英語の履歴書の書き方で困っていませんか?
「履歴書」はアメリカ英語で「Resume(レジュメ/レゼメーが本当の発音です)」です。イギリス英語では「CV」(Curriculum Vitaeの略)と表現します。
英語を使う仕事や外資系の会社に応募する場合など、最近では英語の履歴書を求められることも少なくありません。
しかし、日本語の履歴書をそのまま英語に訳しただけでは、内容が乏しく英語圏で使う履歴書としては認められません。
英語と日本語では履歴書の書き方や、内容など様々な違いがあります。
また、新卒の学生と転職する方では書き方や項目が異なります。
”英語の履歴書の形式とは?”
英語の履歴書は日本語の履歴書のように決まった形はありません。
応募者それぞれがオリジナルの履歴書をパソコンで作成します。日本語では手書きですが、英語の場合手書きはマナー違反となります。注意しましょう。
英語の履歴書は、作成するあなた自身の宣伝広告のようなもの。応募職にふさわしい人物であることをアピールするツールです。そのため、履歴書に書く英文を学ぶ前に、英語の履歴書の基本的な書き方を学ぶ必要があります。
そこで今回は英語の履歴書を作成するためのポイントをお伝えします。英語の履歴書の基礎をしっかり学んで、あなた自身の経験や強みをしっかりアピールしましょう。
尚、英語の履歴書を郵送やメールで送る場合は、履歴書の他にカバーレターも必要です。
履歴書とカバーレターのテンプレート両方用意していますので活用してみて下さい。
目次
英語の履歴書はどんなもの?
※このページには広告が含まれています。
英語の履歴書は、日本語の履歴書と全く異なる書類です。
日本語の履歴書は形が決まっています。コンビニなどで買ってきた履歴書用紙に記入するだけ。学歴、職歴、資格など書くことはほとんど決まっています。自己PR欄がある様式でも、スペースは小さく限られています。
一方、英語の履歴書は、決められた項目を記入するだけの用紙は販売されていません。応募者がパソコンで入力し作成します。
もちろん、ある程度書くべき項目や、フォーマットの例はあります。しかし、英語の場合はフォーマットもいくつか種類があります。さらに、書く内容も自由度が高い部分が多く、どのように相手の会社に自分の魅力を理解してもらうか工夫が必要です。工夫で見栄えも大きく変わるため、履歴書の書き方や内容は日本以上に選考に大きな影響があるといえます。
英語の履歴書は国や地域によっても形式が変わります。北米、イギリス、オーストラリアなどご自身が応募する会社によって、適切な形式を選びましょう。
この記事では、特にアメリカとカナダ(北米・アメリカ英語)の一般的な履歴書のスタイルについてご紹介します。
日本で提出する履歴書の場合、圧倒的にこの北米スタイル(アメリカ英語スタイル)の履歴書を求められる場合が多いです。そこで、まずは北米の履歴書(resume)の書き方を学んでおくことをおすすめします。
ではここからは英語の履歴書の具体的な特徴をいくつかご紹介します。ではここからは英語の履歴書の具体的な特徴をいくつかご紹介します。
英語の履歴書の基本
英語の履歴書を作成する場合に、特に注意したいのはプライベートな情報についてです。
差別に繋がる情報は履歴書には書きません。
北米など外国はさまざまな人種や文化の人が混在している国があります。そのような国では、差別に対する意識がかなり高いです。人種、性別、宗教、出身国など「本人の努力では変えられないこと」、「生まれ持った性質」などによる差別を法律で禁止している国も少なくありません。
日本にも男女雇用機会均等法があります。
しかし、差別に対する意識やその制限のレベルは日本のそれとは大きく違います。
採用する側は特に、履歴書などでプライベートな情報を知ってしまわないように注意しています。
万が一、その情報を知った上でマイノリティー(少数派)の差別される側を不採用にした場合、大問題に発展する可能性があります。
不採用の理由が本人の資質など差別とは別のところにあったとしても、落とされた本人から訴訟される可能性が多いにあります。
裁判で負けると多額の賠償金を支払うことになるため、企業側はこの点について気を付けています。
この視点から、基本的には英語の履歴書には写真を添付しません。
写真で性別や肌の色、年齢などの情報が伝わってしまうからです。
その他にも以下のような情報は記載しないのがルールです。
- 性別
- 生年月日
- 国籍
- 病歴やその他健康状態
- 家族構成
英語の履歴書での「職歴」の書き方
英語の履歴書には新しい職歴から記載します。
日本の履歴書では古い学歴が一番先にくるように書きますが、英語の履歴書では一番新しい職歴を一番先に書きます。
即戦力を求めている仕事が多いため、現在に一番近いところでどんな仕事をしてきたのか、どんな能力があるのかということが重要視されます。
英語の履歴書でアピールする!
英語の履歴書では、アルバイトやボランティアも有利になるものはアピールしましょう。
日本では学生時代のアルバイトや、普段ボランティア的に行っていることをあえて履歴書に書くことはしませんが、英語の履歴書では応募職に有利になるものであれば書きます。
人生経験の全ての中から、仕事にアピールできるものを選んで履歴書に記載します。
英語の履歴書での「職務経歴」の書き方
英語の履歴書では、職務経歴書とう別途用紙に書く必要はありません。職務経歴書に書く内容も履歴書の中に記載します。
英語の履歴書では、職歴と合わせて日本の職務経歴書に書くような仕事の詳細な内容や業績もアピールします。
英語の履歴書の種類とテンプレート(フォーマット)
英語の履歴書の基本フォーマットは様々ありますが、1~2枚程度に収まる形にするのが一般的です。
冒頭でお伝えしたように、フォーマットは「これがいい!」という決まった形はありません。
応募職種や、あなたの現状(職歴がきちんとあるか、学校卒業後働いた経験が少ないかなど)によっても適したフォーマットは変わってきます。
履歴書(レジュメ)のフォーマットは概ね3つあります。それぞれ特色があり、アピールしたいポイントによって使い分ける必要があります。
※テンプレートは下記の書類を参考にしてみて下さい(クリックするとダンロードされます)
標準的な英語の履歴書
先ほどご紹介したテンプレートが最も使われる履歴書のフォーマットです。
業績や技能をまとめて記載し、その下に職歴や学歴を新しい順に記載します。どのような貢献ができるのかが先に書かれているので、わかりやすく読みやすいフォーマットです。職歴が短い人や、ある程度のキャリアを築いた人どちらも使える一般的なフォーマットです。
Chronological Resume(クロノロジカル・レジュメ)
伝統的に使われているフォーマットですが、現在はあまり一般的ではありません。
学歴や職歴を新しいものから順番に記載します。
伝統を重んじる大学や政府関連の職に応募する場合に、このフォーマットを指定される場合があります。また、大学や大学院の入学のための応募書類にこのフォーマットの履歴書の添付を求められる場合があります。
職歴がかなり明確になるので、転職が多い人、キャリアにブランクがある人、以前よりキャリアが下がってしまった人などは、できればこのフォーマットは避けるべきです。
Functional Resume(ファンクショナル・レジュメ)
転職回数が多い場合や、職歴にブランクがある人にオススメのフォーマットです。
コミュニケーション能力、営業力、など分野別に分けて技能、経験や業績などを記載してアピールします。
職歴は、最後の部分に簡単に記載するだけのため、職歴が少ない人も使えるフォーマットです。
ただ、このフォーマットは読みにくくなりがちで、転職が多いことなどごまかすために使う人も多いために、このフォーマットで書かれると余計に疑ってみてしまう採用担当者もいるのが事実です。
このフォーマットで、相手を納得させる履歴書をつくるのにはかなりの技術が必要です。英語の履歴書作成に慣れていない段階では使用はできれば避けたほうがよいでしょう。
実際に英語の履歴書を書く
ここでは、標準的な英語の履歴書を実際に書く前の準備から、書き方のルールや記載内容などをご紹介します。
英語の履歴書を書く準備
英語の履歴書は書くまでの準備が重要です。
あなた自身の過去の経歴全て掘り返して、何が強みなのか、応募する仕事に貢献できる技術、スキルは何なのかをじっくりと分析する必要があります。
そのためには、応募先の会社のこと、相手がどのような人材を求めているかなど詳しく調べる必要があります。
これらのことに何時間~場合によっては、何日も時間をかけることで、充実したしっかりした内容の履歴書を書くことができます。
それらを英語にする、文章にする時間も日本語よりは時間がかかるかもしれませんが、リサーチや自己分析をしっかりしていればスムーズにかけます。
また、この段階をしっかりしておくことは面接の対策にもなります。とても重要な時間になりますので、じっくり腰を据えて準備をしましょう。
英語の履歴書の書き方ルール
英文の履歴書を作成する場合、フォントや用紙、文字の色などルールがあります。
また、英文の書き方もルールがあります。基本的なルールを確認しましょう。
”英語の履歴書を書く時の基本ルール”
- フォントはTimes New Roman か Arialを使う
- 全体の長さA4用紙1枚~長くても2枚 ※用紙はコピー用紙より厚手の上質紙などがオススメ
- 文字は黒か、濃いグレー(黒が一般的)
- Wordで作成し、PDFにする ※PDFにするのはレイアウトが崩れたり、ファイルが開かったりなどトラブル防止
- 人称代名詞(I、we、youなど)は省略する
- the/aなどの冠詞は省略する
- 文章を動詞から始める
- 数字はアラビア数字を使う
英語の履歴書|一番最初に書くこと
履歴書の一番上には、氏名や住所など連絡先を書きます。
統一した記載方法はなく、どのフォーマットを選ぶかによって変わってきますが一般的な例を2つご紹介します。
例その1:
Taro Suzuki(氏名)
ABC Mansion #201,
1-2-3 ○○, Minato-ku,
Tokyo 123-456(上記3行が住所)
tarosuzuki@abcmail.com (メールアドレス)
例その2:
Taro Suzuki(氏名)
ABC Mansion #201, 1-2-3 ○○, Minato-ku, Tokyo, 123-456 (住所)
Phone/Fax (03)1234-1234(電話/FAX番号)
tarosuzuki@abcmail.com facebook.com/tarosuzuki(メールアドレスとその他SNSなど)
各項目を記載する上で注意したい点をお伝えします。
氏名
氏名は一番上に書きます。ローマ字で、ファーストネーム、ラストネームの順番で書きます。わかりやすいように中心にそろえて、太字にすると良いでしょう。
住所
住所は確実に郵便物が届く住所を記載します。
選考の過程で、なにか書類を送る場合にはこの住所に送ることになります。折角合格通知が届いたのに、受け取れずに時間が過ぎてしまって、合格者が他の人に変わってしまったなんてことにならないように、間違いがないように書きましょう。
英語では住所は日本の住所の後ろの方の番地など細かいところから書きます。郵便番号は最後に記載します。上の例を参考にして住所を書きましょう。または、英語の住所表記|名刺や郵便物で使える8つの書き方の記事を参考にして下さい。
また、「~様方」と記載したい場合は次の通り「c/o」を使います。
- 例:田中一郎様方
- 記載例:c/o Mr.Ichiro Tanaka
電話番号
電話番号はあれば自宅やFAXも記載し、日中も連絡がつく携帯番号も記載しましょう。
海外に応募する場合は国番号(+81)を付け、電話番号の最初の0は省きます。
メールアドレス
メールアドレスも必ず記載しましょう。電話ではなくメールで選考についての案内を送る企業も増えています。
気を付けたいのがアドレス名です。ペットの名前や「○○ちゃん」などニックネームをアドレスにしていませんか?このようなアドレスを履歴書に記載してしまうと、公私混同する人ではないか?と思われてしまいます。仕事で使うのにふさわしいアドレスを用意しましょう。
現在の勤務先のメールアドレスを記載するのもNGです。
会社で付与されたメールアドレスは、会社の所有物です。そのアドレスを個人的な就職活動で利用すると、仕事や情報管理に関する意識を疑われてしまいます。
SNSなどのソーシャルメディアのアカウント
最近は、履歴書にツイッターやフェイスブックなどSNSのアカウントを記入する場合もあります。
特に、アピールできる内容が記載されていない場合は、あえて自分から記載しなくてOKです。
ただし、フェイスブックは特に名前で簡単に検索ができます。企業の採用担当者が、各候補者のサイトをチェックしている場合も少なくありません。普段から、見られても困らない内容を掲載するようにすることが基本です。
英語の履歴書|希望職種(Objective)は必要?
英語の履歴書のフォーマットの中で希望職種(Objective)を掲載しているものがありますが、現在ではあまり使われません。
希望職種は応募者自身が求めるものを書くわけですが、履歴書はあなたが提供できるものを書いてアピールするもので、あなた自身の希望を書くものではないという考えからです。
それでも、専門職や、複数の職について募集している場合などは記載するほうがよい場合もあります。そのような時は、Objectiveではなく「Job Target」や「Career Focus」などと記載するほうがよいでしょう。
英語の履歴書|プロフィール(Profile)を書く ※新卒の学生はここがポイント!
最近は、希望職種をobjectiveとして書くよりも、経験などをプロフィールにまとめて書く場合がほとんどです。
プロフィールは職歴だけではなく、学歴や人生経験、資格など様々なことの中から、応募する職種に生かせることをまとめてプロフィールにして仕上げます。特に、応募する仕事に関係が強いことから先に書きます。
また、内容によってタイトルをプロフィールではなく変えたほうがよい場合もあります。
タイトル例:
- Summary
- Summary of Skills
- Qualifications
- Strengths
- Professional Highlights
プロフィールに記載する文例:
- 6 years of HR-related coordination experience/6年間の人事関連のコーディネート経験
- Computer skills: Microsoft Office Specialist – Word and Excel/パソコンスキル:マイクロソフトオフィス スペシャリスト、ワードとエクセル
- Excellent writing skills in Japanese and English/日本語と英語の優れた文章力
- Experience in directing a project team up to 30/30人までのプロジェクトチームの指揮経験あり
- Willing to relocated nationwide/全国(国内)どこでも転勤可能
- Willing to travel/出張可能
※ワーキングホリデー、英語でのボランティア活動など語学の強みになるものもここに書くといいでしょう。
新卒の学生はここでアピールする!
新卒の学生の方は、職歴がないのでここで(履歴書の最初で)ボタンティア活動、留学経験、部活、アルバイト経験などアピールできる点を記載しましょう。
その場合のタイトルは「Strengths」、またボランティア活動など経験があれば別項目で「Activities」と記載した方がいいでしょう。
その場合のフォーマットは次の順番がいいです。
- 氏名~メールアドレス
- Strengths(自分の強み・アピールポイント)
- Education(学歴)
- Activities(主な活動) ※アピールできるポイントがなければなくても結構です
- Licenses and Certifications(資格)
- Skills(技能) ※しかし、これは「Strengths」の中に盛り込んでも構いません
- Intersts/Hobbies ※しかし、職種などの直結する場合のみに書いた方がいいでしょう
英語の履歴書|職歴(Experience)を書く
学歴が比較的重要視される日本と違い、北米では職歴(特に新しいもの)が重要視されます。
そのため、学歴よりも職歴を先に記載します。役職や務めた期間だけでなく、どのような職務内容だったのかを記載します。
社長など上位の役職者直属で働いていた場合は、そのこともアピールできます。職歴は全て記載する必要はなく、4つ程度までです。内容は新しいものほど、詳しく書きます。かなり前に何をしていたかより、今に一番近いところでどんな仕事をしていたか、今何ができるのかが重要視されます。
勤務期間は、働きはじめた年と退職した年のみで、月は入れません。現在も続いている場合は「2010-present」と書きます。勤務先は、会社名の後に所在地(都市名)を書きます。
記載例:
- 2010-2014 Customer Service Agent, ABC Co., Ltd., Tokyo/2010年から2014年まで ABC社(東京)でカスタマーサービス担当
職歴のタイトルもプロフィールと同じく内容によって変化します。
職歴のタイトル例:
- Employment(一般的なタイトル)
- Business Experience(同上)
- Professional Experience (職歴がかなりしっかりしている管理者向き)
- Career Highlights (同上)
- Career Development (同上)
英語の履歴書|学歴(Education)を書く
職歴と同じように新しいものから書きます。
大学卒の場合は大学のみ、高卒の場合は高校のみを書きます。小学や中学など選考にあまり影響のない学歴は記載する必要がありません。
学歴も大学や高校のみの場合、プロフィールにまとめてしまうことも可能です。
例:
- Mar.2005: ABC High School, Osaka, Japan/ABC高校(日本、大阪)2005年3月卒業
- Mar.2005: ABC Technical College, Kyoto, Japan Associate degree of Engineering, Major: Computer Science & Electronic Engineering/ABC工業高等専門学校(日本、京都)工学準学士、情報電子工学科2005年3月卒業
- Mar.2005: B.A. in Economics, ABC University, Tokyo, Japan/ABC大学(日本、東京)経済学部 2005年3月卒業 ※専攻分野や学部は学位の後にB.A. in ~と書きます
Apr.など月は略して書くのが一般的です。英語の月や曜日の略|たった1つのパターンで完ぺき!の記事を参考にしてみて下さい。
下記は英語での学位や専門分野の書き方を説明しています。
短期大学の修士号
- 文学:A.A. / Association of Arts
- 理学:A.S. / Association of Science
四年制大学の学士号
- 文学士:B.A. / Bachelor of Arts
- 理学士:B.S. / Bachelor of Science
- 法学士:B.L. / Bachelor of Laws
- 美術学士:B.F.A. / Bachelor of Fine Arts
大学院の修士号
- 文学修士:M.A. / Master of Arts
- 理学修士:M.S. / Master of Science
- 経営学修士:M.B.A. / Mater of Business Administration
- 美術修士:M.F.A. / Master of Fine Arts
大学院の博士号
- 博士:Ph.D. / Doctor of Philosophy
- 法学博士:J.D. / Doctor of Jurisprudence
- 医学博士:M.D. / Doctor of Medicine
- 歯学博士:D.D.S. /Doctor of Dental Surgery
- 美術博士:D.F.A. / Doctor of Fine Arts
卒業見込みの場合
卒業見込みの年と月を書きます。
- B.A. expected in Mar.2016
- MBA Candidate, May 2016
専門分野の単語
- 英文学:English Literature
- 経営学:Business Administration
- 商学:Commerce
- ジャーナリズム:Journalism
- 政治学:Politics
- 社会学:Sociology
- 音楽:Music
- 数学:Mathematics
- 生物学:Biology
- 化学:Chemistry
- 物理学:Physics
- 情報工学:Information Technology
- 建築学:Architecture
- 農学:Agriculture
留学をした場合や、奨学金や賞をもらった場合などは積極的に記載してアピールしましょう。
英語の履歴書|資格や免許(Licenses and Certifications)を書く
資格や免許など、募集職種に関係があるものを記載します。
たくさん記載すればよいというものではなく、必要なものが伝わるように、職種に関係があるものに厳選しましょう。
資格はフォーマットによってはプロフィールに記載してもよいです。
記入例:
- TOEIC Score 875, July 2012/TOEIC スコア875 2012年7月
- Nisho Bookkeeping level 1 Certificate/日商簿記1級
- Secretarial Skills Test, Level 1/秘書検定1級
- Licensed Supervisor of Real Estate Transactions/宅地建物取引主任者免許
- Licensed Social Insurance labor Consultant/社会保険労務士
英語の履歴書|スキル(Skills)を書く
資格ではなくても技能や知識を書くことはプラスとなる場合が多いので是非記載しましょう。
記入例:
- Fluent in English and Japanese, some Spanish/英語と日本語堪能、スペイン語少々
- Fluent in conversational English/英語の日曜会話に問題ないレベル
- Advanced user of Word, Excel, and Power Point/ワード、エクセル、パワーポイントの上級ユーザー
- Working Knowledge of XHTML/XHTMLの知識あり
英語の履歴書を書き終えたら
履歴書を書き終えたら必ず下記の項目をチェックしましょう。
不要な項目は英語の履歴書に書かない!
先ずは、履歴書に記載しなくてもよいことを書いていないか?を確認します。
差別に繋がる個人情報を記載しないことはご紹介しましたが、その他にも記載しなくても良いことがあります。
退職理由
日本語の履歴書には記載することがありますが、英語の履歴書には書きません。面接で聞かれたら答えればよいです。英語の履歴書はあくまで、アピールをしたいことを書くものなので退職理由は不要です。
希望給与・過去の給与
給与はとても微妙なものなので、あえて履歴書には記載しないほうがよいでしょう。高く書きすぎると、それだけで選考から外れてしまうこともあります。低い場合も同じです。面接の中で適切な場面を選んで相談するのがよいでしょう。
趣味
日本の履歴書には趣味を書く欄がある場合がありますが、英語の履歴書では基本的には書きません。もし、応募する職種に関係がありアピールできる場合は書く場合もあります。
しかし書く場合は、「Intersts/Hobbies」という項目を最後に作ります。
趣味を書く場合の注意点や例などは、「趣味」の英語|自己紹介にも使える例文や3つの使い分け!を参考にしてみて下さい。
照会先(リファレンス)
あなた自身の能力や資質について証明してくれる人(職場の上司や、大学の教授など)を求められる場合がありますが、事前にあえて履歴書に書く必要はありません。求められた場合に答えられるよう、あらかじめあなた自身について良い印象を持ってくれている人を選んでおきましょう。
作成日
英語の履歴書には作成日は記載する必要がありません。
署名
英語の履歴書はパソコンでタイプしたものなので、署名を記載する人がいますが、これも不要です。
英語の履歴書の「校正」は完ぺき?
書き終わったらスペルチェック、文法チェックなどの校正を何度も行いましょう。
折角、完璧な履歴書を書いても、スペルミスがあると幼稚に見えてそれだけで、不採用の理由になる可能性があります。また、スペルが違うと意味が全く変わってしまうこともあるので要注意です。
可能であれば、ネイティブや英語に詳しい人にチェックしてもらいましょう。
英語の履歴書は見やすいレイアウト?
見やすいレイアウトにすることも、よい英語の履歴書をつくる上では大切なことです。
上に詰まりすぎていないか、スペースがなく読みにくい履歴書になっていないか、など確認しましょう。読む側を思いやって履歴書を考えて作成することも、コミュニケーションスキルのひとつです。
履歴書を書き終えて送付したら面接の準備を!
履歴書を書き終えたら次は英語での面接が待っています。
一息ついたら、是非、英語で面接のコツなどを押さえるために時間を割きましょう!『英語で面接|絶対に覚えておきたい厳選フレーズ集』を参考にしてみて下さい。
英語の履歴書のカバーレターの書き方とテンプレート
英文の履歴書には、日本の添え状にあたるカバーレター(cover letter)を添付します。
英語のカバーレターは、添え状と少し役割が違います。添え状は、単に履歴書を送ることを伝える挨拶文に近い役割です。そのため、大よそ定型文が決まっています。
一方、カバーレターは、履歴書に興味を持って読んでもらうためのアピールの手紙という役割が強いです。志望動機や簡単な自己PRなども記載します。
採用担当者は最初にこのカバーレターに目を通します。応募者が多いポジションの場合、カバーレターで興味がある応募者のみ履歴書に目を通すという場合もあります。ですから、カバーレターは熱意やアピールが伝わる書類にする必要があります。
カバーレターはA4サイズで1枚程度に収めます。全ての項目は左詰めで書きます。
記載する項目は下記となります。
※テンプレーや詳しい書き方は下記の書類を参考にしてみて下さい(クリックするとダンロードされます)
応募者の情報
応募者の情報を記載します。
記載する情報は、上から順番に名前、住所、電話番号、メールアドレスの順となります。
送付先の情報
応募者自身の情報の下に1~2行あけて、送付先の情報を記載します。
記載する順番は、会社名、担当者名、住所です。
担当者名の部分には、採用担当者のフルネームに「Mr.」など敬称をつけて記載し、後ろに部署名を入れます。
具体的な名前を書いた方が間違いなく相手に届き、効果的だといわれています。
ただし、役職名しかわからないという場合や、担当部署もわからないという場合も多いですよね。その場合は、ここにはなにも書かず会社名だけを記載します。
日付
次に日付を書きます。
【記載例】September XX, 2018
採用担当者名(~様へ)
日付の下には、履歴書を読む採用担当者名を記載します。
ここは日本語の「~様へ」にあたる部分で、「Dear Mr. Suzuki/Dear Ms. Suzuki」など「Dear(親愛なる)」と敬称をつけるのが一般的です。
担当者名がわからない場合は役職名、役職名もわからない場合は「To Whom It May Concern :(ご担当者様へ)」又と記載します。
本文
本文は3~4パラグラフ程度で記載します。
必要なことはカバーしつつ、簡潔にまとめるのがポイントです。
最初のパラグラフには、希望職種や志望動機、応募の経緯などを簡単に記載します。
次に、1~2パラグラフ程度で自己PRを記載します。特に強調したい経験やスキル、応募先の企業でどのように貢献できるかなどを記載します。
最後のパラグラフでは、読む時間をとって頂いたことへのお礼と、面接のお願いを書きます。
結びの言葉
最後に「Sincerely,(心をこめて)」と結びの言葉を入れて、その下に手書きでサインを書きます。
サインの下には、名前と連絡先(メールアドレスと電話番号)を添えます。
「履歴書」などビジネス英語が学べるオンライン英会話3選
英語の履歴書やメール、面接、さらには実際のビジネスシーンでの英語を覚えたい場合は、オンライン英会話で実際の会話の数をこなすことが大切です。
ここでは、英語文書などビジネス英語が学べるオンライン英会話を3つご紹介します。
- Bizmates
- ベストティーチャー
- EFイングリッシュライブ
それぞれ順番に見ていきましょう。
Bizmates
Bizmatesは、ビジネス特化型オンライン英会話でNo.1の実績を誇るオンライン英会話です。
「世界で活躍できるビジネス英会話スキル」を身に付けることが目的であり、独自カリキュラムと実際のビジネスシーンで使われる英語を網羅的に学ぶスタイルとなっています。
レッスン満足度は脅威の97.9%、上達実感は91.1%とこちらも圧倒的です。
レベルが30段階に分かれているので、英語がまったくできない初心者の方でも安心して受講できます。
初月が実質無料になるキャンペーンも用意されているので、Bizmatesが気になる方は公式サイトで情報をチェックしましょう。
ベストティーチャー
ベストティーチャーは、実際の場面を想定したリアルなレッスンが受けられるオンライン英会話です。
ライティング、実践を想定したトレーニング、スピーキングの3つを中心に英語力を強化でき、外国人講師による英作文の添削や、24時間場所や時間を選ばずに回数無制限でレッスンを受けられます。
実際に、ベストティーチャーの受講生も「2ヶ月間受講しただけで海外企業に転職できた」「仕事と育児を両立しながら英検1級を取得できた」と非常に良い評判が見られます。
ライティングとスピーキングを同時に強化したい方は、ベストティーチャーを受講してみてはいかがでしょうか。
EFイングリッシュライブ
EFイングリッシュライブは、世界の大企業でも採用されているカリキュラムを個人でも受講できるオンライン英会話です。
プライベート(1対1)レッスン、グループレッスンの好きなほうを選ぶことができ、12週間(3ヶ月間)でのレベルアップが約束されています。
また、英語レベル診断も用意されているので、自分の英語レベルが分からない方や、診断によって自分のレベルに合わせたカリキュラムを受講したい方にもぴったりです。
EFイングリッシュライブも無料体験が用意されているので、下記の公式サイトから無料体験を受講してみてはいかがでしょうか。
まとめ:英語の履歴書の基本を押さえて書いてみよう!
英語の履歴書はあなたを企業にアピールする広告のようなものです。英語を仕事に生かしたいと思っている人は、履歴書の書き方をまず学ぶ必要があります。
英語の履歴書は、日本の履歴書のように、定型で書き込めばすぐにできてしまうというものではなく、あなた自身がどんな経験をしてきたのか、何をアピールしたいのか、応募する会社は何を求めているのかなど、分析をしてそれに適した形で作成する必要があります。
自由に作成できる部分が多い分、あなた自身のコミュニケーション能力やアピール力も問われます。一から作成するのは面倒だと思ってしまう人もいるかもしれません。でも、欧米の社会では、この能力は最低限求められることなんです。
まずは履歴書のハードルをクリアできないと、英語文化の会社で働くことは難しいかもしれません。逆に言うと、ここがクリアできるなら、あなたは英語文化の会社に向いているかもしれません。たかが1枚の履歴書と思わず、一生懸命力を注いで作成してみてください。その経験は、必ず後で力になってくれるはずです!
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