
英語のシャドーイング(シャドウイング)のやり方・練習方法や効果を知りたいですか?
多くの英語学習者が一度は聞いたことがある勉強法だと思います。TOEICのリスニングや英検、英会話上達のトレーニングの1つ、など。
しかし、その実際の効果については、あまり知られていません。
多くの堅苦しい参考書や誰が書いたか分からない他の英語サイトなどでもシャドーイングを推奨する記事がありますが、シャドーイングをするタイミングと正しいやり方をシッカリ解説していないのが目立ちます。
これではせっかく素晴らしい勉強法の一つのシャドーイングなのに、挫折者が多く出てしまうのは目に見えています。
つまり、むやみやたらにシャドーイングを実施するのではなく、しっかりとした予備知識を知ったうえで実践してみましょう。
よって、ここでは英語のシャドーイングの特徴や方法だけではなく、その効果についてもシッカリと説明します。またその他のディクテーション、リピーティング、オーバーラッピングという手法についても触れておきます。
シャドーイングだけではなく、私がTOEIC満点や英検1級を初受験で取得した効果的な勉強法などをまとめたテキスト(今すぐダウンロードできます)
■なぜ日本人だけ英語が話せないのか?「英語のカラクリ」(PDF全71ページ)を動画付きで無料プレゼント中ですので、そちらも是非参考にしてみて下さい。
英語の勉強法としての「シャドーイングの練習」とは?

英語の音声に耳を傾け、ほぼ同時(影のように付いていき)にその音声を真似て発音する英語学習の方法です。
シャドーイングが最初に開発されたのは、1960年代に日本の英語教師であるアッティル・コザック氏によると言われています。その後、欧米でも注目され、多くの英語学習者によって取り入れられるようになりました。
英語のシャドーイングの名前の由来は、英語で「shadow(影)」という言葉から来ています。
英語の音声を真似て発音することで、自分自身の音声を英語の「影」のように重ねる練習方法であり、そのため「シャドーイング」という名前がつけられました。
やり方やコツについては次でご紹介します。
英語のシャドーイングの正しいやり方とコツ
さて、シャドーイングの実践編です。
基本のやり方は、「聞こえた英文の後ろを影(shadow/シャドー)のように付いていき、発音する」ことです。流れてくる英語の0.5~1秒遅れぐらいで発音していく感覚です。
しかし、むやみやたらにシャドーイングをやっても意味がありません。
コツとしては下記があります。
- ゆっくりと練習することから始める
まずは、ゆっくりと練習を始めることが大切です。自分のペースで練習を進めることができ、徐々に速度を上げていくことができます。
- 発音を正確にするために、文法や単語の知識を身につける
正しい発音をするためには、文法や単語の知識が必要です。英文の構成や、単語の発音を正確に理解することが重要です。
- 聞き取れない部分は、何度も繰り返して練習する
シャドーイングを練習する際に、聞き取れない部分があった場合は、何度も繰り返して練習することが大切です。その際には、発音だけでなく、聞き取りにくい部分の理解にも重点を置きましょう。
- マイクを使って録音し、自己評価をする
練習をする際には、マイクを使って自分の発音を録音し、自己評価をすることが重要です。自分の発音を聞いて、どの部分が改善できるかを把握し、それを練習することで、より正確な発音を身につけることができます。
しかし、初めてシャドーイングをする方には下記のやり方(ステップ)をおすすめしています。少し難易度を落としています。
ステップ1.英語の音声を用意する
例えば、英語のニュースやドラマ、映画、英会話の音声などが使えます。
本件については後ほどおすすめをご紹介します。
ステップ2.テキストを見ながら発音する(音読)
この時点は音声は流さずに、テキストのみを見て自分のペース(スピード)で発音します。
まさに、音読ですね。
シャドーイング初心者は必ずこのステップを実践して慣らして下さい。慣れてきたらこの音読のステップはスキップしても構いません。
ステップ3.テキストを見ながらシャドーイングをする
ここでは、実際に音声を流してシャドーイングをやるのですが、テキストを見ながら実践します。
このステップ2のトレーニングに時間を十分にかけてシャドーイングの練習をやりましょう!ここでシッカリと発音やリスニング力、また目視しているので単語や意味も分かりやすいかと思います。
ステップ4.音声のみでシャドーイングをする
これが最終で、本来のシャドーイングのやり方です。
テキストも見ずに、ネイティブのスピードに合わせて発音しながら、しかも理解するという最終ステップです。
初心者の方が挫折するのは、いきなりこのステップ3を実践するのが原因でもあります。まずは焦らずにステップ1とステップ2を実践するようにしましょう。
シャドーイングの最大の効果
シャドーイングには様々な効果があります。それぞれを見ていきましょう。
発音(スピーキング)の向上
英語の勉強法として知られているシャドーイングですが、一番の効果は「スピーキング力(発音力)」です。
シャドーイングで、真似しながら自分自身が発音することで、ネイティブと同じ口や舌の筋肉を鍛えることができ、正確な発音を身につけることができます。
スピーキングの中でも、特に下記の3つの能力が格段にUPします。
- 日本人が苦手な英語の発音(F,V,TH,Rなど)
- 英語の音と音の繋がり(リエゾン)※リエゾンについては、『リンキング(リエゾン)でリスニング力が劇的にUPする3つの勉強法』にて詳細を解説しています。
- 英語独特のイントネーション・アクセント
リスニングの向上
また、シャドーイングは英文をほぼ同時に聞きながら発音するトレーニング方法なので、「リスニング力」のUPにも同時に効果的でもあります。
また、同時に英語のリズムやイントネーションを身につけることができます。
記憶力(単語やフレーズ)や英文法力の向上
しかし、効果はそれだけではありません!
『英語の音読|5つのやり方とコツ・おおすすめ教材や無料アプリなど』でも解説している音読とはやり方が異なりますが、シャドーイングのように音を出しながら英文を読むことは、上述通り、スピーキングとリスニング力もUPしますし、語彙力の定着にも効果的です。
また、『英文法の勉強法|効率的に英語の文法力が身に付く6つの練習とコツ』にも書いているように、英文を一塊として発音していくので多くの要素を含んだ英文法を自然と身に付けることもできます。
自信の向上
シャドーイングを練習することで、英語を話す自信がつくことがあります。
自分自身が発音していることで、自分の英語力に自信を持つことができ、英語を話すことに対するハードルが下がることがあります。
シャドーイングは、これくらいの効果があるので是非実践してほしいトレーニングなのです。
初級レベル・初心者にシャドーイングはおすすめの英語の勉強法なの?
シャドーイングの効果は分かったからすぐにでもやってみたいですよね?
でも、ちょっと待って下さい!
シャドーイングのトレーニングを始める前に必要な英語力があります。
ようするに、英語初級レベルの方には意味がない勉強法と言われています。
初心者がシャドーイングを始めると、決まって挫折する方がとても多いのです。
意味がない理由その1
あなたはリスニングにある程度の自信がありますか?
シャドーイングを途中で挫折する大きな原因の多くが、「リスニング力不足」や「語彙力不足」、「発音力不足」です。
つまり、英語のスピードに耳が追い付いていけないのです。これではいくらシャドーイングを実践しても効果は出ません。
意味がない理由その2
英語の発音にある程度の自信がありますか?
シャドーイングは、声を出しながら実践するトレーニングです。
英語を聞きながら同時に発音するので、初心者には負荷が大きいです。
舌や口が回らずに投げ出す方が少なくありません。
意味がない理由その3
あなたはある程度の単語を知っていますか?
シャドーイングの最終目的は、リスニングしながら発音して、意味を理解することです。
特に英語の初心者は語彙力が無いので、知っている単語や最後の方だけしか理解できずに終わってしまいます。流れてくる音声の全てを同時に追いかけるわけですから、ある程度の語彙力が必要となってきます。
しかしこれも、意味を理解しなければというプレッシャーから、どうしてもシャドーイングが出来なくなります。
要するに、リスニングのスピードに合わせながら、日本人が苦手な発音やイントネーションをクリアーし、そして英文の意味を理解するという3つの英語力を駆使しながらトレーニングするのがシャドーイングの本来の目的なので初心者にはハードルが高いですね。
英語のシャドーイングの効果が大きい英語レベルとは?
シャドーイングは初心者の方にはとても負荷のかかるトレーニングです。
効果は絶大なのですが、どうしても英語の速さに追い付かなかったり、口や舌が回らなかったり、意味も分からないなどいきなりトレーイングすることで挫折が目に見えているのは冒頭でもお伝えしています。
中級者・上級者向け
要するにある程度の基礎力と覚悟が必要です。できないからとすぐにギブアップすると台無しになります。
シャドーイングが全く役に立たないというわではなく、通訳者を目指す方やTOEIC800点、または英検準1級以上レベル(必要単語数は7000単語以上レベル)の方が、今すぐ実践するにはとても効果的です。
今日から試してほしい方法です。
しかし、習得単語数が英語のシャドーイングの効果を最大限に引き出す絶対条件というわけではありません。あくまで、英語を聞く、発音などの基礎の力が大前提となります。
例えば、知っている単語数は少なく理解できなくても、「英語の音を聞くという能力」があればシャドーイングの効果は高まります。
TOEIC800点や英検準1級レベルの方は、基本的にこのリスニング力が備わっている仮定して、その力を更に高めるための方法が、シャドーイングというわけです。
自分の今のレベルが分からない方は、『TOEICのレベル|点数(スコア)で実力と目安が分かる!』を参考にしてチェックしてみて下さい。
通訳者(同時通訳など)を目指している方
シャドーイングは、元々、通訳者育成のための勉強法として開発されています。
通訳者には、リスニング力や発音力だけでなく、言語処理能力やコミュニケーション能力なども必要とされるため、英語の練習には非常に役立ちます。
シャドーイングを練習することで、先ほど紹介した効果の他に以下のような更なる効果が望めます。
- テンポ感覚の向上
シャドーイングを練習することで、英語のテンポ感覚を身につけることができます。通訳者は、リズムやテンポ感覚が非常に重要なため、シャドーイングによって英語のリズム感覚を身につけることができます。
- スムーズな英語表現力の向上
シャドーイングを練習することで、英語のスムーズな表現力を身につけることができます。通訳者は、話し言葉の流暢さが非常に重要なため、シャドーイングによって英語のスムーズな表現力を身につけることができます。
シャドーイングにおすすめ無料教材(参考書)・アプリ・動画(youtubeなど)
シャドーイングの教材として、英語のスピードが速すぎたり、ニュースの英語だったり、堅苦しい教科書や参考書であれば、つまらなくなり、どうしても疲れて眠ってしまったりして長続きしません。
初心者にも飽きないようなリスニング教材・アプリなどは、『英語リスニング教材|厳選!9つのおすすめ無料アプリ・サイト・動画』でも説明していますが、次がおすすめとなります。
無料動画や映画(海外ドラマ)を使ったシャドーイング
Youtubeや無料動画サイトなどで、お好きな映画や海外ドラマを教材としてつかうのもいいでしょう。
シャドーイングの教材として動画などを選ぶ際の注意点として、『英語勉強を映画で実践|おすすめドラマも活用!3つの手順』にもあるように、日常会話が多い海外ドラマなどをおすすめしてます。
次のようなドラマです。NETFLIXなどの有料サービスでも探すことができます。
必ず英語の字幕付きであることを確認して下さい。
しかし、どうしても同じ箇所ばかり見てしまうと、英語を暗記してしまう可能性があります。何十回も同じ個所をやるのではなく、コツのところでも説明しましたが、数回程度の繰り返しにして、意味が分かる分からにに関わらず、先に進んで違う音声でシャドーイングを試してみましょう。
映画やドラマが難しい場合は、「セサミストリード」や「おさるのジョージ」など子供番組のタイトルが使う単語が優しいためおすすめでもあります。
NHK英語講座(ラジオ)を使ったシャドーイング
NHK英語講座をシャドーイングの教材として使うのも一つです。特にラジオでの英語講座をおすすめしています。
英語講座のテキストがあるのでそれを片手に実践できます。通勤・通学中の電車の中でも、頭で復唱することでシャドーイングできます。
『TOEIC満点者おすすめのNHK英語講座と2つの勉強法』でおすすめの番組も紹介していますので、参考にしてみて下さい。
番組は「ラジオ第2」で、「基礎英語1」が初心者のスタートしておすすめです。
中学1年レベルの単語や文法が中心で、基礎の基礎となります。
放送時間は次の通りですが変更がある場合があるので、定期的にラジオ番組表で確認はしておきましょう
月~金曜日 午前6:00~6:15(再放送時間:午後6:45~7:00/午後9:00~9:15)
社会人の方はTOEIC公式問題集を使ったシャドーイング
TOEICテストを控えている、またはTOEICテストで高得点を狙っているなら公式問題集を使ったシャドーイングがベストです。
シャドーイングの効果は、TOEICにも必要なリスニング、英文法、英単語の上達など多くありましたね。
公式問題集を使ってシャドーイングをすることでTOEICでよく使われる単語や英文法に毎日触れながらトレーニングできるのでまさに一石二鳥です。
TOEIC問題集はアマゾンなどで購入できますが、TOEICには公式アプリもありますのでそちらも参考にしてみて下さい。
シャドーイング練習におすすめのアプリ
手軽に始められるアプリもあります。
- Lingualift
Lingualiftは、日本語のユーザーに向けた英語学習アプリです。シャドーイングコースがある他、リスニング・リーディング・会話・文法など、英語全般を学ぶことができます。
- English Central
English Centralは、映像を使った英語学習アプリで、ビデオの流れに合わせてシャドーイングすることができます。日本語の解説もあります。
- Rosetta Stone
Rosetta Stoneは、世界中で使われている英語学習アプリです。シャドーイングに限らず、発音・リスニング・会話など、英語全般を学ぶことができます。日本語の解説もあります。
- Duolingo
Duolingoは、世界中で人気のある言語学習アプリで、日本語版もあります。シャドーイングに限らず、英語全般を学ぶことができます。
これらのアプリは、英語が苦手な日本語ユーザーに向けて作られたものが多く、シャドーイングに限らず、英語全般を学ぶことができるため、おすすめです。
シャドーイング練習におすすめの参考書・テキスト
でも、シッカリ参考書を使って練習したい方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には下記がおすすめです。
シャドーイング練習におすすめの参考書・テキストをいくつか紹介します。
- 「シャドウイング 英語リスニング 上級編」(石井 恒夫著)
石井恒夫氏が監修した、英語リスニングのシャドーイング教材です。ネイティブスピーカーによる音声が収録されており、レベル別に分かれているため、初心者から上級者まで幅広く使えます。
- 「NHKラジオ英会話 シャドーイングで身につく!リスニング」(NHK出版編)
NHKラジオ英会話の音声素材を使ってシャドーイングをすることができるテキストです。難易度が高く、リアルな英語表現を学ぶことができます。
- 「英語リスニング・シャドーイングテキスト&CD BOOK」(宮本 隆治著)
英語講師である宮本隆治氏によるシャドーイングテキストです。テキストと音声CDがセットになっており、リスニング・シャドーイングの練習ができます。
これらの参考書・テキストは、いずれもシャドーイング練習に適したものであり、英語のリスニング力や発音練習に役立ちます。
シャドーイングの練習は1日どれくらいがベスト?
シャドーイングの練習時間については、個人差がありますが、一般的には20分〜30分程度がベストとされています。特に、初めてシャドーイングをする方は、無理をせずに少しずつ慣れていくことが大切です。
以下に、平日と休日の例を示します。
【平日の例】
- 朝:10分程度のシャドーイング練習
- 昼休み:10分程度のシャドーイング練習
- 夜:20分程度のシャドーイング練習
【休日の例】
- 朝:20分程度のシャドーイング練習
- 昼:20分程度のシャドーイング練習
- 夜:30分程度のシャドーイング練習
また、シャドーイングの練習は、継続することが大切です。毎日少しずつ練習することで、リスニング力や発音力が向上し、自信をつけることができます。
初めての方は、週3〜4回から始めてみると良いでしょう。
シャドーイングの効果を更に高めるコツとは?
単に「シャドーイング」のトレーニングといっても、効果がすぐに出る人と遅い人がいます。
これは英語学習全般に言えますね。
同じ方法、勉強内容なのに、他の人よりもすぐにマスターする人がいる・・・そのような人たちは上手くコツを探し出しているもです。
リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングなどの練習には必ずコツが存在します。
シャドーイングは、本当に素晴らしいトレーニングなので、失敗しないためにもこれからお伝えするコツを知っておくと大変役立ちます。
コツその1.イヤホンやヘッドホンを使う
特に初心者はどうしても最初のうちは、周りの雑音がうっとうしく感じるものです。
そんな時は、イヤホン(ヘッドホン)などを使って、英語の音のみに集中する方がいいでしょう。
コツその2.右耳でリスニングする
さて、イヤホンをそのまま両耳にしていませんか?
まだリスニング力に自信がない方は、『英語のリスニングは右耳と左耳どっちが効果的?2つの違いと勉強法』でも書いている通り、左脳が言語脳といわれており、「右耳」でのリスニングをお勧めしています。
慣れてきたら、両耳でのリスニングに戻しましょう。
コツその3.ナチュラルスピードを使う
ゆっくりのスピードでのシャドーイングから始まり、たまには速読みたいな何倍速という負荷をかけたスピードの音声でシャドーイングするといいのではと勘違いしていませんか?
『どのリスニング速度がベスト?TOEICや受験にも最適な1つの勉強法』でも説明しているように、英語はイントネーションやリズムが大切で、またシャドーイングはそれらの訓練でもありません。
よってそのリズムなどを損なう、赤ちゃん言葉のようなゆっくりとしたスピードや倍速などはNGで、あくまでナチュラルスピードの英語音声でシャドーイングをして下さい。
コツその4.英語の訛りを統一する
Youtube動画やNetflixなどでお気に入りの映画や海外ドラマを使ったシャドーイングもおすすめしていますが、その場合に必要なのが「訛り」の統一での勉強です。
あなたがイギリス英語の発音やリスニングを強化したいのか、またはアメリカ英語なのかで教材として使う音声や動画が異なってきます。
『イギリス英語とアメリカ英語|文法・発音・単語など4つの違い』でもあるように、それぞれの英語で使う単語や文法、また発音の仕方も違うのでこれは統一した方がいいでしょう。
初心者の方で分からない場合は、一般的に多く使われているアメリカ英語をおすすめしています。
コツその5.スペルや文法は気にしない
例えば、発音する時にどうしても単語のスペル(綴り)を気にするあまりにスピードに追い付けない方が多くいます。
よってスペルは気にしないのがコツの1つです。大体で発音していく感覚が大切です。
初心者であれば、完ぺきな正確性は求めなくても結構です。また、全てカタカナの音でその単語が思い浮かぶ感じでもいいでしょう。
それと、リスニングをしているとどうしても文法が気になるという方もいらっしゃいますが、先ずは無視して音だけに集中してシャドーイングを実施して下さい。英語の音についていけているかが重要なポイントです。
コツその6.自分の声を録音する
発音は完璧でなくていいから、ボイスレコーダーを使って発音している自分自身の声は録音はしましょう。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、自分が上達していく過程を実感してみて下さい。
ネイティブとあなたの発音のどこが違うのか?などの確認に録音は最適です。
英語の発音は、日本語の音にないものであり、しっかりと発音したいのであれば、『英語の発音|初心者でもネイティブ並みに話せる発音矯正法』などで、英語独特の発音練習をシャドーイングとは別にトレーニングしておくとベターです。
そのことにより、徐々に舌や口が回らないという悩みが徐々に解決されていきます。
しかし、先ほどのコツと同様に、カタカナ発音でも特に初心者であれば問題ありません。まずは、速く感じる英語のスピードについていけているかの方が重要です。
コツその7.英文の長さは10単語前後
長い文章をシャドーイングすれば上手くなるというものではありません。
1英文が長くても、10単語前後がベストです。動画などの文章でもセリフが短いものを選ぶのがポイントです。
それ以上長くなると、初心者の方は、疲れて長続きしませんし、それにより効果が半減します。
コツその8.勉強時間は短く繰り返す
勉強時間というより、1日5英文程度(時間にして5分から10分程度)でも構いません。英語の音のスピードに慣れることが目的です。
よって、通勤・通学中の電車の中などで、声に出せなくても、頭の中で復唱する感覚でも構いません。
また、最初のうちは同じ分を数回は繰り返してシャドーイングすることで、英語口も作られ、そしてリスニング速度にも慣れていくので焦らずに進めていきましょう。
英語の初心者がシャドーイングの前に取り組むべき勉強法(ディクテーションなど)
最後になりますが、初心者はすぐにシャドーイングを実践するのではなく、シッカリとリスニング、発音、語彙力の基礎トレーニングをしておく必要があるということです。
目安として、1日5分~10分程度を1ヶ月ぐらい続けるだけでも、英語の基礎力が付いてきます。
事前対策:リスニング練習(ディクテーションなど)
先ずは、完璧は必要でありませんが、ある程度しっかりとしたリスニングの基礎を身に付けなければいけません。
英語には日本語と違う独特のリズムがあります。これが、英語が早くて聞き取れないという原因にもなっています。
この違いと英語を聞く感覚を身に付けないとシャドーイングを実践しても意味がありません。
また知っている英単語、表現、英文法などの時だけ聞くことを止めるのでなく、「最初から最後まで聞く」という癖付けが重要となります。
語彙力がアップしたから、リスニング力が上達して、英語のシャドーイングができるものでは決してありません。
よって、『英語のリスニング力が驚くほど開花する超簡単な勉強法』の記事で、シャドーイング前に実施すべき「数当てトレーニング」の方法を詳しく説明しています。
または、『英語のディクテーション|初心者にも効果が出る7つのコツ』にある、最初から最後まで聞いた後に、その英文を書き出すというリスニング勉強法の「ディクテーション」がおすすめです。
数当てトレーニングについては、マイスキ英語Youtube公式チャンネルでも公開しているので、是非今日からでもトライしてみて下さい。
下記が動画例となります。問題集を多く準備しているので再生リストなどでチェックしてみて下さい。
事前対策:発音練習
シャドーイングには発音も必要になるので、ある程度の発音力が必要になります。
日本人が苦手な発音(F,V,TH,Rなど)やイントネーションなどの練習もYoutube動画で用意しているので、是非トレーニングしてみて下さい。
これらも先ほどのリスニング動画と同様に再生リストにあるので練習してみましょう。
日本人が苦手な発音トレーニング動画例
イントネーションを鍛える動画例
事前対策:英単語(語彙)
英単語に関しては、リスニングと発音に比べるとさほど比重は置かなくて結構です。特に初心者の方にとっては、それだけで結構十分なトレーニング量となります。
なので、英語に触れる感じで、アプリなどをスキマ時間に活用しておく程度で今の段階はOKだと思って下さい。
『英単語・英単語帳|おすすめ無料アプリ4選と参考サイト・勉強法』の記事でも紹介しているmikanがいいでしょう。
中学英語の基本的な単語を中心に学習もできるのでおすすめです。
App Store(iOS)
Google play(android)
これらの事前対策を自分で用意したりするのも大変ですよね。
冒頭でも紹介している、英語力を鍛える効果的な勉強法や練習などをまとめたテキスト(今すぐダウンロードできます)■なぜ日本人だけ英語が話せないのか?「英語のカラクリ」(PDF全71ページ)を動画付きで無料プレゼント中ですので確認してみて下さい。
シャドーイングが上手くできない場合は「オーバーラッピング」がおすすめ!
いくら基礎力を付けて、また正しいステップをしたけどシャドーイングが上手くできないと悩んでいてもしょうがありません。
そんな方は、オーバーラッピングという英語学習法をおすすめしています。
シャドーイングは、本文から0.5秒~1秒程度遅れながら発音する勉強法ですが、オーバーラッピング(overlapping/重なる)はスロー再生の音声と同時に発音するという方法です。
英語の勉強におけるオーバーラッピング法とは、英語の音声素材をスロー再生して、その音声に合わせて自分で発音することで、正確な発音やリズムを身につけることを目的としたトレーニング方法です。
具体的には、以下のような手順で行います。
- オーディオ教材(例えば、英語のニュース番組やラジオドラマなど)を選び、再生速度をスローに設定します。
- スロー再生された音声に合わせて、自分で発音します。最初は遅いスピードで行い、徐々に速度を上げていくと効果的です。
- 発音を繰り返しながら、音声素材の内容を理解し、単語やフレーズを暗記します。
- 続けて、通常の速度で再生して、スロー再生で練習した内容を復習します。
このようにオーバーラッピング法を取り入れることで、正確な発音やリズムを身につけることができます。また、スロー再生することで、通常の速度では聞き取れない細かな発音のニュアンスを学ぶことができるため、リスニング力も向上するとされています。
初心者の方は、テキスト(英文)を見ながら一緒に発音をしてきますが、慣れてきたら一度音声を聞いた後にテキストを見ずにネイティブと一緒に発音する流れでOKです。
この際も自分自身の声は録音して、ネイティブとの発音比較をしましょう。
まとめ:英語のシャドーイングは楽しく継続して実践する!
ご自身がある程度の語彙力やリスニング力がついてくると、英語のシャドーイングは本当に楽しいもので、ドンドン上達していくのが分かるでしょう。
先ずは、慌てることなく、じっくりと英語の基礎を固めることに専念して下さい。
英語の習得には必ず順序やステップが存在します。
英語のシャドーイングも例外ではないことを忘れないで下さい。
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