例えば、何かの食べ物に飽きる、授業などに飽きる場合(飽き飽きする)などの場合の「飽きる」の英語は何を使うのでしょうか?
また、「うんざりする(呆れる)」という日本語にも置き換えることもできます。
見飽きる、聞き飽きたなど、英会話には欠かせない表現です。
目次
「飽きる」の英語と例文・その違い
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ネイティブがよく使う「飽きる」、「飽きた」の英語は大きく分けて2つあります。
また、それらにはニュアンスの違いがあるので、使い方を間違えないようにしましょう!
「tired of」
「I’m tired.(私は疲れた)」などで使う「tired(タイヤード)」ですが、「飽きる(飽きた)」という場面でも使います。
しかし、ここで注意が必要なのが、その後ろに来る前置詞(fromかof)で意味が全然変わるということです。
下記がその例文です。
- I’m tired from work.(私は仕事で疲れた)
- I’m tired of work.(私は仕事に飽きている)
全然意味が異なりますね。
「飽きる(飽きた)」という場合は「tired of ~(名詞、動名詞など)」を使います。
また、「I get tired of work.」という「get(got)」を使った表現もあります。
『英語の「get」の使い方・意味|16の必要熟語や例文集』でも解説していますが、「(前はそうではなかったが)その状態になる」という場合に使う動詞でもあります。
「あー、もう飽きた!」という場合は、「get(got) tired of ~」の表現でもOKです。
- その話は聞き飽きた(I got tired of listening to the story.)
- 彼が作る食べ物(料理)に飽きることはありません(I never get tired of the food he cooks.)
「bored with」
「bored with」も「飽きる(飽きた)」という場合に使われる熟語です。
「bore(ボアー)」は「飽きさせる」という動詞です。
ここで、日本人がよく間違えるのが、下記の2つの例文です。
違いは何なのか考えてみましょう!
- He is boring.
- He is bored.
すぐに分かりましたか?
前者が「彼は飽きさせる人(つまらない人)」、後者が「彼は飽きている」となります。
この違いはシッカリと押さえておくことで、リスニング時にも役立ちます。
これも「tired of」と同じで「get(got) bored with 名詞、動名詞など」という形で表現できます。
- He got bored with it.(彼はそれに飽きた)
- I am bored with his talk.(彼の話に飽きています)
「tired of」と「bored with」の違い
では、これらの2つの「飽きる」の表現の違いは何なのでしょうか?
「テレビを見飽きる」を表現したい時、「tired of」と「bored with」のどちらでも使うことができますが、ニュアンスが違います。
- I’m tired of watching TV. → テレビを見ることに疲れているイメージ(飽き飽きするまで見続けている)
- I’m bored with watching TV. → 退屈でしかたなく、あくびをしているイメージ(疲れている必要もないし、見続けているとは限らない)
「tire of」が継続していることに疲れて「飽きる」ので、「lose interest(興味をなくす)」に近い表現です。
「Do it until you lose interest.(興味をなくすまで・飽きるまでやってみて)」という文章など。
一方、「bored with」は「退屈・つまらない」という時に使う熟語で、そもそも興味を持つ必要もありません。『8つある!「退屈」や「つまらない」の英語と正しい使い分け』の記事でも詳しく解説しています。
どうですか、違いが分かりましたでしょうか?
その他のスラング的な「飽きる」の英語と例文
「飽きる」と一言で言っても、「もういいよ」、「うんざり」、「呆れる」という場合もありますね。
それらは、どちらかというと「I’m tired of ~.」の意味に近いのですが、口頭で更にカジュアルに使えるスラングのような表現です。
『「うんざりする」はこの英語で通じる?』でも紹介してる表現ですが、ここでも例文を使って確認しておきましょう!
スラング的な表現ということもあり、どの表現も怒っているイメージです。
「sick and tired of」
「sick of」も「疲れて飽きている(うんざりしている)」という表現です。
それと「tired of」を一緒に使うことで、飽きていることを強調しています。
- I’m sick and tired of you!(もうあなたにはうんざり!)
- I got sick and tired of working here.(ここで働くことに飽き飽きしている!)
「give up (on) ~(~をあきらめる)」という表現でも置き換えることができます。
「I want to give up on you!(I gave up on you!)」や「I’d like to give up studying math.(数学に飽きた・数学の勉強をあきらめたい)」など。
「fed up with 」
「fed(フェド)」は「feed(フィード・ごはんを食べさせる)」という動詞の過去分詞(受け身)です。
「I’m fed up with ~」を直訳すると、「~を飽きるほど食べさせられた」となり、「もう十分!」、「うんざり!」、「愛想を尽かす」というニュアンスになります。
- I’m fed up with her talking about it over and over again.(彼女がそれについて何度も話していることにもううんざりです)
- He got fed up with being asked the same questions.(彼は同じ質問をされることに飽きました)
「had enough」
直訳は「私は十分もらいました」となります。
「もう十分です!」という怒りの表現の方がよく使われます。
呆れて、「もういいよ」というイメージになり、一言で「I had enough!(または、I’ve had enough!)」という場合が多いです。
※「I’ve」は「I have」の略です。このように現在完了形で表現しても同じ意味になります。
相手と何を話しるのか分かる時によく使うスラングです。
今回は、「飽きる」の表現について解説しましたが、使う英語によって伝わる意味が変わりますので、その点は留意しておきましょう!
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