
「英語の聞き流しでリスニングして効果があるのか?」と疑問をお持ちですか?
率直に言えば、答えは「NO」です。
英語の音楽をいくら聞いても英語が習得できないがその証拠です。好きな英語の海外ドラマや映画を何度見ても、英語が上達しないとの同じ理由です。
でも、ちょっと待ってください!
この聞き流しを有効に習得できるものにできたら、夢のような「無料の英会話教材」ですよね?
だって、聞き流すだけなんですから。
Youtubeの動画など、無料の英語の勉強に使える素材は多くあるのですから、これを使いわない手はない!
効果を出すには、「聞き流してリスニングするタイミング」が重要なのです。「聞き流し」が100%無意味というわけではありません。
単語の暗記などもせずに、ネイティブの赤ちゃんや子供・幼児も自然と身についている「コツ」と「聞き流すタイミング」で効果を出していきます。
目次:
1.英語を聞き流しのリスニングして効果を出す有効なタイミングとは?
1-1.「洋楽」を聞き流して英語が上手くならないのは?
1-2.なぜ、英語の「ドラマ・映画」を聞きながしても上達しないのか?
1-3.「英語の聞き流し」をする最適なタイミング
1-4.「聞き流し」で効果をもたらす勉強教材とは?
2.「意識的ヒヤリング」勉強法の後に英語の聞き流しに効果が出る!
2-1.「最初の3単語」で英語のリズムと日本語回路を解消する!
2-2.「聞き流し」で効果を最大限に活かす手順
1.英語を聞き流しのリスニングして効果を出す有効なタイミングとは?
単なる英語の聞き流しで効果が出ないのは、色んなところで言われていますが、それは事実です。
私はこれまで英会話教室などを通じて、何万人という生徒さんを指導させて頂いていますが、それだけで上手くなった方は一人もいません。
理由は、「英語のリズム」と「日本語回路」の2つです。
後で説明しますが、「意識的ヒアリング」を実践していないためです。
1-1.「洋楽」を聞き流して英語が上手くならないのは?
CDや動画などで好きな海外の歌手の英語(音楽)を聞いても、英語表現を覚えて歌うことが出来たとしても、全く英語が上手くなった気はしません。
『英語の勉強|洋楽で効果は出ない!?2つのおすすめ勉強法』の記事でもその理由を解説しています。
というか、上達はしておらず、単に洋楽を暗記して聞いて歌っているだけです。
英語に触れて、歌うことでアウトプットしているのになぜなのか?
それは、「英会話のリズムではない」からです。洋楽と英会話のリズムは全く違います。洋楽は、あくまで歌のリズムであり、実際の英会話のリズムではないためです。
では、海外のドラマや映画の英会話の聞き流しでは上達するのでは?
1-2.なぜ、英語の「ドラマ・映画」を聞きながしても上達しないのか?
英語のドラマや映画いくら普通に見ようが、あなたは、常に「日本語回路」で英語を聞いています。
「日本語回路」とは何なのか?
次の例文の日本語と英語を見てみて下さい。
- 日本語:昨日、紹介されたレストランに行ったよ。
- 英語:I went to the restaurant you recommended yesterday
違いが分かりますか?
その違いは下記です。
- 日本語の特徴:主語がない(ここでは、IとYou)、動詞は文の最後に来る(行ったのか、行かないのかは最後に分かる)
- 英語の特徴:主語は必ずある(IとYou)、行ったのかどうかは、文の最初に分かる
言語の並びが全然違いますよね?
『英語の文法|英文法の基礎はたった1つしかない』でも解説していますが、この英語の語順という英文法の違いが、英語を聞いたり、話したりする多くの日本人を悩ませているのです。
日本語回路のまま、英語を聞き流して聞いても、理解すらできないのがお分かりいただけたかと思います。
では、いつ、何をすればいいのか?
1-3.「英語の聞き流し」をする最適なタイミング
要は、「英語リズム」と「日本語回路」を克服した後に、英語を聞き流すことで、自然と英語が耳に入ってきて理解することで、聞き流しの効果が最大限に発揮できるのです。
後ほど紹介する方法を実施した後に、是非、英語を聞き流してみて下さい。
自然と意識的に英語の音を掴み、英語のリズムがどんどん身についていきます。
1-4.「聞き流し」で効果をもたらす勉強教材とは?
今まで買った参考書についているCDの英文音声やTOEICなどのリスニングPartの単語が入った問題音声などでもいいでしょう。
しかし、それでは楽しくなく勉強が続かない方も多いでしょう。
もちろん、自分が好きな海外ドラマや映画を使う方法もあります。
『字幕なしで聞ける!英語のリスニングが劇的に変わる2つの勉強法』の記事でも紹介していますが、短編ドラマ、「SF・アクション・法律関連」以外の映画、またアニメなどもいいでしょう。
「Youtube」などの無料サイト・動画やDVD、また「hulu」や「Amazonプライム・ビデオ」などの動画をスマホのアプリなどから見ることもできます。
通勤・通学中、また寝る前の少しの時間でも気軽に勉強できます。
しかし、「BBC」や「CNN」などのニュースは上級者向けとなるので、初心者は避けるようにしましょう。
さあ、それでは実際の勉強方法をご紹介します。
簡単で今すぐできるものですで、是非実践してみましょう!
2.「意識的ヒヤリング」勉強法の後に英語の聞き流しに効果が出る!
そもそも「意識的ヒヤリング(リスニング)」とは何なのか?
英語は抑揚があるとは、よく聞く話ですね。一方、日本語はフラットな言語だと言われています。これには音のヘルツ数が大きく影響しています。
英語の日本語のヘルツ数は下記です。
- 日本語:125~1500ヘルツ
- 英語:2000~12000ヘルツ
つまり、英語を単純に聞き流しても、音が全然耳に入ってこないとことは分かりますね。
特に英語初心者にはとても難しく、全く何を言っているのか理解できません。
それを解消するのが、この「意識的ヒヤリング」というリスニング方法なのです。
要するに、先ずは意識的に英語の音を掴むことをしないと、聞き流しただけでは、何も上達しないのです。
2-1.「最初の3単語」で英語のリズムと日本語回路を解消する!
「意識的ヒヤリング」の最たるものがこの「最初の3単語」です。
何故、最初の3単語なのか?
先ほどの例文でも分かるように、英語は最初に「誰が・何をする(した・しない)」という英会話で一番需要な情報を、最初の3単語で表現します。
- I went to the restaurant you recommended yesterday
- 補足解説:もし、行かなかったら、「I didn’t go to…」と3単語となります。
通常の会話では、この最初の3単語をネイティブは英会話で一番強調しており、それが抑揚がある「英語のリズム」を生み出すのです。
また、この最初の3単語に集中することで、日本語では最後に重要な情報が来るから、それに自然と日本人が集中していた癖(日本語を聞く癖)を、頭に持ってくることが出来る(英語回路で聞く癖)ようになるのです。
これは、『英語のリスニング力が驚くほど開花する超簡単な勉強法』の記事でも解説している通り、最初の3単語のみで大丈夫です。その後に流れる英語は無視して下さい。たったこれだけです。
2-2.「聞き流し」で効果を最大限に活かす手順
下記の手順を踏むことで、英語の聞き流しが自然とあなたのリスニングや英語力を高めてくれます。
- 全ての英文の頭出し(最初の3単語のみ)に集中して聞く
- その後に、睡眠の前や通勤・通学中に聞き流す
意識から「無意識」に変えるタイミングで「英語の聞き流し」をやってみよう!
意識的に先ずは聞くことの重要性をお伝えしましたが、最後は「無意識で聞き流す」ことが大切です。
英語をずっーと意識的に聞くことは不可能です。
しかし、「最初の3単語」のように、意識的に聞くこと、その後に聞き流すことで、無意識に無理なく「英語のリズム」と「英語回路」で聞いているあなたがいるはずです。
これは、どの英語の音声でも実践可能ですので、今まで購入した書籍に付いていたCDや教材、または好きな英語のドラマや映画でも実践してできる方法です。
ちょっとしたコツとタイミングで、英語の聞き流しの効果が出てくることを実感できるでしょう。是非、試してみて下さい!