履歴書にTOEIC●●点と書くだけでは、正式ではない、ということを存知でしょうか?
また、履歴書でアピールできるTOEICの点数を知っていますか?
よってここでは、履歴書へのTOEICの点数の書き方をキッチリと説明して、書くことで有利になる点数や他の資格についても解説しています。
2016年5月以前のスコアをお持ちの方も、『新TOEICと旧TOEICを比較|7つの違いを完全制覇!』の記事にもあるように、同様に履歴書に書くことができます。
履歴書は「あなたの顔」と同じです。大変大事なものですので、しっかりと正しく書きましょう。
また、『「履歴書」の書き方|7つの基本ルールと使えるテンプレート』の記事でも紹介しているように、正しいルールに沿って書くことが重要です。見本やテンプレートもありますので、必要な際は是非ご利用ください。
目次
履歴書に書く前に知っておきたい常識
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履歴書にTOEIC点数を書く前に押さえておくべき事項がいくつかあります。
履歴書に書くTOEICテストの種類は?
履歴書に書けるTOEICには大きく分けて3種類のテストがあります。
下記が正式名称です。
- TOEIC L&R・・・TOEIC Listening & Reading ※私たちが一言で言っている「TOEICテスト」とはこの種類のことで、企業が求めるスコアと言えば、この「TOIEC L&R」です。
- TOEIC IP・・・TOEIC Institutional Program ※上記のテストとは違い、会社や学校内で受ける団体受験テストのことです。
- TOEIC S&W・・・TOEIC Speaking & Writing ※「TOEIC L&R」に比べると、知名度も受験者数も低いですが今後注目されるテストです。
これを履歴書に書く場合は次のようになります。これが正式名称となります。
- TOEIC L&R → TOEIC公開テスト ※公開テストと言えば、「TOEIC L&R」と認識されているのでOKです。
- TOEIC IP → TOEIC IPテスト ※必ず「IP」の文字は忘れないようにしましょう。
- TOEIC S&W → TOEIC スピーキング&ライティング公開テスト ※「TOEIC L&R」と区別して書く必要があります。
TOEICの点数に有効期限はある?
いいえ、TOEICの点数(スコア)に有効期限はありません。
巷では「2年以内」と言われているようですが、決してそうではありません。
特に「~年以内に受験したもの」など採用担当者からの要望がなければ、2年以上前のスコアも全然有効です。
嘘はいけない!TOEIC欄に絶対に書く必要はない
今では市販の履歴書にもTOEICを記入する欄があるのが多いのですが、必ずしも記入する必要はありません。
特に下記の場合は不要です。
- 未受験や勉強中の場合
- アルバイトの面接の場合 ※英語関連の仕事以外は不要です
TOEICを受けていないのに書くなど、嘘は絶対にいけません。
また、嘘の点数の申告で内定取り消しという話も聞いたことがあるので注意して下さい。
初受験で結果待ちの場合も同様に書く必要はなく、面談の時に口頭で伝える程度でOKです。
TOEICの最新点と最高点のどちらを書けばいい?
基本的には今まで受験した最高点数を記載します。
有効期限のところで説明したように、期限の設定がない限り最高点が望ましいです。
また、リスニング、リーディングと分けて書くのではなく総合点を記載します。
TOEICの点数結果が載っている「公式認定証」の添付は必要?
採用担当者から要請がない限り、スコアの証明書である公式認定証の添付は不要です。
紛失した場合は、念のため再発行をお願い他方がいいでしょう。
しかし、再発行は2年以内となっておりその点は注意して大切に保管しておきましょう。
履歴書に正式名称でのTOEICの点数の書き方
「日付」、「テストの正式名称」、「点数」という3点のみに注意して、履歴書にTOEICの点数を書く。
- 「日付」・・・試験日を記載する
- 「テストの正式名称」・・・TOEICの正式名称は「TOEIC公開テスト」です
- 「点数」・・・取得した点数です
また、必ず点数の後には「取得」という文言を忘れないように!
下記が、正式なTOEIC点数の書き方となります。
(例)2017年4月のテストで、TOEIC600点を取得した場合
- 正しい書き方 → 「2017年4月 TOEIC公開テスト スコア600点取得」
※スコアを外して、「TOEIC公開テスト600点取得」と続けて書いてもよい。
※西暦を昭和、平成などで表記してもよい。しかし、履歴書は西暦か年号で統一する。
※4月1日などの何日までは必要なく、試験が実施された月まででOKです。
※リスニングとリーディングの点数を別々に書く必要はありません。
また、英語の履歴書に書く場合は下記となります。
- 英語での記載例:TOEIC Score 875, July 2017
- 和訳:2017年7月 TOEIC公開テスト スコア875点取得
因みに英語での履歴書の書き方は、『英語の履歴書|7つの基本の書き方・例文やテンプレート付き』で詳しく解説しています。
TOEIC IPテストのスコアは有効?
試験内容や難易度はTOEIC公開テスト(TOEIC L&R)と同じなため、もちろん履歴書にその点数を記載しても構いませんが、大学受験や公務員などの公的機関などの採用に問題ないかは事前に確認しておきましょう。
(書き方例)2020年10月 TOEIC IPテスト スコア700点取得
TOEIC S&Wの点数の書き方は?
「TOEIC S&W」を重要視している企業は多くはなく、TOEIC公開テストが最重要で、その付随という位置づけです。
よって、基本としては「TOEIC公開テスト」の下に書くのがベストです。また、正式名称を書くことで面接企業が認識できます。
(書き方例)2019年1月 TOEICスピーキング&ライティング公開テスト スコア280点取得
公開テスト同様に、スピーキングとライティングの点数を別々に書かなくても構いません。
TOEIC何点からがアピールになる?履歴書で優位に立つための点数
どのTOEICの点数でも書いていいのですが、履歴書に記載することで、面接者(面接企業)に「アピールできる点数」というのが存在します。
書類選考でも優位に立つことができます。
『TOEICのレベル|点数(スコア)で実力と目安が分かる!』でも書いていますが、次のよう点数が一般的な振り分けです。
- TOEIC500点・・・新卒者の最低スコア
- TOEIC600点・・・中途採用の転職での最低スコア
- TOEIC730点・・・海外担当部署に配属さえるスコア ※700点以上であれば転職に有利です
- TOEIC860点・・・海外出張や海外赴任に有利なスコア ※800点以上あれば自慢できるレベルです
しかし、これも企業タイプ別で多少異なるので注意が必要です。
『企業別でのTOEICスコア基準|9つの業種や職種別も紹介!』では具体的な企業名などを出しているのですが、大きく分けて3つのタイプ別でのアピールの点数を見てみましょう。
- 日系企業・・・700点~800点以上 ※上記の振り分けで挙げてる点数ですね。
- 外資系企業・・・850点~900点以上 ※
- 公務員・・・730点以上(20点が加点されます) ※本例は国家公務員の場合ですが、600点以上であれば15点加点されます。
TOEIC以外の英語資格も履歴書に書くこと!
TOEIC公開テストが高得点だから英検3級など書かない方がいいだろうというわけでもなく、仮に英検5級でTOEIC900点だとしても、それを履歴書に記載しても構いません。
例えば、英検5級が10年前で、TOEIC公開テスト900点が1年前であれば、その期間に努力したのを証明することすらできます。
しかし、一般的には「英検2級以上」がアピールとされています。
英検でもTOEIC同様に、正式名称を使って「実用英語技能検定●●級」としっかり記載することが大切です!
また、英語の履歴書の場合は、「Passed EIKEN Grade 2 in 2018」(2018年に英検2級合格)と記載します。また、英検準2級は「Grade pre-2」となります。
履歴書に正確に、そして自分のアピールとして書くことは、第一印象から相手に好印象を残すことができる社会人として武器の1つになります。
また、『英語の資格|就職・転職に有利!3つの企業タイプ別でのおすすめを比較』で詳しく書いていますが、外資系企業であればTOEIC公開テストや英検以外のテストも有効になります。
よってこれも企業のタイプ別で有利なテストというのが存在します。下記はその一例です。
- 日系企業・・・TOEIC公開テスト/英検/日商ビジネス英語検定
- 外資系企業(日本国内)・・・上記のテストにプラスして、TOEIC S&W/国連英検
- 海外の企業(外国企業)・・・ケンブリッジ英検/Linguaskill Business ※これらは上記の外資系企業にもアピールできます。
まとめ:履歴書でアピールできるTOEIC点数を取ろう!
さて、TOEICの点数を履歴書に書く時の注意点や目指すスコアが分かったと思います。
特に初心者の方は、何点を目指したらいいのか迷いますよね。
そのような場合はまずは600点を目指し、そして履歴書でアピールできる800点以上というステップアップがいいでしょう。
マイスキ英語ではそのような方へ下記の無料記事も用意しているので勉強法などを参考にしてみて下さい。
- 600点を目指すための勉強法・・・『初心者でもTOEIC600点!おすすめの勉強法や参考書・アプリ』
- 800点以上を目指すための勉強法・・・『TOEIC勉強法|800点のすごさと社会人のための受験対策とは?』
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