中学で習う助動詞で、英会話の基本となる助動詞は、「will」、「can」、「may」、「shall」、「must」の5つと言われています。
しかし、そもそも助動詞と何なのでしょうか?
後ほど詳しく説明しますが、「助動詞」自体を英語で表現すると、「動詞を補助する」という単語の「auxiliary verb」という表現をします。
よって助動詞により、動詞、または文章全体の意味が変化するということです。英語には欠かせない文法の品詞の1つです。
形容詞や動詞など他の品詞については、『英語の品詞一覧|8種類の特徴や見分け方のコツ・順番・省略記号など』の記事を参考にしてみて下さい。
また、英語の助動詞は3種類あると知っていましたか?
- 法助動詞・・・can, could(canの過去形), dare, may, might(mayの過去形), must, need, shall, should(shallの過去形), will, would(willの過去形)
- 第一助動詞・・・do, be動詞, 完了形のhave
- 疑似助動詞・・・be able to, be going to, have to, had better, ought to, used to
先ほど紹介した5つの助動詞だけを知っていても、またそれぞれの使い方を知らない英語は上達しません。
ネイティブの英会話でも使わないことはないくらいとても身近なものですが、その正しい使い方を知っている方は少ないようです。
よって、ここでは英語の助動詞の活用が分かる一覧をご用意するだけでなく、もっと深く知りたい方のために各助動詞について例文を使いながら個別にも解説しています。ネイティブのように上手く使いこなせるとかっこいいですよ。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使った英語の副詞の覚え方や勉強方法も紹介していますので、参考にしてみて下さい。
「このページの使い方」
★印の数によって、その助動詞の使い方頻度や重要度を示しています。
- ★☆☆の場合:口語・文語でもあまり使わない助動詞
- ★★☆の場合:口語・文語でも頻繁に使う助動詞
- ★★★の場合:英語を聞く・見る・話すために最低限必要
目次
- 1 英語の助動詞一覧
- 2 助動詞とは?
- 3 英語の助動詞の個別解説と使い方(使い分け)
- 3.1 助動詞その1.Can ★★★
- 3.2 助動詞その2.Could ★★★
- 3.3 助動詞その3.Dare ★☆☆
- 3.4 助動詞その4.Have to ★★★
- 3.5 助動詞その5.Had better ★★☆
- 3.6 助動詞その6.May ★★★
- 3.7 助動詞その7.Might ★★☆
- 3.8 助動詞その8.Must ★★★
- 3.9 助動詞その9.Need ★☆☆
- 3.10 助動詞その10.Ought to ★★☆
- 3.11 助動詞その11.Shall ★★☆
- 3.12 助動詞その12.Should ★★★
- 3.13 助動詞その13.Used to ★★★
- 3.14 助動詞その14.Will ★★★
- 3.15 助動詞その15.Would ★★☆
- 4 丁寧なお願いの助動詞「Would」と「Could」のニュアンスの違いは?
- 5 可能性の度合い「~かもしれない」の助動詞の違いと使い分け!
- 6 これが使えるとネイティブ!「助動詞+現在完了形」の意味
- 7 英語の助動詞を習得するのにおすすめの参考書やアプリ
- 8 Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを助動詞の習得に使うのもおすすめ!
- 9 まとめ:英語の助動詞は「動詞の原形の前」という基本ルールを守れば簡単に覚えることが出来る!
- 10 英語の助動詞を覚えて使いこなせるようになる!おすすめオンライン英会話5選
英語の助動詞一覧
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助動詞とは動詞を助ける役割を果たすものであり、英会話やTOEICなどに必要な英語の助動詞は全部で15個あります。
助動詞にはそれぞれに役目があり、2つ以上の意味をもつものもあります。
※冒頭にあった第一助動詞(do, be動詞, 完了形のhave)、疑似助動詞の「be going to」、「be able to」は他の助動詞との比較(詳細は後ほど)ということで便宜上ここでは省略しています。
しかし、そもそも助動詞とは何なのでしょうか?
助動詞とは?
日本語でも助動詞はとても大切な役割があります。
例ではありますが、次のようなケースと語尾の言葉に特徴があり、それに従って動詞と文章の意味も変わります。
- 受け身(~される・させられた) ※「感動させられた」など。
- 使役(~させる・させた) ※「弟に自分の宿題をさせる」など。
- 打消し(~ない) ※「今日は勉強をしない」など。
- 推量(~だろう)※「雨が降るだろう」など。
- 丁寧(~ます) ※「お伺いします」など。
など。他にも、可能、自発、尊敬、希望、断定、様態などの場合の助動詞があります。
何となく感覚が掴めましたか?
要するにこのように動詞や文を変化させる役割があるのが、助動詞ということです。
つまり、助動詞とは「動詞を助ける役割」で、先ほどの例にもある「能力」、「推定」、「可能性/推量」、「許可」、「依頼」などを表現する言葉となります。
助動詞を英語では、「auxiliary verb」と言います。
「verb(ヴァーブ」は「動詞」という意味ですが、それを「補助する」という単語の「auxiliary」という形容詞が付いているのでイメージしやすいですね。
ちょっと難しい「auxiliary」の発音と発音記号は下記となります。
辞書などに使われています、略は「auxil.v.」や「aux.」となります。
助動詞の文法(語順)は難しく考えずに、動詞の前に置くだけでいいです。
また、動詞も原形のままというのが基本です。
- I will go there.(そこへ行くでしょう) ※助動詞の「will」を動詞の「go(原形)」の前に置く
- It must be interesting.(それは面白いに違いない) ※助動詞の「must」をbe動詞の原形の前に置く
など。
動詞には一般動詞とbe動詞の2種類があり、それらについては『英語の動詞一覧|2種類ある動詞の基本と使い方・活用方法』で詳しく解説しています。
3つある英語の助動詞の種類と覚え方
冒頭での少し説明していますが、助動詞は3つに分類されます。
この3つに分類した方が覚えやすいので、是非確認しておきましょう。
それぞれにルールがあり、それにより分けられています。
法助動詞
法助動詞は、can, could(canの過去形), dare, may, might(mayの過去形), need, shall, should(shallの過去形), will, would(willの過去形)を指します。
基本的に1単語で助動詞の役割を果たします。
法助動詞には厳格なルールがあります。
- 主語が変わっても法助動詞はそのまま ※He will…, I will…など
- 法助動詞の後ろは動詞の原形 ※He might come…, I could do…など
- 法助動詞は2つ連続して重ねることはできない ※He will must study…など、「法助動詞」+「法助動詞」+動詞の原形という形には絶対にならない
この3つのルールに当てはまるのが、私たちが中学レベルと習う助動詞の基本となっているのでとても大切なルールです。
第一助動詞
日本語の助動詞にもあった、否定、完了、受け身に該当するのがこの「第一助動詞」というものです。
第一助動詞は、主語により形が変わるというのが大きな特徴です。
下記が第一助動詞です。
- do(疑問文/否定文/強調) ※He does not like it(否定), She does like it(強調)など
- have(完了形) ※He has goneなど
- be動詞(進行形・受け身) ※I am moved, She is checkedなど
例文を見て分かるように、第一助動詞はそれ自体で意味を持たないというのも特徴の一つです。
日本の中学や高校の英語授業ではこれを助動詞とは習わないですよね?
しかし、知っておくだけでも英文の構成など理解しやすくなります。
※マイスキ英語の動詞や完了形の記事で詳しく解説しているので、第一助動詞の説明は本記事では便宜上省いています。
疑似助動詞
2単語以上で、法助動詞のような役割をするのが疑似助動詞となります。
法助動詞と疑似助動詞は重なることがある
疑似助動詞は主語によって変わるのかという視点で2つに分類されます。
下記が主語によって形が分かりますね。
- have to ※He has to do itなど
- be able to ※You are able to comeなど
- be going to ※They are going to be fineなど
また、上記3つは法助動詞と重なって使うこともできます。
「He may have to~」、「I might be able to~」、「will be going to ~」など。
※第一助動詞と疑似助動詞の2つが重なっている「be able to」と「be going to」については、便宜上、本記事では法助動詞の「can」と「will」の比較という場面で説明しています。
下記の3つは法助動詞と同じルールを適用します。
- ought to
- used to
- had better
これらを踏まえて、「肯定文」、「否定文」、「疑問文」の場合の基本的な語順を押さえておきましょう。
肯定文の語順
基本的に主語の人称や複数などに関係なく、基本的に助動詞の形は変わらないですし、助動詞の後ろの動詞は必ず原形となります。これは否定文でも疑問文でも同様です。
しかし、第一助動詞や疑似助動詞の「have to」、「be動詞」、「do」などの場合のみ人称により助動詞の形が異なるというルールがありましたね。
下記が肯定文の場合の例文となります。
- 例文1:I will go shopping.
- 例文2:He can do anything. ※三人称単数の「He」でも助動詞と動詞の原形という形は変わりません。
- 例文3:She has to study now. ※主語が三人称単数の「She」で助動詞が「have to」なので、形が「has to」と変わります。これについては後述しまが、動詞の原形のルールはそのままです。
動詞が「be動詞」の場合は、「I will be there.」と必ず「be」となります。これは否定形でも同様です。
否定文の語順
否定形の場合は、後に説明する疑似助動詞の「have to」や「used to」など以外は、助動詞の後ろに「not」を置きます。
- 例文1:I will not play soccer today. ※「will not」の短縮形で「won’t」とするケースも多いです。
- 例文2:She can not be so nice. ※短縮形の「can’t」と表現する場合もあります。
- 例文3:I do not have to go there. ※「don’t」が短縮形となります。
疑問文の語順
また、疑問文の場合は、基本的に助動詞を文頭に出して「助動詞+主語+動詞の原形」という順番となります。
しかし、先ほどの疑似助動詞の「have to」や「used to」は通常の疑問文のように、主語の三人称単数の場合は「Does」、過去形の場合は「Did」が文頭となります。
- 例文1:Can you help me?
- 例文2:Would you like something to drink?
- 例文3:Does he have to try that? ※主語が三人称単数の「he」なので、文頭が「Does」となりますが、助動詞と動詞は原形となります。
疑問文は他にも「Can’t you ~?」や「Won’t you ~?」などの否定疑問文という形がありますが、その場合は「助動詞の否定+主語+動詞の原形」という語順となります。
否定疑問文については、『英語の「否定疑問文」|意味やニュアンス・2つの返答の仕方や例文』でも詳しく解説しています。
英語の助動詞の個別解説と使い方(使い分け)
ここで挙げた15個の助動詞をそれぞれの活用を見ることで、助動詞の重要性と面白さが理解できます。
例文を参考にしてニュアンスや意味などを見てシッカリ使い分けれるようにしましょう!
助動詞その1.Can ★★★
「Can」は主に3つ(能力・可能性/推量・許可)の活用ができる英語の助動詞です。
それぞれの場面で上手く使い分けてみましょう!
この助動詞については、『5つの意味がある「can」と「can be」の正しい使い方や違い』でも詳しく解説しています。
Canの活用1.〜できる(能力)
「〜できる」という能力や可能性を表現する時に使います。英会話でも頻繁に使われる助動詞の1つですね。
※否定の「cannot」は、can’tとして短縮でもよい
また、「be動詞+able to+動詞の原形(疑似助動詞)」と比較されることもありますが、基本的にあまり変わりませんが、一時的に出来るという場合には「be動詞+able to+動詞の原形」を使う場合が多いです。
下記は同じ「運転できる」です。
- I can drive.・・・法律的にも、能力的に運転ができるというニュアンス
- I’m able to drive.・・・今は頭痛も収まり、運転できる状態などのニュアンス
しかし、このように細かなニュアンスで使い分けることはあまり多くはありません。基本的にはどちらのケースでも「can」でも意味は通じます。
また、「be動詞+able to+動詞の原形」は法助動詞と一緒に使うことができます。
「You will be able to speak English soon.(あなたはすぐに英語が話せるようになるでしょう)」など。
法助動詞は重なって表現できない(will canとできない)ので、その場合は「can」の代わりに「be動詞+able to+動詞の原形」を使います。
Canの活用2.〜かもしれない(可能性/推量)
「〜かもしれない」という可能性(推量)ともう一つ、否定形で〜のはずがないとなる場合があります。
※否定のcannotは、可能(〜できる)の時と同様に、can’tとして短縮としてもよい
Canの活用3.〜してもいい(許可)
「〜してもいい(してはいけない)」という許可を出す場合と「~してもいいですか?」という許可をもらうための疑問文の2つのパターンがあります。
※「~してはいけない」という場合は「You cannot use my computer.」という英文になります。
助動詞その2.Could ★★★
「Could」は「Can」の過去形(〜できた)ですが、それとは別に「〜かもしれない」という可能性と丁寧なお願いをする時に使う表現です。
※疑問文は、「〜してもらっていいですか?」と丁寧なお願いの時に使います。Can(〜できますか)より丁寧です。
※助動詞の「Would」も丁寧な表現になりますが、その違いについては後ほど詳しく解説します。
※否定の場合は、could not、またはcouldn’tを使います
「可能性/推定のCan(〜かもしれない)との違い」
- Canの場合は、理論上は〜かもしれないというのに対して、Couldの場合は、実際(の社会)での〜かもしれないとなります
- It could be sunny tomorrow.(明日は晴れかもしれない)とはなりますが、「晴れることは理論上ではない」ので、It can be sunny tomorrow.とはなりません。実社会で実際に起こりうることですので、このケースは助動詞のcouldとなります。
『「could」の意味や7つの使い方|canやwouldなど他の助動詞との違いなど』の記事も参考にして下さい。
助動詞その3.Dare ★☆☆
「〜の勇気がある」と「あえて〜する」の2つの使い方がありますが、前者を使う場合が多いです。
※否定のdare notを、daren’tと短縮でもよい
※疑問文2のような場合は、英会話でもよく使う形の「How dare?」、または「How dare you?」としてもよい
助動詞その4.Have to ★★★
疑似助動詞の1つでしたね。
「〜しなければならない」という義務を表現する時に活用します。
後ほど説明する助動詞の「must」よりは多少弱い表現となります。
また、すでに先ほど説明していますが、肯定文で主語が「He」や「She」、「It」などの三人称単数の場合は「has to」となります。
過去形の場合は、「had to」となり主語がどれでも変わりません。疑問文の場合は下記の例文をご確認ください。
疑問文が過去形の場合は「Did 主語 have to〜?」の形は変わりません。
時制や主語の人称などで助動詞の形を注意するの「have to」ぐらいです。しっかりここで押さえておきましょう!
※否定形のdo notは、don’tと短縮でもよい
※三人称単数時の否定形のdoes notは、doesn’tと短縮でもよい
助動詞その5.Had better ★★☆
「〜した方がよい」という忠告(命令)の表現となります。
※You had betterを、You’d betterと短縮してもよい
また、これと似た表現で「should(後述)」がありますが、その違いが分かりますか?
「had better」の方が忠告度合いが強くなります。『すべき・した方がいいの英語|10以上の例文やビジネスでの丁寧な表現』でも詳しく解説しています。
助動詞その6.May ★★★
「〜かもしれない」という推量や「〜してよい(いいですよ)」という許可、また丁寧な表現の3つの表現で活用します。
『「may」の意味と4つの使い方|可能性・許可・祈りと名詞や例文など
』の記事でも詳しく解説しています。
※可能性が50%ぐらいの時に使います。Couldは更に可能性が高い(絶対的な場合も)時です。
※疑問文では、「〜して宜しいですか?」となり、とても丁寧な言い方となります。また主語は「I」のケースがほとんどです。
助動詞その7.Might ★★☆
Mayの過去形ですが、「〜かもしれない」という可能性を表現する時に活用します。
※May(〜しれない)の50%の可能性より更に低い時に使います
これらの可能性については後ほど詳しく解説します。
また、「He might as well do it.(彼はそれをした方がいい)」という感じで、「should」や「had better」より控えめな提案の言い方をする時に「might as well」という表現を使います。
『mightの意味と使い方|助動詞・名詞での16例文やmayとの違い』でも詳しく解説しています。
助動詞その8.Must ★★★
「〜しなければならない」という義務や強制や「〜に違いない」という確信の場合の2つを表現する時に活用します。
Mustの活用1.〜しなければならない
「have to」よりも強い強制・義務の時に使う表現です。
※否定形のmust notの短縮形は「mustn’t」ですが日常的にあまり使われていません
「Have toとの違い」
- 肯定文では、Have toは外的要因で〜しなくてはならないで、Mustは自分の意思から〜しなくてはならないとなり、より強い強制となります
- 否定文での、don’t have toは「〜しなくてよい」となりますが、must notは「〜してはいけない」と、肯定文と同様により強い強制となります
『「have to」と「must」の決定的な3つの違いと使い分け!』でも詳しく解説しています。
Mustの活用2.〜に違いない
強い確信(可能性)の場合に使う表現です。
これについては後ほど説明する「現在完了形」の形の場合もあります。
助動詞その9.Need ★☆☆
「〜する必要がある」という時に使う表現です。
この場合は、一般動詞の「need」とは違い、助動詞としての説明となります。
なので、主語が三人称単数でも形は変わりません。
※needが助動詞で使われている場合は過去形もneedのままとなります
※本動詞のneedを使った、need to(〜する必要がある)と同じ意味です(Have toと同じで疑似助動詞と捉えることもできます)
※例えば、He need study harderとHe needs to study harderは同じとなります。
助動詞その10.Ought to ★★☆
「〜すべきです」という命令(提案)と「〜のはずです」と推量の2つの表現の場合に活用します。
※助動詞のneedと同様に過去形がないので、時制の一致の場合はそのままought toを使用します
※shouldとの違いは後述します。
助動詞その11.Shall ★★☆
「〜します」という未来を表現する時に活用します。後述しますが、「will」と同じ使い方です。
また、疑問文の場合は「~しましょうか?」となります。
※Shallとwillはほぼ同じ意味ですが、shallは基本は一人称、つまり主語が「I」のみとなります
※アメリカ英語ではwill、イギリス英語ではshallを使うと言われています
※「〜しましょう」の、Shall we〜?は、Let’s〜と同じ意味の熟語として覚えておくのがベター
※義務の「〜すべき」という場合で使うことは、契約書など特定の他あまりありません
※否定形はShall notとなります
※疑問文の場合は、「〜しましょうか?」という提案になる
助動詞その12.Should ★★★
Ought toと同じで、「〜すべきです」と「〜のはずです」という2つの表現の場合に活用します。
ShouldとOught to、またはhad betterは常に比較されます。
「Ought toとの違い」
- 義務の「〜すべきです」の場合のought toは、shouldより多少強いニュアンスになりますが、had betterより弱い ※「should」は気持ち、「ought to」は客観的、「had better」は命令的というニュアンスです。
- 推量の「〜のはずです」の場合のought toは、shouldと同じ意味と役割となります
また、「should」 が文頭に来て、倒置した形の英文を見たことはありませんか?
『英語の倒置|否定の副詞や目的語・5例文の動詞の形や位置等を確認』でも紹介していますが、「Should you have any questions, feel free to call.(もし、質問があればお気軽にお電話下さい)」などの「if」が省略されて、仮定法の倒置という形で使われることが少なくありません。
その場合にこの「should」が頭にくる形になります。知識として覚えておきましょう!
『shouldの意味と使い方|義務・推量や仮定法など主な5つの活用法とは?』でも詳しく解説しています。
助動詞その13.Used to ★★★
「以前〜でした(よく~しました)」と過去の習慣などを表現する場合に活用する助動詞です。
※否定文と疑問文の時、did not(didn’t)やdidの過去形を使います
※be動詞+used to〜(動名詞:teaching,eatingなど)の、「〜に慣れている」と混合しないように注意しましょう
『2つある!英語の「used to」の意味や使い方とは?』でも詳しく解説しています。
助動詞その14.Will ★★★
未来の「〜します」または「〜でしょう」と推測する時に活用します。
『willの意味と使い方|助動詞だけじゃない!?3品詞での活用・例文など』の記事も参考にして下さい。
※Will notをwon’tと表現しても同様です
「will」とよく比較されるのが「be動詞+going to+動詞の原形(疑似助動詞)」ですね。
「be動詞+going toとの違い」
- It is going to rain tomorrow → 明日雨が降るでしょう(確信・高確率) ※何かの根拠があったり、ほぼ確実の場合につかいます。
- It will rain tomorrow → 明日雨が降るでしょう(単純予想) ※単純にそう思った場合など不確実でも使う助動詞です。
『「will」と「be going to」の決定的な4つの違いと例文』の記事でも詳しく解説しています。
助動詞その15.Would ★★☆
Willの過去形以外に、「〜でしょう」という高確率の推量の場合、丁寧な意思表示、また、couldと同じように丁寧なお願いの場合にも使います。
※否定形のwould notを、wouldn’tと短縮しても同様です
※丁寧な意思表示として良く使われる助動詞
※疑問文では、丁寧なお願いとして活用される場合が多いです
「would」については、『「would」の意味と5つの使い方|doやwill、couldなどの違いも解説・例文』でも詳しく解説しています。
丁寧なお願いの助動詞「Would」と「Could」のニュアンスの違いは?
さて、先ほどの説明の中でもありましたが、丁寧なお願いの時に使う助動詞は2つ「could」と「would」がありました。
これは日常会話でもよく使いますが、それには違いがあるのでしょうか?
『「依頼」の英語|メールでも使える!3つの言い方を習得』でも解説していますが、下記の違いがあります。
助動詞以外の単語は同じで日本語では「手伝って頂けますか?」同じになりますが、英語でのニュアンスは異なります。
- Would you help me?・・・ 手伝う意思があるのか聞いているイメージ(手伝うことが前提でのお願いの場合が多い)
- Could you help me?・・・ 手伝うことが可能か聞いているイメージ(wouldよりもより丁寧な言い方となります)
よって、相手が忙しそうな場合、やっていただけるか分からない場合は「Could you ~?」の構文がベターです。
可能性の度合い「~かもしれない」の助動詞の違いと使い分け!
推量や可能性の度合いを表す助動詞の「would」や「may」、「might」、「could」など混乱しますよね。
『「~かもしれない」の英語|MayやMightだけじゃない9表現と例文』でも詳しく解説していますが、次が可能性が大きい順番になります。
助動詞以外の単語は同じで「雨が降るかもしれない」ですが、英語での確率の違いを見てみましょう。
- It would rain.・・・ 80%~90%程度の高確率の場合 ※「It will rain.」または、「It’s going to rain.」の丁寧な言い方だと思って下さい。
- It may rain.・・・ 50%程度の確率の場合に使います
- It might rain.・・・ 30%程度の確率の「~もしれない」
- It could rain.・・・ 10%~20%程度で確率的にはそんなに高くありません
このように使う助動詞でその推量の度合いが違ってくるので注意が必要ですね。
これが使えるとネイティブ!「助動詞+現在完了形」の意味
助動詞と現在完了形を繋げた表現は日常会話でも欠かせません。
過去と関連した事柄を表現する場合に使います。
「主語+法助動詞+have(第一助動詞)+過去分詞」という形です。この法助動詞に何がくるかで意味が異なります。
- He should have been there.・・・(~すべきでした)彼はそこにいるべきでした。※実際にはしていない
- She must have been there.・・・(~したに違いない)彼女はそこにいたに違いない ※ほぼ100%の確信がある場合です
- They may have got married.・・・(~したかもしれない)彼らは結婚したかもしれない ※「might have」でも確率が低い表現となります
- I would have done the same thing.(~しただろう)私も同じことをしただろう ※「もし、私があなたでも」という仮定が省略されているイメージです。
- He cannot have seen the movie.(~したはずがない)彼はその映画を観たはずがない ※「must have」の否定形という位置づけです。
因みに現在完了形については、『英語の現在完了形|過去形との違い・4つの用法や例文と時間軸イメージ』でも詳しく解説しています。
英語の助動詞を習得するのにおすすめの参考書やアプリ
ここで英語の助動詞を詳しく説明しましたが、更に深く勉強をしたい、しっかり覚えたいという方は、参考書などの活用をおすすめします。
助動詞だけに焦点を当てた参考書やアプリは少なく、下記は貴重です。基本は、英文法の総合的なテキストや問題集が一般的です。
【助動詞のマスターにおすすめの参考書】 |
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを助動詞の習得に使うのもおすすめ!
助動詞を英会話で使えたり、TOEICなどの試験にも活かすためには、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、助動詞の問題などをすぐに作ってくれます。
- 「助動詞の選択問題を50個下さい。英文は日常会話で使うものでお願いします。」
- 「ought toの使い方がいまいち分かりません。例文を使った解説文と問題を5個下さい。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このようなトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、トレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
まとめ:英語の助動詞は「動詞の原形の前」という基本ルールを守れば簡単に覚えることが出来る!
ここでご紹介した助動詞はどれも英語の社会で一度は触れることのあるものばかりです。
特に法助動詞のルールは完ぺきに覚えておきましょう。
また使い慣れることで、感情が入った豊かな英語の表現となります。
先ずは臆することなく、ルールを守ってドンドン使っていきましょう!そうすると自然と覚えることができます。
あなたの英語がドンドンネイティブのような英語に変わるはずです。
英語の助動詞を覚えて使いこなせるようになる!おすすめオンライン英会話5選
英語の助動詞などをシッカリ覚えて、日常英会話でも使いこなせるようになりたい場合は、オンライン英会話で実際の会話の数をこなすことも大切です。
ここでは、助動詞などの文法やスピーキングが上達するオンライン英会話を5つとコースをご紹介します。
- レアジョブ
- Native Camp(ネイティブキャンプ)
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- kimini英会話
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それぞれ順番に見ていきましょう。
レアジョブ
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