
さあ、タイトル通り、ここではTOEIC Part5(パート5)で満点を取るための対策を紹介していきます。
なぜ、満点を狙うのか?
すでにご存知かもしれませんが、TOEICは全部で7つのパートに分かれています。
その中で初心者でも満点を狙うことが出来るパートが、Part1とPart2(ともにリスニングセクション)、それと今回の記事であるPart5(リーディングセクション)の3つです。
この3つのパート全て満点を取るだけでも何点になると思いますか?
Part1で30点、Part2で75点、そしてPart5で150点となり、これだけですでに「255点」の点数を確定したことになります。
これってすごくないですか? 満点が990点なので、すでに3割相当です。
あなたの目標が600点であれば、すでに半分近くのスコアになる計算です。
なので、Part1についての『TOEIC Part1で満点攻略!7つのコツと勉強法や問題集・単語』とPart2の『TOEIC Part2で満点を取る対策とは?6つのコツや問題集など』の記事も要チェックです!
TOEICの参考書などで6割の正答率で600点というのを目にすることがありますが、全てのパートで平均して6割正解するのは、特に初級レベルの方は難しいです。
長文リスニングのPart3やPart4, 長文リーディングのPart6とPart7で6割の正答率は特にハードルが高いのが事実です。
だからこそ、初心者でも満点が取れるパートは確実に取るのが目標達成の一番の近道なのです。
目次:
1.TOEIC Part5の問題数や形式など
2.TOEIC Part5対策:コツや問題内容(練習問題)とは?
・説明は読まない!時間配分が一番のポイント
・苦手意識を解消!問題のパターン(出題傾向)を把握する・練習問題
・頻出単語にも慣れる!
3.TOEIC Part5の問題集やアプリを使った勉強法も大切!
・先ずは自分の実力を知る!
・必ずタイマーで測る!おすすめ問題集とアプリ
まとめ:試験当日の直前対策として他のパートも復習することも大切!
1.TOEIC Part5の問題数や形式など

TOEIC Part5はリーディングセクションの一番最初に出題されているパートです。
これは後ほど、時間配分のコツのところで説明しますが、リーディングセクションはリスニングセクションと違い、自分のペースで解いていく必要があるので、実際Part7から始めて、最後に解くこともできます。このように自由なパートだからこそ、対策次第でTOEICを左右すると言っても過言ではありません。
さて、話を戻しますが、Part5は穴埋め問題となります。
全部で30問の設問があります。それぞれの設問への選択肢は4つ(A,B,C,D)で、選択肢から設問に対しての正しい答えを1つ選択するという形式です。
例えば下記のような問題が一例となります。
105. Once interns ——- their initial training, the HR department will get their new uniform ready.
(A) were finishing
(B) to finish
(C) have finished
(D) will finish
(和訳)インターン生が最初のトレーニングを終了した時点で、人事部は新しい制服を用意します。
※こちらは(C)が正解となります。「Once +現在完了形、~(未来形)」のパターンとなります。これも後ほど説明しますが、品詞問題、語彙問題、時制問題などの出題傾向(パターン)があります。
2.TOEIC Part5対策:コツや問題内容(練習問題)とは?
さて、TOEIC Part5で満点を取るための対策は大きく分けて、パターンを知ること、そして時間配分です。これが大前提となります。
TOEIC試験中に緊張して頭が真っ白になっても、コツを叩き込んでおくことで対応できることもあります。何も知らないで試験を受けるより正答率は確実にUPします。
それでは、先ずコツの一つから見ていきましょう。
説明は読まない!時間配分が一番のポイント
先ほども説明しましたが、Part5はリーディングセクションの一つです。
リーディングセクション(Part5~Part7)の合計で100問です。その100問を75分で解く必要があります。
リスニングセクション(Part1~Part4)との大きな違いは、各問題を解くペースが自分次第という点です。
そして、受験者からよく聞くのが「時間が足りなかった」という後悔です。特に長文読解のPart7で時間が足りないケースがほとんどです。
要するに、Part7にいかに時間を残すかがリーディングセクションの一番のポイントとなります。
満点を取ることと時間配分の両立が難しいのがPart5なのです。
『TOEICで絶対無視できない7つの時間配分と基本(試験時間など)』でも解説していますが、1問を30秒以内、part5全体で約15分以内で解くのを目標としてください。
その際に大切なポイントが2つあります。
説明は読まない
リスニングセクションもそうですが、「ディレクション(ダイレクション)」と言う形で必ず問題の解き方の説明文があります。
Part5の説明文は下記です。
Directions: A word or phrase is missing in each of the sentences below. Four answer choices are given below each sentence. Select the best answer to complete the sentence. Then mark the letter (A), (B), (C), or (D) on your answer sheet.
上述の問題形式でもすでに説明してる通り、穴埋め問題で4択ですね。もうすでに知っているので、この説明文は読む必要はありません。ドンドン問題を解く方に集中していきましょう。
前後を読む癖を付ける(品詞問題)
1問を30秒で解くには、特に初心者で意味を考えながら設問を読んで、そして4つの選択肢をじっくり読んでいては、時間が足りません。
例え上級レベルの方でもじっくり読んでいたら30秒以内は難しいかもしれません。
Part5での時間配分を成功させるには、とにかくドンドン先に進む意識が必要です。それに大切なのが「まずは穴埋めの前後のみを見る」という癖を付けることです。
前後だけで解けるの?と疑問かもしれませんが、Part2の頭だけを聴けば正答率が上がると同じ感覚で解けるのが少なくありません。
要するに、設問の英文を全部読む必要がない問題が結構多いということです。特に、次に説明する「品詞問題」がそれに該当します。
しかし、その方法で正答率を上げるには、出題パターンを知っておく必要があります。
次にPart5の出題傾向を見ていくことにしましょう。
苦手意識を解消!問題のパターン(出題傾向)を把握する・練習問題
Part5の出題傾向は、大きく分けて3つのパターンになります。これを押さえておくだけで勉強している時に「自分の何が弱点なのか?」が分かり、効率的に勉強できるようになり苦手意識も早めに解消できるようになります。
練習問題を解きながら見てみましょう!
次の練習問題は、マイスキ英語の『TOEIC満点者が教える!目標スコア達成の勉強法』と『TOEIC文法|絶対に出る6つのコツと英文法』から抜粋して出題しています。
その1.品詞問題
品詞とは、『英語の品詞一覧|8種類の特徴や見分け方のコツ・順番・省略記号など』でも詳しく解説していますが、名詞、代名詞、動詞、副詞、形容詞、前置詞、接続詞、間投詞の8種類のことを指します。
要するに空欄にはどの品詞が入るのか?という問題です。
この品詞問題こそが、前後を読むだけで解ける問題となります。1問30秒が平均値で解く必要があるのですが、この品詞問題に関しては1問15秒程度で解けるので、その他の語彙問題、時制問題に時間を割けるというメリットがあります。
それでは練習問題をトライしてみましょう!
前後だけ読んで解くことに集中して下さい。初心者の方は、15秒、または30秒以上かかっても現時点では問題ありません。
品詞練習問題その1:
With a view to inspecting the restaurant’s hygiene standards,
the inspectors’ visit was made without ——- last Friday.
(A) noticed
(B) notify
(C) notice
(D) noticeably
答えは(C)です。without(前置詞)の後ろは必ず名詞となります。よってここでの名詞は(C)の「notice」のみです。英文の意味を考える必要は全くありません。
品詞練習問題その2:
Employment of illegal immigrants and their children has
been a controversial ——- in the society.
(A) issued
(B) issuable
(C) issue
(D) unissued
答えは(C)です。その前の「a controvercial」が形容詞的役割となっているので、その後ろは名詞のになり、(C)となります。
上記2つの練習問題のように、品詞問題は単なるルールを知っておけば全体を読まずに解くことが可能となります。
その2.語彙問題
一方、語彙問題は、ある程度全体を読む必要があるケースが多いです。
語彙練習問題:
Having provided incentives for foreign financial institutions, the country has developed as one of the most important financial ——- in the southern hemisphere.
(A) hubs
(B) district
(C) center
(D) gadgets
この問題はある程度全体を読む必要があります。
しかし、ここでもある程度の範囲の前後で解けることも可能です。
ここでもキーポイントは、その前の「one of the most(最上級)+複数形」という形になっていることです。それと、「in the southern hemisphere(南半球)」という地域を表す英語になっているところです。
その2つを考慮すると、複数形は(A)と(D)になり、絞れますね。そして、地域に関することですから、(A)の「hubs(中心地)」となり、正解となります。「gadgets」は「道具」という名詞となります。
(和訳)
外国の金融機関にインセンティブを提供することにより、その国は南半球で最も重要な金融の中心地の1つとして発展しました。
もちろん、「hub」や「gadget」の単語を知っておく必要があるのですが、Part5の頻出単語を押さえておけば慣れることが可能です。進出単語については後述します。
その3.時制・動詞問題
3つ目は、受け身、過去形、過去完了など、上述の設問例(have finished)のように、時制と動詞の問題になります。
少しややこしそうですが、これもルールに沿って解けばある程度の前後を見ても解ける問題もあります。
時制・動詞練習問題その1:
In collaboration with local performers, internationally acclaimed choreographer Naomi Bennet will ——- a musical film next spring.
(A) production
(B) producing
(C) produced
(D) produce
答えは(D)となります。なぜ、(D)なのか?
これは品詞問題にも関連しており、「will」という助動詞の後ろは、必ず動詞の原形になるためです。今回は一般動詞でしたが、これが「be動詞」の場合は、助動詞の後ろは必ず原形の「be」となります。
時制・動詞練習問題その2:
The Capitol Theater which once prospered as the city’s center of entertainment ——- its 100 years of history in two weeks.
(A) was ending
(B) have ended
(C) will end
(D) ended
これはちょっとしたひっかけ問題ですね。
空欄の前に「prospered」という過去形があるので、その後ろも過去形で(D)と思いがちです。
しかし、その後ろの「in two weeks(2週間後)」というのがキーポイントです。要するに未来のことを述べているので、正解は(C)となります。品詞問題で時間をセーブしてこのように全体を読む必要がある問題に時間を充てるように心がけましょう。
(和訳)
かつて街のエンターテイメントの中心として栄えたCapitol Theater は、あと2週間後にその100 年の歴史の幕を閉じます。
頻出単語にも慣れる!
語彙問題対策に直結もするのですが、Part5によく使われる単語に触れておくことも有利になるのは分かりますね。
それぞれのパートで使われる単語の傾向があるのでピンポイントで対策も可能です。
『TOEIC単語帳|高確率で出るPart別厳選306英単語・アプリ他』の記事で頻出単語をまとめているので是非参考にしてみて下さい。
しかし、無理に覚えようというより、触れておく感覚でOKです。特に初心者はどうしても単語を覚えようとしますが、TOEIC Part5では単語力より先ほどの文法のパターンなどの把握の優先順位が高いです。
でも、単語に触れておくことでマイナスは絶対にありません。理解できていれば正答率は上がるのは必然です。この後にご紹介するアプリなども活用してみましょう!
3.TOEIC Part5の問題集やアプリを使った勉強法も大切!
さあ、パターンやコツを知ったら実際にPart5対策としての勉強が必要ですね。
要するに問題を解くのに慣れる、という感覚が必要です。
1日のPart5の勉強時間として1日5問程度(つまり、3分弱)ぐらいがいいでしょう。Part5だけに勉強時間を割くことはできないですよね。特に忙しいっ社会人の方であれば尚更効率的に勉強したいものです。
そのためには正しいツールとやり方を実践する必要があります。
先ずは自分の実力を知る!
TOEIC Part5の勉強をする前に、先ずはあなたのPart5への適応力を自分自身で知る必要があります。
Part1やPart2と比較して、不得意な可能性があれば、1日の問題数を5問を10問に変更するなども可能になります。
下記は気軽に現時点の実力を測れる公式サイトでのサンプル問題です。是非トライしましょう!
必ずタイマーで測る!おすすめ問題集とアプリ
先ほどのサンプル問題では物足りない!という方は、TOEICの公式問題集がいいでしょう。
過去の問題集でも役立ちます。
しかし、その際に必ずタイマーで測る癖を付けて下さい。
TOEIC Part5は時間をじっくりかければ多くの方が満点をとれるパートかもしれません。それくらい難易度は低いです。
しかし、1問30秒という制限の中で満点を取ることはハードルが上がります。その体感を試験直前まで身に付けておくと正答率がぐーんと上がります。
まったくタイマーで測ることをしない勉強法をやっておくと、試験当日に時間配分が分からなくなりパニックになる可能性が上がります。
実力以下の点数にならないためにも、例えばアプリを使うとしてもPart5の問題を解く際には時間を計って下さい。
先ほどの勉強時間の際にも言いましたが、Part5だけに勉強時間を割くわけにはいかないので、通勤通学のスキマ時間で勉強ができれば江ベストですね。
これには公式アプリが最適です。上述の公式問題集も紹介しているので確認してみましょう。
- TOEIC公式問題集:『公式教材・問題集』を確認して下さい。
- TOEIC公式アプリ:App Sore(iOS)/Google play(android)
また、「穴埋めエクササイズ」という無料サービスがあるので、こちらも利用するといいでしょう。
しかし、いきなり英文法にの問題を解くのに自信がない、また公式問題集やサンプルで実力を測る前に中学校で習った文法に復習として触れておきたいという方は、『英文法一覧|中学英語の英文法14種類!勉強法や順番・アプリなど』のサイトを用意しているので活用して下さい。
まとめ:試験当日の直前対策として他のパートも復習することも大切!
TOEIC Part5の対策は万全だけど、もちろんそれだけで高得点は取れないですね。
冒頭でもお伝えしたようにPart1やPart2も満点を取るパートです。そして、そこにもあるようにひっかけ問題などのコツを知ることで試験当日にも心が落ち着くはずです。
試験会場に行く途中や試験直前にも、『TOEICコツと直前対策|すぐスコアアップする7つの方法』の記事で復習したり、自分でまとめたものなどを見るようにして下さい。
また『TOEICのレベル|点数(スコア)で実力と目安が分かる!』の記事で自分の現在のレベルを確認するのも良いでしょう。
何を中心に解くべきか、何に注意を払うべきか再確認することで、ミスが少なくなり目標達成に近づいていきます。是非、参考にして下さい。