「注意」は日常でよく使う表現ですよね。
英語では、危険に対する「注意」の表現だけでも色々あり、ニュアンスの違いが良くわからないという人も多いのではないでしょうか。
日本語ではたった一つの言葉である「注意」だけで済むのですが、英語では違う表現を使い分ける必要があります。
目次
色々ある「注意」の英語と使い方
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日本語の「注意」は様々な意味があります。
英語ででの危険などに対する「注意」の意味がある基本単語を4つ紹介します。
それぞれ、ニュアンスの違いがあるので、詳しく確認しましょう。
英語の「attention」で「注意」を表現
「attention」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「attention」は、英語でとてもよく使う表現です。「気を払う」「意識を向ける」「注意を向ける」という意味です。
危ないことに「注意を向ける」だけではなく、大切な人などを「気にかける」ことや、「気配り」「配慮」等の意味もあります。
熟語で良く使われる「pay attention to ~」は、「~に注意を払う」という意味になります。
英語の「notice」で「注意」を表現
「notice」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「注意書き」や「お知らせ・告知」などに使われる表現です。
元々の意味は「通知」「告知」で、「危険」や「警告」などネガティブなことに限らず、「大切なポイントなので注意を払ってください」というような場合にも使う表現です。
「最終告知」は「final notice(ファイナル・ノーティス)」で表します。
英語の「caution」で「注意」を表現
「caution」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「caution」は、危険なものに対する「注意」です。「警告」のような、強い「注意」ではなく、普通のレベルの「注意」に使う表現です。
「caution」は「要注意」という意味でも使います。
英語の「warning」で「注意」を表現
「warning」の読み方、発音、発音記号は下記となります。
「警告」「警報」などの強い意味もある、「注意」です。
電化製品の説明書に「warning!」と書かれている場合は、「警告!」「危険!」という強い「注意」を表わしています。
「してしまうと危険なこと」など禁止事項に関する「注意」や、逆に「必ずしなければいけないこと」に対する「注意」などに多く使われる表現です。
「注意」の英語|看板・注意マークの表記はどれを使う?
よく看板で注意喚起する際に、「DANGER(危険)」、「WARNING(警告)」「CAUTION(注意)」と書かれた看板を見かけますよね。
「DANGER」「WARNING」「CAUTION」「NOTICE」の違いは?
この3つを使い分ける際には、上述したニュアンスや意味、危険の大きさで使い分けることができます。
危険度の大きさでは、
- DANGER(危険)>WARNING(警告)>CAUTION(注意)>NOTICE(注記)
という順番です。
「注意して!」や「気を付けて!」の英語フレーズ
健康についてや、危険などが想定される場合などに「注意して!」「気をつけて!」ということがありますよね。
「注意して!」「気をつけて!」のフレーズは、日常生活でもよく使う表現なので確認しましょう。
英語の「Be careful.」で「注意して!」を表現
「Be careful.」は、危ないことや危ない場所などに「気をつけて!」「注意してね!」という注意喚起を促す表現です。
- 英語:Be careful.
- 音声:
「大きな危険」ではなくても、「コップは割れやすいから注意してね!」など、ちょっとした「注意」にも使われる表現です。
似た表現で「Take care.」がありますが、微妙にニュアンスが違います。
「Take care.」は、危険ではないことにも使います。「身体に気をつけて」「お大事に」という場合や、「帰り道に気をつけてね」などにも使います。特に強い意味がなく「元気でね!」くらいの意味で、別れ際のあいさつとしても使います。
『「お大事に」の英語|風邪や病気の相手を励ます7つの表現』の記事も参考にして下さい。
英語の「Watch out!」で「注意して!」を表現
「watch」は、元々「動きがあるものを見る」という意味があります。そこから、「注意をそらさず、しっかり見る」、つまり「注意する」という意味でも使われます。
相手が気づかない危険が迫っているときなどに、「Watch out!」(注意して!)と警告でよく使います。
- 英語:Watch out!
- 音声:
具体的には、上から物が落ちてきてその人にあたりそうな時、なにかにぶつかりそうな時などです。
似た意味で「Look out!」という表現もります。
同じ「watch」を使った表現で、「Watch out your mouth!」というと、「言葉づかいに気をつけろ(注意しろ)!」という意味になります。「mouth」は「tongue(舌)」とする場合もあります。
また、「Please watch your step.」は、「足元に注意してください!」という意味でよく使われる表現です。電車でのアナウンスでも聞く表現ですね。
英語の「Beware of ~」で「注意して!」を表現
「Beware」は「注意する」「用心する」という意味があります。
「猛犬にご用心!」「凍結注意!」など「用心」の意味で多く使います。
- 英語:Beware.
- 音声:
似た表現で「Be aware of ~」がありますが、こちらは「~を知っている」「~に気づいている」で、こちらは危険なこと以外にも使う表現です。
英語の「Keep an eye on ~」で「注意して!」を表現
危険がある場合などに、「~から目をはなさないように注意してね」「見張っておいてね」という意味で使う表現です。
- 英語:Keep an eye on him. ※「彼を見張っておいて」となります。
- 音声:
子供たちを、だれかに預けるときに「目を離さないでね!」と言ったり、料理で揚げものをしている時に「油から目を離さないで!」と言ったりする場合にも使えます。
「注意」に関連する英語一覧
「注意を怠る」など、「注意」に関連する用語を確認しましょう。
- 「警告」:warning
- 「注意力」:attentiveness(アテンティヴネス) ※「attentive」は「注意する」の単語の1つです。
- 「注意を怠る」:careless(ケアレス) ※「careful(ケアフル)/注意する」の対義語です。
- 「注意をそらす」:divert someone’s attention ※「divert(ダイヴァート)」は「わきへ向ける」「そらす」という意味です。「someone’s」は「his(彼の)」などの所有格などが入ります。
- 「要注意人物」:a person to watch out for、a parson on a blacklist ※「blacklist(ブラックリスト)」は日本語とても使いますね。
- 「注意書き(注釈)」:notes ※指図が書かれているものは「instruction(インストラクション)」です。
- 「注意散漫な」:inattentive(イナテンティヴ) ※上記の「attentive」の対義語です。
- 「注意信号」:warning signal ※「signal(シグナル)」は「信号・サイン」です。
- 「注意報」:a warning ※「waring」の前に「a」を入れるので注意です。「雷注意報」は「a lightning warning(ア・ライトニング・ウォーニング」「強風注意報」は「a gale warning(ア・ゲイル・ウォーニング)」、「波浪注意報」は「a high waves warning(ア・ハイ・ウェイヴ・ウォーニング)」です。
- 「(注意報が)発令される」:issue ※「issue(イシュー)」は「発行・発令する」で使われる英語です。
- 「注意を払う」:pay attention(ペイ・アテンション) ※「pay attention to~」は「~に注意する」です。命令形で「Pay attention!(ちゃんと聞いて!など)」とする場合も多いです。
まとめ:「注意」の英語はとりあえず基本を押さえよう!
「注意」の表現は毎日の会話の中でもよく出てきます。まずは、ここでご紹介した基本単語の意味、使い方を覚えましょう。
ニュアンスなどで使い分けが必要なのでその点は「注意」しましょう!
「Be careful.」などの「注意して!」という英語フレーズも、日常で多く使うものばかりなので知っておくと便利ですが、その都度マスターする感じでOKです。
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