「may」は『英語の15個の助動詞が今すぐ分かる一覧と使い方』にもある、助動詞の1つです。
しかし、その使い方と意味をシッカリと理解している方は少ないです。
また、「may」の過去形や別の品詞(名詞)での活用も押さえておきましょう。
目次
「may」の発音や過去形など
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先ずは発音を確認しておきましょう。
「may」の発音と発音記号は下記となります。
日本人にも発音しやすいですが、「メー」と伸ばさないようにするのがポイントです。
また、過去形と否定形は下記となります。
- 過去形・・・might(マイト)
- 否定形・・・might not ※短縮形の「mayn’t(メイイント)」がありますが、あまり使わないです
助動詞の場合の基本形は、「主語+may+動詞の原形」という形になります。主語が三人称単数でも変わりません。
次から意味や使い方を見てきましょう。
可能性の「may」と「might」との違い
「~かもしれない」という場合に「may」を使います。
過去形の「might」も可能性を表す時にも使う表現ですが、その確率のニュアンスが異なります。
- may・・・約50%
- might・・・約30%
『「~かもしれない」の英語|MayやMightだけじゃない9表現と例文』の記事は、「could」や「would」など他の助動詞との確率の違いを解説してます。
また、『mightの意味と使い方|助動詞・名詞での16例文やmayとの違い』でも説明しているので参考にしてみて下さい。
では、どのような例文になるのでしょうか?
- He may be able to finish the report in time.(彼は時間内にレポートを終わらせることができるかもしれませ)
- It may rain.(雨が降るかもしれません)
- She may come later.(彼女は後から来るかもしれません)
- It may seem strange.(少し奇妙に感じるかもしれません) ※「It may sound strange to you, but~.」なども同様の表現です。
など。
一言で「Maybe(多分)」という場合もありますね。この「may」から派生した単語です。
may have+過去分詞
過去の可能性(~したかもしれない)を表現する時にこの形を使います。
下記がその例文です。
- She may have called you this morning.(彼女は今朝、あなたに電話したかもしれません)
- He may have left.(彼はもう出発したかもしれない)
など。
英語の過去分詞については、『英語の過去分詞|4つの使い方・単語一覧の覚え方と例文など』の記事を参考にして下さい。
「may as well」は可能性?
この慣用句もビジネスなどで使われますが、可能性ではなく、「~した方がいい」という提案になります。
「せっかくだから」や「それ以外いい選択肢がないからやってみましょう」というニュアンスになります。
下記がその例文です。
- You may as well do it.(せっかくだからそれをした方がいいですね)
- We may as well talk with him.(彼と相談した方がいいでしょう)
など。
「might as well」の形でも同じようなニュアンスになります。
他にも『すべき・した方がいいの英語|10以上の例文やビジネスでの丁寧な表現』にあるような、「should」や「had better」などの表現もあります。
許可の「may」
相手に許可を求めたり、許可を出す時に「may」を使うことがあります。
May I ~?
「~してもよろしいですか?」と相手に丁寧に伺う場合の疑問文です。
下記がその例文です。
- May I help you?(お手伝いしてもよろしいでしょうか?) ※お店などの「いらっしゃいませ」の英語として表現されることもあります。
- May I come in now?(入室してもよろしいですか?) ※就職の面接、フォーマルな面談などの場合にも使える表現です。
など。とても丁寧な表現なので、友達同士などは「Can I come in?」など、助動詞の「can(~できる)」を使うケースが多いですね。
if I may
相手に「もしよろしければ」と許可をもらう場合に使う表現です。
下記がその例文となります。
- If I may, I’d like to ask one more question.(もしよろしければ、もう一つ質問があるのですが)
- I’ll call you back, if I may.(もしよろしければ、明日電話をかけ直します)
など。文頭、文末どちらに置いてもOKです。「May I~?」の別の形だと思って下さい。
また、「if I may say so(こう言っては何ですが)」という表現もあるので押さえておきましょう。
「If I may say so, I don’t think it works.(こう言っては何ですが、それが上手くいくとは思いません)」など。
You may
下記がその例文です。
「You may+動詞の原形」だけで「~してもいいですよ」という表現になります。
下記がその例文です。
- You may go now.(もう行っていいですよ)
- You may take this home.(これを家に持ち帰っていいですよ)
など。
通常の命令形より丁寧ですが、目上の方が許可を与えているニュアンスです。
なので、上司やお客さんなどには使わない方がベターです。
日常的には「can」に置き換えて使うことが多いです。
祈り(~しますように)で使う「may」
「~しますように」と相手のために祈る、または励ましたりする時に、Mayを文頭に持って倒置する表現があります。
口頭でもメッセージカードやメールでも使える方法でとても役立ちます。
「May+主語+動詞の原形!」が基本の形となります。
下記がその例文です。
- May your business be successful.(あなたのビジネスが成功しますように!)
- May God bless you!(神からのご多幸がありますように!)
- May you be happy!(幸せになりますように!)
など、色々な形ができるので是非活用してみて下さい。
名詞で使う「May」
上記までは全て「助動詞」としての「may」でしたが、ここでは名詞としての使い方を見ていきましょう。
5月
頭文字を大文字にして「May」と表現するのは、「5月」という場合です。
下記がその例文です。
- I will see you in May!(5月に会いましょう!)
- My son was born in May.(私の息子は5月生まれです)
など。
『「5月」の英語と略や発音を完全習得!イベントの英語など』の記事も参考にしてみて下さい。
女性の名前
これも同様に頭文字を大文字にして、「May」で女性の名前を表現します。
下記がその例文です。
- I talked with May.(メイと話しました)
- We caller her May.(私は彼女をメイと呼びます)
など。
因みに「May」の由来は、ラテン語の「Maia」で、ローマの女神の名前となります。
まとめ:「may」だけじゃなく「could」など他の助動詞も押さえよう!
英語の助動詞は、様々な意味を持ちます。
初心者の方には難しく感じるかもしれませんが、習得してしまえば逆に英会話の口語やメールなどの文書でとても役立つものです。
今回は、「may」にフォーカスしましたが、『「could」の意味や7つの使い方|canやwouldなど他の助動詞との違いなど』や『「would」の意味と5つの使い方|doやwill、couldなどの違いも解説・例文』の記事も確認しておきましょう。
英会話の上達に助動詞は欠かせません。是非、この機会にシッカリとマスターしておきましょう!