
「初めまして(はじめまして)」を英語で言えますか?
またビジネスなどでの「オンライン会議」、「電話」や「メール(件名と書き出し)」などでも使えるのが、この「初めまして」です。
英会話では、初めて会った人とのあいさつでは、日本語の「初めまして」のような、「初めて会いましたね」という表現は使いません。
文化が違うと、挨拶の方法も変わります。
「初めまして」のような、あいさつは直訳ではなく、英語では何と言うのかを知って正しく使う必要があります。
また、返事の「こちらこそ初めまして」も何て言うのでしょうか?
目次:
1.挨拶としての様々な「初めまして(はじめまして)」の基本フレーズ
・カジュアルな「Hi.」や「Hello.」
・目上・ビジネスで使う丁寧な「Nice to meet you.」
・嬉しさ・光栄さを表現する「初めまして」(pleasure, glad, happy, honorなどを使う)
2.その他での「初めまして(はじめまして)」の英語
・スラングでの「初めまして」
・ビジネスメールでの「初めまして」(件名・書き出し)
・電話での「初めまして」
・返事の「こちらこそ初めまして」
1.挨拶としての様々な「初めまして(はじめまして)」の基本フレーズ

英語では「初めまして」のかわりに、「お会いできて嬉しいです。」と伝えるのが一般的です。
ここでは様々な「初めまして」を見てみましょう!
カジュアルな「Hi.」や「Hello.」
「お会いできて嬉しいです」などの英語の「初めまして」にあたる表現を使う時は、先に「Hi.」や「Hello.」などの挨拶と自己紹介をするのが一般的です。
これはネットやSNSでの挨拶でも使えます。
下記がその例です。
- 英語:Hello. I’m Maki.
- 日本語訳:初めまして。マキです。
- 音声:
このように挨拶をすると、相手も同じように名前を言ってくれます。
友達などが集まるカジュアルな場では、「初めまして」にあたる挨拶を省くことも多いです。
日本語も、初対面でも「初めまして」と言わない場面が多いですよね。それと同じ感覚です。
よって、単純に「Hi.」や「Hello.」のみだけでもOKです。
因みに、自己紹介については、『英語で自己紹介|恥をかかない!厳選9つのポイント』の記事を参考にしてみて下さい。
目上・ビジネスで使う丁寧な「Nice to meet you.」
ビジネスで「初めまして」の基本表現として、まず覚えておきたいのが「Nice to meet you.」です。
- 英語:Nice to meet you.
- 日本語訳:お会いできて嬉しいです。
- 音声:
多くの人が知っている、この表現はすごくよく使います。
変にかしこまり過ぎていないですし、かといってカジュアルでもないので様々な場面でオールマイティーに使うことができる表現なので、まずはこれを使いこなせるようにしましょう。
また、この「Nice to meet you」は、日本語で「よろしくお願いします」としても使う場合が多いです。【英語で「よろしくお願いします」を6つの場面で表現する!】の記事を参考にしてみて下さい。
目上の人でも、同等の立場の人でも使えるので、迷ったらこの表現を使いましょう。文頭の「It’s」が省略されているので、省略せず「It’s nice to meet you.」とすると、より丁寧な表現になります。
嬉しさ・光栄さを表現する「初めまして」
「お会いできて嬉しいです」という表現は、すごくよく使う表現で様々なバリエーションがあります。
単純に「Hi.」や「Nice to meet you.」よりも、更にネイティブに近い表現となります。
その中でもよく使うフレーズを見てみましょう。
- 英語:I’m so glad to meet you.
- 日本語訳:お会いできてとても嬉しいです。
- 音声:
※「so」をつけずに言ってもOKです。「be動詞+glad to~」は「~をして嬉しい」という表現です。会っていただき感謝していますというニュアンスが含まれます。「I’m happy to see you.」は単純にお会いできて嬉しいですという表現になります。
- 英語:I was looking forward to meeting you.
- 日本語訳:お会いできるのを楽しみにしていました。
- 音声:
※「look forward to~」は「~を楽しみにしている」という熟語です。「to」の後ろは「名詞」か「動名詞(ing)」となるので注意が必要です。
- 英語:It’s a pleasure to meet you.
- 日本語訳:お会いできてとても嬉しいです。
- 音声:
※「pleasure(プレジャー)」は「喜び」という単語です。「It’s my pleasure to meet you.」も同様です。「I’m pleased to meet you.」や「I’m delighted to meet you.」も同じように使われます。
- 英語:It’s an honor to meet you.
- 日本語訳:お会いできて光栄です。
- 音声:
※「honor(オーナー)」は「光栄・誇り」という英語です。「It’s my honor to meet you.」でもOKです。
上記で挙げたどれも「会えたことの嬉しさ」や「会いたいと思っていた気持ち」がとても良く伝わる表現です。
丁寧な表現なのでビジネスの相手に初めて会った時などにも使えます。
下記の表現は、カジュアルで頻繁に英会話でも使われます。友達の紹介や、カジュアルな場で会う人に使う「初めまして」です。
- 英語:Good to meet you.
- 日本語訳:会えて嬉しいよ!
また、「Happy to meet you.」などでもOKです。
「How do you do?」は本当に使うの?
「初めまして」でよく知られている表現で、「How do you do?」があります。
「How do you do?」疑問文ですが、返答も「How do you do?」です。
辞書や教科書などで、「初めまして」の英語訳としてよく出てくるので、覚えている人も多いのではないでしょうか。
残念ながらこの表現は、とても古くかしこまった感じがする表現で、今はほとんど使われていません。使っても間違いではありませんが、ネイティブはちょっと違和感をおぼえる表現です。
2.その他での「初めまして(はじめまして)」の英語
上記は基本的な言い方をご紹介しましたが、ここではスラング、ビジネスメール、電話、また返事の仕方などその他の場面での言い方を見ていきましょう!
スラングでの「初めまして」
「Hi.」や「Hello.」よりも更にカジュアルにした表現が次のようなスラングでの挨拶になります。
- How’s everything?(調子はどう?)
- What’s up?(元気?)
- How’s it going? ※「How are you doing?」よりも更に砕けた言い方です。
など。
カジュアルな場面で出会った際の「初めまして」として使えますが、ある程度外国人と話すのに慣れてきたり、自分の英語に自信が持てた時に使うのがいいでしょう。
先ずは基本、そしてスラングという使い方が英語学習の観点からもベストです。
ビジネスメールでの「初めまして」
ビジネスメールでは「初めまして」にあたる表現がありません。
よって、『英語の「メールの書き出し」| カジュアルやビジネスに適用』の記事でも紹介している、次のような例文になります。
英文メールの書き出しの基本となります。
____________________
To whom it may concern,
(ご担当者様へ)
My name is Takeshi Fujinaga from ABC company and I’m writing this e-mail to introduce our newly launched products that you might be interested in.
(初めまして。私はABC会社の藤永丈司と申します。弊社の新しい商品で、ご興味があるのではと思い本メールを差し上げております。)
本文
Sincerely yours,
(敬具)
Fujinaga
(藤永)
____________________
今回は、新しい商品を紹介するパターンの書き出しですが、自分から問い合わせすることもありますね。
その場合はメールの件名(タイトル)にも気を使いましょう。
下記がその例です。
「Inquiring about your product」(御社の商品について)、など。
「Regarding your new product」でも同様です。
上記の例文のような簡単な自己紹介(どの会社など)をして、「あなたの会社の商品・サービスに興味があります(We are interested in your product.)」のような科書き出しの文で問題ありません。
電話での「初めまして」
実際に合わなくて、電話だけで初めましてという場合は「meet(会う)」が使えません。
では何がいいのでしょうか?
下記が電話での「初めまして」の例文です。動詞の「talk」(話す)を使います。
- 英語:It is nice to talk to you.
- 日本語:(電話で)初めまして
これは、久しぶりに話した時なども「Long time no see.」ではなく、「Long time no talk」というのと同様です。
返事の「こちらこそ初めまして」
相手に「Nice to meet you.」と挨拶されたら、何て返事したらいいのでしょうか?
無言は相手に失礼ですね。ここでちゃんと習得しましょう。
「こちらこそ初めまして」には、フォーマルな言い方とカジュアルな言い方があります。
- フォーマルな「こちらこそ初めまして」:Nice to meet you, too.
- カジュアルな「こちらこそ初めまして」:You, too.
※カジュアルな言い方は「Nice to meet you, too」を略した形となります。気軽に使ってみましょう!
また、他にも次のようなカジュアルな返事があります。少しスラング的な言い方となるので、ビジネスでは使わないように注意して下さい。
- Likewise.
- Same here.
など。SNSなどのやり取りでそのまま使えます。
まとめ:英語での「初めまして」はワンパターンにならないように!
日本語の「初めまして」を言う場面では、英語では「お会いできて嬉しい」という意味のフレーズを使います。
よく使う「Nice to meet you.」以外にも、様々な言い方ができます。ひとつだけだと、ワンパターンになるので、いくつか覚えてバリエーションをつけるとよいですよ。
また、挨拶で当たり前の言葉だからこそ、心をこめて言うことでコミュニケーションがスムーズになります。
この他の様々な英語の挨拶については、『英語での挨拶|英会話やビジネスでも使える厳選17パターン』でご紹介しています。
挨拶は、コミュニケーションの基本!
しかし、簡単だからスルーしてしまいがちなところですが、しっかり学んで、英語で楽しくコミュニケーションをしましょう。
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