「病院」で使う英語を知りたいですか?
万が一のことを考えて、知っておきたい病院に関する英語ですが、内科、外科など科の名前や、病気の症状など意外と学校では習わないものも多いですよね。
普段の日常会話であれば、身ぶり手ぶりでなんとなく意味が伝わればよいということが多いですが、病気になってしまった時はそういうわけにはいきません。
もし、あなたが医師や医療従事者であれば、『英語で医療面接|5つの場面の医療英会話の例文やオンライン・検定』の記事もご参考下さい。
目次
「病院」の英語と略
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英語で病院を意味する英単語は「hospital(ホスピタル)」と「clinic(クリニック)」の2つあります。
日本語に訳してしまうと、どちらも病院ですが英語では少し意味が違います。
英語の「hospital」での病院とは?
「hospital」は、診療する科を複数持っている、比較的大きな病院を意味します。
市民病院、大学病院など主要な診療科が揃っていて、設備もしっかりして詳しい検査ができるのが「hospital」です。
病院(hospital)の略語は?
英語の「clinic」での病院とは?
「clinic」は、一般的に診療所や専門分野が絞られていてそれほど大きくない個人経営の病院のことを指します。
医師の数も1人~多くても数人の規模が一般的です。
風邪、腹痛など軽い症状の場合は、「clinic」で診てもらい、精密検査が必要な場合、深刻な症状の場合は大学病院を紹介してもらいます。
海外の「病院」に行く前に知っておくことと関連英語
ここでは、海外、特にアメリカの病院へかかる前に事前情報として知っておいた方がいい事項をご紹介ます。
病院の受付などでの「予約(appointment)」
アメリカで病院に行く場合はドクターの予約(appointment)が必要です。
基本的には予約制で、時間ごとに受信する患者さんが決まっているので予約せずに直接行っても見てもらえない可能性が高いです。
緊急の場合は、基本的には救急車を使いますが救急車は日本とは違い有料です。それも、かなり高額です。様々な条件によって代金は異なるので一概には言えませんが、5~6万円かかるケースもよくあります。もちろん、治療費は別ですので、そのことを考慮に入れておく必要があります。それでも、緊急の場合は、命の方が大切ですから救急車に乗ることをオススメします。
救急車に乗らずに、緊急で大病院にいった場合は、救急車の患者さんが優先される場合が多く、数時間放置されるということもざらにあります。救急車に乗るほどではないが、緊急の場合は一度病院に電話して確認してから行くことをオススメします。
予約の方法は、『「予約」の英語|レストランやホテルなどで使えるフレーズ集』でご紹介していますので、確認してみてください。
病院での「診察当日」
予約当日は必ず早めに病院に行きましょう。
当日はじめての予約の場合は、病歴など書類を記入しますのでその時間を見て15分前くらいには到着したほうがよいでしょう。
また、時間を過ぎて到着してしまった場合、キャンセルをされて別の人の診察が入れられている可能性があります。早めに出たが、当日ハプニングが起こって、どうしても遅れてしまう場合は先に電話連絡しましょう。
最低限持って行くものは下記です。
- パスポートなど身分証明書
- 保険証
- 持病の説明や、飲んでいる薬を英語で書いたもの
英語が得意じゃ無い方、または病気についての専門用語に自信が無い方は、病院へ行く場合は電子辞書を必ず持って行きましょう。
また、お医者さんに聞かれるのは、病歴や、現在の症状です。何が原因で、いつからその症状があるのか、どれくらいの痛み、症状なのかを受診前に英語で紙に書いて持って行くと安心です。
受診の後、検査の必要があれば必要に応じて検査を受けます。結果は、後日電話で伝えられるのが一般的です。日本のように、検査の結果を聞くために病院へ再度行き、何時間も待たされるということはありません。
薬は処方箋(prescription)をもらい、薬を処方してくれる薬局やドラッグストアーに行き処方してもらいます。
アメリカの医療費はケタ違い!
アメリカの医療費はとても高いです。地域や病院によってかなり差がありますが、2泊3日で盲腸の手術を受けると200万円くらいします。これが基本的な金額ですが、その他にも様々な検査を受けるとさらに高額になります。
普段健康な人も、環境や食事が変わると体調を崩してしまうことがあるので、海外に行く時は医療費を確認して、保険に加入しておきましょう。
病院の会話で使える「痛み」や「症状」の英語、例文
症状を伝える英語をご紹介します。まずは一番多い「痛み」について。そして、痛み以外の起こりうる基本的な症状をご紹介します。
『病気の症状の英語一覧|患者も医者も押さえよう!50以上の病状表現』でも紹介していますので、是非こちらもご参考下さい。
「痛み」の英語と会話例
英語で痛みを表わす英単語は3つあり、「pain」、「ache」、「sore」です。
3つの単語は同じ痛みを意味しますが、微妙にニュアンスが違います。また、それぞれの痛みはさらに細かく表現することができます。
「pain」
「pain(ペイン)」はどちらかというと急性の痛み、鋭い痛み、耐えられない痛みのことを指します。
- 鈍痛:dull pain
- 激痛:severe pain
- 急性とう痛、激痛:acute pain
- 圧痛:pressing pain
- 鋭い痛み、刺すような痛み、激痛:sharp pain
- ずきずきするような痛み:throbbing pain
例文は下記となります。
- 英語:I have a sharp pain in my back.
- 和訳:背中に鋭い痛みを感じます。
「ache」
「ache(エイク)」は鈍痛、不快を感じる程度の痛みを表わします。
一瞬の痛みではなく、比較的長く続く痛みが「ache」です。ただ、「ache」の場合、stomachache(腹痛)など部分の痛みを表わす単語になると、鈍痛だけではなく様々な種類の痛みを表わす言葉になります。
- 腹痛:stomachache ※胃の痛みだけでなくお腹の痛み全般に使えます。
- 頭痛:headache
- 背中の痛み:backache
- 歯の痛み:toothache
下記が例文です。
- 英語:I have a ache in my arm.
- 和訳:腕に鈍い痛みを感じます。
「sore」
「sore(ソアー)」は喉の痛みなど、炎症を伴う痛みや、筋肉痛などのヒリヒリしたりずきずきする痛みのことを表わします。
- 筋肉痛:sore
- のどの痛み:sore throat
- 肩の筋肉痛:sore shoulder
次が例文です。
- 英語:I have a sore throat.
- 和訳:喉が痛いです。
「症状」の英語と会話例
症状は英語で「symptom(シンプトム)」です。
ここでは痛み以外の基本の症状の英語をご紹介します。
- 発熱:fever
- かぜ:cold
- インフルエンザ:influenza, flu
- 咳:cough
- 鼻水:runny nose
- 発汗:sweat
- 傷:wound, injury
- 便秘:constipation
- 下痢:diarrhea
- しゃっくり:hiccup
- かゆみ:itch
- 吐き気:nausea
- 貧血:anemia
- めまい:dizziness
- 耳鳴り:ringing in the ear
- むくみ:puffiness
- 食中毒:food poisoning
- 偏頭痛:migraine
- 血便:bloody stool
- 鼻血:nasal bleeding
- 食欲不振:poor apatite
- 冷え:feeling cold
- 動悸:palpitation
- 高血圧:high blood pressure
- 低血圧:hypotension
- 喘息:asthma
- 息切れ:shortness of breath
- 蕁麻疹:nettle rash
- 不眠:insomnia
- 不整脈:irregular pulse
- 切り傷:cut
- 引っかき傷:scratch
- やけど:a scald
- ねんざ:sprain
- 刺し傷:puncture
- 骨折:fracture
- たんこぶ:bump
- 脱臼:dislocation
- 打撲:bruise
- 突き指:sprained finger
基本の症状の英単語がわかれば、緊急の場合単語だけで伝えても大よそは伝わりますが、より細かく正確に症状を伝えるためのフレーズを確認しましょう。
下記がその例です。
- 具合が悪いです。/I feel sick.
- 熱があります。/I have a fever.
- 咳がでます。/I have a cough.
- 咳がとまりません。/I keep coughing.
- めまいがします。/I feel dizzy.
- 寒気がします。/I feel chilly.
- 下痢をしています。/I have diarrhea.
- 吐き気がしています。/I feel like vomiting.
- 偏頭痛がします。/I have a migraine.
- 耳鳴りがします。/My ears are ringing.
- アレルギーがあります。/I have allergies. ※発音はアレルギーではなくアレジーです。
- 壁に足をぶつけてしまいました。/I hit my leg on the wall.
病院で使う「治療」や「薬」などの英語
ここでは、症状以外の「治療」や「薬」関連の知っておくと役立つ英語表現をご紹介します。
- 医者:doctor
- 看護師:nurse
- 患者:patient
- 検査:examination
- 診断:diagnosis
- 治療:treatment
- 入院:hospitalization
- 手術:operation
- リハビリ:rehabilitation
- 注射:injection
- 消毒:sterilization
- 血圧:blood pressure
- 脈拍数:pulsation
- 副作用:side effect
- 病歴:clinical history
- 体温計:thermometer
- 薬(飲み薬):medicine
- 座薬:suppository
- 抗生剤:antibiotics
- 鎮痛剤:pain killer
- 解熱剤:antipyretic
- 軟膏:ointment
- 薬局:pharmacy
薬の英語については、『「薬」の英語|海外で通じる薬の種類や英語の違いをマスター!』の記事で詳しく説明しています。
病院の「診療科」の英語一覧
診療科は英語で、「Specialty(または、Department)」と言いますが、内科や外科などに分類されます。
『診療科の英語一覧|25種類の読み方や略・覚え方など』でも解説しています。病院により多少表現が異なる場合があります。
「内科」の英語一覧
内科は英語で「internal medicine」です。
- 胃腸科:gastrointestinal department
- 消化器科:department of digestive organs
- 腎臓内科:nephrology
- 人工透析科:artificial dialysis
- 呼吸器科:respiratory department
- 循環器科:cardiovascular department, cardiology
- 心療内科:psychosomatic internal medicine
- 皮膚科:dermatology
- 泌尿器科:urology
「外科」の英語一覧
外科は英語で「surgery」です。手術という意味もあります。
- 整形外科:orthopedic surgery, orthopedics
- 脳外科:cerebral surgery
- 神経外科:neurosurgery
- 脳神経外科:cranial nerve surgery
- 呼吸器外科:thoracic surgery
- 心臓外科:heart surgery
- 心臓血管外科:cardiovascular surgery
- 形成外科:plastic and reconstructive surgery
- 美容外科:aesthetic plastic surgery
- 肛門科: colorectal surgery
- 小児外科:pediatric surgery
「歯科」の関連英語
歯科は英語で「dentistry」です。
- 矯正歯科:orthodontic dentistry
- 口腔外科:dental surgery
- 小児歯科:pediatric dentistry
その他の「診療科」の英語一覧
その他にも症状に応じた「診療科」があります。
- 眼科:ophthalmology, eye clinic
- 耳鼻咽喉科:otorhinolaryngology(ORL)
- 産科:gynecology
- 婦人科:obstetrics
- 小児科:pediatrics
- 精神神経科:neuropsychiatry
- 神経科:neurology
- 精神科:psychiatry
- アレルギー科:allergy
- リウマチ科:rheumatology
- リハビリテーション科:rehabilitation
- ペインクリニック:pain clinic
- 放射線科:radiology
- 麻酔科:anesthesiology
- 救命救急センター:accidents and emergencies
- ER(緊急治療室):emergency room
医療英語・病院英語を強化する無料アプリ
医療・病院英語に触れて勉強するのに、他の英語同様にアプリは欠かせません。
日常会話やビジネス英語などの無料アプリは、『英語勉強|英検1級・TOEIC満点者おすすめのアプリ・教材35選』でもご紹介しているのですが、医学英語に触れるという意味では少し異なります。
よってここでは「医療・病院英語」に特化したアプリをご紹介します。
診察などのフレーズ的なのだけではなく、論文、学会などにも対応できる医学英語を強化したいという方にもおすすめです。スキマ時間に是非ご利用ください。
医療英単語
医学部の学生だけではなく、医師、また受験生などにも役立つ無料アプリが「医療通訳英単語」です。
医学英単語に強くなりたいならおすすめです。
レシピー(旧:Polyglots※ポリグロッツ)
日常会話、ビジネス英語でも国内シェアNO1の実績がある無料アプリが、「レシピー(旧:ポリグロッツ)」です。
しかし、そこに医療英語があるということを知っている方は多くありません。
医療関連のニュースなどが毎日のように配信されているので、研究などにも興味がある方、海外の医療ニュースをリアルタイムで確認したい方にもおすすめです。
まとめ:「病院」関連や病気の英語は基本を押さえておこう!
病院に関する英語はできることなら使う機会がないほうがよいですよね。でも、万が一のことも考えられるので、その時に慌てないように確認しておいたほうが安心です。
「熱が出た」「お腹が痛い」などの簡単な症状はとっさの時に言えるように、覚えておくと良いでしょう。日本で生活している時も、これは英語で何?などとして学習するのもいいですね。
また、海外に行くことがないという人も、日本でも外国人の方が具合が悪くなる場面に遭遇する可能性もあるので、基本的な症状の表現は覚えておくとよいでしょう。英語での適切なやり取りが、正しい治療につながるので重要ですね。
病名については、『病気・病名の英語一覧|患者や医者にも役立つ100種類以上の表現』の記事をご参考下さい。
「病院」で使える英語などが学べる!おすすめオンライン英会話5選
病院での会話や日常シーンで使う英語などを覚えたい場合には、オンライン英会話で実際の会話の数をこなすことが大切です。
ここでは、病院でも困らない程度の日常英会話が学べる、おすすめのオンライン英会話を5つご紹介します。
- レアジョブ
- Native Camp(ネイティブキャンプ)
- クラウティ
- kimini英会話
- hanaso
それぞれ順番に見ていきましょう。
レアジョブ
レアジョブは、講師数6,000名を超える日本最大級のオンライン英会話です。
1レッスンあたりの費用は脅威の約170円〜、毎日1回以上レッスンを受けることができます。
レアジョブで用意されているカリキュラムは幅広く、日常英会話をはじめとして、海外旅行英語、ビジネス英語、その他シーンに合わせた英語など、自分の学びたいカリキュラムを自由に選択できます。
また、講師数6,000名の中には、本場のネイティブ講師も在籍しているため、より本場に近い英語を学びたい方にもぴったりです。
「オンライン英会話を受講したいけど、どのサービスを選んで良いのか分からない」という方は、第一候補としてレアジョブを検討してみてはいかがでしょうか。今なら2回の無料体験レッスンを受講することも可能です。
Native Camp(ネイティブキャンプ)
Native Camp(ネイティブキャンプ)は、業界初のレッスン受け放題システムを採用しているオンライン英会話です。
ネイティブキャンプにログインするだけで、24時間365日、いつでも好きな時間にレッスンを受けることができます。
また、一般的なオンライン英会話は「1回のレッスン時間は25分〜」と制限を設けられていることも多いですが、ネイティブキャンプは5分だけレッスンを受けることも可能。
朝の通勤前にレッスンを受けるも良し、寝る前に少しだけ英語を勉強するのも良し。
さらに、自習用のコンテンツとして「読み放題」「聞き放題」機能も搭載されており、リーディングやリスニングの強化も自由に行うことが可能です。
これだけ充実したコンテンツが用意されているオンライン英会話は他に存在しないため、低価格でボリューム感のあるレッスンを受けたい方はネイティブキャンプを受講してみましょう。今なら1週間の無料体験レッスンを受けられます。
クラウティ
クラウティは、家族でシェアできることで有名なオンライン英会話です。
1つのアカウントで、最大6名までアカウントを共有できます。6名で利用したとしても、かかる費用は1アカウントのみの月額4,950円〜。
レッスン回数は1日2回〜4回を選択できるので、「今日はママが英語を勉強する日」「明日は子どもに英語を勉強させる日」という形で、シェアしながら家族全員で英語を学べるのがクラウティのメリットです。
通常のオンライン英会話は「Zoom」や「Skype」といった外部アプリを使ってレッスンを行いますが、設定をしたことがない人にとっては難易度が高いもの。
その点、クラウティは独自のレッスンシステムを採用しているので、クラウティにログインするだけでレッスンを行うことができます。
圧倒的に低価格で、家族全員で英語を楽しく学びたい方は、一度クラウティの無料体験レッスンを受講してみてはいかがでしょうか。
kimini英会話
kimini英会話は、子どもから大人まで細かにレベルが設定されたカリキュラムで学べるオンライン英会話です。
教育業界で70年以上の実績を誇る学研が運営しており、高校・大学など200以上の教育機関で導入されているレベルの高いカリキュラムが用意されています。
「レベルが高くてついていけないかも」と不安に感じている方も、受講をスタートしたタイミングで、スピーキング力を確かめられるテストを受けられます。
こちらのテストの結果に合わせてカリキュラムを提案してくれるため、自分のレベル以上に難しいカリキュラムでレッスンが進むことはありません。
さらに、月額料金も1,100円(税込)〜と、業界最安値クラスです。
子どもから大人まで、品質が担保されたカリキュラムで英語を学びたい方は、kimini英会話を選んでみてはいかがでしょうか。
hanaso
hanasoは、英語の復習に特化したオンライン英会話です。
- レッスンで学び口になじませる
- 復習システムにより効率よく定着させる
- 音声教材で会話での使い方を練習する
上記3つのステップでレッスンが進むので、日常的に使っている英語を効率よく覚えられるのがhanasoのメリットです。
レッスン教材も豊富に用意されており、日常英会話をはじめとして、おもてなし英会話、特定のシーンに特化したトピックトーク、自由に英語を話すフリートークなどがあります。
「一度覚えた英語を忘れてしまった」「学習の二度手間を減らしたい」と考えている方は、hanasoを選んでみてはいかがでしょうか。
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