映画や海外ドラマ、またビジネスの場(テレカンやプレゼン、学会など)、海外旅行・ビジネス出張先でもネイティブの英語が100%聞き取れいないと悩んでいますか?
飛行機で機内食の時、イミグレで使う短い英語のリスニングさえも緊張してしまう・・・
現地でのネイティブ同士の会話は早口で付いていけない、ネイティブ以外の英語も慣れない、など。
英語の聞き取りについて、人それぞれ色々な悩みがあるかと思います。
そこににもそれぞれの解決法があります。
例えば、『なぜ、リスニングで聞き取れないのか?6つの理由と対策勉強法』にも書いているように、具体的に下記のようなそれぞれの悩みに対しての勉強法ですね。
- 単語が聞き取れない → 英語独特の発音をマスター
- ネイティブの会話(映画なども)が早くて聞き取れない → ディクテーションがベスト
- 長文が聞き取れない → イメージ予測リスニングを実践
- 数字が聞き取れない → 車のナンバープレート・レシート活用する
- 動詞が聞き取れない → 語順感覚を身に付ける
- 前置詞や冠詞が聞き取れない → 予測する癖を付ける
これらのように自分の弱点が分かれば、何の勉強法を集中すればいいのか明確になります。
ただ、漠然と「英語が聞けない」からといくらリスニングしても解決しません。今まで、そのような感じで英語を聞いていませんでしたか?
または、せっかくリスニングを克服しようと勉強しているのに、あなたの勉強法が間違っている可能性もあります。それが原因で英語が聞き取れないという負のループから抜け出せないのかもしれません。
目次
いつまでたっても英語が聞き取れない根本的な原因
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先ずは、「英語が何故、聞き取れないのか?」の大元を知ることから始めましょう!
要するに、リスニング力をUPするための土台となる部分だと考えて下さい。その土台がシッカリしていないと、その後の対策や連取をしてもすぐにその土台、つまりリスニング力が崩れていくというイメージです。
ここでは大きく分けて3つの土台(原因)で見ていきます。
その1.耳が悪いと思っていませんか?
英語が聞けないのは「耳が悪い」と思っていませんか?
あなたは赤ちゃんの頃から大人が話す言葉を聞きながら日本語を習得していきましたよね?
それでも耳が悪いと言い続けますか?
それは言い分けです。言い分けでなくても、英語が上手い人を見ると羨ましてくなり、自分との差をすぐに探そうとして「耳が悪い」という結論をだしていませんか?
今後一切、あなたの耳が悪いから英語が聞けないというわけが分からない言い訳は止めて下さい。
その2.ヒヤリングをしていませんか?
英語の聞き取り能力をUPしたいからといって、むやみやたらに英語を聞いていませんか?
シャワーのように英語を浴びることがいいようなことを言いますが、それはタイミングです。ある程度、英語のリスニングのコツが分かって聞けるよになってからです。
『早くて英語が聞き取れない|理由や原因と4つの練習と勉強法が解決!』の記事や後ほど説明しますが、英語と日本語のリスニングのポイント(箇所)とリズムが根本的に違います。
なので、『リスニングとは?ヒヤリングとの違い・発音やスピーキングとの関係』でも説明しているように、シッカリと「リスニング」して練習する必要があります。
恐らくですが、英語を聞けるようになるためにあなたが実践してる勉強は、何となく英語を聞いている「ヒヤリング」に近いと想像できます。
英語初心者を脱するまでは、絶対に「リスニング」の意識で練習していきます。
その3.意味が分からずイライラしていませんか?
せっかくリスニングの練習をしたのに、英単語も英文法も覚えたのに、聞き取れない音を克服できないとストレスが溜まっていませんか?
例えば「of」などの前置詞、「the」などの冠詞、「will」や「can’t」などの助動詞が代表的ですね。
これらが聞き取れなくて「やっぱりリスニング力がない」と挫折する人も少なくありません。
でも、ネイティブでもそれらの英語を強く強調することは多くなく、ネイティブでもちゃんと聞き取れていないケースも多々あります。
また、英語の名前や固有名詞などは、特に英語初心者には難しく(頭の中で一般動詞などの読み方が優先されるため)、慣れることで解消されていきます。
「これは固有名詞?」、「おそらくこれは人の名前だな?」など徐々に解消されるので現時点でイライラする必要は全くありません!もっと気長に構えておきましょう!
ネイティブ英語が聞き取れない理由と練習・解決法
英語が聞き取れなくてイライラしながらも、何かしら勉強した方は少なくないはずです。
それでも効果がでない・・・その理由は何なのでしょうか?
ここでは間違った勉強法とその解決のやり方をご紹介していきます。
倍速で聞いていませんか?
英語が速くて聞き取れないから、倍速や3倍速で聞いて耳を慣らせば、ナチュラルスピードの英語が簡単に聞き取れると勘違いしていませんか?
野球のバッティングの基本が出来ていないのに、いくら170km/hのボールを練習しても140km/hの球ですら打てません。
その練習が初心者にも本当に効果があるのであれば、全員プロ野球選手です。
英語のリスニングスピードも同様です。
いくら速いスピードでリスニングしても、実際のネイティブの英語は聞き取れるようになりません。
英語をマスターした方は知っているのですが、私たちはリスニングする時に「リズム」の波に乗って聞いています。
だから、日本人が話す棒読みの英語はめちゃくちゃ聞き取りにくいです。
日本人の方で少しでも早く話そうとする方がいますが、早ければネイティブらしいと勘違いして、棒読みのスピードを上げているだけなので聞き取りにくいんですね。
これは倍速でも同様です。「リズム」を無視したただの早口言葉です。
『どのリスニング速度がベスト?TOEICや受験にも最適な1つの勉強法』でも説明しているように、イントネーション、強調などを含めたリズムを身に付けるには絶対にナチュラルスピードなのです。
これは洋楽をyoutubeなどで毎日聞いてもリスニング出来ないのと同じでもあります。会話のリズムではなく、歌のリズムであり、ナチュラルスピードではないためです。『英語リスニングにおすすめの歌(洋楽)|初級・中級者向け厳選12曲』でもあるように、洋楽を聴くのはあくまで他のトレーニングのためです。
ナチュラルスピードでのリスニング練習を『マイスキ英語公式youtubeチャンネル』で紹介しているので参考にしてみて下さい。
英語の訛りを分からずに聞いていませんか?
ネイティブの英語が聞き取りにくい!といってただ単に色々な英語を聞いていませんか?
『イギリス英語とアメリカ英語|文法・発音・単語など4つの違い』でも説明しているように、イギリス英語とアメリカ英語で使う単語も違ったり、発音も変わったりします。
ネイティブといっても、スコットランド、イギリス国内でも訛りがあったり、アメリカ英語での東部・西部などの地域により聞き取りにくい英語もあります。
因みに、私はイギリス英語のリスニングは未だに不得意です。不得意と言っても基礎が出来ているので意味は分かりますが、基本アメリカ英語がスムーズに耳に入ってきます。
なので、先ずはあなたが基本中の基本の、イギリス英語とアメリカ英語のどちらが不得意なのか?を知る必要があり、その英語の訛りを集中して聞く必要があります。
映画や海外ドラマを選ぶ際にもその点を注意して確認しるようにしましょう。
両耳で聞いていませんか?
特に初心者の方に有効な勉強法になります。
それが「右耳リスニング」です。
ネイティブの英語が聞き取れないからといって、集中したいがために外部の音を遮断するぐらい両耳にシッカリとイヤホンをセットして聞く勉強法をしていませんか?
『英語のリスニングは右耳と左耳どっちが効果的?2つの違いと勉強法』にも書いていますが、初心者は左脳(言語脳)に直結する右耳でのリスニングが効果的とも言われています。
中級者・上級者はイメージしながらリスニングする必要があるので、左耳という使い分けをやってみましょう!
発音の練習をしていますか?
上手く聞き取れないからと、聞くことばかりの勉強法をやっていませんか?
または、聞けないのは知っている単語が少ないからだと思い込んで単語帳に費やす時間を割いている、など。
『「リスニングと発音の関係」効率的な1つの勉強法で伸び悩みを解決!』や『リンキング(リエゾン)でリスニング力が劇的にUPする3つの勉強法』でも解説していますが、発音を練習することで、リスニング力もUPします。
私の生徒さんにもお伝えしていますが、リスニングと発音の練習は同時進行がベストです。
自分の発音が上手くなってくるとリスニング力も伸びてくるので是非実感してみて下さい。
GoogleやSiriなどの音声検索で発音力も試してみましょう!
ノンネイティブの英語も聞き取れない理由と練習・解決法
これはビジネス英語、また海外旅行先でもよく遭遇する場面ですが、外国人全員がネイティブのような英語を話すことがないということです。
英語ネイティブ以外の外国人(ノンネイティブ)ですね。
しかし、英語としてはペラペラ話す。ネイティブ英語ばかり触れてきて、聞き取れるように勉強してきた方には本当に厄介です。
ヨーロッパでもスペイン人の話す英語の訛りはすごいですし、アジアでも日本人や中国人、インド人、などの訛りもそれぞれ独特で聞き取りにくいです。
しかし、それはあなたが耳が悪い、リスニング力がないということではありません。
これは単純にそのリスニングのコツが分かっていないだけです。
でも勘違いしないでください。ネイティブの英語が聞けないけど、変速の訛り英語が聞きとれるということがたまにあります。
例えば、日本人の英語は日本人同士で聞きやすいという現象はありますが、それは本来のリスニング力ではないので勘違いです。それではいくらたってもネイティブの英語は聞き取れるようになりません。
あくまでも、ネイティブ英語を聞き取れるようになってからの訛り英語の習得になるので順番は守って下さい。
例えば、アジア訛りの英語が聞き取りやすいから、リスニングが出来ると勘違いして、その動画ばかり見てリスニングの練習をする、など。
『TOEICにも効果的!英語のアジア訛りのリスニングはどう対応?』にも書いている、私もビジネスの世界で経験した2大訛り英語の習得ができれば完璧です。是非、参考にしてみて下さい。
まとめ:ビジネスの場面であってもリラックスして聞き取るように!
ビジネス電話を受けとる時、プレゼンでの質疑応答の場面など緊張することもあるかと思います。
しかし、ここでご紹介したリスニング勉強法を実践することで、あなたの英語耳は鍛えられているはずです。なので、最初は難しいかもしれませんが、自分のリスニング力を信じてリラックスするようにしてください。
海外旅行に行く前、打合せの前などに事前準備で想定する方がいますが、違う質問がきたり、場面になった場合に対応できないのが日本人の特徴の一つです。
なので、先ほど紹介したマイスキ英語のyoutubeチャンネルなどでシッカリと練習しておけば大丈夫です!これはいつも生徒さんにお願いすることですが、毎日3分~5分でもいいので英語に触れることを心がけて下さい。
週末に5時間リスニングして平日は英語に全く触れないという勉強法では絶対に英語のリスニングが出来るようになりません。毎日、通勤通学のスキマ時間でもいいので、適切なリスニング勉強を継続するようにしてください。