英語の「数字」を正しく使えていますか?
中学1年生で習う、英語の数字。
すぐに、「0~99」、また3桁以上の大きい数字の英語を確認したい人は「数字の英語早見一覧表(0~100、3桁以上)・音声付き」を確認して下さい。
日常会話やビジネス英語など、どの分野でも欠かせない英語です。
しかし、学校では簡単に学ぶだけなので、実は曖昧にしか覚えていない方も多いのではないでしょうか。
また、『少数から3桁以上の数字・西暦・電話番号などの英語の読み方』の記事でも色んな場面での数字の読み方を解説しております。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使った英語の数字に強くなるための勉強方法も紹介していますので、参考にしてみて下さい。
目次
- 1 基本中の基本!「数字」の英語は?
- 2 数字の英語早見一覧表(0~100、3桁以上)・音声付き
- 3 超便利!数字の「変換ツール」も使ってみよう!
- 4 「数字」の英語:基本表現(0~99までの数字)
- 5 数字に付ける「ハイフン」のルールは?
- 6 「桁の大きい数字(100以上)」の英語の読み方・書き方
- 7 数字の表記に頻繁に出る「K」や「M」の意味は?
- 8 「ローマ数字」も覚えよう!
- 9 英語の数字の「序数」の読み方・書き方
- 10 英語の数字の「少数(decimals)」
- 11 英語の数字の「分数(fraction)」
- 12 英語の数字での「計算式(calculation formula)」
- 13 日常生活で使う数字の英語の読み
- 14 まとめ:英語の数字の練習や覚え方|スキマ時間・おすすめアプリなど
- 15 Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って英語の数字を完ぺきに習得しよう!
基本中の基本!「数字」の英語は?
※このページには広告が含まれています。
さて、「数字」そのものを指す英語は「number(ナンバー)」だけではありません。
他の言い方と違いを知ることで英語力がUPしていきます。英語の基礎知識として押さえておきましょう!
数字の英語|「number」
まず、一般的に数量や数を示す「数字」の英語は「number」です。
「number」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
会話でも使えますね。
下記は一例です。
- What is your favorite number?(好きな数字は何ですか?
- those are winning numbers.(それらは当選番号です) ※宝くじなどの場合ですね。複数形は「numbers」です。
- I’m not good with numbers.(数字に弱いです) ※私も会話でよく使う表現の1つです・・・数学が不得意な人は覚えておくと便利なフレーズです。
など。
また、次のような表現でも使います。
- odd number(奇数)
- even number(偶数)
- prime number(素数)
など。
また、数字(0,1,2,3,…)で出来ているもの、例えば電話番号も「phone number」と「number」を使います。
数字の英語|「figure」
形や図形の意味を持つ「figure」も数字でよく使われます。
「figure」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
複数形(figures)にすると、「統計・データ」という意味になる単語です。
数字自体を1つの塊(記号・統計)として捉えるイメージです。
例えば次のような場合です。ビジネスの場面でもよく使われます。
- This sales figure doesn’t look good to me.(この営業の数字/売り上げは私はいいとは思えない)
- Give me the figure to fix those machines.(それらの機械を修理する数字/費用を教えて下さい)
など。これらの場合に「number」は使いません。「figure」が妥当です。
また、「桁」という意味もあります。
年収が100,000ドル以上の仕事を「six-figure job」といい、高収入を表現します。
数字の英語|「digit」
手足の指という意味もある「digit」も数字という場面でよく使われます。
「digit」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「0~9」の1桁の1つ、1つの数字を表す時に「digit」を使います。
また、「figure」と同様に「桁」とう意味も表現できます。
- Enter 4-digit number.(4桁の数字を入力してください) ※銀行のキャッシュカードの暗証番号(PIN)など
- He scored double digit goals.(彼は2桁のゴールを決めた) ※3桁の~は「triple digit」と表現します。
など。
数字の英語|「numeral」
「数詞(基礎数と序数)」を総合して表現する場合にも使うのが「numeral」です。
基礎数とは「1,2,3…」などを指し、序数は順番の「first, second, third…」などを意味します。
「numeral」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
書記体型(どの型の数字なのか)という場合によく使われます。
下記のどちらとも複数形の「numerals」を使います。
- Arabic numerals(アラビア数字) ※「0,1,2,3…」という表記の世界共通の数字を指します。
- Roman numerals(ローマ数字) ※「I,II, III…」という表記の数字です。詳しくは後述します。
数字の英語早見一覧表(0~100、3桁以上)・音声付き
数字の基本である「0~100」までの数字から見てみましょう。
| |||
100以外の会話やビジネスでもよく使う3桁以上の数字も音声付きで確認しておきましょう。
※100万が「one million」で、億万長者(1ドルを100円で換算)を「millionaire(ミリオネア)」と読んでいます。
更に桁数が大きい数字もあります。下記がその一例です。
この2つを押さえておけばOKです。
超便利!数字の「変換ツール」も使ってみよう!
桁数が大きくなると、読み方が特に難しくなりますね。
また、それを英語表記で書こうとするととても大変です。
そんな時に役立つのが変換ツールです。
有名な変換ツールがある2つのサイトをご紹介します。
数字を入力して変換ボタンを押すだけで、その数字の英語表記が表示されます。
念のため、2つのサイトで同じ数字を入力して変換することをおすすめします。
しかし、それでもその英語表記が本当に合っているのか不安にもなりますね。
やっぱり基本をあなた自身が習得することはとても意味があることです。小さい数字からでいいのので数字のルールを習得していきましょう!
「数字」の英語:基本表現(0~99までの数字)
先ずは、0から99までの基本の数字の数え方を確認しましょう。
0から99までの英語の数字の数え方には規則性があります。その規則性を理解すると簡単に覚えることができます。
ここでは、0から99までの、1桁、2桁の数字を覚えやすい順番で解説します。
「0~10」までの英語の数字
0から10までの英語は規則性がなく、単純に覚える必要があります。
0から10までの数字の、英語表記と、読み方、発音記号は下記となります。
因みに、「10年」、「20年」などを表す場合に、「10 years」ではなく「one decade(ワァン・デケイド)/a decade(ア・デケイド)」、「two decades」などと表現する場合も多いです。知識として覚えておきましょう!
「11~19」までの英語の数字
次に11~19までの数字を確認しましょう。
11(eleven)と12(twelve)以外の13~19まではすべて語尾に「teen」がつきます。
13は「three(3)」から「thirteen」、14は「four(4)」から「fourteen」と、「teen」の前は1桁の数字の英単語と似ていたり同じだったりします。
11から19までの数字の、英語表記と、読み方、発音記号は下記となります。
「20~99」までの英語の数字
20以上の英語の数字は規則性があります。
20、30、40などキリがいい数字の英語は、語尾に「ty」がつきます。
「20」は「2(two)」から「twenty」、「60」は「6(six)」から「sixty」など、前半の部分は2桁の数字の英単語がそのまま、もしくは少し変化したものがついています。
20から90までのキリのよい数字の、英語表現と、読み方、発音記号は下記となります。
※「forty」の綴り(スペル)には注意しましょう!「fourty」ではありません。
また既にお気づきかもしれませんが、例えば、「thirty(サーティ)」と「thirteen(サーティーン)」のアクセントの位置と「ty」と「teen」の接尾辞に発音の注意が必要となります。「fourty」と「forty」、「fifty」と「fifteen」なども同様に発音に気を付けて下さい。
20~99までの英語の数字は、20、30、40などのキリがいい数字だけ覚えてしまえば簡単です。
20以降の2桁の数字の数え方は簡単です。
「キリが良い数字+1桁の数字」で数えればOKです。
例えば21は「twenty(20)+one(1)」で「twenty one」です。
21から99までの数字は下記となります。
「21~29」
「31~39」
「41~49」
「51~59」
「61~69」
「71~79」
「81~89」
「91~99」
数字に付ける「ハイフン」のルールは?
因みに日本語では句読点の記号の「-」のことをハイフンと言いますが、英語ではダッシュ(dash)と表現します。
『よく見る!カンマ やコロンなど英語独特の句読点11種類の使い方』で様々なルールを解説してます。
2桁以上の英語表記に付けるハイフン
アラビア数字の21以上を英語表記にする時に、正式にはハイフンを使います。
下記がその例です。
- twenty-two(22)
- ninety-five(95)
など。
しかし、これは2桁の数字(10の位まで)のみに限定してハイフンは使用されます。
下記がその例です。
- one hundred twenty-three(123)
- six hunred seventy-one(671)
など、100の位以上には使いません。
このハイフンですが、日常的にはあまり使いません。無くてもビジネスでは問題なく、契約書などフォーマルな場合に適応するぐらいの感覚でOKです。
よって、この記事でも21以上の2桁の数字を表現する場合もハイフンは使用していません。
アラビア数字付けるハイフン
例えば、9時から6時までという「範囲」を表現する時に、日本語では「~(波ダッシュ)」を使いますが、英語では使わないので注意が必要です。
「9時~6時」など。
これを英語の記号(dash)で表現すると、「9-6」などとなり、英語表記では「nine to six/9 to 6」と「to」を代用しています。
基本的なルールになりますが、押さえておくと便利です。
「桁の大きい数字(100以上)」の英語の読み方・書き方
英語の数字は2桁までは数えられるけれど、3桁以上の桁の多い数字が数えられない方が多いです。
桁が多くなると難しく感じるかもしれません。
実際は、3桁以上の数字もルールを覚えてしまえば簡単です。
ここでは、3桁、4桁、5桁以上の桁の大きい英語の数字のルールをそれぞれ解説します。
「3桁(100以上)」の数字の英語
3桁の数字は「百の位」を表す「hundred」(ハンドレッド)を使います。
3桁の数字もまずキリの良い100、200等の数字から覚えましょう。
キリの良い数字は、「3桁目の数字+hundred」となります。
100から900までのキリのよい数字の、英語表現は下記となります。
尚、200以上でも「hundred」は複数形を使いません。
また、「100」は「a hundred」、「200~300(ニ三百)」は「(a)couple(of)hundred」と表現する場合も多々あります。
3桁の数字は、上記のキリのよい数字の数え方がわかれば、他の数字も簡単です。
3桁の数字は「~ hundred 」の後に「2桁の数字」を付け加えるだけでOKです。
【例】
- 102 → 「one hundred two」 ※102など間に0が入る場合、「one hundred and two」など間に「and」を入れる数え方もあります。また、読み方は「one O two(ワン・オー・トゥ-)」など「0(ゼロ)」を「O(オー)」と読むのも一般的です。
- 620 → 「six hundred twenty」 ※「six twenty」とも言います。
- 892 → 「eight hundred ninety two」 ※「eight ninety two」でもOKです。
「4桁(1,000以上)」の数字の英語
4桁の数字は「千の位」を表す「thousand」(サウザンド)を使います。
4桁以上の数字はカンマ(,)を一区切りで表記するのが一般的です。
4桁の数字もまずキリの良い「1,000」、「2,000」等の数字から覚えましょう。
キリの良い数字は、「4桁目の数字+hundred」となります。
【例】
- 1,000 → 「one thousand」
- 3,000 → 「three thousand」
- 8,000 → 「eight thousand」
4桁も、3桁の時と同様に「~thousand」の後に、「3桁の数字」を付け加えればOKです。
【例】
- 1,001 → 「one thousand one」
- 5,080 → 「five thousand eighty」
- 3,025 → 「three thousand twenty five」
- 6,400 → 「sixty thousand four hundred」 ※下2桁が0の場合「sixty four hundred」のように、「上の2桁+hundred」という表現も使えます。
- 2,678 → 「two thousand six hundred seventy eight」
上記で紹介した例はフォーマルな表現です。
口語では2桁ずつに分けて読む場合があります。
【例】
- 2,678 → 「twenty six seventy eight」
- 5,040 → 「fifty forty」
「5桁以上(10,000以上)」の数字の英語
- 10,000 → 「ten thousand(1万)」 ※「10K」と表現する場合があります
- 35,989 → 「thirty five thousand nine hundred eighty nine」
- 478,900 → 「four hundred seventy eight thousand nine hundred」
- 1,000,000 → 「one million(100万)」
- 29,376,589 → 「twenty nine million three hundred seventy six thousand five hundred eighty nine」
- 239,875,910 → 「two hundred thirty nine million eight hundred seventy five thousand nine hundred ten」
- 1,000,000,000 → 「one billion(10億)」
- 70,000,000,000 → 「seventy billion」
- 900,000,000,000 → 「nine hundred billion」
- 1,000,000,000,000 → 「one trillion(1兆)」
日常会話では「million(ミリオン・100万)」の単位の数字くらいまで数えられればOKです。
数字の表記に頻繁に出る「K」や「M」の意味は?
さて、桁数が大きくなるとアラビア数字でも英語表記でもとても長くなりますね。
これは口語でも、カジュアルなメールなどでも面倒に感じます。
そんな時に便利なのが、短縮目的でもあるアルファベットの「K」と「M」です。
- 「1,000=1K(ワン・ケイ)」と表現する場合があります。口語的にもよく使われます。
- 「1,000,000(100万)=1M(ワン・エム)」と表現する場合があります。
など。
よって、30,000は「30K」、55,000,000は「55M」と表現することもできてとても便利です。
「ローマ数字」も覚えよう!
ローマ数字(Roman numerals)も見かけることがあるのですが、そこまで頻繁に使わえる書記体型ではないので、ここでは「1~10」までのローマ数字をご紹介します。
本の章や時計の表記、歴代の国王(エリザベス三世)などの場合に使われています。
因みに「1」、「10」など日ごろ私たちが見る世界共通の書記体型は「アラビア数字(Arabic numerals」ですね。
日本語で使う、「一」、「五」などは「漢数字」ですね。
今まで見たことがあるかと思いますが、おさらいです。
- 1 → I
- 2 → II
- 3 → III
- 4 → IV
- 5 → V
- 6 → VI
- 7 → VII
- 8 → VIII
- 9 → IX
- 10 → X
特に4(IV)と6(VI)は間違える人も多いので注意が必要です。
英語の数字の「序数」の読み方・書き方
英語の数字と合わせて覚えておきたいのが序数です。
序数とは、順番、順序を表す数字のことです。
例えば、テストの成績が1番だったという場合の「1番」は順番を表す序数を使います。
また、英語の日付を表現する場合でも欠かせません。『英語で日付の書き方・読み方|順序や4つのパターンを覚える!』の記事も参考にしてみて下さい。
「1,2,3」の序数
「1,2,3」の序数は、「1(one)」などの数字と大きく違うため、単純に覚える必要があります。
野球の「1塁=ファースト」「1塁=セカンド」「1塁=サード」など日本語でも使われています。野球に詳し方は、野球をイメージして暗記すると覚えやすいです。
「4以降」の序数
4以降の序数は数字の語尾に「th」をつけると序数になります。
ただし例外があります。
- 5は「fiveth」ではなく「fifth」※「ve」を「f」に変える。
- 8は「eightth」ではなく「eighth」※「t」を重ねない。
- 12は「twelveth」ではなく「twelfth」※「ve」を「f」に変える。
※「twentieth」の発音を、「トウェンティエス」とするネイティブも多いです。
また、この序数については「th」の発音が重要です。『英語のTHの発音|2つの舌の動きで飛躍的に上手くなる方法』の記事を参考にしましょう!
20以上の数字は、一の位が0(ゼロ)以外の場合、一の位の数字に「th」を付けます。
【例】
- 36(thirty six) → 「thirty sixth(36th)」
- 127(one hundred twenty seven) → 「one hundred twenty seventh(127th)」
尚、「20th(twentieth)」のように語尾が「ty」の場合は「y」を「ie」に変えて「th」を付けます。
【例】
- 30(thirty) → 「thirtieth(30th)」
- 50(fifty) → 「fiftieth(50th)」
また、「100番目(one hundredth/100th)」や「1000番目(one thousandth/1,000th)」なども覚えておきましょう。
英語の数字の「少数(decimals)」
少数は英語で「decimals」といい、小数点は英語で「decimal point」(ディシモル・ポイント)です。
また、『少数や分数の英語|8つの基礎と簡単な計算式も同時に習得!』の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
小数の英語の読み方
整数はそのまま読み、点は「point(ポイント)」と読みます。
小数点以下の数字は1つずつ読みます。
基本的には日本語の点を「point」に変えるだけなので簡単です。
【例その1】
- 数字:21.154
- 読み方:twenty one point one five four
整数が0(ゼロ)の場合は、ゼロを省略して言う場合もあります。
【例その2】
- 数字:0.32
- 読み方:zero point three two
- 省略した読み方:point three two
循環小数の英語
「1.3333333…」などのように小数点以下が同じ数字で続く場合がありますが、そのことを循環小数と言い英語では「recurring decimals」と言います。
【例その1】
- 数字:1.333…
- 読み方:one point three recurring
小数点以下に違う数字が連続してる場合も同様です。
【例その2】
- 数字:1.45121212…
- 読み方:one point four five twelve recurring
「%」の読み方:英語の「ベーシスポイント」とは?
少数に関する英語独特の表現があります。
1%の1/100、つまり0.01%を「basis point」(ベーシスポイント)と言います。
複数の場合は「s」をつけて「basis points」です。
下記が例と読み方となります。
- 0.01% → 読み方:1 basis point
- 0.03% → 読み方:3 basis points
- 0.1% → 読み方:10 basis points
- 1% → 読み方:100 basis points
企業など大きな数字を動かしている場合、0.1%の改善でも金額でみると大きなインパクトがある場合があります。
しかし、0.1%と言ってしまうと、数字がとても小さくインパクトが感じられません。そのような場合、この「basis point」を使って、「10 basis point」の改善ですというと数字のインパクトを相手に与えることができます。
英語での「切り上げ・切り捨て・四捨五入」
小数点以下などの数字の切り上げ等の処理は英語で以下のように言います。
切り上げ「round up」
算数や数学の問題でもある表現です。
- 例:Round the answer up to the nearest whole number.
- 和訳:小数点以下は切り上げて整数で答えてください。 ※「whole number」は整数の意味です。
切り捨て「round down」
下記が「切り捨て」の表現例です。
- 例:Round the answer down to the (nearest) 100.
- 和訳:100以下は切り捨ててください、概数で答えてください。
四捨五入「round off」
「四捨五入」もよくある英語表現の1つです。
- 例:Round the answer off to the nearest whole number.
- 和訳:小数点以下は四捨五入して整数で答えてください。
英語の数字の「分数(fraction)」
分数は英語で「fraction」(フラクション)です。
分数の数字の読み方は日本語と少し違うので要注意です。
日本語では「分母 → 分子」の順で読みますが、英語は逆です。
また日本語の3分の1などの「分」にあたる部分を省略して読むのが一般的なので留意しましょう。
「分子が1の場合」の英語の読み方
分子が1の時は、「分子 → 分母」の順で読みます。
注意したい点は、分母は序数で読むという点です。序数は順序を数える数字です。
下記がその例です。
- 1/3 → 読み方:one third
- 1/5 →読み方:one fifth
「分子が複数の場合」の英語の読み方
分子が1以外で2以上の複数の場合には分母が序数に「s」をつけて複数にして読みます。
次の例を確認して下さい。
- 2/3 → 読み方:two thirds
- 3/5 → 読み方:three fifths
「over」を使って分数を読む
通常の読み方は「~分の~」の「分」の部分を省略した読み方をご紹介しました。
この読み方が一般的ですが、英語で「分」の部分を省略せずに読むこともできます。
その場合はこのように読みます
- 分数の基本:A(分子)/B(分母)
- 読み方:A over B
この場合は分母を序数にするのではなく、分子と同じように普通の数字で読みます。
分子が複数の場合でも分母には「s」は不要です。
- 1/5 → 読み方:one over five
- 3/4 → 読み方:three over four
- 4/7 → 読み方:four over seven
例外での分数の読み方
「1/2」と「1/4」は序数を使わず、half(ハーフ)とquarter(クオーター)を使います。
- 1/2 → 読み方:one half(a half)
- 1/4 → 読み方:one quarter(a quarter)
この表現は時間を英語で表現する際にも使う英語です。『英語で時間を表現|簡単!3つの基本ルールと前置詞の使い方』にも目を通しておきましょう。
英語の数字での「計算式(calculation formula)」
小数や分数の読み方を理解したところで、計算式の言い方を確認しましょう。
「=(イコール)」
計算式の「=」(equal)は動詞で、式で使う場合三人称単数現在形(三単現)の「s」をつけます。
また、equalsの代わりに「is」や「makes」を使うこともできます。
足し算の英語表現
足し算は英語で「addition」(アディション)です。
足すという動詞は「add」(アド)ですが、計算式を読み上げる場合は「plus」(プラス)を使うのが一般的です。
尚、足し算の和は英語で「sum」、または「total」です。「sum」はエクセルでも使うので実践的な表現の1つです。
足し算の基本形は下記となります。
- 式:A+B=C
- 読み方:A plus B equals C.
よって、「5+3=8」の読み方は、「Five plus three equals eight.」となります。
また、口語で「Add 5 and 3.(5と3を足して下さい)」などという場合もあります。
引き算の英語表現
引き算は英語で「subtraction」(サブトラクション)です。
計算式では「minus」(マイナス)を使って読むのが一般的です。「negative」(ネガティブ)と言う場合もあります。
尚、引き算の差は英語で「difference」です。
引き算の基本形は下記となります。
- 式:A-B=C
- 読み方:A minus B equals C.
よって、「10-4=6」の読み方は、「Ten minus four equals six.」となります。
例外的ですが、動詞「subtract」(サブトラクト)を使う場合もあります。その場合は、引く数字から先に読みます。
それと「equal」ではなく、「leave(リーヴ/残す)」という動詞を使います。
- 式:A-B=C
- 読み方:B subtracted from A leaves C.
上記と同じ「10-4=6」を「Four subtracted from ten leaves six.」と表現しても同様の引き算になります。
また、会話の中では以下のように言う場合もあります。
- 例:11-3
- 読み方:Take 3 away from 11.
かけ算の英語表現
かけ算は英語で「multiplication」(マルティプリケーション)です。
かけるという動詞は「multiplied」(マルティプライド)で「by」を付けて使います。
尚、かけ算の積は英語で「product」です。「product」は他に、製品や商品の名詞として日常会話でも使われます。
引き算の基本形は下記となります。
- 式:A×B=C
- 読み方:B multiplied by A equals C.
よって、「2×3=6」の読み方は、「Two multiplied by three equals six.」となります。
また、かけ算では「multiplied by」の代わりに「times」を使うこともできます。
- 式:A×B=C
- 読み方:B times A equals C.
つまり「2×3=6」を「Two times three equals six.」と表現しても同じとなります。
また、口語では「Multiply 5 and 7 together.」という場合もあります。
「かけ算の九九」を英語で表現
かけ算といえば九九ですね!英語で九九は「multiplication table」です。
九九を読み上げる場合は日本語でも×(かける)は省略しますが、英語でも同じです。=(イコール)は短くするため「is」で言います。
- 例:3×5=15 → 読み方:three five is fifteen.
- 例:4×2=8 → 読み方:Four two is eight.
割り算の英語表現
割り算は英語で「division」です。
割るという動詞は「divide」(ディヴァイド)でかけ算と同じく「by」をつけて使います。
割り算の読み方の基本は下記となります。
- 式:A÷B=C
- 読み方:A divided by B equals C.
よって、「4÷2=2」は「Four divided by two equals two.」と表現します。
尚、割り算の商は英語で「quotient」となります。
割り切れずに「余り」が出る場合の英語表現もあります。「reminder(リマインダー)」という単語を使います。
- 式:A÷B=C…D(C余りD)
- 読み方:A divided by B equals C with a reminder of D.
よって、「15÷4=3…3」の読み方は、「Fifteen divided by four equals three with a remainder of three.」となります。
「累乗」を英語で表現
3の4乗など累乗は英語で「power」と言います。
累乗の読み方の基本は下記となります。
- 基本:AのB乗
- 読み方:「A to the B(secondなどの序数)power」、または「A to the power of B(twoなどの単なる数字)」
下記がいくつかの例となります。
- 2の4乗 → 読み方:two to the fourth power、two to the power of four
- 3の2乗 → 読み方:three to the second power、three to the power of two
- 3×2の5乗 → 読み方:three times two to the fifth、three times two to the fifth power、three times two to the power of five
「単利と複利」を英語で表現
計算式からは少しずれますが、数字にまつわる英語をご紹介します。
ビジネスでは利息の計算についての話題が出てくることも多いでしょう。その場合、単利か複利かどちらかです。
- 単利:元本にのみ利息がつくものです。3年経っても、5年経っても利息は元本のみが基本です。単利は英語で「simple interest」です。
- 複利:元本と利息両方に利息がつくシステムで、英語では「compound interest」です。
ビジネスの場面で出てきた時に、頭の片隅にでも知識として覚えておくといいでしょう。
日常生活で使う数字の英語の読み
「1996」など数字で表記されている場合、基本的には上記で紹介した英語の数字表現と同じように読みます。
ただし、通常の数字の読み方だけでないケースがあります。
ここでは、日常生活で特に使う西暦と電話番号の読み方をそれぞれ解説します。この記事の冒頭で紹介した『少数から3桁以上の数字・西暦・電話番号などの英語の読み方』の記事でも説明しています。
西暦の数字
数字の時と同じ場合もありますが、基本は2つに分割して読みます。
【例】
- 1980 → 「nineteen eighty」
- 2018 → 「twenty eighteen」
- 2003 → 「twenty zero three」 ※「0(ゼロ)」を「O(オー)」と発音して読む場合があります。
電話番号の数字
通常の一つ一つの数字を読む場合と他のケースがあります。
【例】
- 883-9098 → 「eight eight three nine zero nine eitght」 ※2つ同じ数字があればdoubleを使って「double eight three nine O nine eight」と読む場合があります。また、「0(ゼロ)」を「O(オー)」と読む場合があります。
- 1-800-12-1234 one eight hundred one two one two three four
まとめ:英語の数字の練習や覚え方|スキマ時間・おすすめアプリなど
買い物した時にも、レシートを見れば数字。また、ビジネスの社会では売上など数字で溢れかえっています。
実はそれが英語の数字の読み方をマスターする一番身近な勉強法で、今まで日本語で数えたいたものを、直ぐにでも英語に置き換えて読んでみましょう。
まずは、ここで紹介した基本ルールを覚えることからスタートします。
例えば、「thousand(1,000)」は「K」、「million(1,000,000)」は「M」などもその一つです。それを活用した、「10,000(1万)」は「ten thousand(10K)」などもそうですね。
そして、『レシートや車のナンバープレートなどを利用した勉強法、英語のリスニングで数字が聞き取れない!?2つの対策・コツと練習アプリ』でも詳しく解説している方法や電車内や寝る前などに使えるアプリも活用して、日ごろから覚えることが必要です。
スキマ時間に使えるアプリは下記ですが、それぞれのOSで違うので下記を確認しておきましょう!
勉強という感覚でなく、単に英語にしてみるという気軽な気持ちで始めましょう。知らない間に簡単に慣れて英語の数字も覚えていくものです。
机に座って覚えるものではありません。
ルールを知って、あとは実践と慣れ!これだけで覚えていきますし、怖いものではなくなります。
尚、数字と合わせて知っておきたい「単位」の英語は『「単位」の英語|重さも長さもすぐに分かる!「早見表」一覧』で解説しています。こちらも是非参考にしてください。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って英語の数字を完ぺきに習得しよう!
しっかりと英語の数字の書き方や読み方などを覚えるのに、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、英語の数字に強くなるようなトレーニング問題をドンドン作ってくれます。
- 「英語の数字の読み方が苦手なので、10個ほどトレーニング問題を下さい。」
- 「英語の分数の読み方が不得意なので、10個歩問題を下さい。また、読み方の練習もしたいので、問題はその逆の、読み方から数字を答える問題もほしいです。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認やトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
コメント