
英語の勉強で「独り言」を言うのが効果的だと聞いたことはありますか?
実はこれ本当です!
私自身も今でも毎日のように独り言トレーニングを欠かしたことはありません。トレーニングという感覚はなく、癖ですね。
「独り言」は、スピーキング力や英語の語順感覚など様々な英語力を身に付けるのには絶対に必要な勉強法です。
しかし、それにはやみくもに英語のフレーズを言うというのではなく、正しいやり方があります。
目次:
1.独り言トレーニングのやり方とネタ・フレーズ探し
・やり方その1.現在形で「主語+動詞」
・やり方その2.足し算して英文作成
・やり方その3.過去形への変更
・やり方その4.目にする英文作成
2.独り言トレーニングの効果は?
・効果その1.英語の文法(語順感覚)が身に付く!
・効果その2.会話で使える語彙力がUPする!
・効果その3.ネイティブの発音を手にする!
まとめ:独り言トレーニングは無料で出来る英語勉強法の一つ!
1.独り言トレーニングのやり方とネタ・フレーズ探し
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独り言での英語の勉強法が効果があるのであれば、すぐにでも始めたいですよね?
『偏差値40から独学でTOEIC満点を取得した英語勉強法』では、「足し算つぶやき」トレーニングという方法で解説していますが、こちらでもその方法をご紹介します。
やり方その1.現在形で「主語+動詞」
まず、「主語+動詞」とプラス1~2単語の英文を作ります。
ここでのポイントが先ずは「現在形」での英文として下さい。
また主語は全て「I(私)」です。
ネタとしては、自分が起きてから寝るまでの簡単な行動でスタートしてOKです。
熟語が必要であれば、熟語で一つの塊で動詞としてください。
- I wake up.
- I wash my face.
- I eat breakfast
- I go to work.
- I work hard.
- I am tired.
- I go back home.
- I have dinner.
- I go to bed.
やり方その2.足し算して英文作成
先ほど作った英文に時間や場所、副詞などを足すことで英文フレーズらしくなります。
ここでもまだ現在形です。
- I wake up at 7.
- I wash my face before breakfast.
- I eat breakfast with my family.
- I go to work in Shinjyuku.
- I work very hard.
- I am tired from work.
- I go back home by train.
- I have dinner alone.
- I go to bed late at night.
やり方その3.過去形への変更
今度は、上記で作った英文フレーズの動詞を過去形に変えます。
- I woke up at 7.
- I washed my face before breakfast.
- I ate breakfast with my family.
- I went to work in Shinjyuku.
- I worked very hard.
- I was tired from work.
- I went back home by train.
- I had dinner alone.
- I went to bed late at night.
やり方その4.目にする英文作成
自分の行動の英文でネタ切れをした場合は、自分が目に見えるものを、単語ではなくフレーズで表現するようにしましょう。
例えば、あなたが駅で電車を待っている男性を見たとしましょう。
その際に作る英文が、下記のような例文です。
- A man is waiting for a train.
- He waits for a train at the station.
など。
または、主語は「I」でも作れる英文があります。また、過去形にもできます。
- I see a man waiting for a train.
- I saw a man in suit at the station today.
など。
最初は「やり方その1」でも説明した、2~3単語ぐらいから始めるのがポイントです。これらを独り言のようにつぶやいてやります。
特に初心者の方は、2~3単語、中級・上級者は、「やり方その3」の過去形の英文フレーズから挑戦してみましょう!
2.独り言トレーニングの効果は?
独り言トレーニングの効果は「スピーキング」のみと考えられがちですが、決してそれだけではありません。
だから、独り言トレーニングは英語の上達には欠かせない勉強法なのです。
英語の基礎、また語彙力に強くなります。もちろん、発音が上手くなるコツあるので確認しましょう!
効果その1.英語の文法(語順感覚)が身に付く!
独り言トレーニングは、別名「足し算つぶやき」と言っていますが、先ほどのやり方でも説明したように、英文フレーズを足し算しながら作りましたね。
主語から始まり動詞、そして副詞や場所、時間など、英語の語順に沿って英文を作っています。
それが大きなポイントです。
日本人が英語を話そうとするとき、実は混乱を起こしてこの英語の語順感覚がないため、なかなか言葉が出てきません。
『英語の文法|英文法の基礎はたった1つしかない』でも解説している通り、語順は英語、また英文法の基礎中の基礎で、上達には絶対に欠かせない感覚です。しかし、日本人は単語ばかり覚えて、それが身に付いていないから話せないのです。
これはリスニングでも同様です。
英語が早い!と思っているのですが、どのポイントを聞いていいのか分からないのはこの語順感覚が欠けているからです。
それを独り言トレーニング(足し算つぶやき)は克服してくれます。
効果その2.会話で使える語彙力がUPする!
独り言のやり方で動詞の現在形を過去形にしたところを思い出して下さい。
何かに気づきましたか?
過去形は現在形の動詞に「ed」を付けると義務教育で教わりますが、実は英会話に使う動詞は、全て変更する、「不規則動詞」というのがほとんどなのです。
例えば、下記です。
- wake → woke
- eat → ate
- sit → sat
- buy → bought
- go → went
- sleep → slept
など。
また、英会話の多くの割合が過去形です。
「昨日、紹介してくれたレストランに行ったけど美味しかったよ」、「先週の旅行楽しかった?」、「前回の打ち合わせはよかったね」、などなど。
よってこの不規則動詞を自然とマスターするには、この独り言トレーニングで過去形を使う癖を付けることです。
英会話や独り言トレーニングに今すぐ使える不規則動詞、また名詞、副詞など『英語習得と英会話が上達!初心者に必要な285英単語と文法』に記載していますので、初心者の方は是非参考にしてみて下さい。
効果その3.ネイティブの発音を手にする!
独り言トレーニングで、話す力(スピーキング)や語順感覚など身に付けたら、ネイティブの発音も身に付けたいですよね。
日本語訛りではなくかっこいい英語を話せるようになるとかっこいいです。
それには日本語訛りを解消する3つのポイントがあります。
- リンキング(リエゾン) → 音と音がつながる
- リダクション → 音が落ちる・発音しない
- アクセント → 音の強弱
この3つのポイントは、『日本語訛りをすぐに解消!3つの英語発音矯正トレーニング』にて解説しています。
初心者は現段階では気にする必要はありませんが、中級・上級者は、自分の独り言を録音するなどして、しっかりと3つのポイントを押さえて発音しているかを確認してドンドン上達していきましょう!
まとめ:独り言トレーニングは無料で出来る英語勉強法の一つ!
ここまでご紹介した方法は、誰でも無料で独り言で英語を上達させることができる方法です。
自分の行動、目にするもの全てが無料の英語教材です。
それらが独り言トレーニングのネタ・英文フレーズになってくれます。
難しい参考書を片手にフレーズを読み上げるのではなく、先ずは身近な自分の英文を自分で作り話すという癖を付けましょう!
それが英語上達の一番の近道でもあります。
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