
「初めまして」を英語で言えますか?
またビジネスなどでの「電話」や「メール」などでも使えるのが、この「初めまして」です。
英会話では、初めて会った人とのあいさつでは、日本語の「初めまして」のような、「初めて会いましたね」という表現は使いません。
文化が違うと、挨拶の方法も変わります。
「初めまして」のような、あいさつは直訳ではなく、英語では何と言うのかを知って正しく使う必要があります。
また、返事の「こちらこそ初めまして」も何て言うのでしょうか?
それと日本人の多くが間違って使っている「meet」と「see」の違いもしっかりと押さえましょう!
目次:
1.挨拶としての様々な「初めまして」の英語フレーズ
2.英語で「初めまして」はいつも使うの?
2-1.自己紹介での「初めまして」の英語
2-2.カジュアルな会話での「初めまして」の英語
2-3.メールでの「初めまして」の英語
2-4.電話での「初めまして」の英語
2-5.「こちらこそ初めまして」の英語
1.挨拶としての様々な「初めまして」の英語フレーズ
英語では「初めまして」のかわりに、「お会いできて嬉しいです。」と伝えるのが一般的です。
ここでは様々な「初めまして」を見てみましょう!
「初めまして」の基本表現として、まず覚えておきたいのが「Nice to meet you.」です。
多くの人が知っている、この表現はすごくよく使います。
変にかしこまり過ぎていないですし、かといってカジュアルでもないので様々な場面でオールマイティーに使うことができる表現なので、まずはこれを使いこなせるようにしましょう。
また、この「Nice to meet you」は、日本語で「よろしくお願いします」としても使う場合が多いです。【英語で「よろしくお願いします」を6つの場面で表現する!】の記事を参考にしてみて下さい。
目上の人でも、同等の立場の人でも使えるので、迷ったらこの表現を使いましょう。文頭の「It’s」が省略されているので、省略せず「It’s nice to meet you.」とすると、少し丁寧な表現になります。
「お会いできて嬉しいです」という表現は、すごくよく使う表現で様々なバリエーションがあります。その中でもよく使うフレーズを見てみましょう。
※「so」をつけずに言ってもOKです。「be動詞+glad to~」は「~をして嬉しい」という表現です。会っていただき感謝していますというニュアンスが含まれます。「I’m happy to see you.」は単純にお会いできて嬉しいですという表現になります。
※「look forward to~」は「~を楽しみにしている」という熟語です。「to」の後ろは「名詞」か「動名詞(ing)」となるので注意が必要です。
※「pleasure(プレジャー)」は「喜び」という単語です。「It’s my pleasure to meet you.」も同様です。「I’m pleased to meet you.」や「I’m delighted to meet you.」も同じように使われます。
※「honor(オーナー)」は「光栄・誇り」という英語です。「It’s my honor to meet you.」でもOKです。
上記で挙げたどれも「会えたことの嬉しさ」や「会いたいと思っていた気持ち」がとても良く伝わる表現です。
丁寧な表現なのでビジネスの相手に初めて会った時などにも使えます。
下記の表現は、カジュアルで頻繁に英会話でも使われます。友達の紹介や、カジュアルな場で会う人に使う「初めまして」です。
※ここでは「see(シー)」を使っています。知人や友人、2回目以降の相手には「see(見る)」という単語を使うので注意が必要です。また、「Happy to see you.」などでもOKです。
「How do you do?」は本当に使うの?
「初めまして」でよく知られている表現で、「How do you do?」があります。
「How do you do?」疑問文ですが、返答も「How do you do?」です。
辞書や教科書などで、「初めまして」の英語訳としてよく出てくるので、覚えている人も多いのではないでしょうか。
残念ながらこの表現は、とても古くかしこまった感じがする表現で、今はほとんど使われていません。使っても間違いではありませんが、ネイティブはちょっと違和感をおぼえる表現です。
2.英語で「初めまして」はいつも使うの?
初めて会った時などに必ず「初めまして」の英語を言うべきなのでしょうか?
一般的にある場面を見てみましょう。
2-1.自己紹介での「初めまして」の英語
「お会いできて嬉しいです」などの英語の「初めまして」にあたる表現を使う時は、先に「Hi.」や「Hello.」などの挨拶と自己紹介をするのが一般的です。
下記がその例です。
このように挨拶をすると、相手も同じように名前を言ってくれます。
そのあとに、「Nice to meet you.」などを付けて挨拶するのが一般的です。
もし、相手が名前を言ってくれなった場合は、「May I have your name?」などで名前を聞くとよいでしょう。
自己紹介については、【英語で自己紹介|恥をかかない!厳選9つのポイント】で詳しくご紹介しています。そちらも参考にしてみてください。
2-2.カジュアルな会話での「初めまして」の英語
友達などが集まるカジュアルな場では、「初めまして」にあたる挨拶を省くことも多いです。
日本語も、初対面でも「初めまして」と言わない場面が多いですよね。それと同じ感覚です。
よって、単純に「Hi.」のみだけでもOKです。
2-3.メールでの「初めまして」の英語
英文メールでは「初めまして」にあたる表現がありません。
簡潔に内容を伝えるので、日本語のような文頭の挨拶はあまり書きません。メールの書き方は【英語のビジネスメールの書き方|恥をかかない7つの注意点】で詳しくご紹介しています。
簡単な自己紹介(どの会社など)をして、「あなたの会社の商品・サービスに興味があります(We are interested in your product.)」のような文で問題ありません。
2-4.電話での「初めまして」の英語
実際に合わなくて、電話だけで初めましてという場合は「meet(会う)」が使えません。
では何がいいのでしょうか?
下記が電話での「初めまして」の例文です。動詞の「talk」(話す)を使います。
- 英語:It is nice to talk to you.
- 日本語:(電話で)初めまして
これは、久しぶりに話した時なども「Long time no see.」ではなく、「Long time no talk」というのと同様です。
2-5.「こちらこそ初めまして」の英語
相手に「Nice to meet you.」と挨拶されたら、何て返事したらいいのでしょうか?
無言は相手に失礼ですね。ここでちゃんと習得しましょう。
「こちらこそ初めまして」には、フォーマルな言い方とカジュアルな言い方があります。
- フォーマルな「こちらこそ初めまして」:Nice to meet you, too.
- カジュアルな「こちらこそ初めまして」:You too.
※カジュアルな言い方は「Nice to meet you, too」を略した形となります。気軽に使ってみましょう!
まとめ:英語での「初めまして」はワンパターンにならないように!
日本語の「初めまして」を言う場面では、英語では「お会いできて嬉しい」という意味のフレーズを使います。
よく使う「Nice to meet you.」以外にも、様々な言い方ができます。ひとつだけだと、ワンパターンになるので、いくつか覚えてバリエーションをつけるとよいですよ。
また、あいさつで当たり前の言葉だからこそ、心をこめて言うことでコミュニケーションがスムーズになります。
このほかの様々な英語の挨拶については、【英語での挨拶|英会話やビジネスでも使える厳選10パターン】でご紹介しています。
挨拶は、コミュニケーションの基本!簡単だから、スルーしてしまいがちなところですが、しっかり学んで、英語で楽しくコミュニケーションをしましょう。