英語の「get」は、『英語習得と英会話上達に必要!おすすめ285英単語集一覧』にある動詞の1つなのですが、英会話でもっとも使われると言っていい動詞がこの「get」です。
この「get」を聞かない英文はないくらい重要です。
要するに、この「get」の使い方をマスターすれば、更に英会話力がUPしてくのは間違いないのです。もちろん、TOEICや英検のような受験にも大変役立ちます。
ネイティブや英語が上達した方は必ずこの「get」を使いこなしています。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使った「get」の勉強方法やトレーニングも紹介していますので、参考にしてみて下さい。
目次
- 1 「Get」の基本の意味と使い方や読み方など
- 2 英会話やTOEICでも頻繁に使う「Get」の熟語や例文一覧
- 2.1 「Get up」の意味と使い方
- 2.2 「Get in/into」の意味と使い方
- 2.3 「Get on」の意味と使い方
- 2.4 「Get off」の意味と使い方
- 2.5 「Get back」の意味と使い方
- 2.6 「Get well」の意味と使い方
- 2.7 「Get used to」の意味と使い方
- 2.8 「Get rid of」の意味と使い方
- 2.9 「Get over」の意味と使い方
- 2.10 「Get out」の意味と使い方
- 2.11 「Get away」の意味と使い方
- 2.12 「Get about」の意味と使い方
- 2.13 「Get down」の意味と使い方
- 2.14 「Get to」の意味と使い方
- 2.15 「Get through」の意味と使い方
- 2.16 「Get along」の意味と使い方
- 3 英会話に役立つ!その他の「get」を使った英語表現
- 4 Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って英語の「get」の使い方をマスターしよう!
- 5 まとめ:「Get」を使いこなしてリスニングや英会話に活かそう!
「Get」の基本の意味と使い方や読み方など
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ここでは、「get」の基本的な使い方や「get」とは何?というのを解説していきます。
知っているようで意外と知らない、でも使いこなせれば英語がドンドン分かるとても重要な動詞です。
この機会に、基本から先ずは押さえて、そして上手に使いこなせる状態にしましょう。
「Get」の原形・過去形・過去分詞
下記がその表現となります。
- 原形・・・「get」(ゲット)
- 過去形・・・「got」(ガット)
- 過去分詞・・・「gotten」(ガトゥン) ※過去形の「got」も使えます。
『英語の動詞|2種類ある動詞の基本と使い方・活用方法』でも説明しているように、「get」は一般動詞で、過去形・過去分詞が違う単語になる不規則動詞でもあります。
また、原形の主語が三人称単数の場合(It, She, He, その他の単数の名詞)の場合は、「gets」となります。
「Get」の基本の使い方や活用例:「~の状態になる」
「get」の代表的な使いたとしては、「~の状態になる」というがあります。
「get」の後ろには「形容詞」・「過去分詞」を付けて表現します。「~です」と「~になる」の違いとなります。
下記の3つの例でその違いをみてみましょう。
先ずは、「tired(疲れる)」という単語です。
- I am tired.・・・疲れています。
- I get tired.・・・疲れてきました(疲れました)。※この場合は、過去形の「I got tired.」でも同様です。
「I get tired.」は、さっきまでは疲れてなかったけど、疲れた状態になったというニュアンスです。
次は「old(歳をとる)」という単語をみてみましょう。
- I am old.・・・私は年齢が若くありません。
- I am gettting old.・・・歳をとってきました。
「I am getting old.」の方は、だんだん歳をとってきたよ、という意味になります。
今回の例のように、現在進行形(getting old)を使っても同じ意味になりますが、より今現在というのが強調される表現です。
3つ目は「married(結婚する)」という過去分詞を使ってみます。原形は「marry」です。
- I am married.・・・私は結婚しています。
- I get married.・・・私は(これから)結婚します。 ※「I am getting married.」でも同様です。
因みに、「I was married.」となると、「結婚していた(今は離婚している)」という表現になります。
「get」があるかないか、また「be動詞」が現在か過去かで意味が全然変わってくる、というのが英語の特徴の一つです。
また、「~になる」は「become」という単語がありますが、その違いが分かりますか?
もう迷わない!「get」と「become」の違い
よく混乱されるのが「get」と「become」の英語です。日本語ではどちらも「~になる」となりますが、明確な違いがあります。
- 「get」・・・ 短い時間である、天気や病気・感情などを表現する時の「~になる」
- 「become」・・・ 長い時間にその状態になる職業などの場合の「~になる」 例:He became a teacher.(先生になりました)、She became famous.(彼女は有名になりました)
『「~になる」の英語|6表現の違いや使い分けと例文など』でも、他の表現との違いなどを詳しく解説しています。
日常英会話で使う「get+形容詞」の例
ネイティブが会話の中で使っている「~の状態になる」という表現をいくつかピックアップしましたので、確認してみましょう。
また、「I am getting old.」のように、「be動詞+getting+形容詞(~になっている)」や「got+形容詞(~になった)」としても同様に使えます。
- get excited:興奮する
- get rich:お金持ちになる
- get sleepy:眠くなる
- get bored:つまらなくなる
- get close:近くなる
- get hungry:お腹が空いている(くる)
- get angry:怒ってくる
- get fat:太ってくる
- get serious:真剣になる
- get nervous:緊張してくる
- get curious:興味が出てくる
- get confused:混乱してくる
- get dizzy:めまいがしてくる
- get upset:動揺してくる
- get emotional:感情的になる
- get sick:病気になる
また、『「感情」表現の英語|今すぐ使える84個のフレーズ一覧』の記事にある感情の形容詞なども参考にしてみて下さい。
日常英会話で使う「get+比較級」
「だんだん(益々)~の状態になる」という表現も会話ではよく使います。
そのような場合は、『英語の比較級|簡単な3つのパターンとよく使う比較級一覧』にあるように、比較級を使います。
先ほどと同様に、「be動詞+getting+比較級(どんどん~になってきている)」や「got+比較級(もっと~になった)」としても使えます。
- get warmer:(どんどん)温かくなってくる
- get better:良くなってくる
- get worse:悪くなっていく
- get colder:(どんどん)寒くなってくる
また、比較級を2回繰り返すことで更に強調する場合もあります。
「get warmer and warmer」や「get better and better」などです。
「Get」の基本の使い方や活用例:「理解する」
「get」の1つの使い方は、「分かりました」、「理解しました」という場面で使います。
表現としては下記のようになります。
- I get it.
- I’ve got it. ※「I’ve」は「I have」の略です。
「了解!」というニュアンスで、カジュアルに使える表現です。『「了解しました」の英語|会話やメールでも使える厳選24個』や『主語が違う2つの「I got it.」と「You got it.」の違い』の記事でも解説しています。
また、フォーマルの「理解しました」は動詞の「understand」を使います。
「Get」の基本の使い方や活用例:「着く」
「~に来る・着く」というカジュアルな場面で使えます。
次のような例文があります。
- I will get there soon.(すぐにそこに着きます)
- Get over here.(ここに来なさい!)
フォーマルな言い方(着く)は、「arrive」や「reach」などがあります。
後ほど説明する「get to ~」の熟語の場合は「場所の名詞」などを「to」の後に入れます。
「Get」の基本の使い方や活用例:「手に入れる」
「get」は「手に入れる」、「取得する」、「受け取る」という場合に使います。
口語的表現で多くのネイティブも使います。
しかし、その場合よく比較されるのが、「buy」や「obtain」です。
その違いは何なのでしょうか?
「get」と「buy」、「obotain」の違い
3つの単語とも手にすることを意味するのですが、下記が例文と意味となります。
- 「I get the ticket.」・・・チケットを手に入れるという事実だけで、買っているかは不明。
- 「I buy the ticket.」・・・チケットを買って手にする。
- 「I obtain the ticket.」・・・チケットを並んだりして、努力して手にする。※getの文語的、また丁寧な言い方でもあります。
また、「He got me a new job.(彼は私に新しい仕事を見つけてくれた)」など、「get+代名詞+名詞」として使う場合もありますので、押さえておきましょう!
それと、口語的表現ですが、「Go get it.(それを取りに行って・頑張れ!)」のフレーズもあります。
「Get」の基本の使い方や活用例:使役(~させる)
「get」の基本の最後になりますが、「~に~をさせる」という表現があります。
英会話で大変役立つので是非覚えましょう。
「get+目的語(代名詞など)+形容詞・過去分詞」の場合
これは、口語でよく使われる表現です。使役的な使い方ですが、「~の状態にする」というニュアンスです。
「~を~させる(感情など)」場合に使います。
下記がその例文です。
- He got me angry.(彼は私を怒らさた)
- You get the door shut.(ドアを閉めて)
- Don’t get me wrong.(誤解しないで)
- I have to get everything ready.(私は全てを準備しないといけない)
他にも色々な言い方ができる便利な使い方です。
「get+目的語(代名詞など)+to+動詞」の場合
先ほどと違い、「~に~をさせる(動作)」となり、何かの動作をさせる使役的表現となります。
下記がその例文です。
- I got him to sign the contract.(私は彼に契約書にサインさせました)
- I got my brother to do my home work.(兄に私の宿題をさせた)
しかし、「get」以外にも使役動詞(make、have、let)などがあります。
例えば、次の例文の何が違うのでしょうか?
「それをさせる」という「do it」を使ってみましょう。「get」以外は「to」は不要です。
- I get her to do it.
- I make her do it.
- I have her do it.
- I let her do it.
日本語訳では、全て「彼女にそれをさせる」となります。
使役動詞の「get~to」「make」「have」「let」の違い
下記のポイントを押さえれば使い方は簡単で、それぞれのニュアンスの違いが明確に分かります。
- 「get~to」・・・お願いや説得でさせる ※「ask~to」に近いですね。
- 「make」・・・強制してさせる
- 「have」・・・自然な流れや義務でさせる
- 「let」・・・したいことをさせる、許可する
英会話やTOEICでも頻繁に使う「Get」の熟語や例文一覧
ここでは、主に英会話などでネイティブが頻繁に使っている「get」使った英熟語と例文表現を紹介しています。
リスニングやアウトプット(話す)時に役立つものばかりなので、是非覚えておきましょう!
「Get up」の意味と使い方
発音は、「ゲタップ」、または「ゲラップ」とつなげるのがポイントです。
このような発音の仕方については、『日本語訛りをすぐに解消!3つの英語発音矯正トレーニング』の記事を参考にしてみて下さい。
意味は、基本的に「起きる」となります。朝目覚める時に使える表現です。
「~時に起きる」は、「get up at + 時間」となります。
【例文】
- I must get up at 7 tomorrow.(私は明日、7時に起きなくてはいけない)
- I got up at 8 this morning.(私は今朝、8時に起きました)
「get up」と「wake up」の違い
「起きる」という意味で使われる「get up」と「wake up」ですが、その違いは分かりますか?
下記がその意味の違いとなります。
- 「get up」・・・布団やベッドから起き上がっている状態
- 「wake up」・・・目が覚めた状態
つまり、目が覚めた状態だけであれば「wake up」を使います。
ホテルなどでの「wake up call」、明日~時に私を起こして(目を覚まさせて)という「Wake me up at +時間」の時に、「get up」は使わないので注意しましょう!
よって、「I woke up at 7, but couldn’t get up.(朝7時に目覚めたんですが、起きれませんでした)」という表現もできます。
因みに、体を起こして!(ベッドなどから)という場合は、「Get me up」という表現になります。
また、朝早く起きるという場合は、「get up early」となります。
日本人が混乱する「fast」ですが、これはスピードが速いということなのでここでは使わないので注意しましょう。
時間が早い時は「early」を使います。
【例文】
- I have to get up early tomorrow morning.(明日の朝、早く起きなくてはいけません) ※「have to」は、先ほどの「must」より多少弱いニュアンスです。
- I got up early this morning.(今朝、早く起きました)
この反対の「遅く起きる」は「get up late」となります。
【例文】
- I got up late today.(今日、遅く起きました) ※因みに、寝坊するは「oversleep(過去形:overslept)」を使います。
- My sister got up late.(私の姉は遅く起きました)
「Get in/into」の意味と使い方
「get in」の主な意味は下記となります。
- ~の中に入る・加わる
- ~に乗り込む
などです。
また、「Get into」も同様な意味合いと考えて大丈夫です。
例文は下記となります。
- I got in his house.(彼の家に入りました)
- I get in a taxi.(タクシーに乗ります)
また、この「Get in」の熟語に関しても英会話で使う表現を見てみましょう。
get in a line
「get in line」でも同様ですが、列に並ぶという意味になります。
レジの列やレストランなどの行列に並ぶ際に使う表現です。
get in touch
「get in touch」は「連絡を取る」といういみで、「with」をつかって、「get in touch with ~(~と連絡を取る)」という場合に使います。
電話やメールなどの手段を使ってというニュアンスで、その方法は限定していません。
get in shape
「get in shape」は体力をつける、体調を整える場合に使う表現です。
「Get on」の意味と使い方
「get on」でよく使われる場面は、バスや電車などに乗る、という時です。
この反対(降りる)が「get off」になります。
それでは、「get in」も「~に乗る」となりますが、その違いは何なのでしょうか?
多くの方も迷われるかと思います。
「get on」と「get in」の違い
どちらとも「~に乗る」という場合に使うのですが、「on」はくっ付いてどこかにいく(行先は交通機関に任せる)、「in」は乗り込むというニュアンスです。
よって、バス・電車・飛行機などは既に行き先が決まっており、その乗り物に任せるイメージです。
- バス・電車・飛行機など・・・・「get on」 ※降りるは「get off」・「get off~」
- タクシー・車・・・「get in」 ※降りるは「get out」、「get out of~」
しかし、自電車に乗る(またがる)は、「get on a bike」となり上記には当てはまりません。
厳密には上記の分け方をするのですが、英会話ではさほど気にしなくても大丈夫です。
また、「get on」には下記のような意味があります。
- (挨拶で)いかかお過ごしですか?:How are you getting on?
- 急いで!:Get on with it.
- 身に付ける:I got my cloth on.(服を着ました)
などです。
他にも英会話でよく使う「get on」の熟語をご紹介します。
get on one’s nerves
口語的表現で使われるのですが、イライラするという意味になります。
直訳では、~の神経に乗っているというイメージです。「nerve(ナーヴ)」は神経という英語です。その複数形を使います。
下記がその例文です。
- 英語:He is getting on my nerves. ※「one’s」のところには「your」、「his」などの所有格が入ります。
- 日本語:彼にはムカつく(彼は私をイライラさせる)
get on board
これはバス、電車など指定せずに「乗る」という表現になります。
電車が出発するよ、「Get on board!(乗って)」という場面などに使います。
また、何かの計画やビジネスに乗っかる時も「get on board」という表現も使えます。
get on it
「get on it.」は「それに取り掛かる」という場合に使います。
宿題をしなさい!と言われたら、「I will get on it.(すぐにやります)」などとして使えます。
「I will do my homework.」というよりネイティブらしい返し方ですね。
「Get off」の意味と使い方
「get off」に様々な使い方がありますが、主に下記となります。
「off」は「turn off(消す)」や「take off(離陸する)」という意味から、ある程度イメージしやすいと思います。
- ~から降りる
- ~から離れる
- ~を終える
- ~処分する
例文は下記となります。
【例文】
- I will get off the train at the next station.(次の駅で電車を降ります) ※バスなどでも使えます。
- Get off there.(そこから離れて) ※「Keep off」は離れたままの状態でいなさい、という意味になります。
- What time do you get off work?(何時に仕事が終わりますか?)
- Get it off.(それを処分して)
また、「get off」はスラングとして使われるケースがあるので実際に使わなくても知っておくだけでもいいでしょう。
「get off」のスラング:使用注意!
特に若い仲のいい友達などで、交わされるスラング表現の1つがこの「get off」です。
意味としては下記がありますが、実際に使わなくてもリスニングなどに役立つので、知っておくだけでもOKです。
- 性交する
- オーガズムを体験する
- 夢中になる
英会話ではよくスラングが使われます。
『英語のスラング|ネイティブが良く使う厳選31フレーズ』で紹介しているような日常的に誰でも使うスラングから慣れるのもいいでしょう。
「Get back」の意味と使い方
この「Get back」は様々な意味で使われることがあります。
それぞれを見てみましょう。
「戻る」という場合の「get back」
仕事に戻る、家に戻るなどのシチューエーションで使えます。
【例文】
- Get back to work.(仕事に戻りなさい)
- I will get back home soon.(もうすぐしたら家に戻ります) ※I get back from work.(仕事から戻る)など「from(~から)」という前置詞を使うこともできます。
ここで疑問が生じますね。
「Go back to work」、「I will go back home soon.」と「go」は使えないのか?
「get back」と「go back」の違い
英会話の中では、そこまで細かく使い分けることはないのですが、知っておくだけでもニュアンスの伝わり方が違うので役立ちます。
あくまでニュアンスとイメージですので、ここでしっかりと理解しなくても問題ありません。
分かりやすく言うと下記が違いとなります。
- 「get back」・・・すぐに戻る、すぐに帰る、というイメージ ※すぐに到着するニュアンスです。
- 「go back」・・・道のりなどを含んで帰っているイメージ ※緊急性や即効性は「get back」より薄いイメージです。
よって、「Go back to work」と「Get back to work」は両方とも「仕事に戻りなさい!」ですが、「Get back to work」の方がより強いニュアンスになります。
「取り戻す」という場合の「get back」
何からしら貸した、取られたものを取り戻した時にこの「get back」を使います。
「take back」という表現もありますが、より少し強い表現(取り戻してやった)のニュアンスになります。
【例文】
- I got my money back.(私のお金を取り戻しました)
- I got it back from him.(彼からそれを取り戻しました)
「折り返し電話する」という場合の「get back」
「I will get back to you later.」など、留守番電話のメッセージでよく聞くフレーズです。
「~に折り返し電話をする」の場合は、前置詞の「to」を使います。
「call you back(電話をかけ直す)」と同じ意味です。
『英語で電話対応|日常とビジネスの2つの場面で役立つ!』の記事で電話の対応についてのフレーズなども紹介していますので、こちらも是非ご参考下さい。
または、会議中の発言者などに「後であなたに戻りますね」という場合にも使える表現です。
その他の「get back」
その他にも次のようなケースでも「get back」が使えます。
- 「後ろへ下がる」・・・ 例:Get back a little.(少し後ろへ下がって下さい)
- 「仕返しをする」・・・ 例:I will get back at him.(彼に仕返しをします) ※復讐するというニュアンスです。前置詞の「at」を使います。
「Get well」の意味と使い方
良くなるという意味で使うのですが、元気になってね、など病気の相手に言うケースが多いです。
すぐに良くなってね、という場合は「Get well soon.」と言います。どちらかというと、「soon(すぐに)」を付けた表現をよく使います。
『「お大事に」の英語|風邪や病気の相手を励ます7つの表現』で紹介しているように、「お大事に(早く良くなってください)」という意味でよく使われます。
因みに、調子はどう?と聞かれて、「良くなってきているよ」と答える場合も、「get」を使って「I’m getting better.」などと返答します。
「Get used to」の意味と使い方
「I get used to ~.」は「~に慣れる」という意味で使われます。
【例文】
- I get used to it.(私はそれにそれに慣れました) ※「I got used to it.」と過去形を使っても同じ意味です。
- I got used to his attitude.(彼の態度には慣れました) ※「attitude(アティテュード)」は「態度」という英語です。
『2つある!英語の「used to」の意味や使い方とは?』にもありますが、「I am used to it.」よりも「I got(get) used to it.」の方がより、最初はダメだったけど、今は慣れました!というニュアンスになります。
しかし、多くの日本人が会話で話す時も混乱するのが「I used to ~.」との違いです。
「I get used to」と「I used to」の違い
2つの表現は会話でよく使われるのですが、違いは明確です。
意味と「to」の後ろに来る品詞が異なります。
- 「get used to」・・・「~に慣れる」、「to」の後ろは「代名詞(itなど)・名詞・動名詞(ingなど)」が来る
- 「used to」・・・「かつて~していた」、「to」の後ろは動詞のみ
例文を見てみましょう。
【例文】
- I got used to playing soccer.(サッカーをするのに慣れてきた)
- I used to play soccer.(かつてサッカーをしていました)
この2つの違いはしっかりと押さえて英会話に活かしてみて下さい。TOEICのひっかけ問題としてよく使われる表現でもあります。
「Get rid of」の意味と使い方
「get rid of ~」は「~を排除する・取り除く」という意味で使われます。
【例文】
- I want to get rid of stress.(ストレスを取り除きたい)
- I got rid of my bad habit.(悪い癖を取り除きました・やめました)
- I got rid of some books.(いくつかの本を排除・処理しました)
など、色々な名詞を入れて活用することができます。
また、「get rid of」と混乱するのが、「remove(リムーヴ)」という動詞です。これも「取り除く」という意味になるのですが、何が違うのでしょうか?
「get rid of」と「remove」の違い
どちらとも「取り除く」という意味で会話でも使われるのですが、違いは下記となります。
- 「remove」・・・単純に取り除くというニュアンスで、また取り除いても他の場所にある場合もある
- 「get rid of」・・・嫌なものを取り除くという感情が入っています。完全に取り除く!というニュアンスです
しかしながら、明確にどちらを使わなければいけないということはありません。
どちらかというと、「get rid of」のほうがカジュアル表現という感じで覚えておきましょう。
「Get over」の意味と使い方
この「get over」も会話でよく使います。
主な意味に、「回復する」、「乗り越える」があります。
下記がその例文です。
- I can’t get over it.(それを乗りけられない・忘れられない) ※「Get over her!(彼女は忘れろ!)」と表現するケースも多々あります。
- I got over a cold.(風邪が治りました)
『「get over it」の意味と使い方|発音やget it over withとの違いなど』の記事でも詳しく解説しています。
「Get out」の意味と使い方
「Get out」は、命令形でよつ使われるので分かりやすいですね。
「出ていく」、「降りる」というのが一般的な意味となります。
下記がその例文です。
- Get out of here.(ここから出ていけ!) ※「Get out of my way.(邪魔、どいて)」という表現もあります。
- I got out of my car.(車から出ました・降りました) ※電車やバスは「get off ~」を使うので注意しましょう。
「Get away」の意味と使い方
「get away」は「~から離れる」というのが主な意味です。
しかし、「get off」も「~から離れる」でしたが、その違いは何なのでしょうか?
「get away」と「get off」の違い
イメージをすると分かりやすいです。
下記がその違いと例文です。
- 「get away」・・・ある場所から離れる ※例:Get away from the place.(その場所から離れて)
- 「get off」・・・ある場所から降りて離れる ※例:Get off the grass.(その芝生から降りて/離れて)
また、喧嘩の時など「Get away from me.(近寄らないで)」という表現がよく使われます。
「Get about」の意味と使い方
「get about」は「get around」と同様で、「歩き回る」という時に使います。
噂などが広まる、または旅行する(あちこちに行く)、活動するという場面でも使える熟語です。
下記がその例文です。
- The rumor got about quickly.(その噂はすぐに広まった) ※spread(広がる)の動詞と同じ使い方です。
- He is getting about a lot.(彼は沢山旅行している) ※口語的表現です。
「Get down」の意味と使い方
「get down」には次のような意味があります。
- 下げる・降りる
- ひざまつく
- がっかりする・失望する(させる)
下記がその例文です。
- I got down from the building.(そのビルから降りました)
- Get down on your knees.(ひざまづきなさい・正座しなさい) ※「knee(ひざ)」と単数の場合は、片方を床に付けるイメージです。
- You got me down.(あなたにはがっかりした)
「get down」と「go down」の違い
「そこから降りて!」という場合に、多くの方が「go down」を使われますがこれは間違えです。
下記の意味があるので使い方に注意しましょう。
- 「get down」・・・その場から降りる場合(降りるのみの行為)
- 「go down」・・・その場から歩いて下るイメージ(道案内などで使う表現)
「Get to」の意味と使い方
「get to」の表現もよく使いますが、いくつかの意味があります。
- ~に取り掛かる
- ~に到達する
- ~するようになる
- ~をイライラさせる
下記がその例文ですが、「to」の後ろには、名詞や動詞など付けることができます。
- Let’s get to work.(仕事に取り掛かろう!)
- How do I get to ~?(~の場所に行くにはどのようにして行けばいいですか?)
- We got to know each other.(お互いを知るようになった)
- He always gets to me.(彼にいつも腹立たしい)
また、「get to the point」という表現もあります。これは回りくどく行かずに要点を話す、という意味があります。
この表現も是非覚えておきましょう!
「Get through」の意味と使い方
「get through」には主に次のような意味があります。
- 通り抜ける・切り抜ける
- 合格する
- 知らせる・通じる
下記がその例文です。
- You have to get through there to reach the place.(そこに行くには、ここを通り抜けて下さい)
- He got through the exam.(彼はその試験に合格しました) ※「pass」と同様の意味でが、切り抜けた!という意味合いも含まれます。
- Did my message get through to her?(私のメッセージは彼女に伝わりましたか?)
「Get along」の意味と使い方
仲良くしている、馬が合うという意味がよく使われますが、他にも次のような意味にもなります。
- 何とか生活している
- 歳を取る
- 先に進む
- はかどる(仕事など)
しかし、英会話では「We are friends.(私たちは友達です)」=「We get along.」という感じで使われるケースが多いので、その他の意味は触れておくだけで結構です。
【例文】
- I am getting along with him.(彼とは仲良くやっています)
- We are getting along well.(私たちは大変上手くやっています)
英会話に役立つ!その他の「get」を使った英語表現
今までの表現以外でも日常会話などで「get」を使った表現があるので、それらにも目を通しておきましょう!
- get ready:準備する
- get even:おあいこになる(五分五分)
- get a job:仕事を見つける ※「get a new job」などとしても使えます。
- get a ride:車に乗せてもらう
- get a raise:昇給がある
- get a promotion:昇格する
- get a glimpse:ちらちら見る
- get a grip:落ち着く
- get a rest:休む ※「get some rest」も同様です。
- get some sleep:寝る
- get started:始める
- get together:集まる
- get dressed:服を着る ※外出する時などに使います。
- get lost:道に迷う ※「Get lost!」として、「失せろ!」という文句にも使えます。
- get busted:捕まる ※悪いことをして捕まった時などです。
- get going:行く
- get new one:新しいのを得る ※新しい何かを買ったりした時にも使います。
- buy one get one free:1つ買うと、2つ目が無料 ※海外のショッピングでよく見かけるフレーズです。「Buy one Get one」も同様です。
上記にもあったように、「get started」、「get going」ですが、「start」と「go」と何が違うのでしょうか?
「start」と「get started」を使ってその違いを見てみましょう。
「Let’s start.」と「Let’s get started.」の違い
日常会話の中で厳密に使い分けてはいないのですが、授業を始めましょうなどは、「Let’s get started.」を使います。
下記がニュアンスの違いです。
- 「Let’s start.」・・・単純に「始めましょう」という場合
- 「Let’s get started.」・・・少し強調している、準備ができていて「さあ、始めましょう!」という場合
「get + 形容詞・過去分詞」は、「~の状態になる」という意味ですから、ここでは「始める状態に強制的にする」感じになります。
しかし、先ほども説明したようにどちらを使っても大きな問題はありません。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使って英語の「get」の使い方をマスターしよう!
しっかりと「get」の意味と使い方を覚えるのに、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、getを習得するための問題などをどんどん作ってくれます。
- 「getを使った英文がいまいちわかりません。意味が異なるgetの例文とその解説や和訳もお願いします。」
- 「英語初心者です。getの使い方をマスターするためのトレーニング問題を20個ほど下さい。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認やトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
まとめ:「Get」を使いこなしてリスニングや英会話に活かそう!
「get」はカジュアルにどの場面でも使えて、とにかく使えるととても役立つ動詞です。
英語を勉強した方は誰でも知っている単語ですが、使いこなせている方は少ないのです。
しかし、英語の映画やネイティブ同士の会話で頻繁に使われて、英語には必須の表現です。
この機会にしっかりと自分のものにして活用しましょう!
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