
英語で「久しぶり」や「ご無沙汰」は何て表現するのだろうと悩んでいませんか?
日本人が一番最初に覚える英語の「久しぶり」は、「Long time,no see.」が圧倒的多数です。
久しぶりに相手に会った時(再会した時)などに使われる表現ですが、友達同士の英会話でのカジュアルな表現からビジネスでのフォーマルの場面で、ネイティブが良く使う「久しぶり」の英語の表現は、決してそれだけではありませんし、「Long time, no see.」はさほど頻繁には使われません。
また、電話・メール・手紙やSNSなどでも使える表現は他にも沢山あり、使い分けが大切です。
それと「久しぶりに〜する・した」と頻度を相手に伝える場合にも使いますね。
「久しぶりに旅行に行った」、「久しぶりに映画を観た」、「久しぶりに雨が降った」など多くの場面で使うケースがあります。
目次:
1.「久しぶり」の挨拶フレーズ一覧|再会・メール・電話
1-1.「Long time, no see.」は何の略?
1-2.実は「Good to see you again.」をよく使う?
1-3.ビジネスメールでも使える「It’s been a long time.」
1-4.かっこいい表現!「It’s been ages.」
2.「久しぶり」の後に付け加える・返事の英語
2-1.「久しぶり」の後に付け加える英語フレーズ
2-2.「久しぶり!どうしてた?」への返事の英語フレーズ
3.「久しぶりに~する・した」の英語フレーズ一覧・例文
3-1.「for the first time in(期間)」
3-2.「The last time ~」
3-3.「I can’t remember the last time ~」
3-4.「主語 + haven’t 」
1.「久しぶり」の挨拶フレーズ一覧|再会・メール・電話

友達や家族、ビジネスパートナーと久しぶりに会った時の挨拶をカジュアルとビジネス(フォーマル)をしっかりと使い分けましょう。
実際に会う、またはビデオチャットなどで対面した時ですね。
また、その表現はビジネスメールやSNS、手紙、電話などでもそのまま使えるものが多いです。
基本は、「Hi」や「Hello」などの挨拶の後に「久しぶり」というのが一般的です。
1-1.「Long time, no see.」は何の略?
「Long time, no see」は一番カジュアルな「久しぶり」の言い方です。
英文法的に正しい文は「I haven’t seen you for a long time.(直訳:長い間、あなたに会っていませんでした)」です。
または、「We haven’t seen each other for a long time.(直訳:お互い長い間会っていませんでした)」でもいいでしょう。
いずれにしても、それらを省略・短縮したのが「Long time, no see.」です。
短い英文で簡単で日本人にも使いやすいですよね。
しかし、実際のところ、ネイティブは「Long time, no see.」ばかり使っているわけではありません。
また、これを応用して次のような表現もあります。
- Long time, no talk.(長い間お話ししていませんね) ※「Long time, no speak.」も同様です。正しくは「I haven’t talked to(with) you for a long time.」です。
- Long time, no chat.(長い間SNSなどでやり取りしていませんね/長い間おしゃべりしていませんでしたね) ※正しくは、「I haven’t chatted with you for a long time.」です。
- Long time, no e-mail.(長い間メールのやり取りをしていませんね) ※正しくは「I haven’t e-mailed you for a long time.」です。
など。
1-2.実は「Good to see you again.」をよく使う?
実は、「Long time, no see.」より通常英会話で使われるのがこの表現です。
久しぶりに会えた友人やビジネスの同僚などにも使える表現です。
両方とも「また会えてよかった!」という英語で「久しぶり」を表現しています。
長く会っていない、という直接的な意味以外での表現の仕方です。
「Good」を「Nice」に代えて、「Nice to see you again.」とすると少しフォーマルなニュアンスです。
正しい英文の「It’s good(nice) to see you again.(直訳:またあなたに出会えてよかったです)」の「It’s(It is)」を省略した形で、フォーマルな場合は省略しない方がいいでしょう。
こちらも、「Good to talk with you again.」などに置き換えることもできます。
1-3.ビジネスメールでも使える「It’s been a long time.」
「Long time, no see.」や「Good to see you again.」より少しフォーマルなニュアンスです。
「It has been a long time.」と「It’s(It has)」と省略しないとニュアンス的にさらにフォーマルになります。
また、「It’s been a long time.」は「It’s been a long time since we met last time.(直訳:最後に会った以来、長い時間が経過しています)」を省略した言い方です。
メールでの挨拶としてもそのまま使えます。
ビジネスメールなど、フォーマルで使う場合は「お久しぶりです」や「(長い間)ご無沙汰しております」という意味になり、省略せずにそのまま使う場合も多いです。
前回は会ってはいないけど、電話などで話してから長い間時間がたっている場合は「talked(話した)」という単語を使います。
これは「e-mailed(メールした)」や「chatted(チャットした)」などにも言い換えることもできます。
「It’s been a long time since we talked last time.(直訳:最後に話した以来、長い時間が経過しています)」などです。
しかし、そんなに長い間ではなく、少しの間(例えば、数週間、数か月ぐらい)であれば、「a long time」は大げさの場合があります。
その場合は、「It’s been a while.」がいいでしょう。
「while(ワイル)」は「期間」という単語です。
更に短い場合は「It’s been a short while.」などの表現もあります。
1-4.かっこいい表現!「It’s been ages.」
「It’s been ages.」は、ネイティブもよく使うかっこいい英語の「久しぶり」です。
基本的に口語で、ビジネスのフォーマルな場面でも、カジュアルな挨拶でも使えます。
「age(エイジ)」は、「年」や「時代」とかを表現するものであり、その「age」の複数形(ages)で使うことで、「本当に長い間会ってなかったね!」というニュアンスになります。
この表現は、「It’s been a long time.」や「It’s been a while.」を更に強調したかっこいい表現だと思って下さい。
2.「久しぶり」の後に付け加える・返事の英語
久しぶりの挨拶の意味合いを込めたり、または挨拶の後に「久しぶり!元気だった(どうしてた)?」という場合もありますね。
2-1.「久しぶり」の後に付け加える英語フレーズ
代表的なのが次の2つです。
- 「How have you been?」:これは基本の英語フレーズで、「どうしてた?」、「元気でしたか?(お元気ですか?)」とカジュアルでもビジネスでも使える疑問形です。「最近どうしてたの?」というニュアンスの時もそのまま使えます。「How have you been?」と、こちらも過去から今までの期間を言っているので、現在完了形を使います。
- 「How’s everything?」:直訳では、「全てどうですか?」ですが、「何してるの?・何してたの?・元気だった?」というニュアンスで使えます。「How is everything?」でも同様です。また、「What are you up to?」とう表現も同様です。
また、久しぶりに会って、相手の外見が変わったりしてた、または突然の電話で「久しぶり!どうしたの?」という場合もありますね。
その場合は、友達同士で使うスラングで「What’s up?」という表現をよく付け加えます。『「どうしたの」の英語|ビジネスでも使える丁寧やスラング表現9選』の記事もご参考下さい。
2-2.「久しぶり!どうしてた?」への返事の英語フレーズ
「How have you been?」や「How’s everything?」で聞かれた時は、どのような返事の仕方がいいのでしょうか?
下記が「返事の言い方」の例です。ネイティブがよく使う表現です。
- Same old.:変わらないよ・前と同じです
- Never been better.:ものすごくいいです・快調!
- OK.:大丈夫です
- So-so.:まあまあです
カジュアルでもビジネスでも長い文章の返事にならないのがコツです。上記のように短めに答えるようにしましょう。
また、返事をした後に「How about you?」(あなたはどうですか・いかがですか?)と聞き返すのがマナーです。
3.「久しぶりに~する・した」の英語フレーズ一覧・例文
久しぶりという表現を使うのは、相手がいる場合だけではありません。
自分自身が、「久しぶりに(久々に)~する・した」時などにも使いますよね。
このような「久しぶり」は、日本語の「懐かしい」という意味でも使えます。
ここでご紹介する久しぶりの表現の他にも、『「懐かしい」の英語|1つだけじゃない!ネイティブの表現』でも紹介しているフレーズも覚えておくと英会話力の幅が広がるので、是非参考にしてみて下さい。
3-1.「for the first time in(期間)」
(期間)のところには、実際にしていない何か月、何年などをいれます。
「~日・月・年ぶり」などの表現になります。そんな時は、基本的に「for the first time in ~」をよく使います。
直訳では、「(していない期間中)初めてです」となります。
- 例文:I am playing baseball for the first time in 3 years.
- 和訳:3年ぶりに野球をしています。
他にも色々な言い方があるので、目を通しておくだけでも英会話で役立ちます。
次からは英会話で頻繁に使う「久しぶりに~する・した」の他の表現も見てみましょう!
3-2.「The last time ~」
「The last time ~」を使います。
- 例文:The last time I went there was about 3 years ago.
- 和訳(直訳):そこに行った/来た最後は、約3年前です
3-3.「I can’t remember the last time ~」
「I can’t remember the last time ~」を使います。
- 例文:I can’t remember the last time I played golf.
- 和訳(直訳):ゴルフをした最後を思い出せません
3-4.「主語 + haven’t 」
「主語 + haven’t~」を使います。
- 例文:I haven’t had this for 5 years.
- 和訳(直訳):5年間はこれを食べていません ※現在完了形を使った形です。
上記でご紹介した表現例文は、天気や仕事など様々な場面でそのまま応用できるのでとても便利です。
「久しぶりに雨が降った」などの場合は、「We haven’t had rain for 1 month.(1か月ぶりの雨です)」など。
4.英語で「久しぶり」のスラング表現
最後に「久しぶり!」、「ご無沙汰!」の英語のスラングをご紹介します。
ここで紹介するスラングは主にイギリス英語で使わえるものです。オーストラリアでもよく使われます。
もちろん「Long time, no see(no talk, no e-mail).」、「It’s been ages.」などもスラングの一種ですがそれ以外もあります。
とてもカジュアルな表現なので、ビジネスで使うのはNGです。知識として知っておくだけでも大丈夫です。
「yonks(ヨンクス)」は「長い間」とうスラングで、「It’s been yonks.」や「I haven’t seen you for yonks.」などで表現します。
まとめ:先ずは自分の英語の「久しぶり」を使ってみよう
ここでご紹介した英語の「久しぶり」を先ず基本として覚えるのがいいでしょう。
英会話やビジネスメールでも使えます。
これは他の英語の表現でもそうですが、表現にはいくつかのフレーズが必ず存在します。
先ずは、英語の「久しぶり」でも同じで、自分なりのフレーズを選んで、数回は続けて使うのがベストです。それで慣れたところで、違う表現を試すのがいいでしょう。
久しぶりに会った相手に無言にならない、また、久しぶりに~する・した、という表現を使うことで英会話やメールでも楽しい相手とのやり取りが出来るようになります。
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