私が教える生徒さんで、英語を習得する上で圧倒的に多い希望が、「海外の映画やドラマを字幕なしでみたい!」というものです。
映画館でも洋画を字幕なしで見れたら、かっこいいですよね。
映画館にいる周りの日本人と笑うタイミングが違うなど・・・まさしくネイティブが映画を見ている感覚です。
でも、「英語が速く聞こえて全然付いていけない」や「意味が分からない」といった悩みは全然解消できていないのが現実・・・
あなたもそうですか?
断言します!正しい方法と正しいステップだけで、字幕がなくても簡単に英語を理解するリスニング能力は簡単に身につきます!
巷では、「英文法」をシッカリ勉強しなさい、「何全単語」を覚えなさい、それでないとリスニングできません、といったもっともらしい情報が蔓延しています。
では、英単語にバリバリ触れている、現役の受験生は本当にリスニングが出来ているのでしょうか?
また、毎日のようにTOEICの試験のために、英単語を覚えようとしている社会人もリスニングは他の人よりいいのでしょうか?
私たちは、英語の文法を常に考えながらリスニングをすることは不可能です。
ましてや、英語の辞書にある全ての英単語や熟語を頭に詰め込むことも不可能です。でも、単語を知らないとリスニングが出来ない、難しいと思い込んでいて、結局単語帳に戻ってしまう、負のスパイラルに陥ってしまうのです。
そんなことをやってたら、一生、英語のリスニングはできません。世の中には何十万単語といった英語が存在するのですから・・・
因みに、「字幕」は英語で「subutile(s)/サブタイトル」です。よって、「字幕無し」は英語で「No subtitles」、または「without subtitles」という表現を使います。複数形にするのが一般的です。
それでは、もう二度と同じ過ちを繰り返さないための、現時点の英語力は全く関係なくできる、楽しく、そして正しいリスニング勉強法をご紹介します。これで映画や動画、DVDなども字幕なしで見れる能力を身に付けましょう!英語を英語で捉えるという字幕なしで映画を見る英語脳を手に入れるコツなど(今すぐダウンロードできます)
目次
字幕なしで映画や海外ドラマが見れる英語レベルは?
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よく巷では、TOEICが高得点を取れても字幕なしでは理解できていないとか、単語数は何単語必要だとか聞きますが、それはジャンルによります。
例えば、法律関係の映画があったとします。裁判所でのやり取り、訴訟などなど。専門用語がたくさん出てきて、日本語でも分からないことが多いです。これは、TOEIC満点レベル(英検1級程度)でも相当難しいです。
これは後ほど解説するのですが、一方、日常会話的な英語が多い映画やドラマの約80%以上が、中学生レベルの英単語が使われています。
単語数にすると1,500単語未満です。以外と少ないですよね。
実は、TOEIC500~600点レベル(英検準2級程度)の方でもある程度字幕なしで見れるものばかりなのです。
成人のネイティブが知ってる単語数が、20,000~30,000単語だと言われているので、その10分の1以下の単語力(英語レベル)で聞けるということです。
しかし、それでも完璧に字幕なしで見ることは初心者には不可能です。
字幕なしでは100%完璧に見れない理由
覚える単語数はそんなに多くないのに、なぜほとんどの日本人が海外ドラマも英語の字幕なしで見れないのでしょうか?
一番の理由は、「リスニング中に日本語に和訳してしまう」という悪い癖と、「一語一句完ぺきに理解する」という日本人の完璧主義があるためです。
特に海外の映画やドラマのセリフの中には日本人には理解できない歴史的背景があるもの、また完璧に理解するために必要な成人のネイティブレベルの20,000~30,000単語が必要なので、とてもハードルが高いです。
単語数だけ見ると、英検1級が15000単語以上だと言われているので、そのレベル以上にならないと完璧に聞き取り、そして理解するは難しいのです。
じゃあ、それまであなたは待てますか?
目標が「完ぺきに字幕なしで映画やドラマを見る」でいいのですが、現時点で、特に初心者の方はその意識を今すぐ取り除きましょう!
ここでご紹介する勉強法でも、先ずはアバウトな理解で問題ないと思って下さい。分からないところはドンドン飛ばしていいのです。
あなたが、子供の頃ににテレビでアニメなどを見ていた時のことを少し思い出して下さい。
例えば、国民的アニメの「サザエさん」のセリフです。または、仮面ライダーなども同じですが、5歳児の子が一語一句を完ぺきに理解していないはずです。
この機会に是非、子供用アニメを見てみると、とても分かりやすいくらい、「これは子供には理解できないよ」というセリフがドンドン出てきます。
でも、子供たちが完璧に理解していなくても何となく見ているという感覚が大人にも大切なのです。
また、自分に合わないなと思った映画やドラマはすぐにリスニングをやめてOKです。
選び方は後ほど説明します。楽しまなければ意味がありませんし、続きません。
中学レベルの英単語を身に付ける勉強法
字幕なしで見るためには、先ほども申し上げましたが、中学生で身に付ける英語レベルで十分なのです。
先ずそれらの単語をマスターする必要があります。
恐らく多くの方が、「あー、知っている」、「習ったことがあるかも」という記憶のどこかにあるような単語ばかりだと思って下さい。
それらの単語に気軽に触れて、覚えたりするのに最適な方法が、『英語習得と英会話が上達!初心者に必要な285英単語と文法』でも紹介している「mikan」というアプリです。
中学英語を網羅しており、音声付きでゲーム感覚で身に付けることができるのでおすすめです。
これを覚えておけば、映画や海外ドラマを字幕なしで見れるレベルが80%以上なので、それよりも更に理解力を深めて楽しみたいのであれば、次のステップの高校卒業程度の単語数の3,500英単語をターゲットにしましょう。
しかし、初心者の方は現時点ではあくまで1500単語前後という意識でOKです。
中学レベルの英文法を身に付ける勉強法
字幕なしで英語を理解するにはどうしても日本語と違う「英文法」が必要になり、身に付けるとドンドン分かりやすくなります。
リスニングにもそのままいい効果を発揮します。
『英文法の勉強法|効率的に英語の文法力が身に付く6つの練習とコツ』でも解説ている音読がここでは一番効率的です。
アプリも紹介していますが、「英語字幕」を使った音読の方が一石二鳥です。
字幕を使って音読をすることで、英文法で一番大切は「語順(文型)」と中学英語で習う次のような英文法を自然と身に付けるというとても効果的な方法です。
- 名詞(可算・不可算・複数)
- 形容詞(名詞や主語との関係)
- 動詞(不規則動詞など)
- 受動態(be動詞+過去分詞)
- 能動態(受け身からの言い換え)
- 助動詞(canやwillなど)
- 副詞(形容詞との違い)
- 前置詞(inやwithなど)
- 接続詞(becauseやwhenなど)
- 不定詞(to+動詞の原形)
- 代名詞(主格、所有格、目的格など)
- 関係代名詞(2つ以上の文の結合)
- 同級、比較級、最上級(betterやmostなど)
- 時制(現在完了や過去完了など)
この方法と効果については後述します。
字幕なしでも効果的!吹き替えがある英語の映画・海外ドラマ・動画・DVDなどの選び方
正しいステップをする前に、楽しく続けられなければ意味がありません。
よってここでは、効率がいい勉強の題材(映画やドラマなど)の選び方をご紹介します。
アプリなども有効に活用しましょう。
好きなジャンルから映画やドラマなどを選ぶ!アプリも活用
わざわざDVDやBluerayなどのハードを購入やレンタルするより、「WOWWOW」や「スカパー」などのCS放送、また、「hulu」、「Netflix」や「amazonプライム・ビデオ」など、サイトやアプリから海外の映画などを、お手頃な月額費用のみで見ることもできるので気軽に選ぶことができますね。
因みに下記が「hulu」や「Netflix」、「amazonプライム・ビデオ」のアプリとなります。
また、「Youtube」などの無料動画で、PC、スマホ、タブレットなどで気軽に視聴できるのもあります。もちろん、アプリもあるので気軽にダウンロードしておきましょう。
これがあれば、通勤通学中、また外出先でもいつでも映画やドラマのリスニングが可能となります。
それらの動画サイトやアプリでも特に人気の映画やドラマなどを紹介します。
しかし、後ほど勉強法をご紹介するのですが、先ずは「日本語吹き替え」があるものを選んでください。
その勉強法が終わると「英語の音声のみ(または英語字幕)」という流れになります。
詳しくは後ほど解説しますが、次のようなステップになります。
- 日本語吹き替えを使った勉強法
- 日本語の吹き替え無し・字幕なしでの勉強法
人気のドラマ一覧
日本語吹き替えや字幕が付いているのがほとんどです。
- フレンズ(Friends)
- フルハウス(Full House)
- Sex and the city
映画編
基本的に、ハリーポッターなど、お好きな映画であればいいのですが、注意したい点が一つあります。
それは映画のジャンルです。
『英語勉強を映画で実践|おすすめドラマも活用!3つの手順』の記事でも説明しているのですが、SF・アクション・法律関係の映画は、英語の勉強には不向きです。
- 「SF」映画が不向きな理由・・・日常的に使わない難しい英語の表現が多く使わるため
- 「アクション」映画が不向きな理由・・・会話や言葉が少ないため
- 「法律」映画が不向きな理由・・・難しい専門用語が多いため
人気のアニメ(洋画)一覧
洋画のアニメには子供向けに日本語吹き替え版が付いているのがほとんどです。
ディズニーのアニメが中心に人気ですね。
- 白雪姫
- スヌーピー
- シンデレラ
- 美女と野獣
- ムーミン
- ピーターパン
しかし、お好きなアニメであればOKです。
ディズニー公式チャンネルでも確認してみましょう!
人気のアニメ(邦画)一覧
ジブリ映画などは有名ですね。
オリジナルが日本のアニメについて、英語バージョンんがあるアニメとまだ日本語だけの場合があり、英語化される時期などはそれぞれ異なりますので、定期的にチェックしましょう。
ジブリなどが中心に人気があるのは次です。
英語のタイトルを参考にして探してみて下さい。
- 魔女の宅急便(Kiki’s Delivery Service)
- トトロ(My Neighbor Totoro)
- 天空の城ラピュタ(Castle in the Sky)
- 千と千尋の神隠し(Spirited Away)
- もののけ姫(Princess Mononoke)
- ポケモン(POKEMON)
- ガンダム(Mobile Suit GUNDAM)
- ワンピース(ONE PIECE)
- ナルト(NARUTO)
- 進撃の巨人(Attack on Titan)
- クレヨンしんちゃん(Crayon Shin-chan)
など。
アマゾンでのDVD購入、またはhulu,Netflixなどでチェックしてみましょう。
しかし、これらだけに限らず、お好きなアニメで英語版があるものを選べば大丈夫です。
ニュースやその他番組など
これは少し上級者向けです。
「CNN」、「BBC」や「ディスカバリーチャンネル」などありますが、特にニュースは日本語吹き替えが基本ないため、ある程度字幕なしで聞けるようになってから見ればいいと思って下さい。
もし、聞くとしても日本語のニュースを英語で聞くのが初心者にはおすすめです。ある程度内容を知ってるので分かりやすいです。
それに最適なのは、『おすすめの英語ニュース|無料サイトやアプリ7選とリスニング勉強法』でもおすすめしている「NHK WORLD TV」です。
次のようなアプリを使って気軽にスタートしましょう。
- iOS → https://itunes.apple.com/jp/app/nhk-world-tv/id350732480?mt=8
- Android → https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.or.nhk.nhkworld.tv&hl=ja
映画はアメリカ英語?それともイギリス英語?
映画や海外ドラマを選択する時に迷うのが、アメリカ英語いいのか、それともイギリス英語いいのかという問題ですが、初心者は「アメリカ英語」に絞りましょう!
アメリカ英語とイギリス英語では、『イギリス英語とアメリカ英語|文法や発音など4つの違い』の記事でも詳しく説明していますが、単語の意味が異なったり、イントネーション、Rの発音の有無やアクセントが違う場合が多いためです。混乱を生じさせます。
私たち日本人は基本的にアメリカ英語で教育を受けている、またビジネスなどにも一般的に広く使われているのでイギリス英語より実用的です。
また、インド映画も人気が高いですが、アクセントが独特のため英語の勉強には不向きです。
映画やドラマ選びに迷ったらこれ!
調べる時間がない、購入するにもお金がかかるし・・・という方のために、私が特にお勧めしているものは、「NHK Eテレ」で毎週土曜日朝に放送されている「おさるのジョージ」という30分番組です。
基本的に日常会話で構成されていて、そして基本的に15分のストリーが2本放送されます。それを毎週録画しておくだけでOKです。
短めのストーリーで、飽きずに続けられるものがベストです。ご自身が好きな海外のドラマでも問題ありませんが、10分から15分で区切るのがコツです。
詳しくは、公式サイトで確認してみて下さい。
なぜ最初のステップとして「日本語吹き替え」が必要なのか?
私たちはどうしても、英語を聞いたりする時に文字で理解しようとします。
英語聞く時はその意味をイメージできるのか?がポイントになります。それが「字幕なしで映画などを楽しむ!」につながります。
文字を追って英語を理解するという悪い癖を取り除く必要があります。
日本語と同時に英語の字幕がでるのもあるのですが、これも消してください。基本は「字幕(文字)」は見ません。
さて、先ずは日本語吹き替え版を使った勉強法をご紹介します。
まずは字幕なしで映画を見るための基礎リスニング力を身に付ける
単語や英文法の勉強法は上述していますが、それは継続してほしいのですが、いくら単語を覚えても、英文法が自然と体に染み込んでも、聞けなければ意味がないですよね?
いきなり、速い英語を聞けるの?とお思いかもしれませんが、特に初心者にはスピードが速すぎると感じる方が多いです。
それはなぜか?
理由は簡単で、英語のどこを意識してリスニングすればいいいのか分からないためです。
『英語のリスニング力が驚くほど開花する超簡単な勉強法』にもあるように、先ずは映画を見る時に、意味を考えないで、俳優が話す各英語の「最初の3単語」のみに集中するようにしてください。3単語以外の英語は無視です。
公式チャンネル【藤永式】Youtube留学~英語が話せるかっこいい大人に~でトレーニング動画を用意しているので是非、ご活用下さい。
なぜ、最初の3単語のリスニング力が重要なのか?
すでにお気付きかもしれませんが、英語は最初の数単語に大切な情報が詰め込まれていたます。
肯定だろうが否定形だろうが、それが現在形か過去形なのか全て最初を聞ければある程度意味が分かるのが英語の特徴です。
- 肯定:He goes to ~.(彼がどこかに行くという事実が分かる)
- 否定:She didn’t like ~.(彼女が何かを嫌いだったという過去の事実が分かる)
上記は普通の文ですが、疑問形(質問)でも同じです。
英語の疑問詞(特に下記の5W+1H)も映画やドラマで頻繁に出てくる単語です。これが分かってないと映画やドラマ内のやり取りも分からなくなります。
それらも全て英文の最初の3単語に含まれます。
- Who(誰が)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように) ※いくら(How much)、何歳(how old)などにも使う
『TOEIC Part2で満点を取る対策とは?6つのコツや問題集など』でも解説している通り、TOEICのパート2でも同じようなリスニングのコツとなります。
字幕なしでは英語はわからない場合もOK!
また、字幕なしで英語を聞いても全然わからない場合でも問題ありません。
とにかく頭を聞く!ということを習慣付けることが字幕なしで英語を聞くための重要な要素の一つだからです。
実はたったこれだけで、あれだけ速い思っていた英語がドンドンハッキリと聞き取れるようになっていくのです。
英語は最初に主語や動詞などの重要な言葉が来ますので、まずは映画のセリフでは全部を聞き取ろうとせずに重要な言葉を聞き取る、すなわち最初の部分だけを聞いていく癖をつけることが大切なのです。
実際に字幕なしで意味を理解しながら映画を見るための2つのステップ
もちろん、音だけ聞き取れても意味が分からなければ映画や海外ドラマを字幕なしでは見れませんよね。
ここでは意味を理解するための2つのステップをご紹介します。
ステップ1.「和訳する癖をなくす」ための英語リスニング勉強法
先ほどもお話しした、英語の音は速く聞こえてしまう原因ですが、日本人が英語のスピードを速いと感じるもう一つの原因があります。
それは、頭の中で「和訳している」のが最大の原因で、字幕なしで映画やドラマを見れない根本的な原因です。
結論から言うと、このステップで身に付けて頂くもの、それは、「リスニングでイメージする能力」です。
中学英語で習う単語を習得しても聞けないのがこの理由です。
あなたは、日本語を聞いている時の頭の中はどうなっていますか?
日本語を文字化して意味を理解していないはずです。映像を見ていれば、その映像とリンクして理解しているはずです。
電話で友達とかと話している時は、頭の中で何かしらのイメージをしています。次に、電話で話す時に少し意識してみて下さい。必ず映像化しています。
この感覚を英語を聞いている時に実践する癖を身に付ければいいのです。これが字幕なしで映画などを見る感覚です。
その方法は、「オーバーラップ法」といって、英語のリーディングでも用いる方法なのですが、これをリスニングの習得に活用します。
用意するものは、「テレビや動画(DVDなど)で、日本語と英語が聞けるもの」です。
手順は下記となります。
- 好きな動画を用意する
- 先ずは、日本語吹き替えで、動画を10分~15分見る
- その後に、映像を見ずに(後ろ向きになったりして)、英語の音声だけを聞く
たったこれだけです!
日本語の吹き替えで、映像を見ることで、内容を理解しながら聞いています。この時点で映像の内容を把握していることになります。
習得した中学英語の英単語も映像とリンクして理解する感覚を大切にしてください。
これがコツです。
映像を見ずに英語の音だけを聞く時に、日本語吹き替えで見た映像を思い浮かべる、ということです。これが、リスニングのオーバーラップ法です。
決して、和訳をせずに、先ほど見た映像のみを思い浮かべる感覚です。
これで、「和訳をする」という悪い癖を取り除きます。その時に、気づかれるはずです。「英語ってそんなに速くない!」ということに。
ステップ2.知らない単語が出ても「予測」するための英語リスニング勉強法
それでも単語を覚えないと、字幕なしで映画は見れないのでは?という疑問を持っているでしょう。
私が所有する資格は、英検1級とTOEIC満点(990)で、一般的に言われている必要単語数は、1万5千~2万単語だと言われていますが、常にその単語を聞き取れて、リスニングしていると思っていますか?
そんなことは決してありません。聞き逃すこともありますし、分からない単語なんて沢山あります。上記は単なる目安で、それ以下の英単語数しか知らなくても英語を習得している方はたくさん存在します。
知っている単語数が少なくても、なぜそれが可能なのか?
それは、私たちが「予測」してリスニングしているからです。
日本人の大きな欠点の1つに、「和訳する」以外に、「知らない単語で耳がとまってしまう」というのがあります。
あなたも、知らない単語が出た時点で、耳が止まって、その後の英語を全然聞いていないということはありませんか?
ここで身に付ける能力は、「知らない単語があっても最後まで聞いて意味を予測する」というものです。
そんなことが可能なのか?
有名な海外ドラマのほとんどが、全セリフのうちの「80%以上が中学生レベルの英単語」なのです。登場人物は大人のネイティブで、日常会話でやり取りをしているドラマや映画で中学生レベルの英語をどんどん使っているのです。
これが英会話の真実です。
ようするに、意味を「予測」することはめちゃくちゃ簡単であり、「予測するリスニング」を実践するだけで、難しい単語を知らなくても、英語のリスニングはできるのです。これが、英語を習得した人たちがやっているリスニングだということを覚えておいてください。
こちらも公式チャンネル【藤永式】Youtube留学~英語が話せるかっこいい大人に~で用意しているので是非、ご活用下さい。
日本語吹き替えや日本語字幕の唯一の弱点とは?
吹き替えや日本語字幕もそうですが、日本人が理解しやすいように簡単な言葉で和訳をしてる箇所が少なくありません。
完璧に理解は難しいということを冒頭でもお伝えしていましたが、歴史的、文化的背景の表現など日本人に理解しがたいのは「意訳」されていることが多いです。
意訳とは「全体の意味やニュアンスをくみとって訳すこと」となります。つまり、大まかに分かるように訳していることになりますね。
意訳ならまだましですが、全く違う和訳になる場合もあります。
これは、日本語の映画を英訳する時もそうですが、たとえば、「ダジャレ」はなかなか英訳が難しいので全く違う訳になるケースが多いです。
あなたなら、「布団が吹っ飛んだ」のダジャレをどう英訳しますか?
英語にそのまま直訳(The Futon flew.)しては、何の意味か分からず全く相手に伝わらないのが想像できますね。
このような意訳や直訳できない箇所が欠点となることを念頭に置いておいてください。
じゃあ、やっぱり日本語吹き替えなど介さずに英語が理解できた方がベストですよね。
それが最終ターゲットです。
日本語吹き替えや日本語字幕がない場合の字幕なしリスニング
日本語の補助が全くない英語やドラマを見ることができるようになるのが最終的な目標ですよね。
英語の字幕のみを利用した勉強法を実践します。
上述していますが、英文法を習得する方法に音読が効果的と言いましたが、音読はリスニング力、英単語力、発音力と全ての能力をUPしてくれるとても素晴らしい勉強法です。
『英語の音読|5つのやり方とコツ・おおすすめ教材や無料アプリなど』でもその効果をかいせつしているくらい素晴らしい勉強法の一つです。
また、出演者が話しているそのままの英語字幕で出るのであれば、オーバーラッピング(予測リスニングで説明したオーバーラップ法とは異なります)でその字幕を出演者と同時に読み上げるようにしましょう。
音読は動画を止めて「自分だけで字幕を読み上げる」、オーバーラッピングは「音声と一緒に字幕を読み上げる」という方法でどちらでも効果があります。
しかし、それにはこの記事でも再三申し上げている中学校の英単語、英文法、またリスニングの基礎力を同時に身に付けておくことが大前提です。
その上で色々な動画などでどちらかの方法を試してみましょう。
それでも最初はある程度内容を知っている映画やドラマ、または予測リスニングで使った動画を使うのがいいです。
意味が分からない箇所はドンドン飛ばして、耳を止めずに進めるのがコツです。
初心者が字幕なしの映画を見る時の注意点と勉強法
特に初心者の方ですが、映画で勉強する際にどうしもやってやってしまいがちなことがありますので、以下の点に注意しましょう。
スラングやセリフの暗記や辞書を使って勉強しないこと!
特に知らない単語や英語表現が出てきた場合は、映像を止めて、辞書で引いて意味を調べたりする方が多いのですが、それではまた和訳する癖が付いてしまいます。
あくまで「予測」しながら映画を見ることが大事です。全てを見た後、ある程度分かってきた段階で、気になる表現(何度も出て来るスラングやセリフなど)を調べるのはいいでしょう。
辞書を使うタイミングはその程度でOKです。
シャドーイングはしない!
他のサイトや参考書などでは、リスニング力UPのために、映画やドラマを使ったシャードイング、つまり英語の音を影(シャドー)のように付いていき読み上げるという勉強法をおすすめしているのがありますが、初心者には不向きです。
『英語のシャドーイング|初心者には効果が出ない2つの原因』の記事でも解説していますが、シャドーイングは英語上級者向けなので、今は無視して下さい。
初心者は上記で説明したオーバーラッピングか音読がベストです。
初心者でも字幕なしで映画を「多観」する効果は?
「日本語の吹き替え版」などに限らず映画やドラマを楽しみながらどんどん観る(多観)ことで、英語を「イメージで捉える」という感覚はどんどん身についていきます。
また、多観して色々な語彙に触れることで表現力も自然と吸収していきます。
1つの映画を繰り返しみることは勉強法として慣れるまで問題ありませんが、コツを掴んだから、どどんどん多く見ることをお勧めします。
しかし、先ほども申し上げましたが最初はある程度内容を知っている映画やドラマ、またはアニメなどがベターです。
また、ドラマであれば先のエピソードに進んでみましょう。
その効果は抜群です。新しい表現などに触れることで実生活の英会話にも臨機応変に対応できるようになります。
まとめ:「イメージ」と「予測」で字幕なしでも英語が楽しくなる!
リスニングするには、耳が良くないとできないとか、とにかく英語を覚えるとか、そんな迷信は信じなくて結構です。
「イメージしながら聞く」、「知らない単語があっても予測しながら聞く」というだけで、英語のリスニングはもう怖いものではないし、どんどん楽しくなってきますよ。
英語のリスニングができて、字幕なしで映画やドラマを見ている人は、必ずこの2つのコツを知って実践しています。英語が得意とか、天才でもなんでもないのです。
今後の英語習得に役立ててみて下さい。
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