home, he, TV, always, at, watches
- (和訳)彼女は決して私を許しません → forgives, she, me, never
- (和訳)それはそこにありませんでした → not, it, there, was
- (和訳)今朝、朝7時に起きました → this, at, I, up, morning, 7, woke
- (和訳)明日は晴れるでしょう → be, will, tomorrow, sunny, it
(解答)
- I ate Japanese food
- She will go to shool
- He does not like to talk with people
- I did not finish my homework
- I do not have your favorite book
- He always watches TV at home
- She never forgives me
- It was not there
- I woke up at 7 this morning
- It will be sunny tomorrow
語順感覚が身に付いたと思うまで、この10問を繰り返してみてくだい。
または、自分で出来る勉強や並べ替えの練習方法は、『英文法の勉強法|効率的に英語の文法力が身に付く6つの練習とコツ』にても詳しく解説しているので是非参考にしてみて下さい。
《下記の動画でも詳しくトレーニング内容を解説しています》
他の効果的な勉強法一覧
並べ替えトレーニングは語順を学ぶ上では効果的な方法ですが、他にも次のような勉強法があります。
英語の基礎中の基礎を楽しみながら学べるので、参考にしてみて下さい。
- 英語のフレーズを覚える: 簡単な英語のフレーズや表現を覚えることで、語順に慣れることができます。例えば、「I am ~.」「I have a ~.」「Do you like ~?」などの基本的なフレーズを練習しましょう。自分が覚えたいフレーズからスタートしてもOKです。
- 英語の歌を聞いて歌う: 英語の歌を聞いて歌うことで、楽しみながら自然な語順やリズムを身につけることができます。しかし、意味をシッカリと理解することが重要です。『英語リスニングにおすすめの歌(洋楽)|初級・中級者向け厳選12曲』も参考にしてみて下さい。
- 英語で日記を書く: 毎日英語で日記を書くことで、英語の語順や表現を実際に使って練習することができます。『英語で日記は効果的!初心者でもすぐに書ける21つの基本例文』の記事もご確認ください。
- 翻訳練習: 日本語の文章を英語に翻訳する練習を行い、逆に英語の文章を日本語に翻訳することで、語順の違いを直接体感できます。
- シャドーイング: これは中級者以上向けですが、シャドーイングは、英語の音声やビデオを聞きながら、同時にその発言を繰り返し口に出す練習法です。これにより、自然な語順やリズムを身につけることができます。『英語のシャドーイング|初心者には意味がない?練習方法や効果など』の記事も参考にしてみて下さい。
基礎の次に重要な英文法一覧
語順感覚と中学生が習う英文法で英語は十分です。
細かな英文法は、ネイティブでも説明できない。これは、私たち日本人が日本語の文法を事細かに外国人に教えることができないのと同じです。
何故かというと、簡単な文法を日常生活の中で自然と触れて、何度もリピートされているためです。
英語で多く使われる英文法は全て中学での3年間で学習します。それらの文法だけに集中しながら、多くの英語に触れることが大切であり、基本的に、それ以外は必要ないといっても過言ではなりません。
“基礎の後に習得したい英文法”
基礎である語順感覚に慣れてきたら、『英文法一覧|中学英語の英文法14種類!TOEICや英会話に役立つ』の記事の中で紹介している厳選した英文法にも目を通してほしい。それだけで、英文法は本当に十分なのです。
冒頭でも紹介している次の英文法からやってみたい文法を選んで少しずつ慣れていく感覚でOKです。この後に紹介する、英会話、TOEICや英検などで必要な基本の英文法も参考にしてみて下さい。
英会話で必要な基本の英文法と勉強法
日常英会話でも、ビジネス英会話でも絶対に必要な文法は語順(文型))です。これは不変です。
それ以外では、どのような文法が英会話では絶対に必要なのでしょうか?
- 動詞の活用(現在形、過去形、未来形): 英会話では、動詞の時制を正しく使えることが重要です。現在形、過去形、未来形の基本的な活用法を学びましょう。
勉強法:
- 基本的な動詞(be, have, do, go, seeなど)の活用表を作成し、覚える。
- 英語の文章を読んで、時制の使い方を観察する。
- 助動詞の使用(can, must, will, shouldなど): 助動詞は、英会話において意味やニュアンスを伝えるために重要です。主要な助動詞の使い方を学びましょう。
勉強法:
- 助動詞の一覧表を作成し、意味や使い方を覚える。
- 練習問題や会話例を使って、助動詞の使い方を練習する。
- 疑問文の作成: 英会話では、疑問文を使って情報を得たり、相手とコミュニケーションを図ることが重要です。基本的な疑問文の作成方法を学びましょう。
勉強法:
- 疑問詞(who, what, when, where, why, how)や助動詞を使った疑問文のパターンを覚える。
- 練習問題やロールプレイを通じて、疑問文の作成を練習する。
- 前置詞の使用: 前置詞は、英会話において場所や時間を表すために重要です。基本的な前置詞の使い方を学びましょう。
勉強法:
- 前置詞の一覧表を作成し、意味や使い方を覚える。
- 練習問題やクイズを使って、前置詞の使い方を練習する。
- 形容詞と副詞の使用: 形容詞と副詞は、英会話で物事を詳しく述べるために重要です。基本的な形容詞と副詞の使い方を学びましょう。
勉強法:
- 形容詞と副詞の一覧表を作成し、意味や使い方を覚える。
- 練習問題やクイズを使って、形容詞と副詞の使い方を練習する。
- 英語の文章を読んで、形容詞と副詞の使い方を観察する。
TOEICや英検で必要な基本の英文法と勉強法
TOEICや英検などの試験では、語順と英会話で必要な文法以外でも押さえておく必要がある基本の文法があります。
- 受動態: 受動態は英語の文章やビジネス文書でよく使われる構文です。主語が受け身の状態であることを示すために使用されます。
勉強法:
- 受動態の基本的な構造と使い方を学ぶ。
- 練習問題やクイズを使って、受動態の使い方を練習する。
- 関係代名詞(who, which, thatなど): 関係代名詞は、文章をつなげて情報を補足するために使用されます。これにより、文章がスムーズにつながります。
勉強法:
- 関係代名詞の種類と使い方を学ぶ。
- 練習問題や文章の中で関係代名詞を使って、文章をつなげる練習をする。
- 仮定法: 仮定法は、可能性や条件を示すために使用される文法です。現在・過去・未来の仮定法を理解しましょう。
勉強法:
- 仮定法の基本的な構造と使い方を学ぶ。
- 練習問題やクイズを使って、仮定法の使い方を練習する。
- 不定詞と動名詞: 不定詞と動名詞は、動詞を名詞や形容詞のように使用するための文法です。それぞれの使い方を理解しましょう。
勉強法:
- 不定詞と動名詞の違いと使い方を学ぶ。
- 練習問題やクイズを使って、不定詞と動名詞の使い方を練習する。
- 副詞節と接続詞: 副詞節は、文章内で状況や理由を説明するために使用されます。接続詞(when, if, becauseなど)を使って副詞節を作成しましょう。
勉強法:
- 副詞節の基本的な構造と使い方を学ぶ。
- 練習問題やクイズを使って、副詞節と接続詞の使い方を練習する。
『TOEICと英検の違い|換算表と7つのレベル別での単語や目安』でも解説しているように、TOEICと英検では押さえておく文法はほぼ同じです。
英文法をマスターするための無料アプリ・サイトや参考書
自力で英文法を身に付ける方法もいいのですが、スマホのアプリやネット、また効率的に身に付けるための参考書なども活用すると更に効果が上がります。
問題を解いたり、解説を見たりすることで理解も深まりますね。
通勤・通学中などの隙間時間にでも活用することで無駄なく、勉強する感覚がなくても自然と身に付けることも可能です。
“隙間時間を利用して英文法力を上げる!”
それを可能にするおすすめの教材が下記となります。
- Duolingo(デュオリンゴ): ゲーム感覚で英語学習ができるアプリで、文法や語彙を楽しみながら学べます。
- Mikan(ミカン): 英文法や単語を学ぶための日本語のアプリで、スキマ時間に短いレッスンができます。
参考書・問題集:
- 『英文法のトリセツ』: 分かりやすい説明で英文法の基本を学べる参考書です。
- 『デイリーニュースで学ぶ英文法』: ニュース記事を題材にした例文で英文法を学べる参考書です。
- 『TOEIC TEST やさしい文法』: TOEICに特化した英文法の参考書で、試験対策にも役立ちます。
ウェブサイト:
- 英語の森 (Eigonomori): 無料で英文法の解説や練習問題が提供されているウェブサイトです。
- NHK World Japan:英語でニュースを学ぶことができ、リーディングやリスニングの練習にも役立ちます。
ここでご紹介した英語の語順は基本中の基本ですが、その他の英文法も『英文法を習得|おすすめ無料アプリ・サイト・問題練習・参考書7選』の記事でも紹介しているツールも利用することでもマスターは可能です。是非、ご参考下さい。
まとめ:文法の全ては語順から始まる
英語と日本語は基礎である文型自体から違うため、日本人にとってはとても自然には馴染めない言語です。
それと同様に、英語を話すネイティブは日本語の習得が苦手です。
よって、英語を習得するための全ては、この語順感覚から始まると言っても過言ではありません。この文法の基礎の習得は、英語のリスニングやリーディングにもすぐに効果が出るくらい重要なものです。
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