
「放射線治療」、「抗がん剤治療」、「治療する・治療を受ける」などの「治療」の英語をご存知ですか?
治療は、診察(症状を確認)や診断(結果・病名の確定など)と違い、実際に病気を治すために使う医療用語です。
あなたが医師であれば「~を治療します」や「~治療法で治します」などのフレーズが必要になります。
一方で、患者であれば「~を治療中です」などの表現が英会話にも活かせます。
また、治療には異なる英語(Cure, Treatなど)があるので、その使い分けも必要です。
目次:
1.「治療する」2つの英語の発音と使い分け
・英語の「cure」で「治療する」を表現
・英語の「treat」で「治療する」を表現
・他の「治療する」英語の「remedy」と「heal」の使い分け
2.会話で使える「治療」の英語フレーズなど
・医者が使う「治療」の英語表現
・患者が使う「治療」の英語表現
・「therapy」はどの時に使う?
1.「治療する」2つの英語の発音と使い分け

病気を治療する時も、治療を受ける時もよく使う動詞の「治療する」は「cure」と「treat」です。
それぞれの表現を見てみましょう。
英語の「cure」で「治療する」を表現
「cure」の発音と発音記号は下記となります。
「cure」は、「完治する・完治させる」時に使う英語表現です。
「~(病名)が治る」という時には、「be動詞 + cured of + 病名(例:I was cured the disease.など)」となります。
一般的な病気やケガを治す時に使う表現です。
名詞もそのまま「cure」で「治療・療養」という意味になります。
英語の「treat」で「治療する」を表現
「treat」の発音と発音記号は下記となります。
「treat」は「~を扱う」という表現もあり、「cure」と違い「完治・治す」という意味より、「処置をしている」というニュアンスが強いです。
名詞は「treatment(トリートメント)」となります。
他の「治療する」英語の「remedy」と「heal」の使い分け
上記の「cure」と「treat」の他にも下記の表現があるので、表現として押さえておきましょう。
基本的には「cure」と「treat」を習得しておけば問題ありません。
- remedy(レメディー):特殊な治療方法などで治療する時に使う表現です。多少フォーマルな言い方です。
- heal(ヒール):外傷を治療する時に使う表現です。
2.会話で使える「治療」の英語フレーズなど
医者が「病気を治療する(治す・施す)」という時と、患者が「治療を受ける」という時の表現も押さえておきましょう。
医者が使う「治療」の英語表現
「cure」を使って「病気を治療する」という時は、次の表現になります。
「主語+cure + 病名」となります。
また、「~(病名)の患者(人名など)を治療します」という場合は、「主語 + cure + the patient of + 病名」となります。
※「patient(ペイシェント)」は「患者」の英語です。
例文は次の通りです。
- 病気を治療する:cure a disease ※「disease(ディジーズ))は「病気」の英語です。「a disease」のところに病名などを入れます。
- 中耳炎を(患者を)治療する:cure the patient of tympanitis
病気の名前(病名)については、『病気・病名の英語一覧|患者や医者にも役立つ100種類以上の表現』の記事を参考にしてみて下さい。
ここでもう一つの「treat」を使う場合は次のようになります。
「主語 + treat + the patient for + 病名」
前置詞の使い分けに注意しましょう。
患者が使う「治療」の英語表現
患者が「治療している・受けている」という場合には、次の表現を使います。
- I have a medical treatment.:「recieve(受ける)」の単語も使えます。また、「~の治療の治療中です」という場合は、「I’m having a medical treatment for + 病名.」で表現します。
- My docotor is treating(cure) me of + 病名.:医者を主語にしました。
- My doctor is working on my + 病名.:口語的でどの場面でも使える「work on ~(~に取り組む)」を使いました。
「therapy」はどの時に使う?
日本語でも使う「セラピー」。
「~療法・治療」と具体的な治療法を指す時に使う表現です。
逆に一般的な治療法については「treatment」の単語になります。
例として放射線治療(radiation therapy)などこの「therapy」を使います。「~治療」の表現については後述していますのでご確認下さい。
発音は日本語のカタカナとそんなに変わりませんが(セラピー)、「th」の発音には注意しましょう。
『英語のTHの発音|2つの舌の動きで飛躍的に上手くなる方法』を参考にしてみて下さい。
3.「治療」に関連した英語表現
「~治療」や「治療法(治療方法)」などの英語表現も押さえることで、英語力UPにつながります。
是非、確認しておきましょう!
- 治療法(治療方法):therapy ※「treatment」、「cure」、「remedy」なども使えます。
- 放射線治療(放射線療法):radiation therapy
- 抗がん剤治療:anti-cancer therapy ※「chemotherapy」でも同様です。「がん治療」は「cancer treatment(therapy)」となります。
- 副作用:side effect(s)
- 治療中:under medical treatment ※「I’m under medical treatment.」、上述の「I’m having a medical treatment.」でも同様です。
- 治療効果:therapeutic effect(s) ※「curative effect(s)」などの表現もあります。
- 治療費:medical expense for treatment ※「cost of treatment」、「doctor’s bill」などの表現もあります。
- 保険適用外の治療:treatment not covered by health insurance. ※「Insurace cannot cover this treatment.」などの言い方もあります。
- 歯を治療する:treat teeth ※「fix the teeth」となります。 「歯の治療」は「dental treatment」です。「have a dental treatment」にすると「歯の治療を受けている」となります。
まとめ:治療の英語表現は英語上達には欠かせない
日常的な会話以外にもここでご紹介したような単語やフレーズの使い分けなど知っておくと英語力がUPしていきます。
海外での会話、また医者の方は患者と会話する時など必要になります。
基本的な表現ばかりですので、是非しっかりと覚えましょう!
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