
病院で使う「診断書」や「診断結果」などは英語の表現を知っていますか?
病院関連の英語としては欠かせない表現ですが、なかなか日常的に使わないので一度覚えても忘れる方が多いようです。
また、診断後の「病気の病名」など英語で表現したり、聞いたりする時に覚えておくと英語の幅が広がります。
それと、診断をした結果などを書く「カルテ」は英語で何て言うのでしょうか?「カルテ」はドイツ語なので英語の表現を覚える必要があります。
目次:
0.診察・診断・診療・治療の違いと症状の例文
1.名詞の「診断」の英語|発音・複数形・略
2.動詞の「診断する・受ける」英語|医者と患者の場合
2-1.医者が使う「(~と)診断する」の英語
2-2.患者が使う「(~と)診断される・受ける」の英語
3.医師が診断する時の病名(診断名)の英語
4.診断に関連した英語表現
0.診察・診断・診療・治療の違いと症状の例文

病院でお医者さんに診てもらう時に日本語には、診察、診断、診療、治療と4つの言葉がありますが、その違いは何なのでしょうか?
診断と診察は使い分けをよく間違える表現でもあります。
それぞれ使う英語が異なってくるので、下記の違いと使い方をしっかりと押さえておきましょう!
- 診察:医師(医者)が患者の病状などを聞く時に使う言葉が「診察」です。「診察室」、「診察券」というのがあります。診察の英語については、『病院での「診察」の英語|発音や会話に役立つ例文の4サイトと参考書』を参考にしてみて下さい。
- 診断:医師(医者)が病状やその原因、病名を判断(確定)すること。「診断結果」などがあります。
- 治療:医師(医者)が患者の病気やけがを治す時に使うのが「治療」です。「がん治療」などの言葉があります。
- 診療:診察・診断・治療を合わせ、総称して「診療」と言います。「診療所」などもあるのでイメージしやすいですね。
上記の違いを分かった上で、「診断」の英語と発音や使い方、関連英語表現などを確認しましょう!
また、診断の前の「診察」の時に、症状を伝えることがありますね。その時にも正しい英語フレーズで伝えることが必要になります。
その場合の例文については、『病気の症状の英語一覧|患者も医者も押さえよう!50以上の症状表現』の記事を参考にしてみて下さい。
1.名詞の「診断」の英語|発音・複数形・略
名詞の「診断」は英語で「diagnosis」です。
「diagnosis」の発音と発音記号は下記となります。
「診断名」も「diagnosis」で表現できます。
複数形は、普通の名詞と違うスペルに変形して、「diagnoses(ダイアグノーシーズ)」となります。発音にも注意しましょう。
また、「diagnosis」の形容詞(診断の)は「diagnostic(ダイアグナアスティック)」となります。
診断方法(diagnostic method)や診断手順(diagnostic procedure)などの場合に使います。
また、「diagnosis」は医学専門の略語として「Dx」として表現されることがあります。
「Final Dx(最終診断)」などとして、略してカルテに書かれる場合もあります。
2.動詞の「診断する・受ける」英語|医者と患者の場合
医師が診断する、患者が診断を受ける(~と診断される)場合はどのような英語を使うのでしょうか?
それぞれの場合で見てみましょう。
2-1.医者が使う「(~と)診断する」の英語
診断するは「diagnose」(ダイアグノース)の単語を使います。
「患者を~と診断した」と表現したい場合は、「I diagnosed the patient with ~(診断名).」と前置詞の「with」を使うのが一般的です。
また、診断するは他にも「make a diagnosis」と名詞の診断を使うこともできます。
誤診、診断を誤るという場合には「make a wrong diagnosis」と表現します。
2-2.患者が使う「(~と)診断される・受ける」の英語
医者が使う「診断する」の英語を受け身(受動態)にするだけで、「診断される・受ける」という表現ができます。
「~と診断された」と表現したい場合は、「I was diagnosed with ~(診断名).」となります。
また、「recieve(受ける)」という単語を使って、「recieve a diagnosis of~(診断名)」という表現もできます。
3.医師が診断する時の病名(診断名)の英語
中耳炎や普通の風邪と診断する(診断された)など病名は欠かせません。
通常の風邪から特殊なものまでありますが、一般的によく使われる病気の名前は押さえておくと、病院の診断の時だけではなく、持病・病気(病名)を友達に説明したりと色々な場面で役立ちます。
英語で病名を説明する!
患者でも医師でも是非、『病気・病名の英語一覧|患者や医者にも役立つ100種類以上の表現』の記事を参考にしてみて下さい。
4.診断に関連した英語表現
そこまで多くはないのですが、下記の関連英語も押さえておくと会話に役立ちます。
- 診断書:medical certificate ※「紹介状」は「letter of reference」と言います。
- 診断名:diagnosis
- 診断結果:result of checkup(medical examinationなど) ※「checkup(診察)」の結果(result)と表現しています。「diagnostic result」などでも同様です。
- 健康診断:medical checkup ※「medical examination」でも同様です。「人間ドック」は「comprehensive medical checkup」で表現できます。「comprehensive(コンプリヘンシヴ)」は「包括的な、総合的な」という英語です。
- カルテ:medical record ※「clinical record」、「patient chart」など
- 診断テスト:diagnositc test
まとめ:診断の英語表現は会話でも使える!
診断の英語や持病などある場合はしっかりとその英語を知っておくと会話の幅が広がります。
また、診察との英語(上述で紹介)の違いも押さえておきましょう。
病院関連の英語だからそんなに使わないから関係ないというのではなく、相手が話してきた時も対応できる英語力を身に付けておきましょう。
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