英語の挨拶で代表的なフレーズは「How are you?(お元気ですか?)」ですね。
この「How are you?」の後に会話が始めるケースがほとんどです。
もちろん他にも次のような挨拶フレーズがあります。
- How’s it going?
- What’s up?
- How are you doing?
など、『英語での挨拶|英会話やビジネスでも使える厳選17パターン』でも紹介しています。
しかし、それに対する挨拶の返事はどうしたらいいのでしょうか?
まさか、「I’m fine.」だと思っていませんか?
私たち日本人が習う典型的な返事の仕方ですが、実はネイティブはその返事の仕方はほとんどしません。
目次
基本を押さえよう!挨拶への返事はどんな感じがベスト?
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「How are you?」を初め、冒頭でご紹介した挨拶の仕方もどれも、本当に相手の健康を気遣ったものではなく、礼儀としての挨拶が一般的です。
これは日本語でも同じですね。
よって、これに対する返事は、基本的に「短くて簡潔」がベストです。このことを念頭に置いて次の章を見てみましょう。
上述通り、会話のスターでもあるので正しい返事の仕方をマスターして対応する必要があります。
因みに、アメリカ英語でもイギリス英語でも、挨拶での受け答えにさほど差はありません。
短くて簡潔な英語の「挨拶への返事」一覧
ここではまず、英語の挨拶でネイティブが使う表現をご紹介します。
体調がいい時の返事
体調がいい時の返事としては次のような挨拶が代表的です。
- Good.:いいですよ
- Great.:素晴らしいです
- Pretty good.:とてもいいですよ
- I’m fine.:いいですよ
- Couldn’t be better.:最高です
- Not bad.:悪くありません(いいですよ) ※まあまあ「So-so.」という言い方もOKです。
など。
あなたのことを聞いているので、文頭の「I’m(I am)」を省略しているケースがほとんどで一般的です。
簡潔に短く、一言で返事するのがコツです。
この場合は、相手にも体調を聞くことが一般的です。
その場合に使うのが、「返事文, you?」(あなたはどうですか?)です。また、相手が聞いてくれたことに感謝の気持ちを入れる場合もあります。
下記がそのやりとりの例です。
- 相手:How are you?(お元気ですか?)
- あなた:Couldn’t be better, you?(最高です。あなたは?)
- 相手:Same here. Thank you.(同じです。ありがとう)
因みに、「返事文, and you?」は「返事文, you?」に比べるとフォーマルな言い方になります。
体調が悪い時の返事(返事の返事にも注意)
体調がすぐれない時もありますね。
そのような場合の表現が下記です。
- Not so good.:あまり良くない
- Tired.:疲れています
- Sleepy.:眠たい
など、体調がいい時もそうですが、感情をそのままストレートに表現しても構いません。
この場合も、文頭の「I’m(I am)」を省略しています。
因みに、感情に関する表現は、『「感情」表現の英語|今すぐ使える84個のフレーズ一覧』の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみて下さい。
また、この場合は相手が「What’s wrong?(どうしたの?)」と返事への返事としてほぼ100%聞かれるので、それに更に返事する英文(理由)を相手に伝える必要があります。
挨拶のやり取り例
- 相手:How are you?(お元気ですか?)
- あなた:Not so good.(あまり良くない)
- 相手:What’s wrong?(どうしたの?)
- あなた:I had to work all day today and I’m bushed.(今日、一日中働かなくてはいけなくて、とても疲れた)
など。
「最近、仕事(勉強)が忙しすぎて疲れている(I’m tired from too much work lately.)」、「風邪を引いている(I have a cold.)」や「なんだか体調がすぐれない(I’m not feeling good for some reason.)」など、理由を用意しておきましょう。
これから会話がドンドン進む可能性もあるので、初心者の方で自信が無い方は、多少調子が悪くても「Good.」などでの返事が適当です。
繰り返すパターン(How are you?を使わない)
「How are you?」など質問文を挨拶に使わず、相手の挨拶をそのまま繰り返すことで、それが返事になることがあります。
詳しくは後ほど解説しますが、フォーマルとカジュアルのやり取りがあります。
下記がその例です。
- フォーマル:Good morning. → Good morning. ※「Good afternoon.」や「Good evening.」でも同じです。
- カジュアル:What’s up? → What’s up? ※この場合は、「Hi → Hi」と同じ意味合いです。
相手の目を見て、笑顔で繰り返すのがポイントです。
シチュエーションで使い分ける!英語の「挨拶への返事」
さて、ここからは英会話やビジネスの場面での適切な返事の仕方を見ていきましょう。
友達や同僚の場合(カジュアル)「I’m fine.」は使わない?
下記のどちらも、「元気?」というニュアンスのとてもカジュアルな挨拶です。
- How are you doing?
- How’s it going?
- What’s up?
それに対する返事は先ほど紹介した一言パターンでいいでしょう。
- 相手:How’s it going?
- あなた:Good, you?
- 相手:Great thanks.
しかし、ここで気を付けてほしいのが、カジュアルな挨拶への返事にフォーマルな「I’m fine.」を使うと少し変に聞こえてしまうということです。ネイティブが違和感を感じるので気を付けましょう!
因みに、ネイティブも私もそうですが、カジュアルな場合は「What’s up?」をよく使います。また、「Sup?」は「What’s up?」を更にスラングにした挨拶になります。
意味としては、「忙しい?話せる?」や「最近どう?」という挨拶文になります。
その場合の返事は次のようなものがあります。
- Not much.
- Nothing much.
「時間があるよ、話せる」や「別にあんまり(最近変わったことはない)」とという返事の意味になります。
また、挨拶文を繰り返して返事をするパターンは次です。
- Hey → Hey
- Hi → Hi
- Yo → Yo ※挨拶と返事の中でも一番カジュアルなスラングです。
仲がいい友達の間のみで使うようにしましょう。
初対面の場合(フォーマル)
次は日本語にすると「ご機嫌いかがでしょうか?」というニュアンスになり、ビジネスでの初対面など、相手との距離がある場合に使います。
- How are you?(How are you today?)
- How do you do?
この場合の返事はこれまでの「Great. Thank you, you?」などでもいいのですが、フォーマルな答え方の「I’m fine.」はここで使っても構いません。
また、初対面の場合は、「初めまして」という英文を頻繁に使いますが、その返事は次のようになります。
Nice to meet you → Nice to meet you, too. ※または「You, too.」も同じです。
『「初めまして」の英語|6つの基本フレーズと使い方を習得!』の記事内でもそのやりとりについては詳しく解説しています。
また、フォーマルな挨拶へ繰り返しで返事をするパターンは次です。
- Good morning. → Good morning.
- Hello → Hello ※電話でもよく使う表現です。
「お久しぶり!」への返事は?
久しぶりに会った相手と挨拶を交わす場合がありますね。
因みに「Long time, no see.」をネイティブはあまり使わないので念頭に置いておきましょう。
下記がその例文です。
- 相手:How have you been?(お久しぶりです)
- あなた:Great. How about you?(いいですよ。あなたはどうですか?) ※必ず聞き返すようにしましょう。
「It has been great.」や「I have been great.」の文頭を省略している返事の仕方となります。
その後に、「実は最近結婚しました(As a matter of fact, I just got married.)」や「最近、転職しました(I changed jobs recently.)」などの英文を足して会話をスタートしましょう!
『「久しぶり」の英語|挨拶やビジネスメールでも使える8つの基本表現』の記事も参考にしてみて下さい。
メールでの挨拶への返事の書き方
ビジネスで新規に営業の挨拶や問い合わせメールがあった場合など、それに対する返信が必要ですね。
その場合は、感謝の気持ちを表現してメールを書き出します。
下記がその例文です。
- Thank you for your e-mail.(メールをありがとうございます)
- Thank you for your inquiry.(ご質問ありがとうございます)
など。詳しくは『2つの「返信」の英語とメールで使える!返信フレーズ集』でも解説しています。
因みに、口頭での返事、メールでの返信の両方とも英語で「reply」や「answer」で表現します。
まとめ:場面に合わせて短く簡潔に返事をするのがコツ!
「How are you?」や「What’s up?」などと挨拶されたら、その答え方次第で、英会話が本格的にスタートします。
一番最初の重要な英会話で、正しく対応する必要があります。
フォーマルとカジュアルの返事の仕方をシッカリとマスターして、ぎこちない会話にならないようにしましょう!