医者の英語は「doctor」だけではありません。
口語的な言い方とフォーマルな言い方を使い分けを知っておくと便利です。
また、一般的な医者という英語表現と脳神経外科医や消化器内科医など専門医の名称もあります。
医者同士の自己紹介などには絶対に押さえておく必要がある英語です。
また、「医者の卵」、「かかりつけの医者」、「診察する」、「(薬を)処方する」などの英語も押さえておくことで英語表現の幅が広がります。
医者と患者との英語フレーズや効率的な医学英語の勉強法も知っておくことで更に英語力に磨きがかかりますね。
それと、患者そのものの英語については、『「患者」の英語|略と発音や複数形・関連の23個の医療単語一覧』の記事もご参考下さい。
目次
医者と医師の違い?
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日本語には「医者」と「医師」という表現がありますが、その違いが分かりますか?
実は明確な違いはありません。厳密に言うと多少の違いはあるのかもしれませんが、日本語学や英語学を学んでいるわけではないので、ここでは同じ意味だと思って頂いて結構です。
口語(カジュアル)と文語(フォーマル)の違いです。
- カジュアル:医者(お医者さん)
- フォーマル:医師
医者の英語の発音と略や呼び方
医者の一般的な英語は「doctor」です。
「doctor」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
アメリカ英語の発音だと「ダクター」に近い音になります。
「doctor」は数えられる名詞(可算名詞)なので、複数形は「doctors」です。
略語は「Dr.」で、「山田医師(先生)」などは、男性女性関係なく、呼び方は「Dr.Yamada(ドクター・ヤマダ)」と表現します。
また、「doctor」には他にも「博士」という意味もあります。
医者でもないけど呼び方は「ドクター・~(苗字)」となりますが、博士の場合の表記は「Ph.D.」(ピー・エイチ・ディー)という表現を使います。
「Ph.D.」は「博士号」の意味です。
これは、「philosophy of docotr」の略で、医学だけではなく基本的に全ての分野(学問)で使える表現です。
よって、分かりやすいように医者の「ドクター」を表現する場合、「M.D.」(エム・ディー)とする場合もあります。
「Doctor of Medicine」の略です。
また、フォーマルな言い方をすると内科医と外科医と分ける場合があります。
- 内科医:physician(フィジシャン) ※「内科」は「internal medicine」です。
- 外科医:surgeon(サージョン) ※「外科」は「surgery(サージェリー)」です。
doctorのフォーマルな言い方として「physician」を使う場合がありますが、ほとんどのケースで「内科医」を指す場合が多いです。
また「内科医」のさらにフォーマルな言い方(文語的)もあり、その場合は「internist」(インター二スト)となります。
医者(専門医)の種類と英語の名称一覧
先ほどは「doctor」の使い方やその他の意味などを確認しましたが、ここでそれぞれの「内科医」、「外科医」の専門的な分野の医者の英語表現があります。
それぞれの医者の種類の英語名称だけではなく、診療科の言い方も一緒に覚えましょう!
内科医の英語の名称
内科医は「physician」や「internist」ですが、更に細かい専門医は次のよう英語になります。
- 消化器内科医(胃腸内科医):gastroenterologist(ギャストロエントロロジスト) ※「消化器内科(胃腸内科)」は「gastroenterology(ギャストロエントロロジー)」です。
- 神経内科医:neurologist(ニューロロジスト) ※「神経内科」は「neurology」(ニューロロジー)です。
- 循環器内科医(心臓内科医):cardiologist(カーディオロジスト) ※「循環器内科(心臓内科)」は「cardiology」(カーディオロジー)です。
- 心療内科医:psychotherapist(サイコセラピスト) ※「心療内科」は「psychosomatic medicine」(サイコソマティック・メディスン)です。
- 呼吸器内科医:pulmonologist(ポーモノロジスト)」/「chest(respiratory)physician」という場合あります。※「呼吸器内科」は「respiratory medicine」(レスパラトリー・メディスン)です。
- 血液内科医:hematologist(ヘマトロジスト) ※「血液内科」は「hematology(ヘマトロジー)」です。
- 肝臓内科医:hepatologist(ヘパトロジスト) ※「肝臓内科」は「liver internal medicine」です。「hepatology(ヘパトロジー)」でも通じます。
- 腎臓内科医:nephrologist(ネフロロジスト)」/「kidney doctor」や「kidney physician」という場合もあります。 ※「腎臓内科」は「nephrology」(ネフロロジー)です。
- 内分泌(代謝)科医:endocrinologist(エンドクリノロジスト) ※「endocrinology(エンドクリノロジー)」です。内分泌代謝科は「metabolism and endocrinology」となります。
外科医の英語の名称
外科医は「surgeon」ですが、更に細かい専門医は次のような英語で表現します。
- 脳神経外科医:neurosurgeon(ニューロサージョン) ※「脳神経外科」は「neurosurgery(ニューロサージェリー)」です。
- 心臓血管外科医:cardiovascular surgery(カーディオヴァスキュラ―・サージョン) ※「心臓血管外科」は「cardiovascular surgery」です。
- 整形外科医:orthopedist(オーソピーディスト)/orthopedic surgeon ※「整形外科」は「orthopedic surgery」か「plastic surgery」です。形成外科も「plastic surgery」で表現します。
小児科医や歯科医などその他の専門医の名称
内科医などに含まれる英語もありますが、確認してみましょう!
- 小児科医:pediatrician(ピディアトリシャン) ※「小児科」は「pediatrics(ピーディアトリクス)」です。
- 歯科医(歯医者):dentist(デンティスト)/dental surgeon
- 眼科医:ophthalmologist(オフサ(ル)モロジスト)/eye doctor ※「眼科」は「ophthalmology」です。
- 耳鼻咽喉科医:otorhinolaryngologist(オートライノラーリンゴロジスト)/一般的には「ENT docotor」という表現をします。「ENT」は「ear, nose and throat」の略語です。 ※「耳鼻咽喉科」は「otorhinolaryngology」です。しかし、「ENT」を一般的に使います。
- 皮膚科医:dermatologist(ダーマトロジスト) ※「皮膚科」は「dermatology」です。
- 産婦人科医:obstetrician and gynecologist(オブステトリアン・アンド・ガイノコロジスト」 ※「産婦人科」は「obstetrics and gynecology」です。
- 救急医:emergency physician ※「emergency(イマージェンシー)」は「救急(緊急)」という意味です。海外ドラマでもある「ER」は「emergency room」の略です。
- 獣医:veterinarian(ヴェテリナリアン) ※「動物病院」は「veterinary clinic(hospital)」です。
医者が患者と話せるようになる英語の勉強法
色々な医者の名称の英語を見てきましたが、それだけでも日常会話ではあまり触れることがないので、少し難しく感じますよね。
患者とのやり取りなども難しいのでしょうか?
しかし、これらの医学英語などを習得するには慣れの部分も大きく、「今日はいかがされましたか?」などの挨拶や、「症状は何ですか?」などの基本フレーズなども、『医師が使う英語「一般内科編」13個の症状で患者とペラペラ医療英会話』のようなサイトなどに触れることもおすすめです。
また、「お大事に」と患者に声掛けするのも、『「お大事に」の英語|風邪や病気の相手を励ます7つの表現』のフレーズなどを習得しておくと役立ちます。
もちろんアプリや参考書など適切な学習ツールもそして、正しい勉強法も重要です。
医者が話すための勉強法とは?
『医者におすすめの2つの医療・医学英語の勉強法|参考書・CD・アプリ』で医師が英語を習得するのにおすすめすする教材や方法を紹介しいますので、是非ご参考下さい。
医者の英語に関連するその他の英語表現一覧
ここでは、医者の関連表現をいくつかピックアップしました。
よく耳にしたり、使うものですのでこちらも押さえておきましょう!
- 医者の卵:He/She will be a doctor in the future.(直訳:彼(彼女)は将来、医者になります。 ※「He is a doctor in the making.」という表現もあります。
- かかりつけの医者:family doctor ※「primary docotor」でも通じます。「primary(プライマリー)」は「主な」という英語です。
- 開業医:(medical) practitioner(プラクティショナー)
- 紹介状:letter of reference ※「medical referral letter」でも同様です。
- 処方する:prescribe(プリスクライブ) ※「処方箋」は「prescription(プリスクリプション)」です。『「処方」の英語|発音や医療会話フレーズ・2つの処方箋の表現と略』の記事をご参考下さい。
- 診察する:examine(イグザミン) ※「診察室」は「examination room」、「consultation room」などです。『病院での「診察」の英語|発音や会話に役立つ例文の4サイトと参考書』の記事もご参考下さい。
- 診断する:diagnose(ダイアグノース) ※「診断書」は「medical certificate」です。『病院での「診断」の英語|発音・略や医者と患者で使える4つの表現』の記事もご参考下さい。
- 治療する:treat(トリート) ※『「治療」の英語|発音や2つ表現の違いと使い分け・医療英会話フレーズ』もご参考下さい。
- 検査する:check up(チェックアップ) ※「examine」も同様です。『「検査」の英語|病院で使う39個の医療英会話・医学フレーズと単語』をご参考下さい。
- 巡回する:go around
- 告知する:notify(ノーティファイ)
- 手術する:operate(オペレイト) ※「手術」は「operation」や「surgery」です。
- 患者:patient(ペイシェント) ※「我慢強い」という形容詞でも使われる英語です。
- 通院する(外来):go see a doctor/go to hospital ※「外来患者」は「outpatient」です。
- 医療費(診察代):medical fee ※「fee(フィー)」は「代金・料金」の英語です。
- 入院する:be admitted to hospital/be hospitalized ※「入院患者」は「inpatient」です。
- 看護婦:nurse(ナース) ※「看護師」も同じ「nurse」です。
- (医学)学会:medical meeting/medical associationなど
- 同意書:consent form/letter of consent ※「consent(コンセント)」は「同意する」という動詞でも使われます。
まとめ:医者関連だけでなく総合の英語力を伸ばす!「病院」や「薬」など
医者が英語を医学英語を習得するには診察などの英単語や英会話フレーズではなく、病院全体やある程度の薬の言い方も覚える必要があります。
医者ではなくても、押さえておくことで英語力が更にUPします。
『「病院」の英語|2つある表現と病気の症状や診療科の英語』の記事で一般的によく使う表現をまとめていますので、こちらも参考にしてみて下さい。
毎日、少しの時間でもいいので、医学・医療英語に触れるように今日から始めてみましょう!
「医者」など医療英語が学べるオンライン英会話スクール
医療英会話をオンラインで時間のある時に気軽に勉強したい!と思ってもなかなか見つからないのではないでしょうか?
あったとしても、医療専門の先生が少なくて授業が出来ないケースは少なくありません。
その中でも比較的先生が揃っているオンライン教室をご紹介します。
しかし、ご自身に合うものなのかなど無料レッスンで一度試すことをおすすめしています。
医療英語専門のオンラインスクール「HLCA」
セブ島にある医療英語専門の語学学校「HLCA(ハルカ)」が運営する、医療英語に特化したオンライン英会話スクールです。
講師は、医療系の学位を取得した医療英語に精通している講師陣のみ。生徒一人につき3名程度の担当講師が付き、看護師や医療従事者向けに約20種類の医療職種に対応したカリキュラムを提供しています。
また、医療従事者の職種によって使われる英語も異なってくるのですが、その点に関しても、HLCAでは20のカリキュラムの中から個別にオーダーメイドされていて、各職種に最適化された英語が学べるようになっています。
医師 / 歯科医師 / 看護師 / 保健師 / 助産師 / 薬剤師 / 理学療法士 / 作業療法士 /言語聴覚士 / 柔道整復師 / 鍼灸師 / 救急救命士 / 臨床心理士 / 介護士 / 歯科衛生士 /医療通訳士 / CRA / MR / 栄養士 / 医療事務 |
HLCA受講生の職種内訳(割合)
HLCAオンラインスクール受講生の職種は、看護師が47%と多くて、次いで医師が22.6%となっています。
職種 | 割合 |
看護師 | 47.6% |
医師 | 22.6% |
薬剤師 | 8.8% |
助産師 | 5.9% |
PT・OT・ST | 5.0% |
その他 | 10.1% |
※PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)
また、受講生の一人ひとりには、担任の講師がついてくれます。マンツーマンでしっかりサポートしてくれたり、受講生のコミュニティも充実していて、卒業後のサポート卒業後もプロのキャリアカウンセラーが就職・転職などのサポートをしてくれます。
気になる方は、プロのカウンセラーから一度、無料カウンセリングが受けてみてはいかがでしょうか。
DMM英会話(メディカル英語)
オンライン英会話教室の大手「DMM英会話」でも医療英語が学べます。
ただし、DMM英会話では、医療英語に特化した専門コース自体はありませんので、医療英語を学べる教材と講師を選ぶことで、医療英語が学べます。
- 医療現場で使用する単語や英会話を学べる「健康とライフスタイル」
- 医療・健康に関する内容が組み込まれている「デイリーニュース」
しかし、メディカル専門として配属されている先生ではないので、一般の客とかぶって予約が取れないケースもあります。その点などはご自身で確認してみて下さい。
職業別レッスンプログラムが学べる「Mytutor」
「Mytutor」はIELTS・TOEFL・TOEIC・英検®など英語検定試験を教えられるプロフェッショナルの集団の講師陣が教えてくれるスクールです。
採用基準は、「履歴書審査」「4技能試験」「面接」ともに厳しく審査しております。特に、履歴では、政府公認英語教師資格者を多く採用します。
そして、Mytutorでは、英語資格以外にも「職業別レッスンプログラム」があり、その1つに医療英会話があります。
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先ずは無料トライアルで試すこともいいでしょう。
医師・看護師など医療現場の英語が学べる「EFイングリッシュライブ」
EFイングリッシュライブでは、レッスン単価も安いのに講師も英語母語かつ他スクールよりもより厳しい条件をクリアしたプロのネイティブが指導してくれて、さらに教材やカリキュラムもレベル別目的別で世界最高峰のメンバーで開発されたものになっています。
コースには、活動分野別の専門英語コースがあり、製薬・医療業界の専門英語コースでは、医師、看護師、救急隊員など医療現場で多く使われる医療用語が学べます。
しかも、日本人だけのグループレッスンではありません。世界中の生徒が一緒に参加するため、海外にでも語学留学したかのように授業に参加できます。
気になる方は、7日間無料で体験できるので世界最高峰のレッスンと教材に触れてみましょう。
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