コンビニやスーパーで働いていて、海外からのお客様が来店しコミュニケーションがとれず困ったことはありませんか?
接客の英語は難しく考えられがちですが、コンビニの接客英語は、実はそれほど難しくありません。
というもの、レジでのやり取りのパターンがある程度決まっているからです。
ここでは、コンビニやスーパーでも使える接客英語フレーズをご紹介します。
コンビニの正しい英語発音や関連表現は『「コンビニ」の英語|発音と対応に使える11個のフレーズ』でも紹介していますが、ここでは更に詳しく、また基本や場面毎での接客フレーズを中心に解説しています。
どちらも参考にしてみて下さい。
それと、人工知能(AI)チャットのChat GPTやGeminiを使ったコンビニやスーパーの接客英語の勉強方法も紹介していますので、参考にしてみて下さい。
目次
「コンビニ(店員)」の英語と意味など
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コンビニの接客フレーズを確認する前に、基本の表現を確認しましょう。
「コンビニ」は、「コンビニエンスストア」の略ですが、英語でもそのまま「convenience store」です。
「convenience」は「便利」、「store」は「店」という意味です。直訳すると「便利な店」で、そのままですね。
因みに、アメリカでは、ガソリンスタンドにコンビニが併設されているため「gas station」と言ったりもします。
また、コンビニの店員は「staff in a convenience store」です。
店内で使う場合は「staff」でOKです。
レジ店員は「cashier」で、「コンビニのレジ店員」は「cashier in a convenience store」です。
コンビニでの接客英語フレーズ:基本編
まずは、よく使う基本のフレーズを5つ確認しましょう
「May I help you?(何かお困りですか?)」
「May I help you?」は「お手伝いしましょうか?」という意味で、接客ではとてもよく使う基本フレーズです。
明らかに困っている人がいる場合は、「Is everything OK?」も使えます。
直訳すると「全ては大丈夫ですか?」ですが、「何かお困りですか?」くらいのニュアンスです。
「Here you are.(はい、どうぞ)」
「Here you are.」は、「はい、どうぞ」と相手に何かを手渡す時に使える表現です。
例えば、たばこや切手などをレジで頼まれて、渡すときにこのフレーズを使います。
また、お客様が探しているものがあって、「こちらがその商品です」と渡す場合にも、「Here you are.」と言います。
同じ「here」を使って、「Here is ~.」のフレーズもよく使います。
例えば、お釣りを渡す時のフレーズは「Here is your change.」です。
「Just a moment, please.(少々お待ち下さい)」
「Just a moment, please.」は「少々お待ちください」という意味です。様々な場面で、お客様を待たせてしまう時に使います。
「One moment, please.」も同様の意味です。
「a moment」や「One moment」の代わりに、「a second(1秒)」や「a minutes(1分)」を使うこともできますが、「a moment」のほうが幅広いシーンで使えます。
お待たせした後は、「Thank you for waiting.(お待ちいただきありがとうございます)」など一言あるとよいでしょう。
「Sure.(もちろんです)」
「May I ask something?(ちょっとお聞きしてもいいですか?)」など、お客様からお願い事をされた場合に「かしこまりました」という場合は「Sure.(もちろんです)」を使いましょう。
「かしこまりました」をそのまま英語に訳すと「Certainly.」なのですが、かしこまった印象がある表現です。海外でもコンビニはそこまでかしこまった接客はしないので、「Sure.」くらいがちょうど良いでしょう。
「Certainly.」や「Sure.」については『「もちろん」の英語|10個の表現をネイティブ並みに使う!』でさらに詳しく解説しています。
「Could you say that again?(もう一度言っていただけますか?)」
「Could you say that again?」は、「もう一度言っていただけますか?」という意味で、聞き取れなかったときに使うフレーズです。
本来は「Can you ~?」のフレーズですが、助動詞「can」を過去形の「could」にすることで丁寧な表現になります。
また、「Sorry?」や「Pardon?」なども聞き返しフレーズとして使えます。
聞き返すフレーズや、「Could you speak more slowly?」など、接客の英会話をスムーズにするフレーズは『接客英語のまとめ|5つ以上の業種で役立つフレーズ集とアプリなど』で詳しく紹介しています。
コンビニのレジでの接客英語フレーズ集
コンビニの接客は、お客様と会話をするのは主にレジですよね。
ここでは、コンビニのレジ使う接客フレーズを、一連の流れでみていきましょう。
「いらっしゃいませ」の挨拶
『「いらっしゃいませ」の英語|4つの基本表現とフレーズ集』にもあるように、「いらっしゃいませ」は英語にはありません。
お客様が来店した時やレジに来た時のあいさつは、「Hello.(こんにちは)」など一般的なあいさつを使います。
コンビニの場合は、いろんな時間帯で接客しますので「Good morning.」や「Good afternoon.」など時間にあいさつを使ってもOKです。
「Hello.」とあわせて「How are you?(お元気ですか?)」や「May I help you?」なども使います。
「How are you?」と聞くと、「And you?」などで「あなたはどう?」と聞かれることもあるので、『「元気」の英語|返事や質問の4つのパターンを習得する!』で答え方を確認しておきましょう。
会計時の基本英語フレーズ
レジ会計では使う基本のフレーズは下記となります。
- 列にお並びください。:Please wait in line.
- お次の方どうぞ:Next in line, please! ※列にお客様が並んでいた場合に、使えるフレーズです。「Next, please」のみでもOKです。
- お待ちいただきありがとうございます。:Thank you for waiting.
- すべてお揃いですか?:Is that everything? ※レジ会計時のあいさつとして「Hello.」の後に使えます。先ほど紹介した「Hello, how are you?」でももちろんOKです。
- 合計で~円です。:The total is ~yen. ※金額など数字の数え方は『英語の数字|7つのパターンでの書き方と読み方を徹底解説!』でご紹介しています。数字をとっさに言うのが難しい場合は、レジの金額を見せて「Here is your total.(合計はこちらになります。)」と言ってもOKです。
- おつりとレシートのお返しです。:Here is your change and receipt. ※「レシート」と「領収書」はどちらも、英語で「receipt」です。
お会計時のフレーズは『接客英語のレジ対応編|飲食店やホテル・小売店で使える40フレーズ集』で更に詳しくご紹介しています。
ポイントカードに関する英語フレーズ
- ポイントカードはお持ちですか?:Do you have our point card?
- ポイントをご利用になりますか?:Would you like to use your points? ※「何ポイント使いますか?」は「How many points would you like to use?」です。
- ポイントが足りません。:I’m afraid you don’t have enough points left.
- 確認ボタンを押してください。:Please press the conformation button on the screen.
クレジットカードや電子マネーに関する英語フレーズ
- クレジットカードでお支払いですか?:Would you like to pay by credit card?
- このクレジットカードは使えません。:I’m sorry, but we don’t accept this card. ※お客様が提示したクレジットカード会社の取り扱いがない場合に使えます。
- 残高不足のようです。:I am afraid your balance is not enough.
年齢確認に関する英語フレーズ
「年齢確認」は英語で「age verification」です。
- 20歳以上でしょうか?:Are you 20 or older?
- 身分証明書を確認させていただけますか?:May I see your ID? ※見せていただいた場合は、「Thank you for your corporation.(ご協力ありがとうございます)」などお礼を伝えましょう。
- 年齢確認のため(20歳以上)、画面のボタンを押してください。:Please press the button on the screen to confirm you are above 20.
レジ袋や箸などの英語フレーズ
- レジ袋はご利用ですか?:Do you need a plastic bag? ※「レジ袋」は「plastic bag」です。
- 別々の袋にお入れしましょうか?:Would you like me to put those in separate bags?
- お箸をお付けしますか?:Would you like some chopsticks? ※箸は2本で1膳なので、1膳でも複数形を使います。「a fork(フォーク)」、「a spoon(スプーン)」、「wet tissue(おしぼり)」など、他のものでも使えます。
- お箸は何膳付けますか?:How many chopsticks do you need? ※「How many~?」は、数を聞く疑問文です。上記のフレーズも、スプーンやフォークでも使えます。
レジで使うその他の英語フレーズ
- 温めましょうか?:Would you like me to heat this up? ※「this」の後ろに、温めるものの名前を入れてもOKです。例えば、「おにぎり(rice ball)」の場合は「Would you like me to heat this rice ball up?」となります。複数の場合は「these rice balls」です。
- 申し訳ありません、両替はしておりません。:I’m sorry, but we don’t give changes.
- 袋から出しましょうか?(包装をはがしましょうか?):Would you like me to unwrap it? ※傘を購入した場合など、すぐ使いそうなものについて聞く場合に使うフレーズです。
- どちらのサイズがよろしいですか?:Which size would you like? ※コーヒーなどサイズがある場合に使えます。「We have Medium and Large.(MとLがあります)」などサイズを提示しましょう。
「ありがとうございます」の挨拶
お会計が終わった後の、「ありがとうございます」のあいさつは、「Thank you.」でOKなのですが、英語の場合その後ろに「Have a nice day!(よい一日を!)」など一言を添えます。
夜は「Have a good night!」など、時間によってフレーズを使い分けましょう。
お客様に「ありがとう」と言われたら?
接客していてお客様にお礼をいわれたら、「Your welcome.」や、「My pleasure.」などで「どういたしまして」と答えましょう。
2つのフレーズの違いなど「どういたしまして」のフレーズは、『英語で「どういたしまして」|返事に困らないための11選』で詳しく解説しています。
ついつい「Your welcome.」ばかり使いがちですが、様々な表現を使えるようにしましょう。
その他の接客英語フレーズ
上記以外で、コンビニの店内で使える接客フレーズは下記となります。
- ご自由にお取りください。:Please help yourself with it.
- この機械は、現在ご利用いただけません。:This machine is currently out of service. ※セルフサービスで使えるコーヒーメーカや、コピー機、ATMなどが使えない場合に使える表現です。
- 申し訳ありません、在庫切れです。:I’m sorry, but it’s out of stock. ※「stock」は「在庫」です。「売り切れ」という意味の「sold out」を使って、「it’s sold out.」でも、同じような意味です。
- お店にあるだけで全てです。:That’s all we have for now. ※「まだ在庫がありますか?」と聞かれて、他に在庫がない場合に使います。
Chat GPTやGeminiなどのAI(人工知能)チャットサービスを使ってコンビニやスーパーの接客英語をマスターしよう!
しっかりとコンビニやスーパーの接客英語を覚えて使いかなせるようになるために、人工知能(AI)のチャットサービスもおすすめです。
例えば、次のようなプロンプト(命令文)を入力するだけで、例文やトレーニング問題をドンドン作ってくれます。
- 「コンビニで働いているのですが、今レンジが故障して温めることができないと伝えたいのですが、正しい英文を教えて下さい。」
- 「スーパーのレジで働いているのですが、買い物袋が無い場合、別途大の袋で5円、小で3円かかると伝えたい時の英語を教えて下さい。」
など。
まさしく、会話をしながらお願いする感覚でOKです。
この人工知能(AI)のチャットサービスにより、このような確認やトレーニングが容易に可能になっています。この機会に試して下さい。
また、AIチャットサービスで有名なのが2つあります。
一つは「Chat GPT」です。OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種で、無料版と有料版がありますが、確認やトレーニングは無料版で十分です。
また、もう一つはGoogleが提供する「Gemini」です。
Chat GPT、Geminiのどちらも素晴らしい機能を提供しており、自分に合ったチャットサービスをご活用下さい。アプリもあるので気軽にスマホやタブレットでも使えます。
まとめ:「おにぎり」や「おしぼり」などのコンビニ関連英語もマスターしよう!
ここでは、コンビニで使う様々フレーズをご紹介しましたが、『「コンビニ」の英語|発音と対応に使える11個のフレーズ』にある関連英語も触れておくと役立ちます。
フレーズに関しては、いきなり全て覚えるのではなく、「Would you like some chopsticks?(箸はご利用ですか?)」や「Would you like me to heat this up? (あたためましょうか?)」など、頻繁に使うものをいくつか覚えて、実際につかってみるところから始めましょう。
自信がないと声が小さくなってしまったり、早口になりがちです。ゆっくり、相手の顔をみて話すと、多少発音が完璧じゃなくても伝わりやすくなります。
海外にもコンビニはありますが、日本でしか扱っていない商品も多いです。また、ATMやコピー機などもあるのも、日本のコンビニの特徴です。
『「日本文化」を英語で紹介|簡単に説明するための8つの基本』では、コンビニを英語で伝える文もご紹介していますので参考にしましょう!
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