英語脳の作り方｜7つの勉強法・鍛え方や教材とアプリの活用など

英語脳を手に入れたいですか？

英語脳とは、英語を母語とする人や、長期にわたって英語を使い続けている人が持つ、英語を処理するための脳の仕組みや機能のことを指します。

大人で初心者の方でも、バリバリの日本語脳でも、独学で今から英語脳を作る、または鍛える方法はあります！

詳細は後ほど紹介しますが、今までとは違う感覚の右脳を使ったリスニング（イメージ・リスニング）から始める方法です。

ネイティブ、またバイリンガルが英語を聞いたり話したりする時に使っている英語脳・・・

英語脳は上級者だけが手にする能力だと勘違いしていませんか？

また、誰よりも英語のテストで高得点を取れて、有名大学に入学できた英語力だから英語脳を持っていると思いがちですが、どれも間違えです。

初心者の方でもすでに英語脳の感覚を持っている方もいらっしゃいます。

ただそれに気づかずに、それを鍛えることをしていないパターンもあるので、とてももったいないです。

先ずは、「英語脳とは？」との定義からシッカリ確認することで、あなたが目指すべき目標、自分の今の段階がはっきり分かりやすくなると思います。

ようするに英語脳へのパスポートを先ず手にして、スタートラインに立つことができます。

今まで、「何をやったらいいのか分からない」という方は是非、最後までお読みください。

英語脳とは？

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英語を習得した方やバイリンガルが手にしている「英語脳」。

そもそも英語脳とは何なのでしょうか？

ストレートに表現すると、「日本語が一切頭に浮かんでこなくて、英語の語順で英語を捉えている」というのが英語脳です。

これは英語のリスニング、スピーキング、長文リーディングの時も同様で、一切日本語が頭の中にない状態で聞いたり、話したり、理解しているということです。

つまり、次のような感覚を総合しているものだとお考え下さい。

• 英語を聞いても和訳をせずにイメージで理解しているという「英語耳」
• 言いたいことを日本語を英訳せずに英語のみで話すことができる「英語口」
• 英文を読んでも読み返さずにそのまま英語で理解できる「英語の思考回路」

大人になってからでも「英語脳」になる？

英語脳を手にするには幼児だけ、または何歳までなどの様々な論文があるようですが、決して「年が若いから英語脳になる」という、そんな馬鹿げたことはありません。

もちろん、若ければ英語脳を身に付けやすいのは事実ですが、その場合は母国語（ここでは日本語）の習得がおろそかになるというデメリットもでてくるので英語の低年齢化は本当にちゃんとした指導の下行う必要があるので、注意が必要です。

一方、私の生徒さんで何人も初心者から、そして大人になってから英語脳を手にした人を何人も見てきました。

もう年齢が40歳以上だからなど、英語脳を手にしていないのは年齢を言い訳には決してしないでください。何の魔法でもなく、正しい方法を実践するだけなのです。

英語脳の感覚とは？～英語脳の根本的な要素～

また、先ほどの「英語耳」、「英語口」、「英語の思考回路」の英語脳を実現する根本的な英語の要素を知っていますか？

それは、英語の語順（文型）という英文法です。この語順の違いが日本語脳から英語脳へ切り替える邪魔をしています。

マイスキ英語でも人気の記事の1つでもある、『英語の文法｜英文法の基礎はたった１つしかない』でも解説してますが、日本語は重要な情報が後ろ、英語は前にくるなどそもそも文型の形が違います。

下記が一例です。

（日本語）

（英語）

語順が違いますよね。日本語は「SOV型」、英語は「SVO型」です。

ヨーロッパ各国の人々が英語をマスターしやすいと言われているのは、彼らの言語と英語の文型が同じだからというのがとても大きいです。日本人がマスターしやすいのは同じ文型の韓国語だと言われています。

ようするに、日本語脳（日本語の語順）のまま英語を聞いたり、話したりしようとしても時間がかかったり、理解できないのは実は必然の現象なのです。

英語脳を作ると効果絶大！

英語脳を作って、上手く活用できるようになると、具体的に英語学習者にとってどのような効果が表れるのでしょうか？

英語脳を手にすると、日本語を介さずに、英語がスムーズに聞けて、英語がペラペラに話せるようになります。

それぞれの理由については次のようになります。

英語脳になるリスニングと効果

1. 英語の音韻に慣れること 英語には、日本語にはない音やアクセントがあります。英語脳を手にすると、英語の音韻に慣れ、それぞれの音がどのように発音されるのかを理解するようになります。これにより、日本語を介さずに英語の発音を正確に聞き取ることができるようになります。
2. 文法や表現方法を理解すること 英語脳を手にすると、英語の文法や表現方法が自然に身につくため、英語を聞いて意味を理解することができるようになります。これにより、日本語を介さずに英語の会話を聞き取ることができるようになります。

英語脳になるスピーキングと効果

1. 英語で思考することができるようになること 英語脳を手にすると、英語で考えることができるようになります。これにより、英語での会話に適した表現や言葉を適切に使うことができ、日本語を介さずに英語でコミュニケーションを取ることができるようになります。
2. 英語の文法や表現方法を自然に使えるようになること 英語脳を手にすると、英語の文法や表現方法が自然に身につくため、英語で正しい文法や表現方法を使うことができます。これにより、日本語を介さずに英語で自由に会話することができるようになります。

日常会話・ビジネス英語に関係なく吸収が早くなる

また、英語脳を手にするとリスニングやスピーキング（発音含む）が向上するだけじゃありません。

日本人が苦手な「単語やフレーズ」の暗記や記憶もスムーズになります。その理由として下記が挙げられます。

1. 言語学習におけるストレスが軽減される 英語脳を手にすると、英語を聞き取ることや話すことが自然な動作として身につくため、学習に必要なストレスが軽減されます。これにより、英語学習の障壁が低くなり、英語の吸収が早くなると考えられます。
2. 翻訳の手間が省ける 日本語を介さずに英語を聞き、話すことができるため、翻訳の手間が省けます。翻訳には時間がかかり、また、翻訳することで意味が曖昧になる場合もあります。英語脳を手にすることで、直接英語を理解できるため、吸収が早くなると考えられます。
3. 英語コミュニケーションの環境が整う 英語脳を手にすることで、英語を使う環境でのコミュニケーションがスムーズになります。英語を聞いて理解し、英語で自分の意見を表現することができるため、英語の吸収が早くなると考えられます。
4. 英語に対する興味が高まる 英語脳を手にすることで、英語に対する興味が高まります。自然に英語を聞き取り、話すことができるようになることで、英語に対する自信や興味が湧き、英語の吸収が早くなると考えられます。

脳科学が証明！英語脳は大人でも作れる！

上記で英語脳の凄さを分かっていただけたかと思いますが、大人でも英語脳を手にすることはできるのでしょうか？

英語脳は何歳まで？子供だけ？

年齢が若いほど、言語学習における能力が高く、英語脳を手にすることが容易になります。

これは事実です。

子供の場合、脳の発達に伴い、自然な形で英語脳を習得することができます。また、子供の場合は、英語脳を習得するための環境を整えることが比較的容易です。

一方、大人の場合は、母語の影響が強く、言語学習の経験も豊富であるため、英語脳を習得することが難しいとされています。

しかし、英語脳を習得することは、年齢に関係なく可能であり、正しい方法で定期的に英語に触れる環境を作ることが重要です。

もちろん、継続的な学習も重要な要素となります。

脳科学的に何歳からの学習がいいの？

英語脳は早くから身に付ける方がいいという方もいらっしゃるのですが、実は年齢が若ければいいというわけではないんですね。

母語が確立していない段階での、他言語（ここでは英語）を大量に触れることで脳に混乱が生じます。幼い頃に言語発達障害と診断されるバイリンガルも多いんですね。

脳科学者や言語学者によって意見は分かれるのですが、母語がある程度確立してきている10歳前後からの方がいいという方も少なくありません。

よって大人の私たちは、母語が既に確立している、また言語処理能力が子供よりも高いので、子供よりも英語習得（英語脳を作るまでの過程）が早い場合もあります。第二言語習得論でもその事実は証明されています。

大人だから英語脳を作るのは無理！というのは、実は言い訳なんですね。

大人が英語脳を作るのに1日どれくらいの勉強時間が理想？

仕事で忙しい大人が英語脳を作るために必要な時間は、個人差がありますが、1日に数十分から1時間程度の勉強時間を確保することが望ましいです。

忙しいスケジュールの中でも、コンスタントに取り組むことが重要であり、毎日継続的に勉強することが効果的です。

おすすめとしては、スキマ時間を使う、「マイクロラーニング」という勉強時間の使い方です。

一般的には、5分から15分程度の短時間で行う学習を指します。

例えば、英単語を1日10個覚える、英語の短いニュース記事を毎日1本読む、英語のネイティブスピーカーの動画を1本視聴するなど、日常生活の中で簡単に取り入れることができる学習のやり方です。

無理なく続けることが非常に重要な要素です。

マイクロラーニングは、継続的な学習を習慣化することができるため、モチベーションを維持しやすく、継続的な学習ができるメリットがあります。また、短時間で集中的に学習するため、英語脳を作るための学習効果を高めることができます。

「右脳」を使った独学での英語脳の作り方と勉強法

では、どのように大人の私たちが英語脳を手にすることが出来るのでしょうか？

結論から言うと、英語の語順と右脳から鍛えることが英語脳を手にする一番の近道でもあり、避けては通れないトレーニングです。

簡単にそれぞれの脳の働きの違いは下記となります。

• 右脳・・・直感やひらめき・イメージ（想像）など無意識に大量の情報を処理したり考えたりできる
• 左脳・・・言語脳ともいわれていますが、少しずつの情報を処理することしかできません

左脳は文字をとらえたりする脳でもあり、義務教育で鍛えれているのはこの左脳を使った英語学習です。

だから、私たちは英語を勉強し始めた時、必ず英語の文字（アルファベット）を見ながら、スペルを書いたり、聞いたり、単語を覚えたり、読んだりしたはずです。

徹底的に左脳で英語に触れてきました。

英語を聞いた時に頭に文字が浮かんだりした経験はありませんか？

これでは、一般の日本人がいつまでたっても英語脳を手にすることができません。

英語脳を手にした人は下記の処理がとても上手です。

• 文字が一切出てこなず、イメージでリスニングすることが出来る
• 単語を覚えようとした時に大量の表現を吸収することが出来る
• 様々な表現をすることが出来る

今回はこの3つに絞って、英語脳を手に入れるためのトレーニングの仕方を紹介したいと思います。

常に「英語の語順」を意識しながら勉強することは言うまでもありません。

英語脳の語順感覚になる！「並べ替えトレーニング」

はやり、先ずは英語の語順感覚を身に付けることがとても大切になります。

英語の語順を鍛えるためには、並べ替えトレーニングが効果的です。

以下は、並べ替えトレーニングのやり方の例です。

ノートに書き出したりしながら実践します。1日数英文ぐらいからでもOKです。

1. 文章を用意する まず、簡単な文章を用意します。初めは短い文から始めて、徐々に長い文章に移行していくと良いでしょう。例えば、以下のような文章です。

“I like to eat pizza for dinner.”

2. 文章を単語に分割する 用意した文章を単語に分割します。例えば、上記の文章を単語に分割すると、以下のようになります。

“I”, “like”, “to”, “eat”, “pizza”, “for”, “dinner.”

3. 単語をランダムに並べ替える 単語をランダムに並べ替えます。例えば、上記の単語を以下のように並べ替えます。

“eat”, “for”, “to”, “I”, “like”, “dinner.”, “pizza”

4. 正しい語順に直す 並べ替えた単語を正しい語順に直します。例えば、上記の並べ替えた単語を正しい語順に直すと、以下のようになります。

“I like to eat pizza for dinner.”

5. 繰り返しトレーニングする 上記の手順を繰り返し行います。最初は簡単な文章から始め、徐々に難易度を上げていきます。また、自分で英文を考えたり、教科書やニュース記事から英文を選んで練習することもできます。

下記が公式チャンネル【藤永式】Youtube留学～英語が話せるかっこいい大人に～で用意していの並べ替えトレーニング動画です。参考にしてみて下さい。

英語脳の語順感覚におすすめの本・参考書

以下は、おすすめの本・参考書となります。

1. 「語順ドリル 英文法パーフェクトマスター」（石田英敬 著、アルク）

英文法の基本的な語順から応用的なものまでを幅広くカバーしており、並べ替えトレーニングに役立ちます。

2. 「英文法ドリルブック」（田辺保 編、研究社）

英文法の基本的な語順や句型から、実践的な表現まで幅広く扱っており、初心者から上級者まで使える一冊です。

英語脳で文字化しない！「イメージ・リスニング」

あなたは日本語の映画やドラマを見ている時に、日本語の文字が浮かびますか？

「あれっ、この漢字はどう書くのかな？」ぐらいの時にしか文字は浮かばないはずです。

でも、英語のドラマなどを見てるときは、目で字幕を追ったり、一語一句理解しようと英文を文字化してそして和訳しようとする・・・

左脳で英語を捉えている証拠ですね。日本語は右脳で理解しているけど、英語は左脳になっている。

その悪い癖を矯正する方法が、「イメージ・リスニング」です。

特に初心者レベルであれば、映画やドラマの日本語吹き替え版のDVDや動画が必須の教材となります。

文字で理解するのではなく、イメージ（右脳）で英語を捉える英語脳には欠かせない能力の一つを手にしていきます。

詳しい方法は、『英語リスニング｜映画・海外ドラマが字幕なしで分かる！２つの勉強法』にて解説していますが、目安としては1日10分程度、約1ヶ月ほどが勉強期間となります。

初心者の英語脳トレーニングに最適な海外ドラマや映画は？

いきなり2時間ほど続けてみる！というのではなく、目的は映画を理解するよりも英語脳を鍛えるのが目的なので、1日10分ほどでも十分です。

イメージで英単語を記憶する！「フラッシュバック・トレーニング」

このトレーニングは、単語帳を一切使わずに、英単語や英熟語を短期間で大量に吸収する右脳を使った方法です。

英語の試験のために単語帳を使ってたくさん覚えたけど、試験が終わった瞬間に忘れてしまったという経験はありませんか？

それは左脳を使った暗記法だからです。

暗記はすぐに忘れるのですが、ここで鍛えるのは、右脳を使った「長期記憶力」です。

単語を覚えるのではなく、一英文をイメージと一緒に右脳を使いながら覚えるという方法です。

これで、大量の忘れない英語を一気に覚えていきます。

1日1英文（5～10文字程度）を毎日続けることで大量の英語表現を手にすることができるので、リスニングやスピーイング、リーディングにも役立ちます。

英語の語順でペラペラ話す！「独り言スピーキング」

これは、英語をペラペラ話したい！という方は絶対に必要な英語脳トレーニングが「独り言スピーキング」です。

英語を話そうとするときに、先ず頭の中で日本語を考えて、それを英語に置き換えて、そして正しいのか頭で考えてからという工程を経て話していませんか？

これでは、時間もかかりまともな英会話ができませんし、瞬時に英語脳に切り替わるということは不可能です。

英語でアウトプットする癖を日ごろから身に付けておく必要があります。

実はこのトレーニング、私は今でも毎日実践している方法です。

海外から帰国して日本語社会にいるとどうしても英語脳へのスイッチが鈍る時があります。

簡単なやり方で言うと、「自分の感情」、「目にした情景・風景の説明」、「会社や友人との会話のやりとり（相手がいると想定）」などから独り言をスタートしてみましょう。

スイッチが錆びないように毎日、気づいた時に実践する欠かせないトレーニングとなっています。

また、このトレーニングでは、英語脳のもう一つの「語順感覚（日本語と違う英語の語彙の並び）」という英文法の能力がつくのもメリットですね。

先ずは、「主語＋動詞」を頭で出して、その後は情報を足していく感覚です。

「英語脳」の鍛え方！勉強法とおすすめ教材・アプリ・Youtubeなど

上述の勉強法で英語脳の土台を作ったとしても、まだ強固なものにはなっていません。

英語脳を身に付けるにはある程度のインプット量は必要になります。それが今、柔らかい土台をドンドン固くしてくれるイメージです。

それに最適なのが、英語を多く聞く「多聴」、多く読む「多読」の２つです。やり方を見てみましょう。

聞き流しも効果的！多聴のやり方

ここでは「聞く」というインプットの量を増やす「多聴」です。英語のシャワーをどんどん浴びることです。

それに最適なのが、基礎の勉強法でもお伝えしていますが、楽しみながら継続できるので海外ドラマや映画がベストです。

おすすめの映画タイトルは、『英語の勉強｜映画や海外ドラマは初心者にも効果あり！おすすめ17選』でも書いているように、ジブリの映画やディズニー映画、日常会話が多い「フレンズ」や「フルハウス」などがいいでしょう。

一度、日本語吹き替えなどで勉強した後は、とにかく英語版で「聞き流し」です。

辞書は引かずにドンドン読む！多読（音読）のやり方

聞き流しと同じように、英語の本や小説、雑誌等々をドンドン読むという「多読」でのインプットが効果的です。

特に長文を辞書を使わずに読み続けることで、知らない単語があっても「予測する」という習慣が付き、それでイメージして理解できるようになります。

まさに英語脳です。

ネイティブでも英語の辞書全てを暗記して、英語を扱ってるわけではありません。必ず、予測、または推測する場面に遭遇しています。その英語脳の感覚を多読で身に付けることができます。

英語の音読｜初心者も効果あり！6ステップとおすすめ無料アプリ・参考書

また、多読の際に声を出す「音読」もはリーディング力と発音（英語口の一種）も同時に鍛えることができるので一石二鳥です。

つまらなければ他の読み物に代えても構いません。とにかく、興味があるものをドンドン読み返さずに進めます。

シャドーイングは効果的？

英語の音声の0.5秒から1秒遅れで発音しながら勉強する「シャドーイング」は、通訳者の勉強法で初心者にはおすすめしません。

また、英語脳を作るのに効果的ではありますが（リスニング、発音しながら英語で理解している）、とても難しい方法です。

『英語のシャドーイング｜初心者には効果が出ない３つの原因とコツ』でも書いている通り、ある程度自信が出てきた場合のみに実践してみましょう。

英語脳を鍛えるのにおすすめのyoutubeサイトやアプリ・参考書

以下に、多読・多聴のための無料アプリやサイト、参考書の詳細とリンクをまとめました。

また、公式チャンネル【藤永式】Youtube留学～英語が話せるかっこいい大人に～で英語脳になる動画など用意しているので是非、ご活用下さい。

参考として、下記の動画を見てみて下さい。

タイトル：【逆転の発想】5秒で英語脳は作れる！一瞬で英語回路に切り替わる！

英語脳への切り替え方法はどうする？

バイリンガルの方が、日本人の友達と日本語を話して、いきなり隣の外国人から英語を話しかけられたとしてもすぐに英語耳で理解して、そして英語口で答えることができます。

また、私が知っている日本人とハーフのお子さんは、東洋人の顔を見ると必ず日本語を話すようになっていたようです。その他は「英語」という切り替えが上手いです。

実は日本にいるからこそこの「切り替え」が上手くなります。

海外にいる日本人の方は常に英語脳だけになり、日本語脳への切り替えが上手くない方が多いです。日本語の中に英語の単語がでてきたり、これは上手く切り替えが出てていない証拠です。

英語の映画を見る時、音楽を聴く時、外国人を見た時に「独り言」など常に英語脳に切り替える意識をするだけでまずはOKです。

この切り替えを鍛えることが出来るのは日本にいるからこそできるメリットなのです。

実は、英語脳になることで、人格が変わったのではないかと思うくらい180度違う人に見える方もいらっしゃいます。

このような現象を私の生徒さんにも見ることができます。

日本語ではとてもおとなしく、ペラペラ話す感じじゃないけど、外国人と話す時はとても明るく、会話が弾むというシチュエーションは少なくありません。

英語に触れない限り、または外国人の顔を見ない限り、英語脳のスイッチが入らないのです。

不思議ですね。

でも一度英語脳を手に入れると、自分でも分かるように日本語脳、英語脳の間を行き来しているのを感じることができます。これが出来るようになると、英語が全く苦になりません。また、面白いように聞けたり、話せたりするようになります。

そのためには、先ほどの聞き流し（多聴）と多読が必要になるのですが、その他にできることがあります。それが、次で説明する自分で作る英語環境です。

その英語環境に自分を置いた瞬間に頭の中を英語のみにする感覚です。

英語脳の切り替えを促す「英語環境作り」とは？

日本にいても英語脳を作ることは分かってもらえたかと思いますが、勉強以外の時も自然と英語に触れることができれば、その瞬間瞬間、英語脳に切り替えるトレーニングにもなります。

勉強とは違い、無理せずに習慣付ける位置づけ程度でOKです。

スマホを活用

先ず、スマホユーザーはスマホの言語を「英語」設定にするだけで、毎朝、通勤・通学時のスキマ時間、昼休みなど、スマホを見るたびに、英語脳に切り替えることができます。

また、スケジュールを英語で書いたり、スマホゲームを英語版にすることで、英語がとても身近なものになり、英語脳へのスイッチが入れやすくなるのは想像できますね。

日記を書く習慣を付ける

一日の終わり、寝る前やスキマ時間でも数行でもいいので、独り言とは別で英語をアウトプットする癖を付けるといいでしょう。

それには日記が最適です。

わざわざノートを準備しなくても、スマホのメモ帳などに書く程度でも構いません。

初心者の方は、いい景色を見た時、レストランへ行った感想、今日の天気など簡単な英文からで構いません。

数字を見たら英語脳の癖付け

実は日本人の多くの方が、英語の数字に弱いという事実があります。

急に英語で電話番号や金額を聞いても聞き取れないという事が少なくありません。

その弱点を克服するには、買い物時のレシートを見た瞬間、車のナンバープレートを見た瞬間などに頭の中で英語で数える癖を付けます。
レシートなど

英英辞書を使う

これは私もそうですが、分からない単語があれば、英英辞書しか使っていません。

初心者にはおすすめしませんが、英語を英語で理解するという英語脳で頭を使うのでとても効果的です。

ニュースや著名人のSNSを英語で見る

社会人でもし毎日ニュースや新聞を見ているのであれば、それを英語で見るようにしてみましょう。

NHKニュースを英語で見る、または日本語のニュースをネットで見るなどでも構いません。ネットニュースでおすすめなのが「The Japan Times」です。日本のニュースが中心になるので、初心者にも分かりやすいです。

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また、海外の好きな俳優やスポーツ選手のツイッター、インスタグラム、ブログなののSNSを英語で見るのもおすすめです。

日常の1つでもいいので英語を取り入れることで英語脳の切り替えが上手くなります。

あなたの英語脳をチェック！

さて、日本語脳を克服しながら、英語脳を手にする勉強法を実践する前にあなたの現時点の「英語脳」レベルをチェックしておきましょう。

これから行うレベルチェックで全てを完ぺきにこなす必要はありません。できる範囲で構いません。

英語脳チェック．「英語耳」

次の音声を聞いて日本語を浮かべずに英語の語順で理解できるか確認してみて下さい。

• 問題１．
• 問題２．

如何でしたか？

問題２は多少長かったですが、意味は全くの初級レベルです。

答えは次となります。

• 問題１の答え．The waitress is taking an order.（そのウェイトレスは注文を取っています）
• 問題２の答え．Our advertising campaign will start tomorrow with a new series of TV commercial.（私たちの広告キャンペーンは新しいコマーシャルにて明日から開始されます）

誰が（何が）どうする（どうした）のかを頭から聞いて、和訳せずに何となく理解出ていたら十分です。

英語脳チェック．「英語口」

次の写真を見て、すぐに英語の語順で英作文ができるか確認して下さい。

何を主語にしようが、短文だろうが長文でも構いません。自由な英作文をしてみましょう。

• 例文その１．They are discussing something.
• 例文その２．The business is going well.
• 例文その３．Three persons are in a meeting about their performance last year.

写真をすぐに見て、最後まで文が作れなくても瞬間的に「主語＋動詞」がすぐに日本語を介さずに出てくればOKです。

英語脳チェック．「英語の思考回路」

読み返さずに英語の語順のまま理解できるか確認してみましょう。

次の英文を読んでみて下さい。メールの内容の例文となります。

On January 12, John Fergusson first visited our hotel to inspect our broken service elevator, which has not been operational since December. On his second visit, in early February, Mr. Fergusson informed us that the replacement part he had with him was not the right one. He told us that a replacement part would need to be ordered from an overseas distributor and that it would take two weeks to receive the part. After not hearing from anyone from your office for over a month, we contacted your department. We were told that Mr. Fergusson would take yet another look at the elevator on March 15. On this visit, he told us that the replacement part he ordered was also not the right one. He then reassured us that he would be back by the end of the week with the correct part and to fix the elevator. It is now March 28, and we have not heard from your engineer, leaving us very disappointed with your services.

Our service elevator is very important to us for bringing food and kitchen supplies from the back of the hotel to our eighth-floor restaurant. Because our hotel is fairly small, the only other way we can do this is by using the elevator reserved for guests.

Please call me at your soonest convenience to discuss this matter and refunding some of our service contract costs.

Sincerely,
Harry McLaren Harry McLaren Fansandy Hotel

如何でしたか？

読み返さずに何となく英文の内容がわかりましたか？あなたが知っている単語で何となくイメージ出来たらOKです。

英語脳のデメリットは？

英語脳は英語を理解したり、話したりするには何のデメリットもなさそうですが、実は一つだけ欠点があります。

それは、「通訳（和訳）が下手くそ」になるというリスクがあります。

特に新しい単語や表現を、英英辞書などで習得した際にその適切な日本語が分からないということです。

なので、私の和訳は子供っぽいというか、幼稚な日本語になるケースが少なくありません(笑)

通訳を目指している方はその点を注意して下さい。それ以外の方で気にしない！という方は、ドンドン英語脳を鍛えていきましょう！

赤ちゃんや子供に英語脳を付ける方法とおすすめ教材（本・アプリなど）

小さいお子さんをお持ちの方は、自分だけではなく、自分の子供にも英語脳を植え付けない！と思う方も多いでしょう。

お子さんが、赤ちゃんなのか、幼児なのか、または小学生なのかにより方法や使う教材などが異なるので、下記の記事を確認して下さい。

子供は大人と違い、英語脳を自然と身にすることが出来るのがメリットです。

大人は意識的に英語脳を鍛えていきますが、子供は無意識に手にする可能性が高いです。

しかし、冒頭でもお伝えしたように、母語の脳が確立していない段階での大量に英語に触れさせることは危険な場合もあるので、その点は注意して下さい。

• 『英語の勉強｜赤ちゃんに効果的な英才教育・おすすめ４つの方法』
• 『幼児・子供向け英語の勉強法3選｜おすすめ動画・教材・アプリ活用法など』
• 『小学生向け４つの英語勉強法｜自宅でできる！おすすめ動画・アプリ・教材』

英語脳で英会話力を伸ばしたいならオンライン英会話を活用しよう

英語脳のまま、どんどん英語が話せるようにしていきたい場合には、ネイティブなどと実際の会話でアウトプット量を実践的に増やすことです。

その場合に、コスパがいい練習が格安のオンライン英会話です。

最近のオンライン英会話では、フリートークだけでなく、様々なメソッド、カリキュラムが低価格で用意されていますし、豊富な教材や他社の人気有料アプリが無料で独学の勉強にも使えたりします。

なお、どのスクールがおすすめなのか、一番コスパが良いのかなどわからない人は、『独自調査｜オンライン英会話10選をおすすめ順にランキングしてみた。』でおすすめ順に紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

Chat GPTやGeminiなどのAI（人工知能）チャットサービスを英語脳を作るのに利用するのもおすすめ！

英語脳を作るなら、人工知能（AI）のチャットサービスもおすすめです。

例えば、次のようなプロンプト（命令文）を入力するだけで、色々なトレーニングを作ってくれます。

• 「英語を日本語を介さずに出したいです。先ずは短い英文で日常会話で使うものを暗記したいので、10英文作成して下さい。」
• 「英語脳を作りたいのです。毎日仕事で追われているので、スキマ時間で英語脳を作れる簡単な方法を５つほど下さい。」

など。

まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。

この人工知能（AI）のチャットサービスにより、このようなトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。

また、AIチャットサービスで有名なのが２つあります。

一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、トレーニングは無料版で十分です。

また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。

Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。

まとめ：大人が英語脳を鍛えるにはまず意識して勉強すること！

何となく、寝る前に英語の音楽を聞いたり、また英文のシャワーをとにかく浴びると英語脳になりそうな感覚がありますが、決してそういうことはありません！

先ほどもお伝えしましたが、大人はすでに日本語回路が出来上がっている、また左脳を使った学習に染まってる可能性が高いので、右脳を使う癖を付ける必要があります。

必ず意識的に英語に触れる必要があります。その意識的が無意識に変わった時が英語脳を作り上げた時です。

その時に聞き流しなどはとても効果があります。とにかくここでご紹介した正しい方法で英語脳を手にしましょう！