英語で質問された時に、とっさに英語が口から出てこない、または、話したいことはあるのにスラスラ英語が出てこないという場面は多いですね。
海外旅行でのホテルやレストランでの注文の際、または日本にいて外国人から道案内で質問された時など。
言葉がすぐに出てこないとうのは、英語初心者や英語に苦手意識がある方が特に直面する現象です。
しかし、その理由と練習方法などが分かれば誰でも英語が出てこないということは無くなります。
英語を習得した人もちゃんとその対策をしていますし、むやみやたらに英語の単語やフレーズを暗記したから英語がネイティブのように口からすぐに出てくるわけではありません。
例えば、「旅行でよく使うフレーズ集」という本が書店にもありますが、丸暗記しても、違う質問、違うシチュエーションになった瞬間に頭が真っ白になり、何を話したらいいのか分からなくなる日本人は本当に多いです。
目次
なぜ、英語が出てこない?その大きな理由とは?
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英語がすぐに口から出てこないのは、単語を知らないからと思い込んでいませんか?
だから、単語帳などを片手に単語や熟語を覚えたり、フレーズを丸暗記したりと無駄な努力をしている方が少なくありません。
えー、でも単語は必要ですよね!という声が聞こえてきそうですが、その点も踏まえてこれから、「なぜ、英語が口からすぐに出てこないのか?」の理由を解説していきます。
理由その1.中学英語の単語を無視している
あなたが15歳以上であれば、受験に出てくるような単語や熟語、ビジネスで使うフレーズなどを勉強しようとしていませんか?
外国人と話す時、難しそうな表現を頭で探して話そうとしていませんか?
それでは、英語がスラスラ出てくるはずがありません!
しかし、ネイティブが出演している映画でも海外ドラマや映画でも、その約80%以上は中学英語が使われているという真実を知らないはずです。
いきなり、ニュースや英字新聞にある知らない表現を辞書を片手に調べる、などなど。
ネイティブが使っている単語すらも使いこなせていないのに、英語が上達するはずもないです。難しい参考書に出ている単語を暗記することに時間を割くのではなく、先ずは中学英語で習う約1000ある単語を復習する必要があります。複数形、よく使う不規則動詞(過去形)、前置詞、接続詞などの基本的な英単語です。
名詞、動詞、形容詞、副詞などなど中学英語で習う単語をカテゴリー分けしていますので、『英語の単語一覧|初心者に必要な中学英単語1128個とアプリや覚え方』を参考にしてみて下さい。
理由その2.英語の語順に慣れていない
英語の並び(語順)は、日本語と全く違うと思ってもらってOKです。
例えば、「I want to play with him today.」という英文があったとしましょう。
これをそのままの語順で日本語に訳すと「私は、~したい、あそぶ、~と一緒に、彼、今日」となります。
下記がその比較です。
- 通常の日本語:今日、彼と遊びたい ※主語すら抜けている
- 英語の語順での日本語:私は、~したい、あそぶ、~と一緒に、彼、今日
全然違いますよね!
英語話す時に、この語順になっていないので英語がなかなか出てこないのです。これはリスニングで理解できない理由の一つでもあります。
要するに「頭に何がくる?その次は?前置詞の位置は?」などなど、英語の語順に慣れていないということがスピーキングの支障にもなります。
詳しくは、『英語の文法|英文法の基礎はたった1つしかない』でも解説しています。
理由その3.英語脳の感覚で話そうとしていない
あなたは、日本語を話そうとしている時に、頭の中に文字が浮かびますか?
浮かばないですよね。
でも、英語で話そうとすると、「日本語で考える」→「その英単語を探す」→「英文法的に正しいのか考える」などなど、色々な工程を通ってようやく英語を話そうとします。
これが英語が不得意な人の典型的なプロセスです。
しかし、一方で英語を習得した方は、日本語は一切頭に出てこない「英語脳」で英語を口から出そうとします。
そのコツが「話そうとする内容のイメージ化」です。このイメージ化がとても大切です。
英語が口からスラスラ出てこないという方は、「話す内容をイメージ化して英語の語順で口から出す」という感覚がないのです。
もう英語が出てこないとは言わせない!その練習と勉強法とは?
では、どうすれば「本当に必要な英単語の記憶と使い方・英語の語順感覚・英語脳」を習得できるのでしょうか?
次からその練習や勉強法をみていきましょう!
英単語アプリを活用する
英単語を覚えるのに、机に向かって何時間も勉強する必要はありません!
人の集中力は30分程度だと言われています。よって、スキマ時間をいかに効率的に使うかがポイントです。
それにはスマホのアプリなどを使うのがベストです。学習機能もあるものがいいですし、しかも無料です。その中で中学英語をたくさん使っているアプリを選択します。
アプリに関しては、『英単語・英単語帳|おすすめ無料アプリ4選と参考サイト・勉強法』をご参考下さい。
しかし、ここがポイントです!
絶対に単語単体で覚えるようなことは避けて下さい。それではまた受験英語の単なる短期記憶の覚え方となりすぐに忘れてしまいます。
いつでもずっと覚えておく単語の暗記の仕方は、一英文をひとつの塊としてイメージと一緒に覚えることです。これも英語脳の感覚です。
あなたが日本語を覚える時に、単語帳を使いましたか?
何かの文の中で使われている中の表現という形で覚えたはずです。この単語はこんな時に使うんだなども同時に習得できます。
それをフラッシュバックでの記憶術と言います。是非、『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』のやり方を参考にして、通勤通学などのちょっとした時間で効率的に、忘れない記憶法で単語を覚えていきましょう!
そうすることで、英語を話そうとするときにシンプルだけど、ネイティブもよく使う単語がすっと口から出てくるようになります。
並べ替えトレーニングとその他
先ずは、英語の語順感覚を身に付けるには、『英文法の勉強法|効率的に英語の文法力が身に付く4つの練習とコツ』でも書いているように、バラバラになった英文を正しい語順で並び替えるトレーニングが必要です。
シンプルですが、とても効果的です。
英語がスラスラ出てくるようになるには、自然と英語独特の語順を身に付けて話す必要があるのです。それには難しい英文法用語など必要なく、語順の感覚のみで十分です。
しかし、その先を考えると、例えば「if」の使い方だったり、日本語にない現在完了形なども習得しておくと、更にあなたのスピーキング力がUPします。
先ずは語順の習得が大前提ですが、もっとネイティブのように、あまり文法的な間違えもなくペラペラ話したいという方は、スキマ時間に勉強できるように解説している『英文法を習得|おすすめ無料アプリ・サイト・問題練習・参考書7選』もご産国下さい。
独り言トレーニング
これは私が今でも実践してるトレーニングです。日本にいると海外にいる時と比べると英語を話す機会は自然と少なくなります。
英語力維持のためにも欠かせない練習です。
これは単語も語順の習得も両方兼ね備えている勉強法だと思って下さい。それが「独り言トレーニング」です。
詳しくは、『英語の勉強|「独り言」の効果は絶大!4つの正しいやり方とコツなど』で解説しているのですが、目に見えたものを最初は10単語以内の短い文で口に出すという方法です。
コツとして、最初は自分が主語で、「I」を言う癖を付けます。
英語がとっさに出てこないという悪い癖を解消してくれます。先ずは「I」なんだと意識して独り言を言っていましょう!
下記がその例文です。英語の語順で「空に飛んでいる鳥(一羽)を見た」という場面を説明するというアウトプットのやり方です。
- 独り言の英文:I saw a bird flying in the sky.
- 英語の語順での日本語:私は、見た、一羽の鳥、飛んでいる、中、空
慣れてきたら、第三者を主語にして「A boy」や「She」などに代えて独り言で英語を口から出していきましょう!
この感覚を更に強くするには日記を書くことも一つの勉強法です。この機会に『英語で日記は効果的!初心者でもすぐに書ける21つの基本例文』で紹介している英単語などを参考にして書き始めてもいいかもしれません。
自分が作る英作文やライティングに自信がないという方は、独り言トレーニングをネイティブが添削してくれるアプリなどもあるので、
独り言トレーニング
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ネイティブの添削
のサイクルを繰り返すと、英語のアウトプットに自信がなかった人でも、どんどん口から自然に英語が出てくるようになります。
なお、添削アプリに関しては、世界中の講師から英作文添削指導を受けられる「IDIY(アイディー)」というアプリがあります。
最初に無料のお試しポイント(1200円相当)などついていて、日替わりで英作文課題もできたりして、学習機能も充実しているので、一度無料で試してみるといいです。
妄想・英語脳トレーニング
これは独り言トレーニングの延長になります。
実際に見たものなどを独り言トレーニングに使う題材にしましたが、英語がスラスラ出てくるようにするには、色々な場面での臨機応変な英語が必要になります。
その場合は、勝手に色んなシチュエーションを妄想(イメージ)してトレーニングしておくといいでしょう。
要するに、イメージして英語で独り言をいう、英語を英語で考えて口に出す英語脳の感覚です。
例えば、あなたが来月海外旅行に行くとしましょう。その時の色々な場面をイメージします。
下記のような場面です。
- イミグレなど空港でのやり取り
- レストランでの注文
- ホテルのチェックイン
など。
丸暗記のフレーズではない言葉で英語脳トレーニングを行います。
しかし、先ずは『旅行でよく使う英会話|10ある場面別の例文とフレーズ一覧』にあるようなフレーズなどに目を通して何となくイメージして下さい。
そして、妄想の中であなたが色んな場面にでくわして英語を話している感覚です。その際にも英語の語順、また基本の英単語を使っていることを留意しておきましょう。
とっさに英語が出てこない場合のコツとテクニック
英語を習得した人でも、ネイティブでも100%英語がぱっと出てくるわけではありません。
これは日本語を話す時も同じですよね。「えーと」という魔法の言葉を英語でも使います。
英語で質問されて、すぐに英語が出てこないから黙った経験はありませんか?
何かを言いたいとしても黙っていては、相手に何も伝わりません。なので、「Well」や「You know.」という単語を挟み時間を稼ぐことで英会話がスムーズになります。
完璧にすぐに英語を口から出してスラスラ話さなければ!と思わなくてOKです。
これは、独り言トレーニング、妄想・英語脳トレーニングの時から使うようにしてもOKです。英語がすぐに出てこない場合の癖付けですね。是非、参考にしてみて下さい。
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