
英語の長文問題を苦手としている人も多いですよね。
全く読めないという人や、意味や解き方が分からないと諦めてしまっている人もいるのではないでしょうか。
苦手な方は途中で眠くなったり、ストレスで発狂しそうになったりすることもあるでしょう。
しかし、高校や大学入試、英語資格のTOEIC、英検などの試験でも、長文は配点が高いので、高得点をとるためには避けて通ることができません。
長文のその前に短文の英語に触れて慣れることも大事です。この記事と同様に、『英語のリーディング|4つのコツや練習・勉強方法や無料アプリなど』も是非参考にしてみて下さい。
また、長文読解と言ってもリーディングだけではありません。長文のリスニング(例:TOEICのPart3やPart4など)、長文のライティング(例:英作文を書く問題やビジネスメールなど)もあります。その勉強法も最後の方でご紹介しています。
目次:
0.まず、あなたの長文読解力をチェックしてみよう!
1.英語の長文力が重要な理由
2.英語の長文が読めない理由~長文を読むための基礎力
・長文読解に必要な基礎力その1.単語・熟語力
・長文読解に必要な基礎力その2.文法力
・長文読解に必要な基礎力その3.日本語読解力
3.長文問題で時間が足りない?読むスピードがUPするコツ
・コツその1.読み返さない!スラッシュリーディング法
・コツその2.分からない単語は推測(予測)する
・コツその3.設問の先読み
・コツその4.結論は先に書かれている
・コツその5.ディスコースマーカーに注目する
・コツその6.これが最重要!イメージしながら読む
4.英語の長文読解のための間違った勉強法とは?
・間違った勉強法その1.単語をひたすら覚えている
・間違った勉強法その2.復習せずに新しい長文をひたすら読んでいる
5.長文読解力をつけるための正しい勉強法とは?
・必ず復習すること
・タイムを計る習慣を付ける
・効果が最大限!「音読」勉強法
6.長文読解対策!おすすめ無料アプリや参考書・問題集など
・おすすめ参考書(問題集)
・おすすめアプリ
・おすすめサイト(動画など)
7.英語長文の聞き方(リスニング)勉強法
8.英語長文の書き方(ライティング)勉強法
0.例文であなたの長文読解力をチェックしてみよう!

さて、いきなりですが、今の自分のレベルを知る方が、今後どのような勉強をした方がいいのかなど分かりやすくなります。
そのためには例文を実際に読んでレベルチェックをしてみましょう!
下記の英文を読む前に時計かストップウォッチ(スマホなどでもOK)をご用意ください。
それでは準備はいいですか?
とにかくあなたがいつもやっている読み方を実践して読んでください。
On January 12, John Fergusson first visited our hotel to inspect our broken service elevator, which has not been operational since December. On his second visit, in early February, Mr. Fergusson informed us that the replacement part he had with him was not the right one. He told us that a replacement part would need to be ordered from an overseas distributor and that it would take two weeks to receive the part. After not hearing from anyone from your office for over a month, we contacted your department. We were told that Mr. Fergusson would take yet another look at the elevator on March 15. On this visit, he told us that the replacement part he ordered was also not the right one. He then reassured us that he would be back by the end of the week with the correct part and to fix the elevator. It is now March 28, and we have not heard from your engineer, leaving us very disappointed with your services.
Our service elevator is very important to us for bringing food and kitchen supplies from the back of the hotel to our eighth-floor restaurant. Because our hotel is fairly small, the only other way we can do this is by using the elevator reserved for guests.
Please call me at your soonest convenience to discuss this matter and refunding some of our service contract costs.
Sincerely,
Harry McLaren Harry McLaren Fansandy Hotel
さて、いかがでしたか?
時間はどれくらいかかりましたか?
1分20秒で読めて、理解できているのであれば、あなたは初心者ではありません。あとはここでご紹介する参考書やアプリを使ってドンドン長文読解力を伸ばしていきましょう!
それ以外の方は、これからご紹介するコツや基礎力などをシッカリと読んで対応するのをおすすめします。
しかし、上記の英文がその後にはスラスラと読めるようになっているので不思議ですよ。何故、1分20秒なのかはも後ほど解説します。
それでは始めましょう!
1.英語の長文力が重要な理由
高校・大学入試、TOEIC、英検など、英語に関する試験を受けるなら、長文力を磨く必要があります。
というのも、多くの試験では長文問題の割合が高いからです。
国立大学や私立大学の試験など、どの試験でも長文問題が約7割を占めています。
今や日本での就職や転職で避けては通れないTOEICテストでも、リーディング・セクションの100問のうち、Part7の長文読解問題は54問です。
また、長文穴埋め問題のPart6(問題数は16問)を合わせると合計70問となり、7割が長文を読むことに割かれた問題となっています。
これらの長文が占める割合をみても、高得点を取るためには長文問題が避けて通れない道だということがわかっていただけるのではないでしょうか。
しかし、苦手な日本人の方がめちゃくちゃ多いという事実。
逆を言えば、長文読解力は相手に差をつけることができる能力という事になります。
実際、TOEICでもリスニング・セクションの点数は同じぐらいでも、リーディング・セクションで点数の差が開いているというケースは少なくありません。
TOEICの長文問題の解き方や例題などは『TOEIC満点者が伝授!英語リーディングのコツと勉強法』の記事で解説しています。試験前の対策や復習用として活用してみて下さい。
また、リスニング試験でも比較的長文の会話が出題されることがあります。
これらの問題を解くためには、前提として長文読解力が必要です。
さらに、長文が読めるようになると、自然に英単語や英語表現、語順など英語の知識も充実していきます。試験で高得点を取るためにも、英語力を底上げするためにも、長文が読める長文読解力は欠かせません。
2.英語の長文が読めない理由~長文を読むための基礎力
英語の長文が読めない、意味がわからなくて悩んでいるという人は、長文を解くコツやリーディングの勉強法以前の問題である可能性が高いです。
長文を読むために必要な基礎力は3つです。
「単語・熟語力」、「文法力」、「日本語読解力」です。
それぞれを見てみましょう。
長文読解に必要な基礎力その1.単語・熟語力
英語の長文リーディングをするためには、基礎的な単語力と熟語力が必要です。
どのような単語や熟語が基本なのかというと、「中学英語」で習う基礎英語です。
他の記事でも何度でも言っていますが、日常英会話は中学英語で約90%以上成り立っています。それが大体1200単語前後です。
あなたは、日常会話ができない、またそれらの単語を知らない方が新聞をスラスラ読めると思いますか?
大学入試であれば、約2500単語、TOEICなどのビジネス英語には5000単語必要だとも言われていますが、それらも全て土台となるのは、中学英語で習う1200単語前後なのです。
『英語習得と英会話が上達!初心者に必要な285英単語と文法』でも紹介している「mikan」というアプリと参考書がおすすめです。
特に初心者の方は是非、基礎中の基礎ということでお試しください。
アプリ
参考書
尚、このレベルの基礎単語であれば、一気に覚えるのがおすすめです。『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』でも書いていますが、「暗記」という手法で構いません。
長文読解に必要な基礎力その2.文法力
英語初心者だと、英語の単語の意味さえわかれば、文の意味もわかると思ってしまいがちです。
しかし、英語と日本語の決定的な違いは英語の語順、つまり「文型」です。これが基本中の基本の英文法です。
また、他にも英文法は存在しますが、「助動詞」、「接続詞」などの文法用語を覚えたり、英語の知識を増やしたりする必要はありません。
長文リーディングに必要な基本の文法知識は5つの文型です。まず5文型がわかれば、英語の語順や基本的な英語の読み方がわかります。
5文型については、『英語の5文型(語順)の見分け方・例文と簡単マスター勉強法』で詳しく解説しています。
また、その他の基礎的な英文法の学習法については、『英文法の勉強法|効率的に英語の文法力が身に付く6つの練習とコツ』でも紹介している2つのアプリを使いながら自然と習得する流れでOKです。
語順感覚が分かってきたら是非、少しステップアップしましょう。長文読解にマイナスになることはありません。
「An Instant Reply」
「イングリッシュセントラル」
長文読解に必要な基礎力その3.日本語読解力
長文読解のための基礎力として、見落とされがちなのが日本語読解力と一般教養の知識です。
もともと、日本語で本を全く読まない人や、日本語の長文が苦手という人は、文章そのものを読みとる力が不足している可能性があります。普段から、マンガ以外本を読まないという人は要注意です。
英語の学習とあわせて、日本語の文章も少し読むように意識してみましょう。
短い小説やニュースなどで構いません。日本語での読解力が無いのに、英語で長文を解けるはずがないですよね。
英語の長文では科学や政治、生活に関する話題など、一般教養が必要な話題も出てくることが多いです。特別難しい知識は必要ありませんが、テレビのニュースを見てなんとなく理解できる程度の一般教養があると英語の長文問題も理解しやすくなり一石二鳥です。
3.長文問題で時間が足りない?読むスピードがUPするコツ
私はTOEICのリーディング・セクション(75分間)で、20分程度時間が余りました。特にやることがなく、マークシートを綺麗に塗りつぶしたいのを覚えています(笑)
全ての英文は読みましたし、問題文も読みました。
何のマジックでもありませんし、速読という技を使ったわけでもありません。
では、何をしたのでしょうか?
読む速度が遅いし、いつも時間切れという方は、先ず長文読解のための「いい癖(コツ)」を付ける必要があります。
後ほど紹介する勉強法のところでそのいい癖を付けるのでいいのですが、それはどのようなものなのでしょうか?
ここでは、長文問題で今のあなたよりも読むスピードがアップするコツを5つ紹介します。
コツその1.読み返さない!スラッシュリーディング法
長文問題のリーディングで時間がかかってしまう最大の原因が「返り読み(読み返し)」です。
先ほど説明しましたが、日本語と英語は、語順(文型)が違うので、理解するのに英文を何度も前後に読み返しながら理解しようとして、時間がかかってしまいます。
そのような読み方をしていませんか?
読むスピードを上げるためには、前から英語の語順のまま読んで一回のみとする必要があります。英文を日本語に訳さず、英語のまま読めればベストですが、最初のうちはなかなか難しいですよね。
初心者の方におすすめなのがスラッシュリーディング法です。英文にスラッシュを入れて、かたまりごとに訳せば、語順を変えなくても意味を理解することができます。
例文で見てみましょう。
- 英語: I’ll watch a movie / with Tom / tomorrow.
- 日本語:私は映画を観る予定だ/トムと/明日に
日本語の訳を前から読んでも、意味は理解できますよね。スラッシュで区切る位置は、特に決まりはありません。区切りやすいところでOKです。
慣れるまでは、練習でスラッシュを実際に文章に書いて読んでみましょう。ただし、実際の試験では、全ての文章にスラッシュを書いていると、時間が足りなくなります。試験に向けて、少しずつスラッシュを書かずにイメージしながら読めるように練習しましょう。
コツその2.分からない単語は推測(予測)する
長文リーディングで時間足りなくなってしまう人の特徴がもうひとつあります。
それは、分からない単語や表現で止まってしまう人です。
これはリスニングで意味が分からなくなるという人と全く同じ特徴です。
あなたも、分からない単語で耳が止まったりしていませんか?
長文問題で高得点を取っている人は、わからない単語や英語表現があっても、推測や予測をしながらどんどん読み進めています。
この世にある全ての英単語や辞書を頭に入れることは不可能です。
さから、私もそうですが、最初からすべての意味を把握しようとはしていません。特に自分が得意じゃない分野や新しい知識を得ようとして書籍を読んでいる時も同様です。
先ずは全体の大まかな内容と、それが問題集であれば設問に必要な部分だけわかればOKという感覚で読んでいます。
推測といっても難しいことではありません。
日本語でも、新聞や、少し難しい本を読む時に、知らない言葉がでてくることがありますが、よっぽど重要な単語以外は、辞書を引いたりしませんよね。前後の文脈から「なんとなく、こんな意味なのかも?」と推測して、先に読み進めるはずです。
それと同じ感覚で英語の長文も読みましょう。
コツその3.設問の先読み
長文問題は、長文からではなく設問から先に読みましょう。
先に設問を読むことで、長文の中の必要な情報が書かれている部分だけ集中して読むことができます。不必要な部分は真剣に読まなくてOKなので、かなりスピードアップすることができます。
多くの英語試験では、長文の中で書かれている順番に問題が出題されていることが多いので、最初の2問程度読んでから、長文を読み始めるのがおすすめです。
コツその4.結論は先に書かれている
長文リーディングでスピードアップするために知っておきたいのが、英語と日本語の書き方の違いです。
英語では結論など大切なことは先に書きます。よって、長文が何について書かれているのかは、最初の方にあります。
また、各パラグラフ(段落)の中でも、大切なことは1文目、もしくは最初のほうに書かれています。
TOEICなどは問題の「タイトル」にヒントが隠れているケースが多いので問題の長文ばかりに気を取られるのではなく、シッカリと「タイトル(表題)」にも目を通すようにしましょう。
設問について書かれている部分を探す時にも、段落の最初の文を読んで「この段落には必要な情報があるか?」を判断することができます。
これは1つの文章でも同じことが言えます。「誰が何をした」という大切な部分は、文の前のほうにあります。前の方だけ読んで、あまり重要でない文章はスラスラと読む習慣を付けましょう。
この「結論は先」を意識するだけで、長文リーディングのスピードがかなりアップします。
コツその5.ディスコースマーカーに注目する
長文リーディングする時に、目印になるのがディスコースマーカー(Discourse Marker)です。
ディスコースマーカーは、文と文の関係を示す表現で、日本語では「談話標識」と訳すこともあります。
このディスコースマーカーに注目すると、注目して読むべきポイントがわかりやすく、時短にもなります。
たとえば、「理由を3つ説明します」という文の後に、「firstly」と文の初めにあれば、1つ目の理由、「secondly」は2つ目の理由、「thirdly」は3つ目の理由が書かれていることがわかります。先まで読まなくても、「ここには理由が書かれている」と想像でます。
設問に答えるために、理由を知る必要があれば、ここを読めばいいですし、必要なければ飛ばして読むと判断することができます。
他にも「For example(例えば)」、「Needless to say(言うまでもなく)」、「Therefore(よって)」などのディスコースマーカーもあります。
全てを覚えるのは大変なので長文読解に重要なのを最低限押さえておくととても読みやすくなります。
特に「but(でも)」や「however(しかし)」などの逆説のディスコースマーカー付近を出題している可能性が高いです。
それ以外の逆説のディスコースマーカーは次が代表的です。
- yet(しかし、それにもかかわらず)
- instead(それどころか、そうではなく)
- nevertheless(それにもかかわらず)
- still(それでもやはり)
- rather(それどころか、そうではなく)
- on the other hand(一方で)
- on the contrary(反対に)
- although(~だけれども)
- in contrast(対照的に)
見て分かるかと思いますが、文頭にある接続詞的な役割をしているのがディスコースマーカーだと思ってみると見つけやすいです。
コツその6.これが最重要!イメージしながら読む
今までスラッシュリーディングや問題の先読み、ディスコースマーカーなどテクニックに近い部分をご紹介したが、一番大切で重要なコツは和訳せずにイメージで読むということです。
これが一番スピードUPに役立ちます。
しかし、これを実現するには最低限の英単語、英文法力というのが必要となるのは言うまでもありません。
その基礎力で分からない単語が出てきても予測してイメージします。
頭の中で読み返して和訳することもしません。
どのようなのかイメージで読むという事かというと、冒頭で長文読解力をチェックした英文を用いて説明してみましょう。
John Fergusson first visited our hotel to inspect our broken service elevator, which has not been operational since December.
これをスラッシュリーディングのように頭から読んでどんなイメージになりましたか?
上記の写真のように「ジョンさん(誰か男性)が私たちが働くホテルに来て、壊れたエレベーターを調査している」などの感じのイメージあればOKです。
このイメージ・リーディングが出来れば読む速度はドンドン速くなるのは必然的で、ネイティブや英語をマスターした方はこの読み方を必ずやっていると思って下さい。
4.英語の長文読解のための間違った勉強法とは?
早速、先ほどのようなリーディングが出来るようになる勉強法を紹介する前に、絶対にやってはけないNGの勉強法を紹介しておきます。
時間と労力はかけているのに、点数に繋がらないという人も多いので要注意です。もし、この章で紹介する方法をやっているのであれば、今日からストップしましょう。
間違った勉強法その1.単語をひたすら覚えている
前述している通り、中学英語の基礎の英語力は常に触れて覚えるのは大前提ですが、それ以外で長文を読みながら、わからない単語を調べて、それをひたすら覚えていませんか?
一見、正しい方法に見えますが、その都度調べるという行為は、読むという行動を常にストップして、また一語一句和訳するという悪い癖を植え付けているだけなのです。
正しい勉強法で紹介しますが、知らない単語全てを辞書などで調べる必要は全くありません。
TOEICテストや入試問題などでは、知らない単語は必ずと言っていいほど出てきます。単語の意味がわからなくても、予測しながら読むという癖を付ける必要が単語を覚えるよりも長文読解にはとても大切なのです。
間違った勉強法その2.復習せずに新しい長文をひたすら読んでいる
ただ、ひたすら新しい長文を読むという学習法もおすすめしません。
『英語の「多読」|3つの効果・おすすめの無料アプリ・サイト・教材など』でも言っていますが、リーディング力を身につけるためには、たくさんの英文を読む必要があります。
しかし、あくまでテストや試験を想定しての勉強法と想定した時に、長文問題はリーディング力だけでは解けません。
問題の出題傾向になれたり、解き方の練習をしたりする必要があります。
問題を解く練習をする場合も、どんどん新しい問題を解くのではなく復習をしたほうが効果的です。
特に、間違った問題は苦手だったり、理解できていなかったりするポイントなので、何度か復習してしっかり理解すれば点数アップに繋がります。
よって、参考書や問題集は、何冊もむやみやたらに買う必要はありません。
問題集は、数冊でいいので使いやすいものを見つけたら集中して使い、何度も復習しましょう。たくさん購入してしまうと、どれも中途半端になって手を付けずに終わってしまう可能性が高いです。
5.長文読解力をつけるための正しい勉強法とは?
では、どのような勉強法が長文読解力を短期間で、そして確実に上達させてくれるのでしょうか?
それぞれを見ていきましょう。
必ず復習すること
「復習」は勉強としては絶対に必要です。
これが基本の正しい勉強法です。
復習の際は読み返しはOKですし、単語を調べることも構いません。
しかし、その時に注意してほしいの3つのポイントがあります。
注意点1.問題集に直接書きこまずにノートに!
問題集や参考書に直接書き込みながら復習するのはNGです。
特に、調べた単語の意味を書きこんだりするのはやめましょう。書きこんでしまうと、再び復習として問題を解く時に、その書き込みをみながら解くことになってしまいます。
メモが必要であれば、ノートに単語を書き込んだりしましょう。
簡単な記号や、下線などをどうしても引きたい場合は、問題集をコピーして使うとよいでしょう。
注意点その2.書き写さない!
『英語を「書き写す」勉強法|目的別2つの方法と効果・おすすめ教材』でも言っているように、ノートなどにそのまま長文を書き写したりする勉強法が効果が無いわけではありません。
しかし、時間が無い方には
特に、TOEICや入試の過去問は丸暗記しても、必要ない部分も多いので、時間と努力の無駄になってしまいます。
注意点その3.辞書は毎回使わない!
間違った勉強法でも述べていますが、特に初心者が知らない単語を全て調べようとしがちです。
毎回言いますが、知らない単語でも予測する癖を付ける必要があります。それには一語一句調べる必要はありません。
しかし、必ずと言っていいほど問題を解くにはどうしても調べないといけない単語、何度も出てくる頻出単語に遭遇します。
その時初めて辞書を使って下さい。辞書と言ってもネット上のweblioやgooなどの無料の辞書でも全然構いません。
しかし、上級者は、英英辞書がいでしょう。イメージしながらリーディングする癖付けを加速させてくれます。
私も慣れてきたときには英英辞書を使いまくりました・・・なので、今は和訳することが苦手とても苦手です(笑)
タイムを計る習慣を付ける
長文を読む際には必ず時間(タイム)を計るようにして下さい。
楽しむリーディングではなく、あくまで勉強法としてのやり方です。
基本的にリーディングスピードが「180wpm(wpm=words per minute/1分間に読む単語の数)」であれば問題ありません。
冒頭でレベルチェックをした長文ですが、あれば240単語で構成されています。
よってその長文を1分20秒でイメージしながら、そして予測しながら読めたら全く問題ありません。
後ほど紹介するアプリや参考書、問題集などで勉強する際はタイマーを横に置く癖をつけましょう。
効果が最大限!「音読」勉強法
問題を解く時は声を出さない「黙読」ですが、勉強は絶対に声を出す「音読」です。
音読は、リーディングの基礎力をアップさせるための学習として効果があり、メリットだらけです。
やり方などは、『英語の音読|初心者も効果あり!6ステップとおすすめ無料アプリ・参考書』で詳しく解説しているので一度目を通すことをおすすめします。
メリットその1.語順通りに読む癖がつく
音読を続けることで、英語の語順通りに読む訓練をすることができます。
最初は、英語の意味が理解できないかもしれませんが、続けているうちに少しずつ音読しながら意味を読み取れるようになります。
メリットその2.読むスピードが上がる
同じ文を繰り返し音読すると、自然とリーディングのスピードが上がります。
5回程度繰り返して読めば、慣れてかなりスピードアップします。10回も読めば、ネイティブレベルの速さでよめるようになります。
もちろん、新しい長文を読むとまたスピードは下がりますが、繰り返し訓練することで、徐々に新しい長文を読む時のスピードも上がっていきます。
メリットその3.英単語が記憶に残りやすい
音読では、口、目、耳と五感の多くを使います。そのため、黙読するより英語が記憶に残りやすいです。
音読しているうちに、自然と単語や、英語の語順など、長文読解に必要な知識を覚えることができます。
また、長文読解には直接関係はありませんが、音読をしていると耳から音の情報が入るので、リスニング力アップにも繋がります。
6.長文読解対策!おすすめ無料アプリや参考書・問題集など
さて、コツや正しい勉強法をご紹介しましたが、能力を伸ばすには適切は教材が必要となります。
参考書(問題集)、アプリ、サイト(動画など)の順にご紹介します。
おすすめ参考書(問題集)
シリーズ化の参考書(問題集)を先ずはおすすめします。
中学生・初級者レベル(高校受験者向け)
比較的日常会話レベルの単語、また文法的にも難しくなく、初心者が長文読解にチャレンジするにはもってこいの問題集が、「ハイパー英語教室中学英語長文 1(超基礎からはじめる編) (日本語)」です。
読み返さない癖、イメージ・リーディングなど比較簡単に実感できるでしょう。また、ここで分からない単語は基礎中の基礎になるので英語力の基盤も作れます。
高校生・中級・上級者レベル(大学受験者向け)
少し難易度があがりますが、レベル別になっているのでさほど自信が無い方でもおすすめなのが、「英語長文レベル別問題集 (3) 標準編 (東進ブックス―レベル別問題集シリーズ)」です。
TOEIC公式問題集
TOEICの受験生であれば、「TOEIC公式問題集」を使った方がいいでしょう。Part7を使った勉強法になります。
問題の傾向や頻出単語なども覚えることができるのでとても効率的です。
また、TOEICテスト対策としてのリーディングの仕方もあります。『英語のリーディング|4つのコツや練習・勉強方法や無料アプリなど』の記事も合わせてお読み下さい。
おすすめアプリ
スキマ時間にでも気軽にサクッと勉強するのにアプリは欠かせませんね。
TOEIC公式アプリ
上述の公式問題集と併用するといいでしょう。
こちらもPart7を中心に長文に触れる癖を付けておきましょう。
「TOEIC presents English Upgrader」という公式アプリになります。
POLYGLOTS(ポリグロッツ)
POLYGLOTS(ポリグロッツ)は英語のニュースなどがスマホで読めるアプリです。
90万人以上がダウンロードしていて、英語のリーディングが学べるアプリとしては断トツの人気です。
BBCやNew York Timesなど、有名なテレビ局や新聞社のニュースも無料で読むことができます。
ニュースだけでなく、占いや英語学習記事、ファッションなど幅広いジャンルの記事を多数配信しています。記事は、難易度とリーディングにかかる目安時間が書かれていて、自分のレベルと学習時間にあった記事を簡単に選ぶことができます。
Duolingo(デュオリンゴ)
英語だけでなく、世界の言語に対応している言語学習アプリのDuolingo(デュオリンゴ)は、世界中でなんと1億人以上が利用していると言われています。
しかし、英語の基礎に特化しているため、中級レベル以上だと物足りなく感じるかもしれません。
ゲーム感覚でクイズを解きながら、英語を気軽に学習できるアプリで、リーディングの基礎力に自信がない初心者の方に特におすすめです。
たくさんのクイズ形式があり、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングなど幅広く学ぶことが出来ます。
特に、英文の日本語訳を、選択肢の単語を並べ替えて回答するクイズや、日本語に対する英語訳を並べ替えるクイズなどはおすすめです。リスニングの、英語を聞いて日本語訳を答える問題も、リスニングだけでなくリーディングにも効果的です。
Duolingoは1問の回答時間が短く、短時間のすきま時間でも英語学習ができるのでおすすめです。パソコンなど複数のツールからアクセスできるのも、おすすめポイントです。
mikan(ミカン)
長文リーディングのために「英単語」の学習をしたいという人におすすめなのが、英単語アプリ「mikan(ミカン)」です。
レベルと目的別の単語テストができるアプリです。センター試験のカテゴリーや、TOEICのカテゴリーなどもあります。
10単語ごとのテストで短く短時間で学習することができます。間違った単語は、苦手単語として登録されて、再度学習することができるので、効率的に単語学習することができます。
Podcast(ポッドキャスト)
iPhone購入時に内蔵されているAppleのアプリ「Podcast(ポッドキャスト)」もおすすめです。
インターネットラジオを無料で聞くことができるアプリです。
英語で配信されているラジオや、英語学習のラジオ番組などもたくさんあります。ダウンロードして聞くことができるので、すきま時間の学習でパケット代が気になるという人にもおすすめです。
Podcastはリスニング対策としてよく使われますが、リーディング対策にもおすすめです。英語の音声をたくさん聞くことで、英語の語順のまま読む力がアップします。また、スピーキングスピードの英語をたくさん聞くことで、英語を理解するスピードも上がるので、自然にリーディング速度もアップします。
車の運転中など、アプリを操作したり、書いたりする学習が難しいすきま時間には、Podcastの英語のラジオを流して英語学習しましょう。
おすすめサイト(動画など)
無料の動画やサイトを長文読解の勉強に使えると、外出先でもアプリ同様に簡単に活用できますね。
「英検」過去問題集
TOEICだけでなく、英検も長文問題があり、その過去問題集は傾向も分かるし、階級ごとに分かれているので自分の目指すレベルの長文読解練習ができます。
The Japan Times
英語のニュースサイトもスキマ時間に有効活用できますね。
どうしても英字新聞やニュースとなると上級レベルの学習者が読むという印象があるかと思いますが、実は初級者でも十分に理解できるのがあります。
それは、日本のニュースを英語に訳してある媒体です。その中でもおすすめなのが、「ジャパン・タイムズ」です。
日本語である程度ニュースを見て、そしてそれに関する記事をサイトで見つけて英語で読むことで、イメージ・リーディングが可能となります。
是非、お試しください。

絵画ドラマ・映画
『英語の勉強|映画や海外ドラマは初心者にも効果あり!おすすめ17選』でも書いていますが、初心者にはディズニー映画やジブリ映画など比較的易しい単語を使われている動画がいいでしょう。
今では、NetflixやHulu、Amazonプラムなどの動画を活用できます。
先ず字幕や吹き替えで映画を見て、その後に英語の音声のみで映画を見ることで、和訳せずにイメージしながら理解するという感覚が身に付きます。
また、上記の記事内に記載していますが、映画のスクリプトを音読して勉強する方法もあります。
7.英語長文の聞き方(リスニング)勉強法
英語の長文の聞き取りが苦手!という方も多いです。
英会話ベースの短い単語のやり取りは何となく理解できるけど、どうしても長い文章のリスニングができない方には、次の2つの勉強法をおすすめしています。
先ずは楽しく勉強できる方法は、『映画が字幕なしで分かる!劇的に変わる2つの英語リスニング勉強法』でイメージしながら、長文を聞く感覚を身に付けて下さい。先ほどの映画のところでも解説している通りです。
また、会話の長文の聞き取りが慣れてきたら、少しレベルアップしましょう。
『おすすめの英語ニュース|無料サイトやアプリなど7選と勉強法』を参考にしてみて下さい。
8.英語長文の書き方(ライティング)勉強法
SNSや友達との略語のやり取りなど日常会話では欠かせませんが、それだけでは英語の長い文章を書く時にはあまり役立ちません。
しっかりと基礎を身に付ける必要があります。英作文の問題やビジネスメール、プレゼン資料、論文など多少長めの英文を書く際には、是非、『英語のライティングが上達する!8つのコツや書き方と勉強法』を参考にしてみて下さい。
まとめ:英語の長文は避けては通れない英語力!
英語の長文問題は、英語の総合力が問われるため難しく感じるかもしれません。
しかし、英語の試験で高得点を取るためにも、英語の上級者を目指すためにも、避けて通ることが出来ない分野です。
その分しっかり、時間をかけて学べば、TOEICの点数など結果に直結する分野です。
長文は、基礎固めをしっかりして、コツを意識しながら読むだけで、かなりリーディングや問題を解くスピードがアップします。全く読めない、意味がわからないという方は、まずは基礎固めからチャレンジしてみましょう。
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