
「お疲れ様」や「お疲れ様でした」って英語で何と言えばいいんだろうと困っていませんか?
「お疲れ様」はとても便利な日本語です。
単にあいさつに使うこともできるし、相手を気遣う言葉としても使うことができます。全て言わなくても、この一言で済んでしまうので、様々な場面で使われていますよね。
ビジネスのシーンでも英語を使う場合に、この「お疲れ様」を英語でどう言ったらいいか思いつかなくて困ったことがある人も多いのではないでしょうか。
実は、日本語の「お疲れ様」と同じ意味を持つ言葉は英語にはありません。
「お疲れ様」は日本語文化独特の表現で、この便利な言葉を英語に直接訳すことはできません。
よって、それぞれの場面ごとに、適切なフレーズを選んで使い分ける必要があります。
最後には、どれくらい「お疲れ様」の英語を理解したのかを試せる、「まとめクイズ」を用意していますので、是非チャレンジしてみましょう!
【目次】
0.「お疲れ様」の意味と場面は?
1.出会いの挨拶として使う「お疲れ様」の英語フレーズ
・同僚・友達や恋人などカジュアルな英語での「お疲れ様」とスラング
・仕事(ビジネス)で取引先や社内での上司に使うフォーマルな「お疲れ様です」
・挨拶で「お疲れ様(お疲れ様です)」と言われたら必ず返事をする!
2.仕事終わりなど別れ際の挨拶としての「お疲れ様」の英語フレーズ
・カジュアルとフォーマルの両方に使える表現は?
・もっと丁寧に表現するには?
3.メールやSNSで使える「お疲れ様」の英語フレーズ
・カジュアルなメールやSNSで書く「お疲れ様」の英語と略語
・フォーマルなビジネスメールでの「お疲れ様です」の英語
4.相手の労をねぎらう「お疲れ様」の英語フレーズ
5.努力を称える・感謝する場合の「お疲れ様(お疲れ様です)」の英語フレーズ
・カジュアルなパターンは褒める?
・丁寧な「お疲れ様です」は感謝の言葉?
6.その他の「お疲れ様」の英語フレーズ
・帰宅・就寝の時の「お疲れ様」
・退職する相手や送別会での表現は?
まとめクイズ:英語の「お疲れ様」は大切な英会話でも欠かせない言葉
0.「お疲れ様」の意味と場面は?

「お疲れ様です」では日本語のどの場面でも使われる表現です。
「お疲れ様」は、仕事や行動などに対して、相手の労う(ねぎらう)時の挨拶の言葉です。感謝の気持ちも含みます。
また、目下でも目上の人でも「お疲れ様(目上の人はお疲れ様です)」を使っても失礼ではありません。
「ご苦労様」とよく同じように使われることが多いですが、基本的に目上から目下の人に使う言葉となりますので、使う場合に注意が必要です。
よって、社内の同僚、部下、上司、ビジネス相手に共通として使えるのが「お疲れ様(お疲れ様です)」となります。
しかし、冒頭でお伝えしたように日本独特の表現であり、それぞれの場面で使い分けが必要です。
それをカジュアルとフォーマル(丁寧)に区別しなければいけません。
- 出会った時の挨拶としてのお疲れ様 → 「こんにちは」、「元気ですか?」などの英語
- 別れ際(仕事終わりなど)の挨拶としてのお疲れ様 → 「気を付けてね」、「また明日」などの英語
- メールでのお疲れ様 → 挨拶や「いつもお世話になっております」などの英語
- 相手の労をねぎらうお疲れ様 → 「疲れたね」などの英語
- 相手の努力を称える・感謝するお疲れ様 → 「よくやったね」や「ありがとうございます」などの英語
など、それぞれの英語フレーズを覚えることで「お疲れ様」の英語表現を完ぺきにマスターできます。
それでは、次からそれぞれの表現をみていきましょう!
1.出会いの挨拶として使う「お疲れ様」の英語フレーズ
「出会った時の挨拶」として使う「お疲れ様」がありますね。
基本的には「挨拶」がそのまま使えます。『英語での挨拶|英会話やビジネスでも使える厳選10パターン』でも解説しているので是非ご参考下さい。
カジュアルな挨拶とフォーマルな挨拶とシッカリと使い分けましょう。
同僚・友達や恋人などカジュアルな英語での「お疲れ様」とスラング
カジュアルな言い方として、「Hi.」と「Hello.」があります。
訳すと「お疲れ様!」となります。
- 「Hi.」 ※「Hey」でもOKで、とてもカジュアルな言い方になります。友達や同僚などに使います。
- 「Hello.」 ※直訳は「こんにちは」になりますが、基本的に「朝昼晩」いつでも使えます。
- 「How are you?」 ※直訳は「こんにちは」になりますが、基本的に「朝昼晩」いつでも使えます。
もちろん仲がいい同士なのでスラングも「お疲れ様」として使います。
- 「What’s up?
- 「How’s it going?」
などが挨拶としてよく使われます。
因みに、「What’s up?」の返事は「Nothing much.」や「Not much.」など決まった形があります。返事に関しては後ほど解説します。
「Hi」や「Hello.」の後ろにはファーストネームを付ける!
基本的に「Hi」や「Hello.」だけでもいいのですが、基本的に「Hi,+相手のファーストネーム(または愛称)」で表現するとよりネイティブらしい「お疲れ様」になります。
- Hi, Mike. ※「Micheal(マイケル)」のニックネーム(愛称)です。
- Hello, Cathy.
仕事(ビジネス)で取引先や社内での上司に使うフォーマルな「お疲れ様です」
カジュアルな言い方と違い多少堅苦しい言い方がいいでしょう。
- 「How do you do?」 ※一番フォーマルな「お疲れ様」です。
- 「How are you?」 ※「(体調など)いかがですか?」という丁寧な言い方です。ビジネスでの上司などに使います。「How are yo doing?」も同様です。
カジュアルに挨拶する時には、「「Hi,+相手のファーストネーム(または愛称)」と話しましたが、これをフォーマルにする場合には、「Hi,+ Mr./Ms.相手のラストネーム」とします。
- Hi, Mr.Tanaka.
- Hello, Ms.Suzuki. ※相手が既婚者と分からない場合は、「Mrs.」にせずに「Ms.」とするのが基本礼儀です。
挨拶で「お疲れ様(お疲れ様です)」と言われたら必ず返事をする!
先ほども少し触れましたが、相手から挨拶をされたら無言にならないのがマナーです。
カジュアルからフォーマルまで、下記のような返事の仕方があります。
- Good morning.など ※相手に「Good morning.」や「Hi.」や「Hello」などと言われてそのままリピートで返事をするパターンです。
- Good./Great. ※相手に「How are you?」などで挨拶された場合の返事です。
など。
様々なあ返事のやり方に関しては、『英語の挨拶への返事|I’m fine.は使わない基本11パターン』の記事を参考にしてみて下さい。
「お疲れ様(お疲れさまです)」と言われた時に、瞬時に反応できるようになりましょう!
2.仕事終わりなど別れ際の挨拶としての「お疲れ様」の英語フレーズ
「別れ際の挨拶」でも使いますね。「お疲れ様!また明日!」など。
仕事終わりなど、相手との別れ際に使う「お疲れ様(お疲れ様でした)」は、「さよなら、また明日!」の意味で使うケースがほとんどなので、「Good bye.(ニュアンスは、一定期間さようならとなります)」のような直接的表現は避けましょう。
カジュアルとフォーマルの両方に使える表現は?
基本的にカジュアル・フォーマルのどちらのケースでも使える表現が次となります。
- 「Take care!」(気をつけて!)
- 「Have a good night.」(良い夜を!)
- 「See you tomorrow.」(明日会いましょう) ※「See you next week.(また来週)」などとしても使えます。
など、相手のその後の時間への気遣いの言葉で別れます。
また、「Have a nice weekend」(良い週末を!)」など、アレンジすることも可能です。
返事は「You, too.(あなたも)」が一番ノーマルで失礼がないですね。下記のフォーマルの場面でもそのまま使えます。
もっと丁寧に表現するには?
更にフォーマル(ビジネス)にするには、それらのフレーズの後に「Mr./Ms.相手のラストネーム」を付けるといいでしょう。
- 「Take care, Mr.Hayashi.(林さん、お疲れ様です)
- 「See you tomorrow, Ms.Tanaka.(田中さん、お疲れ様です)」
など。
こちらで紹介したフレーズは、『「気をつけて」の英語|場面毎で使い分ける!9個のフレーズ』や『「お大事に」の英語|風邪や病気の相手を励ます7つの表現』の場面でも使える便利な英語表現です。
3.メールやSNSで使える「お疲れ様」の英語フレーズ
口頭だけではなく、SNS(チャットやFacebook、インスタなど)、ビジネスメールで「お疲れ様」という場合はどのように書けばいいのでしょうか?
カジュアルなメールやSNSで書く「お疲れ様」の英語と略語
友達や恋人同士で「お疲れ様」と出だしで言う場合は、短く書くのが通常です。
よって次のような挨拶の表現をそのまま短くした単語がよく使われます。
また、小文字のままでも構いません。書き出しに使いますね。「よう、元気?(お疲れ!)」のようなニュアンスですね。
- 「hi」 ※「hello」はスペルも多くかかるので、「hi」がよく使われます。また、24時間いつでも使える表現です。
- 「sup?」 ※スラングの「What’s up?」の略語です。
など。
フォーマルなビジネスメールでの「お疲れ様です」の英語
カジュアルな場合は名前も書かずに、すぐに挨拶をするのですが、ビジネスメールや目上の方へのメッセージは必ず名前を書きます。
「Dear + Last name,(~様)」の形です。
その下にすぐに次のような文を書くととても丁寧です。
- Hope you are doing well.
- I hope you are well.
直訳は「お体にお変わりはございませんでしょうか?」となり、「お疲れ様です」を表現してます。
また、後述しますが「感謝」の気持ちをすぐに表現するパターンもあります。
4.相手の労をねぎらう「お疲れ様」の英語フレーズ
相手の仕事や行為(勉強なども)に対して労をねぎらう意味で、「お疲れ様」というケースは多くありますよね。
一生懸命に働いたことに対する言葉となります。
「運転・出張・長旅・会議」など疲れている時に使える「お疲れ様」の英語が次となりますが、「ご苦労様」というニュアンスが強いですね。
もちろん、この表現も試験や試合の後で、相手が疲れているだろうという時にも使える「お疲れ様」です。
しかし、友達・同僚、家族などあなたに近い関係の方への表現で、目上の人にはあまり使わない方がいいでしょう。
「大変だったね、お疲れ様!」や「遅くまでお疲れ様」というニュアンスにも近い表現です。
- 「You must be tired.」 ※直訳:あなたは疲れているに違いない(大変だったね)
- 「You should take a rest.」 ※直訳:あなたは休むべきだ(ゆっくりやすんでね)
5.努力を称える・感謝する場合の「お疲れ様(お疲れ様です)」の英語フレーズ
相手が何かを達成したり、あなたへ何かの行為をした際の「お疲れ様(お疲れ様です)」という場合も、カジュアルとフォーマルに使い分けます。
カジュアルなパターンは褒める?
『「いいね」の英語|1つだけじゃない!様々な表現一覧』にあるような「いいね・いいですね」という褒める言葉などで表現します。
褒めるパターンですね。
- 「Good job!」(よくやった!) ※「Great job」よりは多少軽めの言い方ですが、どの場面でも使えます。
- 「Great work!」(素晴らしい仕事だね!) ※「仕事」や「テスト」などにも使えます。「Good work!」でもいいです。
- 「Well done!」(よくできました!)
- 「You are the best.」(あなたが一番!
また、「試験(テスト)」、「プレゼン」などを付け加えて言うこともできますが、その際は前置詞の「on」を使います。
- 「Good job on your presentation!」プレゼン、お疲れ様!
- 「Good work on your exam!」テスト、お疲れ様!
など。
この場合の返事は「Thank you.」が一般的です。
丁寧な「お疲れ様です」は感謝の言葉?
目上の人がプレゼンを終了した時に「Good job!」とは決して言いません。
「Thank you for your presentation.」など、感謝して「お疲れ様です」を表現するのが一般的です。
また、『英語の「メールの書き出し」| カジュアルやビジネスに適用』にもあるようにメールの書き出しでよく次のような感謝を書くことで「お疲れ様です」を表しています。
- Thank you very much for your time the other day.(先日はお時間ありがとうございました)
- Thank you for your inquiry.(お問い合わせありがとうございます)
など。「いつもお世話になっております」などにも言い換えが出来る表現です。
「Thank you」(ありがとう)が基本です。
褒めるより感謝がフォーマルだと思って下さい。
例えば、「Good job!」というより、「Thank you for your hard work today.」(今日も一日お疲れ様です!)などとする方が、丁寧です。
「Thank you」の後に「for 〜」を入れて、「〜をありがとう」と表現します。
『英語でありがとう|丁寧やフランクな言い方とスラングや略語45選』の記事も参考にしてみて下さい。フォーマルだけでなく、イギリス英語のスラング(Cheers!)などの表現も紹介しています。
また、労をねぎらう場合の「お疲れ様(You must be tired.)を感謝の言葉に置き換えても構いません。
因みに、「運転お疲れ様」を感謝の言葉で表現すると、「Thank you for driving.」となり相手にも伝わります。
また、更に丁寧でビジネスでも使えるのが、「appreciate」(感謝する)とういう動詞です。
- I really appreciate your hard work.
- 和訳:あなたの献身的な仕事に本当に感謝いたします
など。ビジネスメールでよく使う表現です。
6.その他の「お疲れ様」の英語フレーズ
おかえり、おやすみ、お仕事お疲れ様、など帰宅後に使える「お疲れ様」もそのままの英語でOKです。
また、送別会など去っていく相手にかける「お疲れ様(お疲れ様でした)」はどう言えばいいのでしょうか?
帰宅・就寝の時の「お疲れ様」
下記がその例です。
- 「How was your school?」(学校どうだった?) ※「school」を「work」に代えると、「お仕事どうでした?」となります。英語のおかえりなさいの表現がそのまま使えます。『英語の「ただいま」と「おかえり」|直訳できない2つの表現』も参考にしてみて下さい。
- 「Have a good night sleep.」(おやすみ) ※単純な「Good night.」より、「お疲れ様!しっかり寝てね」のニュアンスが含まれます。『9個以上の「おやすみ」の英語表現|返答の仕方など・音声付』も参考にしてみましょう。
退職する相手や送別会での表現は?
また、感謝の気持ちを込める「退職」や「送別会」でのメッセージもありますね。
その場合は、次のようなフレーズで「お疲れ様(お疲れ様です)」表現しましょう。
- We’ll never forget about you.(あなたとことは決して忘れません)
- We hope you have a great time ahead.(これから有意義なお時間を過ごして下さい)
- You have been the best.(あなたは最高でしてた)
など。
まとめクイズ:英語の「お疲れ様」は大切な英会話でも欠かせない言葉
「お疲れ様」や「お疲れ様でした」は毎日使うコミュニケーションの1つです。
また、「お疲れ様」のその一言には様々な意味が含まれています。
挨拶なのか、労いの言葉なのか、どんな意味使いたいのかをまず考えて、それを英語では何て言うのかをここにご紹介した例文を参考にして考えてみてください。
難しい英文をたくさん覚えることよりも、こういうちょっとした日々のあいさつやコミュニケーションの言葉を工夫すると、相手との会話もどんどん弾んでいきます。
様々な「お疲れ様」を使って、英語でのコミュニケーションを楽しんでみてください。
それでは、最後に次の問題を解いてみましょう!
【問題】
- 出会った時に使う、基本の「お疲れ様」の英語は?
- 「care」を使った別れの際の「お疲れ様」の英語は?
- 労をねぎらい、褒める時の「お疲れ様」の英語は?
- 「本当に疲れたでしょう。お疲れ様!」という場合の英語フレーズは?
- 「See you tomorrow.」でも「お疲れ様」になる?
いかがでしたか?
今すぐ読んだ「お疲れ様」に関する英語でも、多少はてこずりますよね。答えを確認して、徐々にでいいのしっかりマスターしましょう!
【解答】
- Hello. ※「Hi」、「How are you?」などの挨拶。
- Take care.
- 「Good job!」、「Great work!」など。
- 「Good job!(Thank you)You must be tired.」
- はい、なります。別れの挨拶であれば基本OKです。