助動詞として主に使う「might」ですが、「may」など他の助動詞との違いが分かりますか?
『英語の15個の助動詞が今すぐ分かる一覧と使い方』でも書いているように、「might」はその1つに過ぎませんが、英会話の中でもその役割をシッカリと担っています。
でも、使い方や意味がいまいちよく分からない方が多いのも事実です。
目次
「might」の発音と派生語(mighty)
※このページには広告が含まれています。
「might」は助動詞mayの過去形です。
「might」の発音と発音記号は下記となります。
「might」自体は、助動詞と名詞の役割があるのでが、派生語に「mighty(マイティー)」という単語があります。
これは形容詞と副詞で使われていて、次のような例文になります。
- 形容詞・・・強大(強力)な、成功した(素晴らしい)、など ※例:He is small, but mighty.(彼は小さいけど、力強いです)、など。
- 副詞(口語のみ)・・・非常に ※例:It’s mighty good.(それはとてもいいえすね)、など。
会話の中でもたまに使われる表現ではあるので、押さえておきましょう!
助動詞の「might」の意味と使い方・例文
さて、「might」が一番使われる品詞が「助動詞」ですが、それぞれの活用法を見ていきましょう。
mayの過去形
単純に「may」が含まれている文を過去形にした場合の活用となります。
因みに、現在形と過去形以外の、「might)と「may」の違いについては後述します。
- 現在形・・・He says it may rain this afternoon.(彼は、午後に雨が降るかもしれないと言っています)
- 過去形・・・He said it might rain this afternoon.(彼は、午後に雨が降るかもしれないと言いました)
『英語の時制の一致|誰でも簡単に理解できる大原則のルール』にあるように、主節(He said)の時制に従属節(it might rain ~)が合わせた形となります。
因みに、否定形の「might not」の短縮形は「mightn’t」となります。
(可能性・推測)~かもしれない
「ひょっとしたら~の可能性がある」という場合にも使います。
確率、また確信の割合を数字で言うと約30%ぐらいです。
下記がその例文です。
- He might be telling the truth.(ひょっとしたら彼は真実を言っているかもしれない)
- I might attend the meeting.(もしかしたら会議に出席するかもしれません)
- I might have stayed longer if you had come.(もしあなたが来てたら、もっと長く滞在したからもしれません。 ※実際は長く滞在はしていないという仮定法過去完了の使い方です。
など。『「~かもしれない」の英語|MayやMightだけじゃない9表現と例文』でも詳しく解説しています。
(丁寧な許可)~してもいい
「どうぞ~して下さい」という丁寧な言い方になります。
下記がその例文です。
- You might come for the party.(どうぞパーティに来て下さい)
- Might I ask you a question?(質問しても宜しいでしょうか?)
など。
(助言・提案)~した方がいい:might as well
「might want to」、「might as well」を使うと控えめな提案・助言となります。
- You might as well do it.(それをした方いいでしょう)
- She might want to call him later.(後ほど、彼女は彼に電話した方がいいでしょう)
『すべき・した方がいいの英語|10以上の例文やビジネスでの丁寧な表現』で、他の提案(shouldやhad better)の表現も紹介しています。
助動詞「might」と「may」など他との違い
さて、「might」は「may」の過去形というだけではなく、とても丁寧、で謙虚なイメージの使い方となります。
「may」も丁寧ですが、「might」は更に丁寧なニュアンスです。『「may」の意味と4つの使い方|可能性・許可・祈りと名詞や例文など』の記事でも解説しています。
下記がその例文です。
- 丁寧な許可・・・Might I come in?(部屋に入っていもいいですか?) ※「May I come in?」がナチュラルな丁寧な許可へのお伺いですが、それより更にフォーマルな言い方となります。
- 丁寧な提案・・・You might as well stay here.(あなたはここにいた方がいいですよ) ※「You may as well stay here.」よりも、「~した方がマシです」という絶対にそうした方がいいよではありません。
- 控えめな可能性・・・It might be sunny.(晴れるかもしれません) ※「It may be sunny.」は50%の確率ですが、「might」は30%程度です。
など。
可能性・推測については、他の助動詞(wouldは約90%/couldは10%ぐらい)とよく比較されます。
『「could」の意味や7つの使い方|canやwouldなど他の助動詞との違いなど』と『「would」の意味と5つの使い方|doやwill、couldなどの違いも解説・例文』の記事も参考にしてみて下さい。
名詞の「might」の意味と使い方・例文
「might」のもう一つの品詞が名詞で、「力・権力・腕力」などの意味で使われることがあります。
上述している、派生語の「mighty」の意味からも推測できますね。
下記がその例文です。
- I tried with all my might.(全力で試しました) ※「with all one’s might(全力で・精一杯で)」の熟語です。
- She hit her friend down by might.(彼女は力ずくで、友達を倒しました) ※「by might」は「力ずくで」という意味です。
など。
まとめ:「might」など助動詞を使い分ければネイティブ感覚!
いかがでしたでしょうか?
特に助動詞の役割については、まだピンと来ていない初心者も多いはずです。
例えば、「~かもしれない」という同じ和訳でも、相手に伝わるニュアンスが違ったりするのが英語の特徴の1つです。
助動詞の使い分けは英語上達には欠かせない要素ですので、是非この機会にマスターするようにしましょう!