「would」の使い方をしっかりマスターしたいですか?
助動詞の1つである「would」ですが、その他の「could」などと何が違うのでしょうか?
この「would」ですが、その使い方を習得することで英会話力も格段にアップします。
英語初級者から次のステップに行きたいのであれば、避けては通れないくらい大切な表現です。
目次:
1.助動詞「will」と「would」の意味と違い
2.「would」の発音と否定形
3.過去の予定の「would」
・時制の一致
・強い拒否の意思
4.可能性の「would」
5.意志・欲望の「would(like to)」
・「like to」や「want to」との違い
・would rather
6.丁寧なお願いの「would」
7.仮定法で使う「would」
・仮定法過去の場合
・仮定法過去完了の場合
1.助動詞「will」と「would」の意味と違い
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状動詞の「will」の過去形が「would」ですが、それぞれ独自の意味を持っています。
先ずは、「will」の意味ですが主に下記となります。
- 強い意志
- 未来の予定(予想)
- 可能性
など。詳しくは、『willの意味と使い方|助動詞だけじゃない!?3品詞での活用・例文など』で解説しています。
一方、「would」ですが下記となります。
- 過去の予定
- 可能性
- 意志・欲望
- 丁寧なお願い
- 仮定の話
など、意外と多いですよね。
これがポイントです。
助動詞は『英語の15個の助動詞が今すぐ分かる一覧と使い方』でも紹介しているように色々ありますが、「would」ほど多くの意味を持っているのは少ないです。
よって、習得することで英語に触れる際にとても役立つという事ですね。これらの意味についてはこれから解説していきます。
ちょっと、その前に「will」についても少し解説しますね。
「will」と「be動詞 going to」も違う!
さて、「Are you coming with us for dinner?(私たちと一緒に夕食食べる?)」という質問があって、下記がその答えとしましょう。
それぞれのニュアンスを確認して下さい。
- Yes, I will.(うん、行くね)・・・今、将来の予定を決めた、という意味になります。
- Yes, I’m going to.(うん、行くよ)・・・行くことはすでに決まっていて、「もちろん」に近い意味。
willもbe going toも同じ未来の予定を表現する助動詞ですが、そのニュアンスが全く異なるんですね。この2つの比較については、『「will」と「be going to」の決定的な4つの違いと例文』の記事でも詳しく解説しています。
2.「would」の発音と否定形
「would」の発音と発音記号は下記となります。
「木・木材」を表現する「wood」と全く同じ発音となります。
否定形は、「would not」ですが、基本的に短縮形の「wouldn’t(ウドゥント)」を使うことが多いですね。
後ほど説明する「I would like to ~.」の形ですが、この場合は「I’d」が口語的となるのですが、「d」はほとんど発音していません。
また、仮定法過去完了形で使う「would have 過去分詞」の形の時も短縮して、「would’ve 過去分詞」で口語的になるのですが、その場合は「ウドゥヴ」という発音になります。
無理して短縮の形で発音することはありませんが、慣れてくるととても便利ですので、押さえておきましょう。
3.過去の予定の「would」
先ずは、「will」の過去形でもあるので、過去の時点で将来を予定してたこと、また強い拒否でよく使われます。
時制の一致
- She said she would go to work.彼女は仕事に行くと言ってました。
- It looked like it would rain when I woke up this morning.今朝起きた時、雨が降りそうだった。
このように、文全体が過去のことであれば、「will」を「would」に変更する必要があります。これが時制の一致という英語のルールになります。
詳しくは、『英語の時制の一致|誰でも簡単に理解できる大原則のルール』もご確認ください。
強い拒否の意思
否定形の形で「絶対に~ない」という意味の時にも使います。
- He wouldn’t say anything about it.(彼は頑なにそれについて話さない)
- I would never do such a thing.(そんなことは決してしない) ※後ほど紹介する仮定法の使い方です。
4.可能性の「would」
約80ぐらいの可能性を表現する際にも使われるのが「would」です。
下記がその例文です。
- Yours would be the best presentation.(あなたのが一番良いプレゼンでしょう)
- It would be helpful.(それは役立つはずです)
など。
この可能性を表現する助動詞は「could」や「may」など他にもあります。『「~かもしれない」の英語|MayやMightだけじゃない9表現と例文』の記事も参考にして下さい。
couldとの違い
「can」の過去形の「could」と「would」は色んな場面で比較される助動詞ですが、可能性として使う場合も明らかにそのニュアンスが異なります。
- It could be true.(ひょっとしたら真実かもしれない) ※可能性としては低いイメージです。
- It would be true.(それは真実だろう) ※可能性が高いという意味になります。
しっかりと使い分けましょう。
5.意志・欲望の「would(like to)」
「~したい」という意思を表現する際に使うのが、「I would like to」、もしくは上述している口語的な「I’d like to」です。
「like to」や「want to」との違い
この2つのどちらも「~したい」という場合に使われる口語的表現ですね。
「like to」と「want to」も「~したい!」とストレートで直接的な表現です。
しかし、「I would like to」は少し丁寧で、「できれば~したいのですが」というニュアンスが含まれます。
- I’d like to have a cup of coffee, please.(コーヒーをお願いします) ※レストランやカフェなどで注文する際の決まり文句ですね。
- I would love to do it.(是非、それをしたいです!) ※「like」を「love」に代えることで、最大級の意思表示になります。
would rather
「むしろ~したいです」という場合にも使います。
下記がその例文ですが、否定形に注意が必要です。
- I’d rather study now than go out.(外出するより、むしろ今は勉強をしたい)
- I would rather not talk about it.(むしろそれについては話したくない) ※「would not rather」という形にはならりません。「not」が後ろに付く形ですね。
6.丁寧なお願いの「would」
「Give me a hand.(手伝って!)」と命令形で言うよりも、「手伝って頂けますか?」とお願いする方が丁寧ですね。
下記がその例文です。
- Would you help me write a report?(レポートを書くのを手伝って頂けますか?)
- Would you tell me about yourself?(自己紹介をしていただけますか?)
など、『「依頼」の英語|メールでも使える!3つの言い方を習得』でも詳しく解説しています。
また、「do」と「would」の違いも確認しておきましょう。下記がいい例です。
どちらも「隣に座っても宜しいですか?」になるのですが、「Would you ~?」が丁寧な聞き方になります。
- Do you mind if I sit next to you?
- Would you mind if I sit next to you?
「Could you ~?」と「Would you ~?」との違いは?
「can」の過去形でもあるので、相手がお願いを受け入れてくれるか分からない場合に丁寧に聞くのが「Could you ~?」の形です。
「Would you ~?」はどちらかと言うと、そうすることが前提ですがその丁寧(つまり、命令形を丁寧にしたニュアンス)です。
よって、例えば相手が忙しい場合などは「Could you ~?」がより丁寧な聞き方になりますね。
それぞれの意味の違いを踏まえて、「could」と「would」が一緒に入るパターンもあります。
「I would appreciate it if you could ~.」は、「~して頂けたらありがたいです」という意味でとても丁寧な依頼のフレーズです。
『「could」の意味や7つの使い方|canやwouldなど他の助動詞との違いなど』の記事も参考にしみて下さい。
7.仮定法で使う「would」
『英語の仮定法|すぐにマスターできる簡単な2つの基本ルール』でも詳しく解説してますが、仮定法の際に「would」は欠かせません。
仮定法過去の場合
今現在、非現実的、ようするに「もし私があなただったら」などのパターンで使うケースがとても多いです。
「もし私があなただったら」という「If I were you(him/herなど)」というif節は会話の中では省略されるケースがほとんどです。
- I would do the same thing.(私も同じことをするでしょう)
- I wouldn’t go for it.(私ならそれに飛びつかないな)
など。
仮定法過去完了の場合
「would have +過去分詞」の形もあり、「(過去に)もし~だったら、~したでしょう」という過去について仮定法が、「仮定法過去完了形」となります。
これといつも比較されるのが、「could have 過去分詞」と「should have 過去分詞」の形です。
下記がそれぞれの例文でその意味とニュアンスを掴みましょう。
- I would have gotten the job if their offer had been great.(オファーが良かったら、その仕事を引き受けただろう) ※でもしなかった、という意味です。
- I could have done better.(もっとうまくできたのに) ※能力はがあったのにできなかった、というニュアンスです。
- I should have studied harder.(もっと勉強をすべきでした) ※やらなかったことへの後悔(この場合は自分自身を責めている)という意味になります。
など、会話の中で内容が分かっている場合は、if節は省略するケースがほとんどです。
また、上記で少しふれていましたが、これらの表現は短縮して発音することが多いです。
- would’ve(ウドゥヴ)
- could’ve(クドゥヴ)
- should’ve(シュドゥヴ)
「would」を学べるオンライン英会話はある?
ここでは「would」が学べるオンライン英会話を3つご紹介します。
- レアジョブ
- Native Camp
- クラウティ
それぞれ順番に見ていきましょう。
レアジョブ
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Native Camp(ネイティブキャンプ)
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通常のオンライン英会話は「Zoom」や「Skype」といった外部アプリを使ってレッスンを行いますが、設定をしたことがない人にとっては難易度が高いもの。
その点、クラウティは独自のレッスンシステムを採用しているので、クラウティにログインするだけでレッスンを行うことができます。
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まとめ:「would」を習得することは英語力アップの必須事項!
いかがでしたでしょうか?
「would」は単純に「will」の過去形という意味だけじゃないですね。
ここでピックアップした「would」の意味をマスターすることで、英会話も今まで以上にスムーズになってきます。
初心者にはまだハードルが高いかもしれませんが、少しずつでも慣れていきましょう!