
「嬉しい」の英語を「Happy」だけだと思っていませんか?
英語では様々な「嬉しい」の表現があります。
「Happy」だけの単調な表現ばかりよりも、ケースバイケース、またシチュエーションにより使い分けるととても知的でネイティブに近い英語となります。
また、リスニングの時でも表現を知っておくことで役立ちます。
もう調べない!「嬉しい」の英語を完ぺきにマスターするには?
ここでご紹介する「嬉しい」の英語は、中学生で習う英単語が中心で、それが英会話の特徴です。
海外ドラマや映画でも、約80%が、『英語習得と英会話上達に必要!おすすめ285英単語集一覧』にあるような、500未満の中学1年生レベルの英単語ということをご存知ですか?
ようするにネイティブも会話の時にはそのような単語ばかりを使っているということです。
でも、多くの日本人がどのように単語を組み合わせたり、どんな場面で使えるのか?(カジュアルやフォーマルなど)、フレーズを丸々暗記することの繰り返しで、全く使いこなせていません。
これは「嬉しい」の英語に限ったことではなく、「よろしくお願いします」、「久しぶり」、「了解しました」、「お疲れ様」、「美味しい」など、日本人が不得意とされる英語表現も同様です。
それらに使われるフレーズも、簡単な単語が中心の中学生英語ばかりです。
英語を習得した方は、その事実を100%知っています。
英語を習得した人とそうでない人の決定的な差の1つです。英語を習得できない人は、フレーズを暗記してすぐに話そうとする・・・でもいつまでたっても上達しない。
この機会に、のべ110万人以上の方が参考にしている『英語の勉強法で確実に上達する人としない人9つの違い』の記事もご覧ください。あなたの英語が飛躍的に伸びるコツが分かります。
今回のように、知らない単語やフレーズを毎回調べることから、少しでも多くの方が卒業できれば幸いです。
最後には、どれくらい「嬉しい」の英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、チャレンジしてみましょう!
目次:
1.「嬉しい」の英語の発音・違い・使い分け
・「happy」
・「glad」
・「pleased」
・「delighted」
2.様々な形で英語の「嬉しい」を表現してみよう(例文)
・形容詞(過去分詞)+to不定詞
・形容詞(過去分詞)+that 構文
・so 形容詞(過去分詞)+that 構文
・使役動詞(make)を使った文
・「feel」などの動詞を使った文
・「~だったら嬉しい」の英語
・感嘆詞・感嘆詞を使った表現
・SNSで使える絵文字(顔文字)
3.強調した「とても嬉しい!」を表現してみよう
4.ビジネスメールなど丁寧に「嬉しい」を表現する場合の英語は?
5.これも押さえておこう!英語の「嬉しい」の関連表現
まとめクイズ:「嬉しい」の英語を使いこなそう!
1.「嬉しい」の英語の発音・違い・使い分け

ここではネイティブがよく使う4つの「嬉しい」も表現を見ていきましょう!
「happy」
先ずは、一番よく使われる、そして自分が幸せな気持ちで嬉しいという時に使う表現が形容詞の「happy」です。
「happy」の発音と発音記号は下記となります。
次のような時にも使いますね。
- Happy Birthday!(お誕生日おめでとう!) ※あなたの誕生日を祝えて私も嬉しいです、というニュアンスが含まれます。他にも「Happy Wedding!(結婚おめでとう)」なども同様ですね。
- I’m happy for you.(それは良かった、私も嬉しいです) ※何かいい知らせなどを聞いた時に相手に伝える表現です。
「I’m happy with the news.(そのニュースについて嬉しいです)」など、前置詞が変わるパターンもあります。
このような表現の仕方は、『「幸せ」の英語|色々なパターンの表現と厳選フレーズ10個』の記事でも紹介しています。
幸せと嬉しいは隣り合わせの表現なので是非参考にしてみて下さい。
「glad」
少しフォーマルな表現となりますが、この形容詞の「glad」もよく使います。
「glad」の発音と発音記号は下記となります。
「happy」との違いは?
「happy」は単純に、自分の気持ちが幸せで嬉しいという気持ちですが、「glad」は、嬉しいという気持ち(happy)と感謝の気持ち(thankful)が一緒になっていると思って下さい。
次の例文を見てみましょう。
(例文)I’m glad to meet you again.(再会できて嬉しいです)
など。
この英文の中に含まれる意味は、再会して嬉しいという気持ちと、「お越し頂きありがとうございます」や「貴重なお時間を頂きましてありがとうございます」などのニュアンスが含まれます。
よってビジネスで使う場合は「happy」ではなくて、「glad」がベターですね。
「pleased」
「happy」のフォーマルな表現が、動詞の「please(喜ばせる)」の過去分詞の「pleased」です。
「pleased」の発音と発音記号は下記となります。
「glad」と同じようにビジネスの場面でもよく使われます。
(例文)I’m pleased to work with you.(あなたと一緒に仕事ができて嬉しいです)
など。
友達同士やカジュアルな場面ではあまり使いません。
「delighted」
これも、動詞の「delight(大喜びさせる)」の過去分詞となり、「pleased」よりもっと嬉しい気持ちを表現するフォーマルな英語です。
「delighted」の発音と発音記号は下記となります。
(例文)I’m delighted to give a presentation today.(本日、プレゼンができることがとても嬉しいです)
など。
2.様々な形で英語の「嬉しい」を表現してみよう(例文)
色々なパターンの嬉しい気持ちを表現するフレーズを見てましょう。
日常英会話やビジネス英会話でいつでも使えるのでお役立て下さい。
形容詞(過去分詞)+to不定詞
嬉しい理由を言う時に使うのがこの形です。
「主語 + be動詞 + to + 動詞の原形」(不定詞)がこの場合の基本です。
- I am happy to hear that./それを聞いてとても嬉しい。 ※何かいい知らせを相手から聞いた時によく使います。「I’m happy to hear you say that.(そう言ってもらえて嬉しいです)」など。
- I am glad to see you./あなたに会えて嬉しいです。 ※友達の間でも使う表現です。最後に「again」を付けて、「再会できて嬉しいです」とする場合もあります。「I’m glad to be here.(ここにいれて嬉しいです)」など。
- I am pleased to meet you./あなたとお会いできて嬉しいです。 ※フォーマルな場面でよく使います。
- I am delighted to do that./それをすることは光栄です(嬉しいです) ※スピーチなどでも使える表現です。
「to」の後ろの動詞を色々変えることができます。また、「I’m」など短縮形にするのが一般的です。
不定詞については、『英語の「不定詞」|3つの用法を簡単に5分でマスターする!』の記事も参考にして下さい。
形容詞(過去分詞)+that 構文
上記の形と似ているのですが、この場合は主語が違うパターンです。
次のような例文です。
- I’m happy that you like it.(あなたに気に入ってもらえて嬉しいです)
- I’m glad that he came here.(彼がここに来てくれて嬉しいです)
- I’m just happy that you always care about me.(いつも心配してくれてありがと) ※「その気持ちだけで嬉しい」という場合にも使います。
など。
so 形容詞(過去分詞)+that 構文
「とても嬉しくて~しそうです(~です)」という場合に使います。
「とても」という表現については後ほど詳しく解説しています。
- I’m so happy that I could cry.(とても嬉しくて泣きそうです)
- I’m so delighted that I can do anything.(とても嬉しくて何でもできます)
など。少し誇張した表現ですので、あまり大げさにならないようにしましょう。
使役動詞(make)を使った文
「~させる」という使役動詞を使って「嬉しい」を表現することもできます。
ここでは「~の状態になる」という「make」を使います。
下記がその例文です。
- Seeing my kid grow up makes me happy.(子供の成長を見るのが嬉しい)
- The result made me happy.(その結果に嬉しくなりました) ※過去形にすることもできます。
など。
『英語の「make」の使い方・意味|18の必要熟語や例文集』の記事も参考にしてみて下さい。
「feel」などの動詞を使った文
「I’m happy.」と「be動詞+形容詞/過去分詞」という形とは違います。
「be動詞」を「feel(感じる)」や「get(~になる)」に代えるだけで、より鮮明に感情の動きをイメージできます。
下記が例文です。
- I feel glad to be here.(ここにいられることに嬉しさを感じています)
- I got happy when I heard the news.(その知らせを聞いた時に、嬉しくなりました)
など。
『「感情」表現の英語|今すぐ使える84個のフレーズ一覧』の記事も参考にしてみて下さい。
「~だったら嬉しい」の英語
「もし~してくれたら/してくれると嬉しい」という場合もありますね。
その場合は、「仮定法過去」などを使うのが一般的です。
現在の事をいうのであれば、時制を一個ずらして過去にする形がいいでしょう。
(例文)I would be happy if you could speak more slowly.(もっとゆっくり話してくれると嬉しいです)
など。
仮定法の作り方については、『英語の仮定法|すぐにマスターできる簡単な2つの基本ルール』を確認してみましょう!
感嘆文を使った表現
「なんて~だ」など感嘆文を使った表現も嬉しいをストレートに表現できます。
「わー、嬉しい!」など、日常会話でも頻繁に使われます。
「what」と「how」を使います。感嘆文については、『2つある!感嘆文の作り方|HowやWhatへの書き換え方法と例文』の記事を参考にしてみて下さい。
- What a surprise! Thank you!(わー、驚いた!ありがとう!) ※驚いて嬉しい時にこのフレーズはよく聞きます。
- How nice!(キャー、なんて素晴らしい/嬉しい!) ※プレゼントあどもらった時などにもそのまま使えます。
など。
また、感嘆詞の「Wow(ワオ/うわー!)」や「Whoopee(ウーピー/わーい!)」などを文頭に付けて強調してもOKです。
SNSで使える絵文字(顔文字)
欧米では、絵文字よりも顔文字を使うのが一般的です。
SNSでのメッセージでの友達とのやり取りの中で、嬉しい表情の顔文字を文の最後に付けるなどで、相手により伝わりやすくなります。
下記が一例です。嬉しい顔を表現します。右45度に開店させるとその表情が見えます。
- :-) ※この他にも「:)」などがあります。
- 8->
など。
『英語の「顔文字」一覧|メールやSNSですぐに使える19選』も参考にしてみて下さい。
3.強調した「とても嬉しい!」を表現してみよう
日本語でもあるように単に「嬉しい」よりも強調して表現したい時がありますが、英語も同様です。
「very」や「so」などの副詞を形容詞の前に置いて使うのが一般的です。
下記がその表現です。
- I am very happy./とても嬉しい。 ※happyの前に「very」をつけて、「とても嬉しい」を表現しています。
- He is so happy./彼はとても嬉しがっています。 ※veryよりも丁寧な表現です。
- She is extremely happy./彼女はとても嬉しい ※「extremely(とても、極度に)」を使って多少誇張しています。
- Couldn’t be happier./最高に嬉しいです。 ※「Couldn’t be better」と同じように、比較級の否定で、「とても、最高に~(これ以上~にならない)」ということを表わしています。基本的には自分の事や事柄で、主語を省略します。
また、「very」とかの代わりに「super」や「very, very(2回連呼する、など)」などをスラング的に使うこともあります。
『英語のスラング|ネイティブが良く使う厳選31フレーズ』にあるような表現も併用したりすることで、特に仲間同士では更に距離が近づきますので、参考にしてみて下さい。
また、「とても嬉しい」を別の言い回しで表現することもできます。
上述の「delighted」のみでも、フォーマルな言い方でそれに該当しますが、その他を見てみましょう。
- It’s my pleasure to meet you.(あなたに会えて、光栄です) ※「my pleasure」は、「ありがとう」の返事のところでも使う表現でもあります。
- I can’t believe it!(信じられません!) ※「信じられないくらいに嬉しい」とう場合に使いますね。
- I’m speechless.(言葉にできない!) ※とても驚いて嬉しい時、またはその逆の呆れてものが言えないという場合にも使えます。
- You shouldn’t have. Thank you very much.(そんなことしなくてよかったのに。でもありがとう) ※恐れ多いけど、嬉しいという場合によく使う表現です。
など、参考にしてみて下さい。
因みに、「少し嬉しい」は「I’m a little happy.」などで表現します。
4.ビジネスメールなど丁寧に「嬉しい」を表現する場合の英語は?
「返信していただけて嬉しいです」、「協力して頂けて嬉しいです」など、英語のメールで書くことも多いのですが、その際に「pleased」や「glad」など、口語的な表現はあまり使いません。
その代わりに使うのが、感謝の気持ちを表現する『英語でありがとう|丁寧やフランクな言い方とスラングや略語45選』でも解説している「thank you」や「appriciate」です。
相手がしてくれたことに対して「嬉しい」のであればこれらの表現を使います。
贈り物(プレゼント)やメッセージへの感謝、メールへの感謝、対応への感謝、などなど。
下記がその例文です。
- Thank you for prompt reply.(早急な返信が嬉しいです/ありがとうございます)
- I really appreciate your great support.(多大なる協力がとても嬉しいです/大変ありがとうございます)
など。
『英語メールでお礼|ビジネスでの件名・書き出し・結び30個の例文』で、色々なパターンを挙げているので参考にして下さい。
5.これも押さえておこう!英語の「嬉しい」の関連表現
英語の「嬉しい」以外に、「嬉しい~」という表現も日常会話では欠かせません。
「嬉しい~」という場合の基本は「happy+名詞」や「good+名詞」という単純な表現で構いません。
「happy feeling(嬉しい気持ち)」、「good news(嬉しい知らせ)」など。
- 嬉しいお知らせ(ニュース・報告):The good news ※「news(ニュース)」という単語を使います。
- 嬉しいことに:「The good news is that ~.」、または「To one’s joy,~.」です。~の部分は、「主語+動詞」という文がきます。また、「one’s」のところは、「my」や「his」という所有格となります。
- 嬉しい(良い)知らせと悪い知らせがあります:「I have good news and bad news.」 ※「good」の反対の「bad」も使っての表現となります。
- 嬉しい!金曜日だ!:TGIF ※スラングの「Thank God, it’s Friday!」の略語です。やっと週末が来て嬉しい!という場合に使います。
など。
嬉しいの反対は?
単純に「嬉しいの表現を否定にする形」と、「悲しい」、「残念な」などの英語で表現します。
- I’m not happy to be here.(ここにいることは嬉しくありません)
- I’m so sad to hear that.(それを聞いてとても悲しい)
- I’m disappointed.(残念です/がっかりです)
など。参考にして下さい。
まとめクイズ:「嬉しい」の英語を使いこなそう!
ここでは、「happy」だけではない「嬉しい」の表現をご紹介しました。
カジュアルからフォーマル、またはスラングのような表現まで使えるようになったらまさにネイティブの感覚です。
少しでも近づけるように、日頃から使い分けや様々な表現を使うことに心がけましょう!
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- 「嬉しい」を表現する基本の4つの英語は? ※形容詞
- 「Couldn’t be happier.」の和訳は?
- 「嬉しい(良い)知らせと悪い知らせがあります」の英語フレーズは?
- 「~をして嬉しい」の英文の形は?
- フォーマルな場面でよく使われる「あなたとお会いできて嬉しいです。」の英語フレーズは?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「嬉しい」に関する英語でもてこずりますよね。答えを確認してしっかりマスターしましょう!
【解答】
- 「happy」、「glad」、「pleased」、「delighted」
- 最高に嬉しいです。
- I have good news and bad news.
- 「主語 + be動詞 + to + 動詞の原形」
- I am pleased/glad to meet you.
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