
英語で「疲れた」を表現するのにどの英語や単語がいいのか探していませんか?
実は、英語で「疲れた」は、様々な表現があります。
一般的に知られている形容詞の「tired」だけではありません。
なぜなら、
- どのくらい疲れているのか?
- 疲れを伝えている相手は誰なのか?
- 疲れている理由は?
など、シチュエーションにより英語での表現は異なるからです。
口語的表現やスラングなど様々あります。
また、「~で疲れた」という原因を言う場合と、嫌になったことを伝える「~に疲れた」という場合に使う前置詞や表現が異なるのでその点も注意しましょう!
たった一つの単語の違いで伝わるニュアンスが変わってきます。
- tired of ~
- tired from ~
【目次】
1.英語の形容詞で「疲れた」を表現:基本編
1-1.英語の「tired」で「疲れた」を表現
1-2.英語の「exhausted」で「疲れた」を表現
2.その他の英語で「疲れた」を表現:スラング編
2-1.アメリカ英語:「疲れた」の3つのスラング
2-2.イギリス英語:「疲れた」の2つのスラング
3.「疲れた」を使った関連英語・例文など
3-1.「~に疲れた」・「~で疲れた」の英語表現と例文
3-2.「疲れた」の顔文字
0.「疲れた」の英語は過去形にするの?
日本語をそのまま英語にすると過去形になりあそうですが、疲れているのは「今」というケースが多いので、英語では基本的には「現在形」で「疲れた」を表現します。
後述する基本の「tired」や「beat」などのスラングも同様です。
過去形にすると、相手に「今は疲れていない」というニュアンスで伝わることになるので注意しましょう。
1.英語の形容詞で「疲れた」を表現:基本編
「疲れた」を表現する際に、基本的に「主語+be動詞(現在形)+形容詞」の形で表現します。
「I am (I’m)~.」が基本形です。
もちろん、第三者が疲れている場合は、「He」や「She」などと主語を変えます。
では、ネイティブもよく使う「tired」と「exhausted」の形容詞の表現を見てみましょう。
1-1.英語の「tired」で「疲れた」を表現
日常会話やビジネスシーンでも普通に使える英語での「疲れた」となります。
「tired」の発音と発音記号は下記となります。
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基本例文は次の通りです。
疲れの程度により付け加える単語が異なります。
- I’m tired today.(今日は疲れた)
- I’m a bit tired.(少し疲れた) ※「I’m a little bit tired.」でも同様です。
- I’m very tired.(めちゃくちゃ疲れた)
また、次のような表現もよく使われます。
- 英語:You must be tired.
- 日本語:お疲れ様!大変だったね。
「あなたは疲れているに違いない」=「労っている表現」というイメージになりますので、是非覚えておきましょう!
上記の表現は、全てニュアンス的に「(すでに今)疲れている」という状態を表現しています。
これとは少し表現が異なるのが、さっきまで疲れてなかったけど、「今、疲れた(ばっかり)!」という場合は、現在形の「get」や現在完了形の「have got(gotten)」を使います。
- 現在形:I get tired.
- 現在完了形:I’ve got tired. ※「I’ve」は「I have」の短縮形です。
この「get」の使い方は、英語では欠かせないものです。『英語の「get」の使い方・意味|16の必要熟語や例文集』の記事を参考にして英会話の表現の幅を広げてみましょう。
「tired of ~」という熟語で使う場合も多いです。
因みに、動詞は「tire(タイヤー)」で、「それは疲れる(仕事など)」と表現する場合は「It’s tiring.」という英文になります。
「I’m tiring.」とすると、「あなたが何かを疲れさせる」となるので、その点は注意しておきましょう。
1-2.英語の「exhausted」で「疲れた」を表現
「とても疲れた」を表現する時に良く使う英単語です。
また、多少フォーマルな言い方でもあります。
つまり下記の2つは同じです。
- I’m very tired.
- I’m exhausted.
要するに、very tired(とても疲れた)を1単語で表現(exhausted)しています。
単に疲れているのでなく、「めちゃくちゃ疲れている」のを強調する際に使う表現です。
「exhaust(イグゾースト)」は「使い尽くす」という動詞なので、イメージがしやすいですね。
カジュアルやビジネスなど関係なく、どのシチュエーションや相手にも使える表現です。
「exhausted」の発音と発音記号は下記となります。
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「ヘトヘトに疲れた」など、「tired」よりも疲れの度合いが大きい時は是非使ってみましょう!
初心者はまず「tired」と「exhausted」の2つの単語を先ず押さえることが基本中の基本です。
しかし、ネイティブが使う「疲れた」は他にも色々な英語があるので、そちらも後々は使えるようにしましょう!
2.その他の英語で「疲れた」を表現:スラング編
ここでは、友達同士やカジュアルに使う英語の疲れたを紹介します。
また、アメリカ英語とイギリス英語は、『イギリス英語とアメリカ英語|文法や発音など4つの違い』の記事にあるように、単語や文法には違いがあります。
スラングでの「疲れた」の英語にも違いがあるので、その点を押さえておきましょう。
2-1.アメリカ英語:「疲れた」の3つのスラング
代表的な表現が3つあります。
それぞれを見てみましょう。
その1.「beat」
「beat」(ビート)は「tired」よりもカジュアルな「疲れた」となります。
「I am beat.」と、一言ぼそっと言うだけでもかっこいい「疲れた」ですよ。
その2.「bushed」
「bushed」(ブッシュド)は「exhausted」のスラングで、とても疲れてる時に使います。
「I am bushed.」=「I am exhausted.」です。
その3.「worn out」・「burn out」
「worn out」(ウォーン・アウト)も、「bushed」と同じようなニュアンスです。
ヘトヘトに疲れた場合に使えるスラングです。
「wear out(ウェアー・アウト)」は「摩耗させる」という熟語で、その過去分詞(形容詞)となります。
これに似た表現で「burn out」(バーン・アウト)というのがあります。「燃え尽きる」というニュアンスです。
- I’m worn out.
- I’m burn out.
「dead」を使ったスラング
「I am tired.」と「I am beat.」に「dead(デッド)」を付けることで、「I am exhausted.」や「I am bushed.」と同じように、めちゃくちゃ疲れたを表現するスラングになります。
- I am dead tired.
- I am dead beat.
直訳は「死ぬほど疲れた」となります。イメージがしやすいですね。
2-2.イギリス英語:「疲れた」の2つのスラング
イギリス英語圏で主に使われている「疲れた」の形容詞は2つがあります。
その1.「knackered」
とても疲れた時に使うのが、「knackered」(ナカード)です。
「I am knackered.」となります。
その2.「shattered」
「shatter(シャター)」は、粉々にするという動詞です。
アメリカ英語ではそのように使うのですが、それを受け身(形容詞)の「shattered」にしてスラング的に使うことで、「knackered」と同じように使えます。
「I’m shattered.」という英文になります。
3.「疲れた」を使った関連英語・例文など
「精神的に疲れた」、「人生に疲れた」など英会話の中で使える表現もあります。
何かに嫌気がさした時などにも使えます。
3-1.「~に疲れた」・「~で疲れた」の英語表現と例文
「~にもう疲れた(嫌になった)」、「さすがに疲れた」という場合は、「tired of」を使うことが多いです。前置詞は「of」です。
それぞれの例文を見てみましょう。
- 「精神的に疲れた」:I am mentally tired. ※心が疲れた、という場合にも使えます。
- 「人生に疲れた」:I am tired of my life. ※生活に疲れた、という場合にも使えます。「I’m tired of everything.(何もかも疲れた)」という表現も同様ですね。
- 「あなたに疲れた」:I am tired of you. ※youの箇所を「him」や「her」などの代名詞に代えることもできます。
- 「~との人間関係に疲れた」:I am tired of my reltionship with ~. ※職場関係であれば、「my relationship at work」などでも問題ありません。
しかし、このように「嫌になった」や「飽きた」、「うんざりする」と言う場合は、「I’ve had enough.」や「I’m sick and tired of ~.」など他にもあります。
慣れてきたら、『「飽きる」の英語|ネイティブがよく使う2つの表現と例文・スラング』の記事も参考にしてみて下さい。
では、「~で疲れた」と原因や理由を言う場合はどの前置詞になるのでしょうか?
「~で疲れた」は英語で?
上記の例文は「~に疲れた・嫌になった」ですが、「仕事で疲れた」という「疲れた原因」を表現する時はどのようにするのでしょうか?
次の2つのフレーズを見てその違いを確認して下さい。
- I am tired of work.(仕事に疲れた) → 嫌になった
- I am tired from work.(仕事で疲れた) → 疲れた原因
全く異なりますね。
疲れた原因を言う場合は、「tired from」の熟語を使います。つまり、前置詞は「from」になります。
前置詞1つで表現が異なりますのでその点は注意しましょう!
しかし、原因を説明する場合は「because of」や「due to」など他の前置詞もあり、また「because」などの接続詞を使ってその理由を英文で説明する場合もありますね。『「なぜなら」の英語|理由を伝えるbecause以外の12個の表現』の記事も参考にしてみて下さい。
3-2.「疲れた」の顔文字
日本語でもメールやSNSの友達通しなどで、文字ではなく顔文字を使うこともありまね。
下記の写真のような表情を顔文字にするのも英語には存在します。
『英語の「顔文字」一覧|メールやSNSですぐに使える19選』のきじにあるように、英語では様々な顔文字があるので参考にしてみて下さい。
下記が疲れたの顔文字です。
- :‐C
- :と‐とC、を使って表現します
まとめ:英語での「疲れた」を使い分けよう
話し相手に、常に「I am tired」だけではなく、ここで紹介した他の「疲れた」を是非使ってみましょう。
その際に注意する点は、「疲れている」表情やイントネーション(強調やアクセント)です。
棒読みになるのではなく、疲れているを前面に出して、おおげさぐらいが英語の表現としてはちょうどいいのです。