著者 : 藤永 丈司

◆上智大学比較文化学部卒(現:国際教養学部)
◆初受験でTOEIC990(満点)、英検1級、小学校英語指導者資格
◆ニンテンドー3DS TOEIC「超速」プログラム・スペシャルアドバイザー
◆日経HR「英語コミュニケーション in Business」特別講師(2017年8月~)
◆日経メディカル「医師のためのDailyイングリッシュ」特別講師(2019年10月~)
◆公式動画チャンネル:マイスキ英語【たった3分で奇跡を起こす!】(2020年2月~)

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著者自身の受験英語への疑問や登校拒否といった苦い体験や、10年以上にわたる海外生活から、外国人の英語習得の早さと相対する日本人の遅さの違いを同時に徹底的に解読・研究を繰り返すことで、日本人へ「英語回路」を植え付ける仕組みを解明。


◆活動 - 芸能人 への個別指導、英会話・ TOEIC講座、企業研修、小学生を中心に 各地でボランティア英語指導など。


藤永の著者・監修した商品

◆著書に「なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?」など多数(シリーズ累計10万部以上)

2016年に甚大な被害をもたらした「熊本地震」への復興活動の一環として、『マイスキ英語(代表:藤永丈司)』は、同年7月より、Jリーグ所属のロアッソ熊本のスポンサーカンパニーとして協賛しております。

イギリス英語とアメリカ英語|文法・発音・単語など4つの違い

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イギリス英語(British English)とアメリカ英語(American English)の違いをご存知ですか?

英語は、ネイティブ以外も含めると、世界でなんと17億人も話しているといわれています。

地域ごとに様々ななまりや特徴がありますが、大きく分けるとイギリス英語とアメリカ英語の2種類に分けることができます。

TOEICリスニングでもこの2つの英語の特徴(日常会話のやり方や発音の違いなど)が含まれた出題があります。

私たちが日本でよく学んでいるのがアメリカ英語です。

実はこのアメリカ英語とイギリス英語には様々な違いがあります。

何となくですが、「イギリス英語は礼儀正しい」、「アメリカ英語はカジュアル」というイメージがありませんか?

また、発音が違うぐらいかな?など。

ここでは、発音だけではなく、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて詳しく解説します。単語の違いや文法の違いなど、様々な観点からご紹介します。尚、イギリス英語とアメリカ英語を話す国など、英語を学ぶ時(オンライン講師を選ぶ、留学する時など)に知っておきたい知識もご紹介します。

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目次:

1.イギリス英語とアメリカ英語の違いを学ぶ前に(歴史や国別など)
1-1.イギリス英語を話す国
1-2.アメリカ英語を話す国
1-3.イギリス英語VSアメリカ英語:話す人口は?
1-4.日本の教科書の英語はアメリカ英語
1-5.初心者はイギリス英語とアメリカ英語のどちらがいい?

2.イギリス英語とアメリカ英語の違い|文法編
その1.イギリス英語は所有の「have(持っている)」を「have got」で使う
その2.イギリス英語は現在完了形(have)をよく使う?
その3.イギリス英語の「getの過去分詞」は「got」
その4.イギリス英語は「shall」を「will」の代わりに使う?
その5.イギリス英語の「need not」は何?
その6.イギリス英語は単数でも複数でもいい?

3.イギリス英語とアメリカ英語の違い|日常会話編
その1.アメリカ英語は省略形の「wanna/gonna」の表現をよく使う
その2.イギリス英語は「付加疑問文」をよく使う
その3.「時間・期間・日付」の表現が全然違う?
その4.「take」と「have」の使い方の違い

4.イギリス英語とアメリカ英語の違い|英単語編
その1.単語自体が違う表現
その2.同じ単語で意味が違うもの(スラングなど)
その3.スペルが異なる単語

5.イギリス英語とアメリカ英語の違い|発音編
その1.単語のアクセント(強調して発音する部分)の違い
その2.Rの発音の違い
その3.Tの発音の違い
その4.アメリカ英語はリンキング(リエゾン)ばかり?
その5.イギリス英語のイントネーションは下がり気味?
その6.イギリス英語の「can’t」は聞き取れない?

6.勉強法はこれ!動画や参考書などを使ってイギリス英語とアメリカ英語を習得する

1.イギリス英語とアメリカ英語の違いを学ぶ前に(歴史や国別など)

世界には英語を話す国や地域がたくさんあります。それらは、大きく分けるとイギリス英語かアメリカ英語のどちらかです。

イギリス英語を話す国は、植民地時代にイギリスの影響を受けた国がほとんどです。ただし、カナダのように、イギリスの植民地でもアメリカに近いためどちらかというとアメリカ英語に近い国もあります。

後述するのですが、両者にはスペルの違いがあり、それに伴う発音の違いもあるのですが、実は18世紀ごろまではイギリス英語、アメリカ英語という明確な区別はありませんでした

しかし、英語辞書が出版された1800年代から独自性を持たせようとするアメリカ英語とラテン語などにルーツがある単語のスペルを尊重したイギリス英語というふうに分かれてきました。

ここでは、まず実際にどこでイギリス英語とアメリカ英語が使われているのか国名を見てみましょう。話されている国の数でみると、アメリカ英語よりイギリス英語のほうが多いです。

話されている国や地域の数でみると、アメリカ英語よりイギリス英語の方が多いです。

1-1.イギリス英語を話す国

イギリス英語を話す国が多い理由は、イギリスの植民地時代の名残りです。

イギリスのお隣、アイルランドはもちろんのこと、オーストラリアやニュージーランドはイギリス英語を使うことで有名です。

イギリス英語を話す国の例は下記となります。

  • イギリス
  • アイルランド
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • インド
  • シンガポール
  • マレーシア
  • 香港
  • 南アフリカ
  • 西アフリカ
  • マルタ

イギリス英語の中でも「オーストラリア英語」は、独自の「オージーイングリッシュ」という英語が使われるようになっています。

一番独特なのが母音の「a」の発音の仕方です。

下記がその例です。

  • day:通常は「デイ」という発音ですが、オージーイングリッシュは「ダイ」 ※「today」を「トゥ・ダイ(to die)」を勘違いするのは有名な話です。
  • name:通常は「ネイム」ですが、オージーイングリッシュは「ナイム」と発音します。

また、表現も独特なものがあり、「How are you?(お元気ですか?)」を「Good day, mate.」などのフレーズを使います。

このような違いもあり、初心者が英語を学びたいと思った場合の留学先にはあまりおすすめしていません。

初心者にはハードルが高いので、習得までの期間が長くかかる可能性があるということと、オージーイングリッシュの独特の発音の癖が付けばオーストラリア以外で話す時に修正しないと通じない場合があるからです。

1-2.アメリカ英語を話す国

国の数で見ると、アメリカ英語を話す国は少なめです。

最近、格安英語留学で人気のフィリピンもアメリカ系の英語を話す国です。

  • アメリカ
  • カナダ
  • プエルトリコ
  • リベリア
  • フィリピン

実はカナダで話される英語は、イギリス英語とアメリカ英語が混ざっています。単語によって違いがありますが、カナダ英語の単語やスペルはイギリス英語に近いです。

しかし、発音はアメリカ英語そのももに近いので、アメリカ英語という区分けにしています。アメリカ英語を学びたいという方の多くもカナダに留学されるケースが多いです。

1-3.イギリス英語VSアメリカ英語:話す人口は?

国の数だけ見ると、イギリス英語が圧倒的に多いのですが、実は人口でみるとアメリカ英語を話す人の方が圧倒的に多いです。

世界には英語ネイティブが約3.9億人いるといわれています。

アメリカの人口は約3億人で、なんと3.9億人のうち70%以上をアメリカの人口が占めているという計算になります。

アメリカの隣のカナダの人口も3,700万人ほどいます。一部、フランス語ネイティブもいますが、それを考えたとしても、この2カ国だけでも、英語人口の8割以上になります。

また第二言語としても、アメリカ英語が主流です。

日本をはじめ、中国、韓国など多くの国でアメリカ英語を教えています。世界一の大国ですし、ハリウッド映画などアメリカの文化は世界に影響を与えていて、アメリカ英語の影響力も強いです。

1-4.日本の教科書の英語はアメリカ英語

日本の学校で学ぶ英語は基本的にはアメリカ英語です。

理由は明確ではありませんが、アメリカの統治下にあった影響があるかもしれません。

一部、イギリス英語のつづりなども教科書に載っていたりするので、全てがアメリカ英語で統一されているというわけではありません。

しかし、発音などは基本的にアメリカ流なので、学校の英語をしっかり勉強していた場合、アメリカ英語の方が聞き取りやすくなります。

尚、教科書がアメリカ英語なので、大学受験の英語も基本的にはアメリカ英語です。

英検やTOEICなども、基本的にはアメリカ英語です。

最近は多様性も考慮して、英検では上位級などで、TOEICはリスニングで一部イギリス英語や、オーストラリアアクセントが強い英語なども出題されています。

1-5.初心者はイギリス英語とアメリカ英語のどちらがいい?

イギリス英語とアメリカ英語、どちらを学ぶべきか迷っているなら、特に初心者はアメリカ英語がおすすめです。

ここまでご紹介してきたように、現在世界の主流がアメリカ英語で、日本の教育もアメリカ英語が基本だからです。

さらに、日本は経済面でもアメリカとの関わりが強く、ビジネスシーンでもアメリカ英語を使うということが多いです。イギリスやオーストラリアなど、アメリカ英語圏以外に行ったり、イギリス英語を使ったりする予定が特にないのであれば、基本的にはアメリカ英語を学ぶのがよいでしょう。

ただし、英語ができるようになってくると、様々な国の人と交流する機会がでてきます。慣れてきたら、アメリカ英語とイギリス英語の違いも学んでおくとよりスムーズです。

後述しますが、TOEICリスニングでもイギリス英語に対応しないといけません。勉強法などシッカリと確認しておいて下さい。

冒頭でお話していますが、イギリス英語とアメリカ英語は単に「礼儀正しい」や「カジュアル」という印象の違いだけではありません。

文法、使う単語(イディオムなど)、単語の意味、スペル、発音、アクセント、イントネーションなど様々な違いがあります。

次からそれぞれの違いについて順を追ってみていきましょう。

2.イギリス英語とアメリカ英語の違い|文法編

イギリス英語とアメリカ英語の文法の違いの中で、重要なポイントは6つです。

イギリス英語は所有の「have(持っている)」を「have got」で使う

英語でよく使う「have」。

この「have」を「持っている」という所有の意味で使う場合、イギリス英語とアメリカ英語では、違いがあります。

「持っている」という意味で「have」を使う場合、アメリカ英語では「have」ですが、イギリス英語では「have got」となります。

例文を見てみましょう。

下記の意味は「本を持っています」になります。

  • イギリス英語:I have got a book.
  • アメリカ英語:I have a book.

疑問文でも違いがあります。

上の例文を疑問文にしてみましょう。

下記の意味は「本を持っていますか?」になります。

  • イギリス英語:Have you got a book?
  • アメリカ英語:Do you have a book?

アメリカ英語は「Do」を使った疑問文ですが、イギリス英語は「Have」の疑問文になります。現在完了形の形ですね。

「今何時ですか?」と時間を聞く場合も次となります。

  • イギリス英語:Have you got the time?
  • アメリカ英語:Do you have the time?

このように、日常会話でもよく使うのでアメリカ英語は「have」、イギリス英語は「have got」と覚えておきましょう。

その2.イギリス英語は現在完了形(have)をよく使う?

現在完了形と過去形の使い方にも違いがあります。

現在完了形とは、過去に起きたことで現在もその状況が続いている場合に使う形で「have + 過去分詞」となります。

イギリス英語ではこの現在完了形を厳密に使いますが、アメリカ英語では、現在その状況が続いていても単純な過去形にしてしまう場合があります。

「lost(失くした)」という表現の例で見てみましょう。

どちらも「時計を失くしました」となります。

  • イギリス英語:I have lost my watch.
  • アメリカ英語:I lost my watch.

イギリス英語では、まだ見つかっていなければ現在完了形の「have lost」となります。先ほどの「持っている」も今も持っているので、「have got」となっているという事です。

しかし、アメリカ英語では、見つかっているか見つかっていないかに関係なく「過去に無くした」ことを重視して過去形「lost」とする場合が多いです。

尚、イギリス英語では現在完了形でのみ「just」、「already」、「 yet」を使いますが、アメリカ英語では、過去形でも使うケースが口語では多いです。

イギリス英語のように、シッカリとした現在完了形を身に付けたいのであれば、『英語の現在完了形|過去形との違い・4つの用法や例文と時間軸イメージ』を参考にしてみて下さい。

その3.イギリス英語の「getの過去分詞」は「got」

イギリスとアメリカでは「getの過去分詞」が違います。

イギリス英語では「got」、アメリカ英語では「gotten」を使います。(しかし、イギリスの東北地方などでは、gotten を使う場合もあります)

下記がその例です(和訳:私はそれを手にしました)。

  • イギリス英語:I have got it.
  • アメリカ英語:I have gotten it.

イギリス英語の「持っている」が「have got」になるのもこのルールがあるからです。

その4.イギリス英語は「shall」を「will」の代わりに使う?

助動詞の「shall」は本来「~しましょうか?」という意味で使いますが、イギリス英語ではもうひとつ別の使い方があります。

イギリス英語では「shall」を、未来を表す助動詞の「will」の代わりとして使うことがあります。アメリカでは基本的にこの使い方はしません。

下記がその例です(和訳:私は来年日本に行く予定です)。

  • イギリス英語:I shall go to Japan next year.
  • アメリカ英語:I will go to Japan next year.

その5.イギリス英語の「need not」は何?

動詞の「need(必要がある)」の否定文で「~しなくていいですよ」という場合も違いがありますね。

「need」の否定文は、アメリカ英語では「don’t need」となります。

一方、イギリス英語では「need」自体を否定形にして「needn’t(need notの省略)」とすることができます。

下記はどちらども「急がなくていいですよ」となります。

  • イギリス英語:You needn’t hurry up.
  • アメリカ英語:You don’t need to hurry up.

アメリカ英語のみに慣れていたら、このようなパターンのイギリス英語が聞き取れないケースがあります。

その6.イギリス英語は単数でも複数でもいい?

イギリス英語では「group」や「team」などの集合名詞で単数と複数どちらも使いますが、アメリカ英語では単数のみの扱いです。

集合名詞の例:

  • government(政府)
  • audience(聴衆)
  • committee(委員会)
  • family(家族)

下記が英文にした時の違いとその解説です。

どちらとも「私の家族は休暇にハワイに行きます」となります。

  • イギリス英語:My family are going to Hawaii for the holiday. ※「My family is」でもイギリス英語はOKです。
  • アメリカ英語:My family is going to Hawaii for the vacation. ※アメリカ英語は塊を1つと考えるので単数のみで表現します。

※「休暇」の英語である「holiday」と「vacation」の単語の使い方の違いは後述で紹介します。

「family」は1つのグループです。その為、アメリカ英語では「family」の後には単数形の「is」を置きます。

イギリス英語では家族は複数人なので、複数動詞の「are」を使うことがあります。アメリカ英語を学んでいると、少し違和感があるかもしれませんね。

ただし、どちらの場合も「family」の単語自体が「families」と変化しません。

3.イギリス英語とアメリカ英語の違い|日常会話編

日常会話で頻繁に使う表現にも、イギリス英語とアメリカ英語の違いがあります。

主に4つの違いをみてみましょう。

その1.アメリカ英語は省略形の「wanna/gonna」の表現をよく使う

アメリカ英語では「want toをwanna」、「be動詞 + going toをbe動詞 + gonna」と省略して口語表現で使いこれらは会話によく出てきます。

しかし、イギリスではこの表現はあまり使われません。

TOEICのリスニングにも、アメリカ英語の会話の特徴としてこの省略形が使われるようになりました。

  • I wanna talk about it.(それについて話したい)
  • It’s gonna rain soon.(すぐに雨が降るでしょう)

その2.イギリス英語は「付加疑問文」をよく使う

イギリス英語では、「同意などを求める」、または確認の時に使う付加疑問文を多用します。

日本語で言うと「ですよね?」という会話文の最後に付ける表現です。

下記がその例文です。

  • 英語:This flower is very beautiful, isn’t it?
  • 日本語:この花はとてもきれいですよね?

この文の「isn’t it?」の部分が付加疑問文です。

アメリカ英語では次のように通常の疑問文で聞くようなことも、イギリス英語では付加疑問文を使う場合があります。

  • イギリス英語:You play tennis, don’t you? あたなはテニスをしますよね?
  • アメリカ英語:Do you play tennis? あなたはテニスをしますか?

アメリカ英語でこの聞き方をすると、相手は「そうですよね?」と同意を求められたかのように感じるかもしれません。イギリスではそのようなニュアンスはなく、普通の疑問文と同じ扱いという事を覚えておきましょう。

この付加疑問文もTOEICリスニングで出題されています。

付加疑問文については、『英語の付加疑問文(~ですよね)|同意を求める6つの形・答え方と例文』でも詳しく解説しています。

その3.「時間・期間・日付」の表現が全然違う?

時間や曜日の期間の言い方でも、イギリス英語とアメリカ英語の違いがあります。

ただし、それほど厳密に気にしなくてもOKです。どちらでも違和感なく通じます。

自分はこっちが好きだな、ぐらいの感覚で使ってみましょう。

表現
イギリス英語
アメリカ英語
3:15
a quarter past three
three fifteen
4:50
ten to five
four fifty
月曜から金曜まで
from Monday to Friday
from Monday through Friday

上記は時間の表現の違いですが、「時間の長さ(何分間)」の表現でも違いがあります。

表現
イギリス英語
アメリカ英語
15分
a quarter of an hour
fifteen minutes
30分
half an hour
thirty minutes
45分
three quarters of an hour
forty five minutes

時間の正しい表現などについては、『英語で時間を表現|簡単!3つの基本ルールと前置詞の使い方』の記事も参考にしてみて下さい。

また、日付の書き方もイギリス英語とアメリカ英語とその違いがあります。

日と月を書く順番が異なるのが代表的な違いです。

「2017年11月22日」をカジュアルな日付表現で書くと次のようになります。

  • イギリス英語:22/11/2017 ※日→月→年の順番
  • アメリカ英語:11/22/2017 ※月→日→年の順番

フォーマルな日付の書き方がなどについても『英語で日付の書き方|順序や4つのパターンを覚えるだけ!』の記事を参考にしてみて下さい。

その4.「take」と「have」の使い方の違い

アメリカ英語では「take」をよく使います。

例えば「イスに座る」は「take a seat」です。これが、イギリス英語では「take」の代わりに「have」使って「have a seat」となります。

アメリカ英語で「take + 名詞」の表現は、イギリス英語ではほとんど「have + 名詞」となります。

日本語の意味
イギリス英語
アメリカ英語
休憩をとる
have a break
take a break
休暇をとる※1
have a holiday
take a vacation
ランチを食べる※2
have lunch
take lunch
昼寝をする
have a nap
take a nap
シャワーを浴びる
have a shower
take a shower
お風呂に入る
have a bath
take a bath
会話する※3
have a conversation
take a conversation

※1「休暇」は、アメリカ英語では「vacation」、イギリス英語では「holiday」を使います。
※2「lunch(ランチ)」以外の食事や飲み物にも使えます。 【例】breakfast(朝食)、dinner(夕食)、スナック(a snack)、コーヒー(a cap of coffee)
※3「conversation(会話)」以外にも、「a chat(チャット)」や「a discussion(ディスカッション)」等も使えます。

ただし、これらはアメリカでは「take」、イギリスでは「have」を好んで使うというくらいです。逆に使っても、ほとんどの場合は意味が通じますし違和感もありません。

4.イギリス英語とアメリカ英語の違い|英単語編

イギリス英語とアメリカ英語では単語にも違いがあります。

後ほど解説する発音と同じくらいはっきりと違いがでるのがこれです。

そこには、いくつかパターンがあります。「同じ意味でも単語が全く違うもの」や、「同じ単語でも違う意味のもの」、また「スペルが微妙に違うもの」があります。

その1.単語自体が違う表現

イギリス英語とアメリカ英語では、同じ意味でも単語自体が違うものもあります。

代表的な表現は下記となります。日常でよく使う表現ばかりなので、イギリス圏へ行く場合は知っておくとよいでしょう。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
公衆トイレ
toilet/lavatory
restroom
autumn
fall
que
line
テイクアウト
take away
take out
廊下
corridor
hallway
黄色信号
amber
yellow (light)
テントウムシ
ladybird
ladybug
炭酸
fizzy drink
soda
コピー機
Photocopier
Xerox
繁華街
city centre
downtown
伝票
bill
check
ズボン
trousers
pants
祝日
bank holiday
public holiday
履歴書
CV (curriculum vitae)
resume
セーター
jumper
sweater
手荷物
luggage
baggage
サッカー
football
soccer
映画
film
movie
クッキー
biscuit
cookie
時刻表・時間割
timetable
schedule
食堂
canteen
cafeteria
鉄道
railway
railroad
洗濯物
washing
laundry
ハンドバッグ
handbag
purse
シャンプー
hairwash
shampoo
缶詰
tin
can
コンセント
socket
outlet
お札
note
bill
会計
bill
check
消しゴム
rubber
eraser
携帯電話
mobile phone
cell/cellular phone
タクシー
taxi
cab
ガソリン
petrol
gas/gasoline
大型トラック
lorry
truck
駐車場
car park
parking lot
高速道路
motorway
freeway
蛇口
tap
faucet
アパート
flat
apartment
エレベーター
lift
elevator
ゴミ箱
dustbin
garbage can
ゴミ
rubbish
garbage/trash
酒屋
off license
liquor store
郵便
post
mail
小包
parcel
package
片道切符
single
one-way
往復切符
return
round-trip
地下鉄
tube/underground
subway
薬局
chemist/pharmacy
drugstore
フライドポテト
chips
French fries
ポテトチップス
crisps
chips
あめ(飴)
sweet
candy
休暇
holiday
vacation
garden
yard
掃除機
hoover
vacuum cleaner
地下1階
underground floor
basement floor
1階
ground floor
first floor
2階
first floor
second floor

※建物の階数の数え方は旅行先のホテルなどでも注意が必要です。

イギリス英語は、「1階がground floor」で「2階がfirst floor」です。アメリカ英語は1階から「first floor」と数えます。

その2.同じ単語で意味が違うもの(スラングなど)

同じ英単語でも全く違う意味になってしまう場合があります。

英単語が同じでも、イギリス英語とアメリカ英語では全く意味が違う場合があります。

特に、イギリス英語では普通の意味でも、アメリカ英語ではスラング的な汚い表現になってしまう場合があるので要注意です。またその逆もあります。

下記が代表的な表現です。

単語
イギリス英語
アメリカ英語
mad
気がくるっている
怒る
pissed
酔っぱらっている
怒っている
cider
りんごの汁を発酵させた酒
炭酸のソフトドリンク
presently
すぐに
bird
妻、彼女
wash up
お皿を洗う
手と顔を洗う
jumper
ブラウスの上に着る衣類
飛ぶ人
pants
下着
ズボン
bog
トイレ
湿原
braces
サスペンダー
歯科矯正器具
trolley
ショッピングカート
路面電車
football
サッカー
アメリカン・フットボール

その3.スペルが異なる単語

同じ意味で同じ単語を使うけれど、綴りが微妙に違うという単語もあります。

一部の単語のスペルの違いには規則性があります。また、規則性が全くない違いもあります。

マイクロソフトワードなどパソコンで出てくるスペルチェックは、アメリカ英語にあわせているものが多く、イギリス英語のつづりで書くと、ミススペルとしてチェックされるので要注意です。

スペル違いのルールは主に5つです。

スペルの違いに関するルールその1.

イギリス英語で単語の最後に「our」がついている場合、アメリカ英語では「u」は付きません。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
colour
color
お気に入り
fovourite
favorite
名誉
honour
honor
隣人
neighbour
neighbor

スペルの違いに関するルールその2.

イギリス英語で語尾が「re」の場合、アメリカ英語は「er」となります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
中心
centre
center
劇場
theatre
theater
繊維
fibre
fiber
リットル
litre
liter

スペルの違いに関するルールその3.

イギリス英語で語尾が「ce」の場合、アメリカ英語では「se」となります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
免許
licence
license
防御
defence
defense

スペルの違いに関するルールその4.

イギリス英語で語尾が「ise(yse)」の場合、アメリカ英語では「ize(yze)」となります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
分析する
analyse
analyze
麻痺させる
paralyse
paralyze
はっきり理解する
realise
realize

スペルの違いに関するルールその5.

イギリス英語で語尾が「ogue」の場合、アメリカ英語では「og」になります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
アナログの
analogue
analog
カタログ
catalogue
catalog
対話
dialogue
dialog

ルールに当てはまらないもの

その他に、上記のルールにあてはまらないものもあります。

和訳
イギリス英語
アメリカ英語
タイヤ
tyer
tire
プログラム
programme
program
小切手
cheque
check
生ビール
draught
draft

5.イギリス英語とアメリカ英語の違い|発音編

イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いは大きいです。

ここでは特に、大きく違うものを厳選してご紹介します。

その1.単語のアクセント(強調して発音する部分)の違い

イギリス英語とアメリカ英語では同じ単語でもストレス・アクセント(強調する部分)が違う単語があります。

※アクセント(ストレス)の部分を赤字にしています

単語
イギリス英語
アメリカ英語
address(住所)
ad-dress
add-ress
perfume(香水)
per-fume
per-fume
cigarette(タバコ)
cig-arette
cigar-ette
advertisement(広告)
ad-vertise-ment
adver-tise-ment
garage(ガレージ)
ga-rage
ga-rage
detail(細部)
de-tail
de-tail

その2.Rの発音の違い

英語の「R」の発音はアメリカ英語とイギリス英語で異なります。

これが顕著です。

  • アメリカ英語:母音の後にRの綴りがある単語で、母音の後の「r」を発音する、R音性的な(rhoticあるいはr-full)発音となります。
  • イギリス英語:同様の綴りで「r」を発音しない、非R音性的な(non-rhoticあるいはr-less)となります。

また、アメリカは広大な土地であるにもかかわらず、東部方言の発音やいわゆる「南部なまり」を除いては、発音の地域差はあまりありません。単語のスペルと発音の関係についてもアメリカ英語には特徴があります。

アメリカ英語のように、rを発音することを「rohtic」といい、イギリス英語のようにrを発音しないことを「non-rhotic」といいます。

このRの発音の特徴を文章で極端に言うと、カタカナで書けるの発音がイギリス英語(workの発音をワークで書ける)です。

しかし、アメリカ英語は「r」の発音をシッカリするため、カタカナの「ワーク」の発音にはなりません。

次の動画でその違いを聞いてみて頂きたいのですが、「r」の発音の違いがはっきり分かります。

※3分10秒あたりから単語別の発音となります。

  • work
  • heard
  • world
  • door
  • measure

など。

その3.Tの発音の違い

イギリス英語では母音に挟まれた「t」を比較的はっきり発音します。

一方で、アメリカ英語は、tよりもどちらかと言うとカタカナの「ラ」に近い発音をします。舌の先を上の歯のつけ根あたりで弾くという発音手法です。

因みに「d」も「ラ」に近い発音になります。

この発音の仕方は「フラッピング(flapping)」と言われるアメリカ英語の発音の特徴になります。

単語
イギリス英語
アメリカ英語
letter
レター
レラー
water
ウォータ
ワラー
party
パーティ
パーリー
better
ベター
ベラー

動画でもフラッピングの音が確認できるので、次の33秒あたりから確認してみて下さい。

その4.アメリカ英語はリンキング(リエゾン)ばかり?

アメリカ英語は2つ以上の単語の母音と子音が重なった時、それらを繋がって発音することがとても多いです。

それをリンキング(リエゾン)と言います。

また、重なった時に「t」や「d」などがあれば、それを上述のように「フラッピング」の発音をします。

一方、イギリス英語は一つ一つの単語単体をきちんと発音します。

「What are you doing?(何をしているの?)」

  • イギリス英語:ワットアーユードゥーイング
  • アメリカ英語:ワラアーユードゥーイング ※「what」のtと「are」のaがリンキングとフラッピングされています

「when I call ~(私が~に電話する時」

  • イギリス英語:ウェンアイコー
  • アメリカ英語:ウェナイコー ※「when」の「n」と「I」が重なって「ナイ」と発音しています。

これらのリンキング(リエゾン)については、『リンキング(リエゾン)でリスニング力が劇的にUPする3つの勉強法』の記事でも説明しています。

その5.イギリス英語のイントネーションは下がり気味?

特に「Yes/No Question」の質問文でイントネーションの違いが顕著に表れます。

アメリカ英語は基本的に、上がり口調(rise intonation)ですが、イギリス英語は下がり口調(fall intonation)と言われています。

次の質問文の発音の違いを確認してみましょう。

私は基本的にアメリカ英語を主に発音しますが、イギリス英語の発音を今回頑張って録音してみました。

「Are you hungry?」

  • イギリス英語https://mysuki.jp/wp-content/uploads/2020/09/b-are-you.mp3
  • アメリカ英語https://mysuki.jp/wp-content/uploads/2020/09/a-are-you.mp3

「Do you speak English?」

  • イギリス英語https://mysuki.jp/wp-content/uploads/2020/09/b-do-you.mp3
  • アメリカ英語https://mysuki.jp/wp-content/uploads/2020/09/a-do-you.mp3

「オーストラリア英語のイントネーションの特徴」

最近、ワーホリ(ワーキングホリデー)等で人気のオーストラリア。オーストラリア英語もイギリス英語の一部ですが、発音やスペルなど多少の違いがあります。

イントネーションも特徴的で、疑問文でなくても語尾を上げて話すことがとても多いです。

その6.イギリス英語の「can’t」が聞き取れない?

「can」や「can’t」のリスニングも初心者にはとても難しいです。

イギリス英語では、特に「can’t」を「カーントゥ」や「カーン」と発音します。アメリカ英語で習った日本人にはとても違和感を感じるものです。

アメリカ英語との違いが分かるので、是非次の動画を確認してみて下さい。

最初からのやり取りが面白いですよ。

6.勉強法はこれ!動画や参考書などを使ってイギリス英語とアメリカ英語を習得する

さて、アメリカ英語とイギリス英語をどのようにしたら習得できるのでしょうか?

色々な参考書や単語帳、よく使うフレーズ集などは基本的にアメリカ英語なのでそのまま使えます。

よって、日本人にとっては特にイギリス英語の習得が難題となります。

単語や表現については、「[ドラマ仕立て]イギリス英語のリスニング ——楽しく学ぶ! ロンドン暮らし12か月のストーリー」の本が人気が高くおすすめですね。

では、イギリス英語の発音やリスニング力を鍛えるには何をすればいいのか?

これはアメリカ英語でも同じですが、『英語の発音を楽しく上達する!2つの基礎練習方法と6つの応用編』でも解説している「音読」「オーバーラッピング」という練習方法がベストです。

  • 音読・・・テキスト(字幕など)を声を出して発音する
  • オーバーラッピング・・・音声と一緒に発音する

どちらとも、音声(発音)を真似するという点が同じです。

この時に大切なのが自分自身の音を必ず録音するということです。録音後に自分の発音とネイティブの発音を比較して復習しながらトレーニングして下さい。

イギリス英語のみに特化して発音練習したい場合は、「イギリス英語発音教本」などの参考書を手にしてトレーニングをしてみてもいいですね。

無料で出来る方法としては、Youtubeなどの無料動画を使ってそのまま真似をして発音することです。

下記の動画を参考にしてネイティブの発音などを真似してみよう!

また、Netflixやアマゾンプライムなどで映画やドラマを真似するのもいいですね。好きなドラマを探して、できれば日常会話が多いタイトルを選ぶようにしてください。アクションなどは会話シーンが少ないので避けるようにしましょう。

また、実際の英語のニュースなどでもアメリカ英語とイギリス英語の違いを習得することも可能です。

しかしこれは中級・上級者向けです。

「BBC」はイギリス英語「CNN」はアメリカ英語の代表的なニュース番組です。『おすすめの英語ニュース|無料サイトやアプリなど7選と勉強法』の記事も参考にしてみて下さい。

また、「BBC」が運営している英語学習サイトというのもあるので、英語を勉強しながらイギリス英語を身に付けたい方は是非トライしてみましょう!

初級者でビジネス英語に触れたいなら、TOEICの公式アプリがいいですね。そのリスニングでイギリス英語にも慣れると点数UPにもつながるので一石二鳥です。

「TOEIC公式アプリ」

App Sore(iOS)
Google play(android)

徹底的にイギリス英語、アメリカ英語を鍛えたい方は、実際の英会話がベストです。

オンライン英会話でも講師がどこの出身なのかを確認して話すこともできますね。イギリス英語を話したい方は、イギリス、オーストラリアなどの方を中心にトライしてみましょう!

また、海外への留学、ワーホリという選択肢もあります。

次の記事も参考にしてみて下さい。

まとめ:イギリス英語とアメリカ英語の違いを知るだけでも英語の幅が広がる

アメリカ英語は元々イギリス英語だったのですが、今では細かな違いがたくさんあります。もちろん全て覚える必要はありませんが、このような違いがあるということを知っておくことは大切です。

イギリス英語は発音や文法など比較的、基本に忠実で正しい英語の使い方をしています。アメリカ英語は比較的くずした形が多いのが特徴です。

最近では、アメリカ英語の影響が強くイギリス人でもアメリカ英語に近い言葉を話したり、理解したりする人も多くなっています。とはいえ、イギリス英語圏に行く場合は、これらの基本を押さえておくとスムーズにコミュニケーションが図れるでしょう。

また、イギリス英語を学ぶことでアメリカ英語の語源、ルーツを感じることもできます。イギリス英語の発音を聞きたければ、先ほどもおすすめしたBBCのニュースを見たり、ラジオを聞いてみたりするとよいでしょう。たまにイギリス英語に触れてみると英語の幅が広がります。

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