ホテルや旅館で働くと海外からのお客様が多く、英語の対応で困ったことがある方も多いのではないでしょうか。
ホテルの英語は、コンシェルジュ業務やトラブルの対応など、臨機応変に対応できるようになるためには、しっかり英語を勉強する必要があります。
しかし、そこまで完璧に対応できなくても、電話予約やフロント業務、清掃時のお声がけなど、ある程度パターンが決まっているもののフレーズを覚えて使うだけでも、海外のお客様とのコミュニケーションがかなりスムーズになります。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使ったホテルや旅館の接客英語の勉強方法も紹介していますので、参考にしてみて下さい。
お客様側のフレーズや、ホテルに関する基本的な英語表現については『ホテルの英語|予約など5つの場面で使える英単語・フレーズ集』で詳しく解説しています。
目次
ホテル業務全般に使える基本の接客英語フレーズ
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最初に、ホテルの接客全般で使う基本表現を確認しましょう。
どれも使う機会が多いフレーズばかりなので、まずはこれらのフレーズから覚えましょう。
基本の挨拶
お客様への挨拶の基本フレーズは、「Good afternoon.(こんにちは)」です。
「Good afternoon.」は午後、午前は「Good morning.」、夕方以降は「Good evening.」です。
これらの3つのあいさつは「Hello.」よりも、かしこまった挨拶です。
カジュアルなホテルやゲストハウスなどでは「Hello.」を使ってもOKです。
『「いらっしゃいませ」の英語|4つの基本表現とフレーズ集』でも解説しているように、英語には「いらっしゃいませ」のフレーズはありません。
基本的には日本語の「こんにちは」にあたるような、挨拶フレーズを使います。
相手(お客様)への呼びかけ
「お客様」と呼びかけるフレーズも、ホテルの接客ではよく使います。
日本語では、男女年齢問わずに使える「お客様」ですが、英語の場合は男女で使い分ける必要があります。
- 男性:Sir(サー)
- 女性(特に年上の女性):Ma’am(マーム)
- 若い女性:Miss
【例文】
- 英語:How may I help you, sir?
- 日本語:どのようにお手伝いしましょうか、お客様。
「かしこまりました」の英語
お客様になにか頼まれたときに、「かしこまりました」というフレーズは「Certainly.(サートゥンリー)」です。
日本語の「かしこまりました」のように、丁寧な表現です。
ゲストハウスなどでは「sure.(もちろんです)」などを使ってもOKです。
『「もちろん」の英語|10個の表現をネイティブ並みに使う!』の記事も参考にしてみて下さい。他の言い方もマスターしておきましょう!
感謝の言葉への返事
ホテルのスタッフとして働いていると、お客様に「ありがとう」と言われる機会も多いですよね。
英語圏の人は、日本人よりも気軽に「Thank you.」を使います。
「Thank you.」の返答としては、「You are welcome.」がよく知られていますが、ホテルでは「My pleasure.(マイ プレジャー)」もよく使うフレーズです。
どちらも日本語にすると「どういたしまして」なのですが、「My pleasure.」は直訳すると「私の喜びです」となり、「お力になれて嬉しいです」というニュアンスが含まれている表現です。
感謝の表現はまだまだあります。『英語で「どういたしまして」|返事に困らないための11選』で詳しく紹介していますので、こちらを参考にしてください。
「少々お待ちください」の英語
お客様をお待たせする時に、「少々お待ちください」と伝えるフレーズが「Just a moment,please.」です。
「Just a moment,please.」は接客でもよく使われる表現ですが、より丁寧に言いたい場合は「Could you wait for a moment?」です。
「Just ~.」のフレーズは、命令文の形をとっているため相手に断る余地がありません。
「Could you~?」の場合、「少々お待ちいただけますか?」と疑問形にしていて、一応相手に断る余地を与えているため、より丁寧です。
「こちらが~です」の英語
フロントでレシートを渡す場合や、部屋に頼まれたものを持っていく場合など、何かをお客様に渡すときに使うのが「Here is ~.」です。
「here」は「ここ」という意味で、「Here is ~.」を訳すと「こちらが~です。」となります。
【例文】
- 英語:Here is your change.
- 日本語:こちらが(あなたの)おつりです。
「~しましょうか?」の英語
「お手伝いしましょうか?」など、スタッフ側がお客様になにかすることを提案するフレーズは「May I ~?」の疑問文です。
「May I ~?」は「~してもよろしいでしょうか?」と相手に許可をとるフレーズです。
【例文】
- 英語:May I come in?
- 日本語:(お部屋に)入ってもよろしいでしょうか?
基本的には「許可」をとるフレーズですが、接客では「May I help you?(お手伝いしましょうか?)」などのように、お客様へ提案するフレーズとしてもよく使います。
「~はいかがでしょうか?」の英語
お客様の希望を聞くフレーズとしてよく使うのが、「Would you like ~?」のフレーズです。
「Would you like ~?」は、「Do you want ~?(~ほしい?)」を丁寧にした表現です。
【例文】
- 英語:Would you like a non-smoking room?
- 日本語:禁煙のお部屋をご希望ですか?
希望を聞くだけでなく、「Would you like some tea?(お茶はいかがですか?)」など、おすすめのフレーズとしても使えます。
また、「like」の後に「to + 動詞」をいれると、「~したいですか?」「~することをご希望ですか?という意味になります。
【例文】
- 英語:Would you like to pay by credit card?
- 日本語:クレジットカードでのお支払いですか?
「~を教えて頂けますか?」の英語
お客様の名前や、部屋番号などを聞く場合に使えるフレーズが「Could I have ~?」です。
【例文】
- 英語:Could I have your room number, please?
- 日本語:お部屋番号を教えていただけますか?
特にお部屋番号は、フロントやコンシェルジュ、レストランなど様々な場面で確認するのでこのフレーズは覚えておきましょう。
尚、「May I have ~?」も同じような意味です。
チップを断る英語フレーズ
英語圏ではチップ文化があるため、お客様から渡されることがあるかもしれません。
断りたい場合は、下記のフレーズが使えます。
- 英語:Thank you, but we don’t take tips in Japan.
- 日本語:ありがたいのですが、日本ではチップはいただいておりません。
次からは、、実際の場面や、働くポジションごとに、よく使う英語フレーズを確認していきましょう。
ホテルでの接客英語:予約編(電話など)
まず、予約電話の応対のフレーズを確認しましょう。
様々な職種で使える電話応対の基本的な流れやフレーズは『英語の電話対応フレーズ|11場面でのかけ方・受け方・切り方』で解説しています。
電話応答時の英語
日本のホテルの場合、日本語で応答した後に、お客様が英語で話してきて英語の会話が始まることがほとんどだと思います。
もし、最初から英語で応答する場合、出だしのフレーズの例は下記となります。
- 英語:Good afternoon, ABC Hotel. How may I help you?
- 日本語:こんにちは、ABCホテルです。ご用件をお伺いします。
「Good afternoon」の代わりに「Thank you for calling(お電話ありがとうございます)」を使ってもOKです。
予約受付時の英語
ここからは、電話での予約の受け方を順番に確認しましょう。
一般的に予約の場合、お客様の「予約をお願いします」のフレーズから始まります。
「予約」は英語で「reservation」で、予約するは「make a reservation」です。
お客様から「予約をお願いします」と言われるフレーズは、たくさん言い方がありますが、シンプルなフレーズは下記となります。
- 英語:I’d like to make a reservation.
- 日本語:予約をしたいのですが。
ホテルの予約の場合は、「book (a room)」なども「予約」の意味で使います。
また、「使用できる」という意味の「available」を使って、「Do you have any room available on (日付)?」などもよく使われるフレーズです。
お客様の予約のフレーズについては『3つの「予約」の英語|電話やメールでホテルやレストランを予約!』も参考にしてみてください。
「予約をお願いします」と言われたら、「Certainly. (もちろんです)」と答えて、予約の詳細を確認します。
予約の詳細確認時の英語
予約詳細を確認する時に、聞く主なポイントは下記5つです。
- 予約日
- 滞在日数
- 人数
- 部屋の種類
- お客様情報(名前、電話番号)
それぞれの確認フレーズを、順番に見ていきましょう。
予約日の確認フレーズ
- 英語:When would you like to check in?
- 日本語:チェックインのお日にちはいつでしょうか?
お客様の回答は「I’d like to check in on March 7th.(3月7日にチェックインしたいです。)」などです。
滞在日数の確認フレーズ
- 英語:How long will you be staying for?
- 日本語:何日間、滞在されますか?
お客様の回答は「For 3 night.(3泊です。)」などとなります。
人数の確認フレーズ
- 英語:For how many people?
- 日本語:何名様ですか?
お客様の回答は、「For 2 people.(2名です)」などとなります。
部屋の種類の確認フレーズ
- 英語:What kind of room would you like?
- 日本語:どのお部屋をご希望ですか?
お客様の回答は「Single room, please.(シングルでお願いします)」などとなります。
喫煙と禁煙や、洋室と和室などの希望は、「Would you like A or B?(AとBどちらがよろしいですか?)」など、個別に確認しましょう。
【部屋の種類に関する表現】
- シングルルーム:single room
- ダブルルーム:double room
- ツインルーム:twin room
- トリプルルーム:triple room
- スイートルーム:suite
- 洋室:Western-style room
- 和室:Japanese-style room
- 禁煙ルーム:non-smoking room
- 喫煙ルーム:smoking room
- 最上階の部屋:room on the top floor
- 高層階の部屋:room on high floor
- 景色が良い部屋:room with nice view
- 海が見える部屋:room with ocean view
- 角部屋:corner room
- エレベーターに近い部屋:room close to the elevator
- 素泊まり:room without meals
【ベッドの種類に関する表現】
- シングルベッド:single bed
- ツインベッド:twin bed
- クイーンサイズベッド:queen-size bed
- キングサイズベッド:king-size bed
- 予備のベッド:extra bed
ここまでの内容は、こちらから詳細を確認しなくても、お客様から「~日から〇泊、2名でダブルルームで予約できますか?」などと言われる場合もあります。
お客様情報の確認フレーズ
お客様情報の確認は、冒頭で紹介した「Could I have~?」を使います。
- 英語:Could I have your name and phone number?
- 日本語:お名前とお電話番号を教えていただけますでしょうか?
「May I~?」の疑問文で聞いてもOKです。
名前のスペルが分からない場合は「How do you spell your name?」と確認します。
尚、お客様情報の確認は、お部屋の予約が確定した後に聞くと自然です。
空室状況の確認後の英語
空室を確認後、予約可能かを伝えます。
予約可能の場合
予約可能であることを伝えるフレーズの例は下記となります。
- 英語:We have some vacancies. The room is 10,000 yen per night. Would you like to make a reservation?
- 日本語:いくつか空室があります。1泊10,000円ですが、ご予約なさいますか?
「vacancy(ヴェイカンシー)」は「空室」という意味です。
予約したいと言われた場合は、名前などを聞いたのち、「Let me confirm your reservation.(確認させてください)」といって、予約の詳細を確認しましょう。
予約確認のフレーズの例は下記となります。
- 英語: I have reserved a double room for two on May 10th for one night under Suzuki.
- 日本語:鈴木様のお名前で5月10日に2名様のダブルルーム、1泊でご予約いたしました。
確認の内容が問題なければ、挨拶をして終話しましょう。
挨拶フレーズの例は下記となります。
- 英語:Thank you for choosing ABC Hotel. We look forward to seeing you.
- 日本語:ABCホテルをお選びいただきありがとうございます。お会いできるのを楽しみにしております。
満室の場合
満室を伝えるフレーズの例は下記となります。
- 英語:I’m sorry, but we are fully booked.
- 日本語:申し訳ありませんが、満室です。
先ほどの「vacancy」を使って、「We don’t have any vacancy.」でもOKです。
予約時に使えるその他のフレーズ
- Do you need a shuttle service?/シャトルバスはご利用ですか?
- Would you like to add the dinner plan?/夕食はお付けしますか?
- Your reservation number is A123./ご予約番号はA123です。
- I will put you through to Reservations./予約係にお繋ぎします。※「put you thorough」は「お繋ぎします」です。
ホテルでの接客英語:フロント・受付編
フロントの受付係は英語で「receptionist(リィセプショニスト)」です。
フロントでの挨拶も「Good afternoon.」などでOKです。
チェックイン時の英語
チェックインのお客様の場合は、「Are you checking in? (チェックインですか?)」とお声がけしましょう。
チェックインの英語は、基本的な流れが決まっているのでそれほど難しくありません。
お客様情報の確認
予約やお客様情報の確認などで使うフレーズは下記となります。
- Do you have a reservation?/ご予約はされていますか?
- Could I have the reservation number?/ご予約番号を教えていただけますか?
- May I have your name?/お名前を教えていただけますか?
- Could you fill in this form?/こちらの用紙にご記入ください。
- May I have your passport?/パスポートを確認させてください。 ※デポジットで「credit card(クレジットカード)」の確認が必要な場合も、単語を入れ替えるだけで使えます。
部屋の案内
お客様の部屋を案内するフレーズは「Your room number is ~.」です。
【例文】
- 英語:Your room number is 1001 on the tenth floor. Here is your key.
- 日本語:お部屋は10階の1001号室です。こちらがお部屋の鍵です。
スタッフが部屋まで案内する場合は、下記のフレーズです。
- 英語:Our staff will attend you.
- 日本語:私たちのスタッフがご案内いたします。
スタッフの案内がない場合、下記のフレーズでエレベーターの場所を伝えましょう。
- 英語:The elevator is on the left.
- 日本語:エレベーターは左手にございます。
「右手」は「on the right」、「あちら」は「over there」です。
また、「elevator」はアメリカ英語です。イギリス英語では「lift」で、単語が違います。
アメリカ英語とイギリス英語では、階の数え方なども違います。『イギリス英語とアメリカ英語|文法・発音・単語など4つの違い』で確認しておきましょう。
迷った時は、アメリカ英語で問題ありません。
ポーターが荷物を運ぶことを伝える場合のフレーズは下記となります。
- 英語:The porter will take your bags up to your room.
- 日本語:ポーターが、お荷物をお部屋まで運びます。
チェックイン時にフロントからお客様を送り出すときのあいさつは、「Enjoy your stay. (ごゆっくりお過ごしください)」などでOKです。
チェックアウト時の英語
チェックアウトのお客様には「Are you checking out?(チェックアウトですか?)」とお声がけします。
チェックアウトかどうかわからない場合は、「May I help you?」などでもOKです。
鍵の返却
チェックアウト時に、鍵を返却してもらうフレーズは下記となります。
- 英語:May I have the key?
- 日本語:鍵をいただけますか?
ミニバー使用の有無
ミニバーがある場合の確認フレーズは下記となります。
- 英語:Did you have anything from a mini-bar?
- 日本語:ミニバーをご利用でしたか?
会計(清算)
ホテルのチェックアウト時の会計で使う主なフレーズは下記となります。
- Here is your bill./こちらがお支払額です。
- How would you like to pay?/どのようにお支払いしますか?
- May I have your credit card?/クレジットカードをお預かりします。
- Could you sing here?/こちらにご署名ください。
- Here is your change and receipt. /おつりと領収書です。※カードの場合は「your card and receipt」でOKです。
会計で使うフレーズは『接客英語のレジ対応編|飲食店やホテル・小売店で使える40フレーズ集』で詳しくご紹介していますので、参考にしてみて下さい。
別れの挨拶
チェックアウト後の別れ際のあいさつフレーズの例は下記となります。
- Thank you very much./ありがとうございました。
- Have a safe trip to your home./お気をつけてお帰りください。
- We look forward to seeing you again./また是非お越しください。
ホテルでの接客英語:客室係と清掃係編
客室係は英語で「room clerk(ルーム・クラーク)」です。
「clerk」は「office clerk(事務員)」など、「~で働く人」「店員」などを表す表現です。
部屋の掃除やシーツ換えなどを行う清掃係は英語で「housekeeper(ハウスキーパー)」です。
客室係と清掃係が使う主なフレーズは下記となります。
- May I come in?/入ってもよろしいでしょうか。
- Here is your smart phone charger./携帯の充電器をお持ちしました。
- May I charge to your room?/お部屋代と一緒にご請求でもよろしいでしょうか? ※有料のものを部屋に届けた場合に使います。
- May I clean your room now?/お部屋の掃除をしてもよろしいですか?
- Should I come back later?/後にしたほうがよろしいでしょうか?
- I’m sorry, but I’m still cleaning your room. /申し訳ありませんが、まだ清掃中です。※「I’ll be done in about 10 minutes.」など、具体的にかかる時間をお伝えしましょう。
ホテルでの接客英語:コンシェルジュ編
「コンシェルジュ」は英語で「concierge(カンサージ)」です。日本語と読み方が違うので要注意です。
コンシェルジュの場合、フロントや客室係のように仕事がパターン化されていないため、様々な場面に対応する英語力が必要です。
【お客様からのリクエストや相談のフレーズの例】
- Would you call taxi for me?/タクシーを呼んでいただけますか?
- How can I get to the theater? /劇場まではどのように行けばよいですか?
- Could you check the bus times for me?/バスの時間を調べていただけますか?
- I’d like a ticket for ~./~のチケットが欲しいのですが。
- I’d like to make a reservation for dinner. /ディナーの予約をしたいのですが。
- I’d like to send this mail to Germany. /ドイツへこの手紙を送りたいのですが。
料金がかかるものの手配の場合、「Could you charge it to my room?(部屋料金と一緒に請求してください。)」と言われることもあります。
その場合は、「Certainly. Could I have your name and room number?(かしこまりました、お名前と部屋番号を教えていただけますか?)」と確認します。
それぞれの、リクエストごとに対応が細かくあるため、ここでは詳しいやり取りは照会しませんが、マイスキではコンシェルジュの仕事に参考になる記事がいろいろあります。
特に『「観光」の英語|基本と40個以上の使える旅行フレーズ一覧』では、バスやレンタカー、博物館や写真など、観光客がよく使う表現をたくさん掲載していますので参考にしてください。
電車のチケットの手配については、『4つもある!「往復」の英語|「片道」の表現も同時に習得!』、『「乗り換え」の英語|3つの英単語と電車や飛行機での表現』の記事がおすすめです。
観光名所などへの行き方を尋ねられたら『英語で道案内|聞かれても困らない英単語やフレーズ39選』を参考に答えましょう。
ホテルでの接客英語:トラブル編
ホテルでは、トラブルなどが発生する場合もありますよね。
フロントでもコンシェルジュ、清掃係など業種に限らず押さえておくと便利です。
【トラブル時のお客様のフレーズの例】
- You’ve given us wrong room./部屋(の種類)が間違っているようです。
- The hair dryer does not work. /ドライヤーが壊れています。 ※「~が壊れている」は「~ doesn’t work.」です。
- There is no towel in the room. /タオルが部屋にありません。 ※「~がない」は「There is no ~.」です。
- The toilet doesn’t flush./トイレの水が流れません。
- The hot water doesn’t come out. /お湯が出ません。
- I have locked myself out./鍵を持たずに外に出てしまいました。
- The people in Room 101 are too noisy. /101号室がうるさいです。
【トラブル発生時の対応で使う表現例】
- We are very sorry for the inconvenience./ご不便をおかけしまして大変申し訳ありません。
- Our staff will be there for you./スタッフが参ります。※トラブル以外でも、「~を持ってきていただけますか?」などリクエストがあった場合にも使えるフレーズです。
- I’m sorry to have kept you waiting./お待たせして申し訳ありません。
特に、お客様の忘れ物は少なくありません。
忘れ物があった場合のフレーズは『2つの「忘れ物」の英語|忘れた時などに使えるフレーズ集』で詳しくご紹介しています。
旅館で使える接客英語フレーズ
旅館など、日本的な施設では浴衣や布団などについて、多少説明が必要な場合があります。
説明に使える主なフレーズは下記となります。
- Please take your shoes off./靴を脱いでください。
- You can wear this yukata as pajamas./この浴衣はパジャマとしてお使いください。
- The main bathroom is on first floor./大浴場は1階にございます。※「露天風呂」は「open-air bath」です。
- The main bath closes at 2 am./大浴場は朝の2時まで利用可能です。
- Please keep the towels out of the tub./タオルはお風呂に入れないでください。
- I will come to prepare your futon at 7:30./7時30分にお布団を敷きに参ります。
特に、布団を敷きにくることは事前に伝えておくとスムーズです。海外のホテルではないので、急に部屋に来られるとびっくりしてしまうということがあります。
その他のホテル関連の接客英語
ホテルに関する単語を集めました。
ホテルで働くなら知っておきたい単語ばかりです。
- 支配人:manager
- ベルボーイ:bell boy
- ポーター:porter
- ドアマン:doorman
- 両替:exchange ※外貨両替も、小銭の両替も「exchange」です。
- 税込:with tax ※または「including tax」
- 税抜:without tax ※または「excluding tax」
- フロント(受付):front desk, reception ※受付の英語については、『2つの意味がある!「受付」の英語|発音と11個の関連英語』の記事もご確認下さい。
- 客室: guest room
- コンシェルジュデスク:concierge desk
- ロビー: lobby
- ラウンジ:lounge
- レストラン:restaurant
- バー:bar
- 宴会場:banquet room
- 売店:shop
- ジム:fitness gym
- プール:swimming pool
- サウナ:sauna
- 大浴場:main bath
- 天然温泉:hot spring ※温泉の英語は、『「温泉」の英語表現|SpringとSpaの違いと関連英語』も参考にしましょう!
- 娯楽室:recreation room
- 喫煙所:smoking area
- 自動販売機:vending machine
- コインロッカー:coin-operated locker
- セーフティーボックス:safety box
- インターネット:internet
- クリーニング:laundry service ※「laundry」のみでもOKです。
- 延長ケーブル:extension code
- 変圧器:voltage converter ※「converter」のみでも使えます。
- アイロン:iron
- 加湿器:humidifier
- ルームサービス:room service
- 入口:entrance
- 出口:exit
- 非常口:emergency exit
- 立入禁止:keep out
- 本館:main building
- 新館:new wing
- 別館:annex
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使ってホテルや旅館の接客英語をマスターしよう!
しっかりとホテルや旅館の接客英語を覚えて使いかなせるようになるために、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、例文やトレーニング問題をドンドン作ってくれます。
- 「ホテルのフロントで働いているのですが、Late checkoutは別途1時間に付き1000円の料金がかかりますと英語で言いたいですが、正しい英文を教えて下さい。」
- 「ホテルのコンシェルジェとして働いていますが、必要な接客英語のフレーズでトレーニング問題を20個下さい。その解説もお願いします。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認やトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
まとめ:ホテルや旅館の接客英語は実践しながら覚えよう!
様々なフレーズをご紹介しましたが、初心者の場合は一気に覚えようとせず、少ない数からでOKなので、実践で使えるようにしていきましょう。
まずは、あなたのポジションで、よく使うフレーズを3~5個くらいからで十分です。
ホテルの接客では、かしこまった表現が多く、どうしても文章が長くなりがちです。意識して、短く簡潔に話すようにすると伝わりやすいです。
『接客英語のまとめ|5つ以上の業種で役立つフレーズ集とアプリなど』では、様々な接客英語をご紹介しています。こちらも参考にしてください。
また、ホテルのレストランやカフェで働いている場合は、『接客英語のレストラン・カフェ・居酒屋編|5つの場面で使えるフレーズ集』を確認してみましょう!
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