
英語での多読の効率的なやり方を知りたいですか?
それよりそもそも多読とは何か、多読にはどのような効果があるのか分からない方が多いのではないでしょうか。
多読は一見、文字だけを見て勉強するイメージがありますが、そのようなことは決してありません。
因みに、「多読」は英語でextensive readingと表現します。
目次:
1.「多読」とはどんな英語の学習法なのか?
2.英語の多読の効果やメリットは?
3.英語の多読のやり方(レベル別と注意点)
・レベル0:幼児・子供(小学生など)
・レベル1:初級者
・レベル2:中級者
・レベル3:上級者
4.英語の多読におすすめの無料アプリ・サイト・教材(本)など
・レベル0:幼児・子供(小学生など)
・レベル1:初級者
・レベル2:中級者
・レベル3:上級者
1.「多読」とはどんな英語の学習法なのか?
多読とは「量」にこだわって多くの英語に触れるリーディングの方法です。
それとは正反対の精読というのがあります。これは、「質」を優先して、意味を深くまで調べてリーディングする英語学習法です。
それぞれメリット・デメリットはあるのですが、これから英語が上達したい!という初心者や中級レベルの方は、『英語のリーディング|4つのコツや練習・勉強方法や無料アプリなど』の記事でも解説している通り、圧倒的に多読がおすすめです。
過去に多読にチャレンジしたけど、つまらなかったと感じた方、続かなかったという方は間違っているやり方をした可能性が高いです。
2.英語の多読の効果やメリットは?
多読の最大のメリットは、多くの英語に触れることで英語に慣れるということです。
日常生活では日本語が主体ですので、英語脳にスイッチするのには効果的な方法です。
精読に比べて、「量」を重視するので、何度も同じ単語に遭遇したりすることで自然と語彙力UP、また多少分からない単語が出てきても全体の意味を理解するというリスニングやリーディングの問題を解いたりするときに役立ちます。
特にリーディングのスピードがドンドンアップしていきます。これには本当に驚きます。
3.英語の多読のやり方(レベル別と注意点)
過去に多読にチャレンジされた方は間違ったやり方だったのかもしれません。
基本的に多読の時は下記の2点を厳守して下さい。
- 読み返さない
- 意味は調べない
多読は「量」にこだわると説明しましたが、要するにスピード感も大切になってきます。
学校の英語テストやTOIECリーディングセクションなど各種英語試験の長文読解問題で「時間が足りない!」という方は、特に読み返しをしている可能性が非常に高いです。
あなたも何度も読み返した経験はありませんか?
多読では決して読み返しはしません。そのことでネイティブが実際にリーディングするスピード感覚を身に付けることができるのです。
しかし、多読は英語力がどの時点で始めた方がいいのでしょうか?
子供のころからか、それとも上級者になってから?
いいえ、英語初級者でも多読は十分に効果がありますが、その教材ややり方が大切なのです。また、特に初心者はリスニングと併用する必要があります、など各英語レベルで方法が異なります。
それぞれを見てみましょう。
レベル0:幼児・子供(小学生など)
基本的に子供は多読は避けましょう!
『英語の勉強法で確実に上達する人としない人9つの違い』にも書いている通り、英語力を身に付けるには、子供や大人に関係なく、必ずリスニングから始まります。
よってこのレベルでは必ずリスニングのみを優先させて下さい。
レベル1:初級者
あなたが初級者レベルであれば必ずリスニングと併用して下さい。
下記の手順を必ず踏んで下さい。
- 多読する本や教材の音声を聞く
- スピードはゆっくりでいいから多読する
意味が分からなくても読み返さずに多読するようにしましょう。
後述しますが、初級レベルの教材に最適なのは、CD付きの絵本です。
レベル2:中級者
初級者と上級者との間で、この壁を乗り切れるかで上級者への道が広がります。
これは多読のやり方でも同様で、最適な方法で英語力を伸ばしていきます。
このレベルからリスニングは不要で、多読の量を徐々にアップしていきます。
例えば、スキマ時間(通勤・通学)には必ず多読をするという習慣付けから始めましょう。
その上で最適な教材選びがポイントとなります。
また、スピードに関しては徐々にアップしていく感じで構いません。最初は初級者のようにゆっくりでもいいです。
レベル3:上級者
上級者に関しては、ドンドン英語力をアップする方法をご紹介します。
ニュースサイト、英字新聞などなど教材にはかかわらず、とにかく量をこなします。
また下記をすることでスピーキングと語彙力も身に付きます。
これは上級者レベルの方のみですので気を付けて下さい。
- 音読:スピーキングや発音(英語口)も身に付きます。『英語の音読|5つのやり方とコツ・おおすすめ教材や無料アプリなど』も参考にしてみて下さい。
- 精読:語彙力が身に付きます。しかし、一度多読してから、それから読み返す際に知らない単語の意味を調べるなどして精読しましょう。
4.英語の多読におすすめの無料アプリ・サイト・教材(本)など
さて、英語の多読をするのにどのような教材がいいのでしょうか?
基本的に、無料アプリ・サイト、また本などを図書館などで借りるなど、無料で実践できるものを英語のレベル別のご紹介します。
レベル0:幼児・子供(小学生など)
多読のやり方で説明した通り、このレベルではリスニングです。かと言って、なんでもいいということではありません。
ファンタジーや子供が興味が引く物語の英語版のCD(音声)を聞かせるようにしましょう。
しかし、音声だけではどうしても子供は飽きてしまいます。
よってCD付き絵本や動画などで、絵を見せながらCDを聞かせるなどがいいでしょう。
星の王子様(ラダーシリーズ)などがおすすめです。また、アマゾンなどで子供が好きな絵本の英語バージョンを探すのも一つの方法です。
レベル1:初級者
初級者に最適なのが、レベル0と同様にCD付き絵本、または動画です。
リスニングも併用できるため、先ずはリスニングをして絵本を読むという繰り返しをします。
文字数も少ないため、ストレスを感じにくく、初級者にはとても効果的です。
レベル2:中級者
中級者になると少し語彙数もある教材にチャレンジしましょう!
例えば、あなたがサッカーに興味があれば、サッカーの記事を英語のニュースサイトで読んでみるのもいいでしょう。
また、多読で有名な『ピアソン・イングリッシュ・リーダー(ペンギンリーダーズ)』で検索して探すのも一つの方法です。
また、すでにあなたが内容を理解して、また好きなミステリー小説やハリーポッターなどの英語版を教材にしても構いません。
レベル3:上級者
上級者レベルになるとジャンルを問わずに色々な本を多読することをおすすめします。
好き嫌いは関係なく、小説でもビジネス英語などにもどんどん触れましょう!
ビジネス英語のおすすめの参考サイトやアプリは下記が紹介しているので確認してみて下さい。
まとめ:英語の多読を継続させるにはコツが必要!
英語の多読は正しいやり方と正しい教材を使えば、英語上達には欠かせないノウハウになります。
多読を長続きさせるには、続けるコツが必要です。特に初心者の方は難易度が低い絵本、そして必ず音声でリスニング力も同時に鍛えるということです。
それぞれの方法の多読を実践して英語力をドンドンアップしていきましょう!