「幸せになる」、「将来、パイロットになる」、「ピーマンを好きになる」などで使う、「~になる」。
過去形は「~になった」ですね。
日本語はその一言で、状態や感情の変化、未来の職業など、どの場面でも使えますが、英語はそれぞれのニュアンスで使い分ける必要があります。
become, get, to be, makeなどの使い方や意味を知るとそれがハッキリと分かってきます。
特に、「become」を中心に、その他の動詞や表現(熟語など)との違いに焦点を合わせるとクリアーになってきます。
目次
「become」で「~になる」を表現・例文
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状態の変化を表す時に使うのが、「become+名詞・形容詞」の形です。
詳しくは、『「become」の意味と3つの使い方|getやbe動詞との違いや過去形・過去分詞など』の記事でも解説しています。
下記がその例文です。
- He became angry.(彼は怒った) ※過去形が「became」となります。因みに、過去分詞は原形と同じ「become」です。
- He wants to become a doctor.(彼はお医者さんになりたい)
- The glass became empty.(グラスの中身が空になりました)
など。
今は違う状態であるAからBになるというイメージです。
「He became angry.(彼は怒った)」とありますが、その場合は、おそらくその前は笑顔や穏やかだったというイメージが付きます。
これは「He wants to become a doctor.」も同様で、おそらく今は学生で勉強しているというのが想像できます。
よって次のような文でもその前の状態をイメージする癖を付けてみて下さい。
- She will become famous.(彼女は有名になる)
- I became disappointed because of the test result.(テストの点数が原因で落ち込みました)
- He became energetic by playing video games.(ゲームをすることによって彼は元気になりました)
など。
「get」で「~になる」を表現・例文
「get」もAからBへの状態の変化で、特に口語としてもよく使われる表現です。
『英語の「get」の使い方・意味|16の必要熟語や例文集』の記事でも解説しています。
下記がその例文です。
- I got mad at him.(私は彼に怒りました) ※過去形の「got」を使っています。過去分詞は「gotten/got」のどちらでもOKです。
- It gets warmer and warmer.(だんだん暑くなります) ※「get+比較級+比較級」で、だんだん(どんどん)~になるという表現をします。
- It will even get better.(さらに良くなります)
など。
でも、この「get」と「become」を使い分ける場合の注意点はあるのでしょうか?
「get」と「become」の違いは?
どちらの単語ともにAからBへの状態の変化を表現しますが、下記がニュアンスの違いとなります。
- become・・・変化をして、一定期間その状態にある場合
- get・・・変化をするけど、その期間が短い、また急な変化の場合 ※口語的でもあります。
よって職業の時には「become」、また天候や感情の急激な変化の場合などは「get」を多く使う傾向があります。
「be」で「~になる」を表現・例文
「become」も「get」も状態の変化でしたが、「be(be動詞)」は「状態のみを表現」する時に使います。
ここに今や過去の状態はイメージしません。
下記がその例文です。
- I’ll be happy if you help me.(私を手伝ってくれたら嬉しいです)
- What do you want to be in the future?(将来、何になりたいですか?) ※「I want to be a teacher(先生になりたい)」などの回答になります。
- He used be a doctor.(彼は医者でした) ※過去の状態のみの説明ですね ※現在形の「He is a doctor.(彼は医者です)」も状態のみを表現しています。
など。
「become/get」と「be(be動詞)」の違いは?
既に例文でも何となくニュアンスが掴めたかと思いますが、下記がその違いです。
- I will be sad.・・・「悲しくなる」という状態のみを表現
- I will become sad.・・・「(今はハッピーだけど)悲しくなる」という状態の変化を表現
職業の場合も同様です。
- I want to be a pilot someday.・・・「いつかパイロットになりたい」という状態だけを表現
- I want to become a pilot.・・・「(今、訓練所などで勉強をしていて)パイロットになりたい」という変化になります
よって、「将来何になりたい?」と単純に状態を聞きたい場合は、上述の例文のように「be」を使うのが一般的です。
「make」で「~になる」を表現・例文
「make」は「作る」という意味だけじゃなく、状態の変化を表現する場合にも使える単語です。
『英語の「make」の使い方・意味|18の必要熟語や例文集』の記事も参考にしてみて下さい。
下記がその例文です。
- He will make a good father.(きっといいお父さんになるよ)
- She will make a great player.(彼女は素晴らしい選手になります)
など。
これも「become」や「be」などに置き換えることはできないのでしょうか?
「make」と「become」の違い
下記を参考にしてみて下さい。
- make・・・そうなる資質がある(きっと・自然と~になる)という場合に使います。
- become・・・資質などは全く関係ない状態の変化のみ。
よって、「make」で「~になる」で使う場合は、本人以外のことを言うシチュエーションが基本です。
「turn out/turn」で「~になる」を表現・例文
「turn out」の熟語は、『「turn out」の主な6つの意味と使い方・正しい発音や例文など』でも解説していますが、「~を空にする」、「~と判明する」、「~を消す」という時にも使いますが、ここでは「~になる」というパターンをご紹介します。
状態を表現するのですが、「結果として(結局は・結果的に)~になる」という場合に使います。
下記がその例文です。
- It turned out OK.(結果としてよかった)
- It will turn out to be his fault.(結果的に彼のミスになるでしょう) ※後ろに名詞を置きたい場合は「turn out to be +名詞」の形をとります。
など。
このケースは、主語が「It」のパターンが多いですね。
「~歳になる」は「turn」を使う?
「来年で年齢が~になる」という場合は、熟語ではなく「turn」が使われることが多いです。より自然な言い方です。
I will turn 20 in a week.(一週間後には20歳になります)、など。
「become」や「be」は、フォーマルなニュアンスになりますが、間違えではありません。
「come to/get to」で「~になる」を表現・例文
「~が(だんだん)好きなる」、「~のことが次第にわかるようになる」などの場合は次のような表現をよく使います。
下記がその例文です。
- I came to like the song.(その歌が好きになりました) ※「I started to like the song.」と「start to 動詞」の形でも表現できます。
- I will get to know him.(彼のことをドンドン分かるようになるでしょう)
など。
でも、何故この場合は「become」を使わないのでしょうか?
「become」と「come to/get to」の違いは?
「become」は状態の変化の結果を表現していますが、「come to/get to」はその過程にフォーカスが当たっています。
You will come to know more as you study.(勉強を続ければ、もっと分かるようになるでしょう)、など。
like, know, understandなどが、よく後ろに追加される単語です。
まとめ:「become」ばかり使ってはダメ!
いかがでしたでしょうか?
日本語で「~になる」というと、多くの日本人が「become」を多用しがちです。
しかし、ここで解説したように、使う動詞によりニュアンスの違いを表現出来て、相手に正しく伝わるようになります。
シッカリと使分けれるようになると、それがネイティブ感覚です。ここでの内容や例文を参考にしてみて下さい。
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