「気をつけて」は、この一言でいろんな場面で使える便利なフレーズですよね。
英語では「危ないから気をつけて!」や「気をつけて旅行に行って来てね!」など場面や伝えたいニュアンスによって、様々なフレーズを使い分ける必要があります。
様々ある!「気をつけて」の英語
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先ずは、ネイティブがよく使う「気をつけて」の基本である英語フレーズをご紹介します。
英語の「Be careful.」で「気をつけて」を表現
「気をつけて!」の英語フレーズのなかで、よく知られているのが「Be careful.」です。
動詞の原形から始まる命令文です。
「careful(ケアフル)」は、「注意深い」、「慎重な」、「気を配って」等の意味があります。
「危ないから気をつけて!」や、「大切に扱ってね!」など、一般的な「気をつけて」の意味を幅広く伝えられる表現です。
「Be careful.」単独だけでも使えますが、「~に気をつけて」という言い方もできます。
【例文】
- Be careful with money.(お金に気をつけて!)
- Be careful of your health.(健康には気をつけて!)
- Be careful when you go out alone at night.(夜一人で出かける時は気をつけて!)
- Be careful not to drink too much alcohol.(お酒を飲みすぎないように気をつけて!)
「Be careful.」と同じように「気をつけて」で注意を促す表現がいくつかあります。
危険がある時や、注意したほうがいい時など「注意して!」「用心して!」等の意味で使える「気をつけて」の表現を次から見てみましょう。
英語の「Watch out!」で「気をつけて」を表現
「watch(ウォッチ)」は「見る」という意味で、「しっかり見て注意してね」という意味の「気をつけて」です。
何かの行動中に注意しながら「気をつけて!」という時には、「Watch out!」が使えます。
「~に気をつけて」という場合は、「watch」から始まる命令文が使えます。
【例文】
- Watch your step.(足元に気をつけて)
- Watch your head.(頭上に気をつけて)
- Watch your mouth!(口のきき方に気をつけなさい)
似た意味の表現で「Look out!」もあります。
「Watch out!」と「Look out!」の違い
「Watch out!」と「Look out!」は微妙に使い方が違います。
違いは、「watch」と「look」の単語の意味の差からきます。どちらも日本語に訳すと「見る」となりますが、少しニュアンスが違います。
「look」は見ていなかったものをただ「見る」ことによって注意してほしい場合に使います。
「watch」は「観察する」や「注意して見守る」と言う意味があり、一瞬見るだけでなくある程度の時間注意を注ぐ必要がある物に使います。
道を歩いている時に足元を注意するのであれば、一瞬見るだけでなく道を歩いている間は足元を注意すべきなので、「watch」を使います。走っている車に注意する場合なども同様です。
英語の「Beware of ~.」で「気をつけて」を表現
「beware(ビウェア)」は「用心する」という意味で、通常「Beware of ~」というフレーズにして、「~に用心してね」という意味の「気をつけて」で使える表現です。
人や物事について注意を払うように伝えるフレーズです。
【例文】
- Beware of pickpockets.(スリに気をつけて) ※「pickpocket」は「ポケットから盗む」つまり「スリ」という意味です。
- Beware of the dog.(猛犬に気をつけて)
英語の「Keep an eye on ~.」で「気をつけて」を表現
「Keep an eye on ~.」は、直訳すると「~から目を放さないでね」です。
危険性があるので、「目を放さず、しっかりと見守っていてね」と言う意味の「気をつけて」です。
【例文】
- Keep an eye on your bag.(バッグに気をつけてね)
- Keep an eye on the man.(あの男はあやしいので気をつけて!)
場面にあわせて使う「気をつけて」の英語
今までは「危ない!」、「注意を払って!」などの基本の「気をつけて」を中心に紹介しました。
ここでは、別れ際の挨拶や、旅行に行く人への「気をつけて」など、場面ごとに使える「気をつけて」のフレーズを見てみましょう。
別れ際の挨拶での「気をつけて」の英語
誰かと会った時の別れ際のあいさつで使う「気をつけて」です。特に、危険が迫っていなくても気軽に使えます。
そのような場面で使えるのが「Take care.」(テイク・ケア)です。
「身体に気をつけて」など自分自身を大切にしてねという意味で、健康面だけでなく「事故などに合わないように」や「帰り道気をつけて!」という意味も含みます。
風邪をひいている人に対してや、お見舞いに行った時などにも使えます。日本語では「お大事に」という表現にもなり、色々な場面でも使えます。【「お大事に」の英語|風邪や病気の相手を励ます7つの表現】の記事も参考にしてみて下さい。
家に帰る道に「気をつけて」の英語
「Take care.」以外に、別れ際の挨拶で、特に家に帰る人に声をかける「気をつけて」のフレーズが色々あります。いくつか見てみましょう。
- Get home safely.(直訳:家に安全に帰ってね)
- Watch your step going home.(直訳:帰る道の足元に気をつけてね)
- Have a safe trip back home.(直訳:家まで安全な旅を!)
- Make sure you get home safely.(直訳:家に安全に帰るのを確認してね)
この4つはほぼ同じ意味なのでどれを使ってもOKです。
これらの表現も、特に危険性がなくても使えます。
旅行に行く人への「気をつけて」の英語
家族や友達などが旅行に行く際によく聞くのが「Have a safe trip.」です。
直訳すると、「安全な旅を!」となり、旅行へ行く人に「気をつけて行ってきて!」と言いたい時に使えるフレーズです。
また、「safe」を「wonderful(すばらしい)」に変えて「Have a wonderful trip.」もよく使う表現です。直接的には「安全に!」とは言っていませんが「素敵な旅を!」という意味なので、「無事に楽しめるように」という気持ちも込められています。
他にも、「Bon voyage.」(ボン・ヴォヤージュ)というフレーズもあります。こちらも、旅行へ行く人に言うお決まりのフレーズの1つです。
元々はフランス語ですが、英語としても普通に使われています。フランス語の意味は「良い航海を!」で、今は船旅に限らず使えます。
車で運転する人に「気をつけて」の英語
車を運転する人に「安全運転でね!」という意味で「気をつけて」言う時の決まり文句は、「Drive safely.」です。
直訳でも「安全に運転して!」となり、そのままの表現です。家に帰る際にも使えるフレーズです。
風邪に「気をつけて」の英語
先ほどもご紹介した、「Take care.」でもいいのですが、「Don’t catch cold.」もよく使います。
寒い日や、疲れている人などに「風邪に気をつけてね!」という時に使えるフレーズです。
まとめ:「気をつけて」の英語はシチュエーションで使い分けよう!
「気をつけて」は、伝えたい意味や場面によって使い分ける必要があります。
別れ際のあいさつや、旅行へ行く人にかける言葉は、英語でも決まり文句があるので、「気をつけて」を直訳しようとせず、ここでご紹介した例文やシチュエーションを参考にして、英語の自然なフレーズを覚えましょう。
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