独学で英語を流暢にペラペラに話せるようになるための、「妄想」勉強法という言葉をご存知ですか?
これに関連して、英語を上達するには「二重人格化」というのがキーワードになってきます。
今まで手あたり次第に英語の勉強をやってきたけど上達した実感がないという方、過去に英語習得に挫折した方は「妄想」ができていません。
よく英語を勉強する方から聞こえてくるのが、次のような悩みです。
- 「英単語が覚えられない」
- 「英語が速すぎて聞こえない」
- 「英語がすぐに出てこない」
- 「発音が恥ずかしいから話せない」
などが主です。
このような悩みにあなたが当てはまっているのであれば、それは英語の勉強の途中でうまく「妄想」ができていない証拠です。
私もそうですが、英語を独学で習得した方は、英語の勉強段階でこの「妄想」と「二重人格化」を上手く利用しています。
その妄想(二重人格化)の流れは次の通りです。
- 赤ちゃん
- 幼児
- 子供
- 大人・社会人
この順序で妄想しながら独学していきます。
リスニングの勉強時には「赤ちゃん~幼児」になりきり、スピーキングの勉強時には「子供~大人」になりきることです。下記のPDFで詳しく解説していますが、これが独学で英語をペラペラ話すようになれる初心者にも簡単な勉強法なのです。
百聞は一見に如かずですので、これからその方法を具体的にご紹介します。
また、最後にはその勉強法に欠かせない無料の教材やアプリなども紹介しているので是非ご参考下さい。
目次
英語や英会話の独学でペラペラに上達するには何から始めるのがおすすめ?
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一言で言うと、「英語の瞬発力」が備わった時点で、英語力が飛躍的に伸びていきます。
これは「英語の音を掴む」能力になります。
英語の映画や海外ドラマなどを見て、理解するという能力ではなりません。
英語を「音」として認識する能力のことです。
『英会話の勉強法|独学で確実に英会話を上達させる7つのステップ』でも一番最初に独学で簡単に身に付けることが出来る英語力です。
約半年で英語がペラペラになる無料の独学勉強法とその流れ
まずは、理解しないで英語を「聞く」というのから英語習得の始まりになります。
そしてその流れから話すための英語力を身に付けていきます。
英語の「聞く」能力を独学でマスターする「妄想」勉強法とは?(赤ちゃん~幼児)
実践する方法は、「最初の3単語リスニング」と「予測リスニング」という2つです。
それぞれをある「妄想」をしながら実践するだけです。
英語をペラペラ話せるようになるための大事なステップになります。
「妄想」勉強法リスニング編:最初の3単語(赤ちゃんになりきる!)
先ほど、言語習得の流れが大切だとご紹介しました。
これは英語だけに限らず全ての言語がそうです。日本語もそうです。
何故、英語が速く聞こえるのでしょうか?
一番の理由は日本語と英語の語順(文型)の違いからきています。
日本語は「SOV(主語+目的+動詞)」で、英語は「SVO(主語+動詞+目的)」が基本です。
これが多くの日本人のリスニングを悩ませています。
要するに言語によってこの語順が日本語と全く違うのです。
同じ語順(文型)の言語は習得しやすいと言われています。韓国人が日本語、日本人が韓国語が習得しやすいと言われているのはこの文型が同じためです。
詳しくは、『英文法|効率的に英語の文法力が身に付く練習と2つの勉強法』でも解説しています。
要するに何をすればいいのか?
それは、英語の語順感覚をリスニングしながら身に付ければいいだけなのです!
あなたが赤ちゃんの時、大人がペラペラ何を言っているか絶対に理解していないはずです。
でも、一生懸命、下記の写真のようにその「音」を聞こうとしていたはずです。これは英語ネイティブでも同様です。
この状況を英語の勉強でも作り出すことから全てが始まります。
この時点で英語の音や語順感覚を身に付ける必要があります。言い換えれば、英語の語順感覚を身に付けるのはこの「赤ちゃん」の過程しかありません!
それには「意味を理解しなくても英語の最初の3単語」に集中する必要があります。
英語は語順で、最初の3単語に「主語、時制、肯定・否定(動詞)」という重要な情報が入っています。これは日本語とほぼ真逆ですね。
日本語は最後に重要な情報がきます。「~します・しました・するでしょう」など動詞と時制などは最後まで聞かないと分からない。
また、英語の質問でも同様です。「what/where/which/why/who/how」などの疑問詞も英語では必ず前にきます。
要するに、私たち日本人は英語の音も最後を集中して聞こうとしているのです。それが日本語をリスニングする時の癖となっています。
だから、主語すらも聞き取れていないなど、英語の最初の音が全く頭に残っていないということはありませんか?
英語の「赤ちゃん妄想」勉強法
要するに「赤ちゃんが意味も分からないのに最初の3単語に集中する」という妄想をすればいいだけなのです。
この方法は英語のリスニング力を伸ばす『英語のリスニング力が驚くほど開花する超簡単な勉強法』でも紹介しています。
「妄想」勉強法リスニング編:予測(幼児になりきる!)
そうですね、幼児と言っても小学低学年までぐらいの感覚です。
あなたの小さい頃、好きな漫画や映画などを必死に見てた時期があるはずです。
下記の写真のように集中してテレビ漫画などを見ていたかと思います。
しかし、その一語一句を理解していたと思いますか?
今現在、TV番組や動画などで見れる子供向け漫画を一度見てみて下さい。
子供では到底理解できない日本語が多く使われているのにびっくりされることでしょう。
でも子供たちは一生懸命、ある程度意味を理解しながら見ているのです。これもネイティブの子供達でも同様です。
要するに、「内容を予測しながら聞いている」のです。
でもあなたが英語を聞く時はどうしていますか?
少しでも知らない単語があったら耳が止まってはいませんか?
日本語を聞く時は決してそうしないのに・・・英語だけは完ぺきに聞いて分かろうとする癖を取り除きましょう!
英語の「幼児妄想」勉強法
つまり「幼児が知っている単語だけで意味を予測している」という妄想をすればいいのです。
この方法は『映画が字幕なしで分かる!劇的に変わる2つの英語リスニング勉強法』でも詳しく解説しています。
独学でも「赤ちゃん・幼児」妄想勉強法で英語力が急上昇する!
「最初の3単語リスニング」、「予測リスニング」を実践することで、これから一気に英語力が上がっていきます。
ようやくこれで、スピーキングする準備ができました。
ここで英会話教室に行くのもいいでしょう。
ただし、それでだけでは、英語は絶対に上達しませんので、スキマ時間などでのインプット学習と英会話教室などでのアウトプット学習の両輪を回すことで、英語を話す能力を身に付けるのかがポイントになります。
スピーキングにも「妄想」勉強法が大切になります。
そして、英語がパッと出てくる、話す瞬発力も必要になってきます。
それではその方法を見てみましょう!
英語を「ペラペラ話す能力」を独学マスターする「妄想」勉強法(子供~大人)
ペラペラ英語を話したいですよね?
それにも重要な「妄想」が必要になります。
「妄想」勉強法スピーキング編:足し算つぶやき(子供になりきる!)
あなたは、いきなり大人や社会人の英語を話そうとしていませんか?
実は、有名な海外ドラマなどで話される単語数は、約80%は中学1年生の英語程度です。
登場人物があんなにペラペラ話していて色んな単語と莫大な単語数が使われていると思われているでしょうが、これが現実です。
また英会話の英文法も基礎中の基礎が使われています。
でも、英語を話したい!と思ったら、難しい単語を暗記したりして背伸びをして話そうとしている日本人があまりにも多いのです。
あなたの周りにいる小学高学年や中学生が、「さようでございます」、「遺憾です」などの大人の表現を使ったら驚きませんか?
最初は、『英語習得と英会話上達に必要!おすすめ285英単語一覧と文法』にあるような簡単な英単語を使って、しかも長文ではなく短文(2~3単語)を話すことからスタートするのです。
ネイティブのようにペラペラ話す前に、先ずは「SV」、そして「SVO」の英語の語順で英語をパッと話す瞬発力を身に付けていくことが大切です。
子供たちの会話で長文はほとんどありません。
英語の「子供妄想」勉強法
「子供が簡単な英単語を使って、短文でパッと話している」という妄想をすればいいのです。
この方法は『偏差値40から独学でTOEIC満点を取得した英語勉強法』で詳しく解説しています。
また、補足として英会話の基本中の基本、挨拶と自己紹介のフレーズなども押さえておくといいでしょう。これは子供でも第三者に使う表現です。
- 英語での挨拶:『英語での挨拶|英会話やビジネスでも使える厳選10パターン』
- 英語での自己紹介:『英語で自己紹介|恥をかかない!厳選9つのポイント』
「妄想」勉強法スピーキング編:二重人格化(大人・社会人になりきる!)
さて、これからがあなたが目指す大人が話すかっこいい英語の習得になります。
言語を習得する過程で、誰もが大人になる前に、周りの話す言葉を真似しながら言語をマスターしてきたはずです。
しゃべり方だったり、使う表現だったり。
真似をすることは英語習得、特にスピーキングで英語をペラペラに話すようになるには本当に重要なことです。
そして、そこで更に大事なのが、「あたかも体験しているかのように妄想」できるかということです。
英語の「大人妄想」勉強法
「大人が色んな場面を経験している」という妄想をすればいいのです。
大人の妄想をスタートするのに最適なのが、海外旅行です。
あたかもあなたが今、海外旅行をしているかのように妄想してみましょう。
その時に役立つのが、『旅行でよく使う英会話|10ある場面別の例文とフレーズ一覧』の記事です。
色んな海外旅行の場面を想定して、フレーズなどを真似しながらつぶやいて下さい。
また既に、社会人であれば、『ビジネス英語|絶対に押さえておきたい8つのコツと勉強法』にあるような英語表現をそのまま真似るのをおすすめします。
このように、やみくもに色々な英語をアウトプットするよりも、先ずは英語ネイティブが使う頻度が高いフレーズなどをまねることからスタートしてもいいでしょう。
丸暗記していいものもあり、そのまま使えるフレーズも多く存在します。特に初心者の方はそれらのフレーズを参考にするといいでしょう。
独学でドンドン英語上達を加速!もっとペラペラになる勉強法一覧
今までご紹介した、4つの「妄想」勉強法は繰り返し、いつでも実践できます。
これが英語を習得する上で欠かせない基礎であり、そして流れです。
でも、その基礎ができれば、もっと英語を上達したい!、もっとペラペラになりたい!という欲が出てくるのが当然です。
その欲が出てきた時に集中してやってほしいのがこれからご紹介する独学での勉強法です。
欲が出て、そして英語や英会話が楽しくなったタイミングで是非実践してみて下さい。これに順番は関係ないので、興味があるものから始めてみましょう!
英語のリーディング力を独学で鍛える!
英語のリーディングでもリスニングで使った「予測」が役立ちます。
『英語のリーディング|4つのコツや練習・勉強方法や無料アプリなど』や『TOEIC満点者が伝授!英語リーディングのコツと勉強法』を参考にして下さい。
ここで習得した表現なども英会話の時に大変役立ちます。
英語のライティング力を独学で身に付ける!
言語習得の最後の流れがこの、ライティング(書く)という能力です。
そのスタートには、英語で日記を書くのがベストです。
『英語で日記は効果的!初心者でもすぐに書ける21つの基本例文』のフレーズをそのまま使ってみて下さい。
話す時に真似る妄想と似ています。
また、メールや資料作成などでもライティング力は必要です。そのような場合は、『英語のライティング|8つのコツや書き方と勉強法・アプリなど』を参考にしてみて下さい。
ネイティブ並みの発音を手に入れる!
英語をもっとネイティブのようにかっこよくペラペラ話すには発音は欠かせないですよね。
あなたは、どうしても発音が日本語訛りなど気にしていませんか?
それが英語を話せない原因の一つになっている方も少なくはありません。
是非、『英語の発音|初心者でもネイティブ並みに話せる発音矯正法』の記事を参考にして、「足し算つぶやき」での妄想の時に活用してみて下さい。
一石二鳥の英会話の発音トレーニングです。
英語力を伸ばす英文法を身に付ける!
余裕が出てきたら、中学校で習得する文法にも触れておくといいでしょう!
リスニングやスピーキングの時に役立つものばかりをピックアップしています。
『中学英語の英文法14選!TOEICや英会話にすぐに役立つ』を参考にしてみて下さい。
英文法を覚える感覚ではなく、先ずは触れる程度でOKです。
初心者の登竜門:TOEIC600点や英検2級に挑戦してみよう!
英語・英会話力を更にUPさせたいなら、TOEIC600点と英検2級は最低ラインです。
履歴書にも堂々と描ける資格と点数でもあります。
是非下記の勉強法も参考にしてみて下さい。
- TOEIC 600点:『TOEIC勉強法|初心者でも大丈夫!600点のレベルと対策』
- 英検2級:『英検2級のレベルと対策|効果が出る勉強法と二次試験のコツ』
他の英語の資格については、『おすすめの英語資格一覧|11種類の難易度やレベル比較とランキング』を参考にして下さい。
英単語を一気に覚える!
英単語を一つ一つ覚えていても時間だけがもったいないです。
また、単語帳などを使っていては、すぐに忘れてしまいます。
私がいまだに実践している「フラッシュバック法」という方法で、忘れない、そして今まで経験したことがないくらいのスピードで英語をどんどん覚えることが可能になります。
『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』の記事を参考にしてみて下さい。
英語の音読もペラペラを加速させる!
実際に英語を声に出すには音読もおすすめしています。
しかし、これを実践するには上述の発音も同時に練習しながらが効率がいいでしょう。具体的な方法などは、『英語の音読|英語習得に違い出る重要な5つの方法と効果』をご参考下さい。
英語の独学でペラペラになるには欠かせない!おすすめ無料教材やアプリ・参考書など
英語や英会話を独学で習得すて、ペラペラになるには無料教材や本などは欠かせないです。
『英会話を無料でマスター!初心者も英語が上達する最短学習法』でも紹介してる無料教材などをご紹介します。
無料の映画で独学する!
英語の独学に最適な映画の選び方など、『英語勉強を映画で実践|おすすめドラマも活用!3つの手順』で紹介しています。
NHK基礎英語やニュースなどを独学にフル活用する!
NHK英語のラジオは特に通勤、通学中などのスキマ時間におすすめです。
『TOEIC満点者おすすめのNHK英語講座と2つの勉強法』を参考にしてみて下さい。
また、ラジオと同じように時事にも強くなり、会話の話題も増えるのが、英語のニュースです。『おすすめの英語ニュース|無料サイトやアプリ7選とリスニング勉強法』もご参考下さい。
無料アプリや教材・サイトは独学に欠かせないアイテム
スマホのアプリをいかに使いこなせるかでも英語習得に差が出てきます。
でもどれを選べばいいのか迷いますよね?
『英語・英会話・TOEIC勉強におすすめの無料アプリ10選』を覗いてみて下さい。
更に、アプリだけではなく教材、サイトなども独学には有効に使えます。『英語勉強|英検1級・TOEIC満点者おすすめのアプリ・教材27選』で更に多くのアプリや教材を紹介しています。
適切な英語の辞書かどうかが独学を左右する
辞書は英語習得にはアプリと同じくらい必須のツールです。
英語を独学で学ぶ時に辞書は欠かせませんが、自分に合っていないとイライラして、英語の勉強に悪影響を与えるものです。
辞書だけは有料なのがいい場合もあります。『英語の辞書|効率UPの勉強法!おおすめ辞書の使い方と選び方』をご確認ください。
独学で勉強した英語をどんどんアウトプットしよう!
また、独学で勉強した英語はそのままインプット学習で終わらせず、学んだ英語をどんどんアウトプットしていくと英語を実践で話す力が伸びていきます。
そこで費用対効果的におすすめなのがオンライン英会話です。
最近のオンライン英会話では、フリートークだけでなく、様々なメソッド、カリキュラムが低価格で用意されていますし、豊富な教材や他社の人気有料アプリが無料で独学の勉強にも使えたりします。
そんな高コスパの英会話スクールに関しては、『独自調査|オンライン英会話10選をおすすめ順にランキングしてみた。』で詳しく解説していますので、独学教材用やアウトプット学習の参考にしてみて下さい。
まとめ:土台を作れば初心者でも独学で英語がペラペラなる!
ここでご紹介したように、英語をペラペラに話すためには、先ずはリスニングの瞬発力という土台が必要です。
先ずはそこからスタートです。
しかし、始めて数日で今までと違ったリスニングをしている感覚が必ず実感できるはずです。楽しく、そして継続して英語に触れるには無理のない時間帯、毎日の勉強時間を設定して始めましょう。
基本的に1日30分以上は不要です。最初は5分程度から無理なく始めることをおすすめしています。
それでは、英語がペラペラになる自分をイメージしながら正しい英語習得をスタートしましょう!
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