海外旅行先で観光するなら、簡単なフレーズは知っておくと便利です。
有名な観光地では英語を使わなくても何とかなる場合が多いですが、簡単なフレーズを知っていればよりスムーズに楽しむことができます。
目次
「観光」は英語でなんて言う?
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「観光」は英語で「sightseeing」と「tourism」の2つの表現があります。
この2つはニュアンスや使い方が違いますので、基本表現の発音と意味の違いを確認しましょう。
英語の「Sightseeing」で観光を表現
「sightseeing」の発音と発音記号は下記となります。
「sightseeing」の「sight」は「見ること」という意味です。
そこから、「風景」「光景」「眺め」という意味でも使われています。つまり「sightseeing」の「sight」は「観光地」や「名所」です。
「seeing」も「見ること」と言う意味です。「sightseeing」で使われている「seeing」はそのままの「見ること」とい意味です。
「観光地」や「名所」を表す「sight」と「見ること」という意味の「seeing」を合わせると「sight」をあわせると、「観光地や名所を見ること」となります。
一般的に旅行で観光地を見て楽しむことは「sightseeing」を使います。
この、「sightseeing」の単語をよく使うのが、海外旅行の入国審査やビザの申請などです。
渡航の目的を聞かれて「観光」と答えたい場合は「sightseeing」と答えます。
英語の「Tourism」で観光を表現
「tourism」の発音と発音記号は下記となります。
「tourism」の「tour」は「ツアー」や「小旅行」などの意味です。
「ism」は「主義」や「主張」を意味する接尾辞で例えば「socialism(社会主義)」、「Buddhism(仏教)」、「globalism(グローバリズム)」などで使います。
「tourism」はビジネス的な視点や社会的な視点からみる旅行業や観光業で使われる表現です。
色んな旅行の場面で使える!観光の英語フレーズ一覧
ここでは観光中に使える様々なフレーズを紹介します。
役立つものばかりですので、是非参考にしてみて下さい。
観光地で「道を聞く」場合の英語フレーズと例文
観光先では道に迷ってしまったり、目的の場所が見つからないということもよくありますよね。
ホテルや美術館など目的地があって、そこまでの場所を聞く場合には「How can I get to~?」のフレーズが使えます。
【例文】
- 英語:How can I get to the train station?
- 日本語:駅への行きかたを教えてください。
目的地の近くまで来ている場合は「Do you know where ~ is?」のフレーズが使えます。
【例文】
- 英語:Do you know where ABC Hotel is?
- 日本語:ABCホテルはどこにあるかわかりますか?
もちろん「Where is ~?(~はどこですか?)」だけでも通じます。
その他の、道を尋ねる表現は下記となります。
- 道に迷ってしまいました。/I got lost.
- 私はこの地図のどこにいますか?/ Where am I on this map?
- ~を探しています。/ I’m looking for ~.
- ~はこの地図上でどこですか?/ Where’s ~ on this map?
- ~まではどれくらいですか?/ How long does it take to ~?
- そこまで歩いて行けますか?/ Can I walk there?
- ここから近いですか?/Is it near?
『英語で道案内|聞かれても困らない英単語やフレーズ39選』の記事でも聞く際のコツなども紹介しています。
バスや電車など公共交通機関で使う場合の英語フレーズと例文
旅先では車ではなく、バスや電車等を使うことも多いですよね。
電車の駅やバス停の場所は「Where is ~?」の表現で聞くことができます。
【例文】
- 英語:Where is the bus station?
- 日本語:バス停はどこですか?
下記の単語に置き換えてもOKです
- 「電車の駅」:train station
- 「地下鉄の駅」:subway station
- 「タクシー乗り場」:taxi stand
- 「フェリー乗り場」:ferry terminal
その他の交通機関で使える表現は下記となります。
- このバスは~へ行きますか?/Does this bus go to ~?
- ~行きのバスはありますか?/Is there a bus to ~?
- ~行きのバス乗り場はどこですか?/Where can I catch a bus to ~?
- バスは何時に出発しますか?/What time does the bus leave?
- 運賃はいくらですか?/What’s the fare?
上記の例文ではバスを使っていますが、電車など他の公共交通機関でも使えます。
電車などの「乗り換え」に関する表現は『「乗り換え」の英語|3つの英単語と電車や飛行機での表現』でも詳しく紹介しています。
タクシーを使う場合の英語フレーズ
旅行中の移動で便利な「タクシー」。
「タクシー」は英語でも「taxi」ですが、「cab」を使う地域もあります。
アメリカでは黄色の「yellow cab(イエローキャブ)」が多く、イギリスは黒の「black cab(ブラックキャブ)」が有名です。
タクシーを使う時に便利な表現は下記となります。
- タクシーを呼んでいただけますか?/Could you get me a taxi?
- タクシーを拾いたいのですが。/ Where can I get a taxi? ※動詞は「catch」や「grab」を使ってもOKです。
- ~へ行きたいのですが。/ I’d like to go to ~.
- ~まではいくらですか?/How much is it to ~?
- ~まではどれくらいでつきますか?/How long does it take to ~?
- トランクを開けていただけますか?/Could you open the trunk?
- 右に曲がっていただけますか?/Can you make a right turn? ※「左」は「right」の代わりに「left」でOKです。
- この道をまっすぐ進んでください。/Please go along this road.
- ここで待っていただけますか?/Could you wait for me here?
- 急いでいます。/I am in a hurry.
- お釣りはいりません。/Keep the change. ※おつりをチップ代わりとするケースが多いです。
尚、海外のタクシーではチップが必要な場合も多いです。
例えば、アメリカでは10~15%程度のチップを料金支払い時に渡します。大きな荷物をトランク煮入れてもらった場合などは15~20%くらい支払うのが一般的です。
しかし、個人送迎の「Uber(ウーバー)」は基本的にはチップ不要です。
レンタカーに関する英語フレーズ
「レンタカー」は英語で「rental car」ですが、下記の写真のようにお店やパンフレットなどでは「Car rental」や「Car rentals」と表示されています。
日本語の「レンタカー」は「rent a car」を片仮名にした表現です。「rent a car」は「車を借りる」という意味でレンタカーそのものではないので注意しましょう。
レンタカーを借りる時に使えるフレーズは下記となります。
- 予約していた~です。/I have a reservation under ~. ※「under」の後には予約者名を入れます。
- ハイブリット車がいいのですが。/Do you have a hybrid car?
- 料金に保険は含まれますか?/Does the rate include insurance? ※「保険」は「insurance」です。
- クレジットカードは使えますか?/Do you accept credit cards?
- (ガソリンを)満タンにしてください。/Please fill it up.
その他、レンタカーを借りる時に使う関連表現は下記となります。
- 「ハイブリッドカー」:hybrid car
- 「ディーゼル車」:diesel car
- 「オートマチック車」:automatic car ※マニュアルはそのまま「manual car」と言います。
- 「カーナビ」: navigation system
- 「国際免許証」:international driver’s license
博物館や美術館で使える英語フレーズと例文
「博物館」は英語で「museum」です。
「museum」は日本語の「博物館」だけでなく、美術館や科学館など展示物を集めて展示している施設全般に使う表現です。
「美術館」を区別していう場合は「art museum」もしくは「museum of art」となります。
尚、「科学館」は「science museum」、「歴史博物館」は「history museum」です。
博物館や美術館などで使える表現は下記となります。
- どこでチケットを買えますか?/Where can I buy a ticket?
- 入場料はおいくらですか?/How much is the admission fee? ※「入場料」は「entrance fee」でもOKです。
- 学生割引はありますか?/Do you have a student discount?
- (チケット)大人2枚ください。/Two adults, please.
- 何時に開館しますか?/What time do you open?
- 閉館は何時ですか?/What time do you close?
- 写真を撮ってもいいですか?/May I take a picture? ※「撮影禁止」は「No photography」です。
- 日本語の音声ガイドはありますか?/Do you offer an audio guide in Japanese?
写真に関する英語フレーズと例文
観光地で写真を撮ってもらう場合などは下記の表現が使えます。
- 写真を撮っていただけますか?/Would you take a picture of me? ※2人以上の場合は「me」ではなく「us」を使ってもOKです。
- シャッターを押すだけです。/Just press the button.
- もう1枚お願いします。/One more, please.
- あなたの写真を撮ってもいいですか?/May I take your picture? ※観光地で現地の人を撮りたい場合などに使えるフレーズです。
『「写真」の英語やフレーズ集|20個の重要表現を覚えよう!』の記事でも「はい、チーズ!」などの英語フレーズも紹介しています。
「観光」の関連英語
「観光」でよく使う表現をまとめました。
- 「観光名所」:sightseeing spot
- 「観光案内所」:tourist information center
- 「チケット売り場」:ticket office ※電車の切符だけでなく、様々なチケット売り場に使える表現です。
- 「空港」:airport
- 「ダウンタウン」:downtown
- 「博物館」:museum ※「美術館」は「art museum」です。
- 「劇場」:theater ※「映画館」は「movie theater」です。
- 「教会」:church
- 「寺院」:temple
- 「遺跡」:Remains
- 「世界遺産」:World heritage ※『「世界遺産」の英語|発音と会話に使える4つの基本フレーズ』
- 「歴史的な建物」:historical building, historical architecture
- 「日本人街」:Japanese town ※「Japantown」という場合もあります。尚、ロサンゼルスの日本人街は「Little Tokyo」です。
- 「中国人街」:Chinatown
- 「~地区」:district
- 「お土産」:souvenir ※『「お土産」の英語|正しい表現と海外で使える4つのフレーズ』
- 「お土産屋」:souvenir shop
- 「ショッピングモール」:shopping mall
- 「食堂(レストラン)」:restaurant ※『海外のレストランで役立つ!よく使う英語フレーズと関連英語』
- 「ドラッグストア」:drug store
- 「モニュメント」:monument
- 「ガソリンスタンド」:gas station
- 「ホテル」:hotel ※『ホテルの英語|予約など5つの場面で使える英単語・フレーズ集』
- 「トイレ」:restroom ※『「トイレ」の英語|11個もある表現を場面毎に使い分ける!』
- 「入口」:entrance
- 「地図」:map
- 「チケット」:ticket
- 「パンフレット」:brochure
- 「案内ツアー」:guided tour ※博物館や観光名所の案内ツアーです。
観光に関する英語資格ってある?
また、観光に関する英語の資格に興味があるという人もいるでしょう。
英語に関する資格は『おすすめの英語資格・検定一覧|11種類の難易度やレベル比較とランキング』でも紹介しているとおり、様々な資格があります。
その中で、観光に関する英語資格は以下があります。
全国通訳案内士試験
通訳案内士試験が、全国通訳案内士試験に変更されました。
英語関連の資格では、唯一の国家資格(日本政府観光局)です。
- 正式名称:全国通訳案内士試験
- 受験料:11,700円
- 試験会場:【本会場】国内8都市【準会場】国内2都市
- 試験日:年1回
- 公式ページ:https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/ ※料金改定や日程変更もあるためこちらでご確認下さい。
以前は、独占業務資格で、有料で外国人向けの観光案内(ガイド)をする場合、必須の資格でしたが、現在増える外国人観光客に対応するため、独占業務ではなくなりました。
地域限定であれば、研修を受けて認定されればガイドができるようになっています。要するにこの資格が必須ではなくなったんですね。
そのため、国家試験でありながら試験としての人気は英検などと比べるとあまり高くありません。
しかし、全国通訳案内士の試験は、国家資格だけあって難易度はかなり高いです。
ようするに、全国通訳案内士の資格は、相当な英語力を証明できる資格でもあります。
将来、ガイドをしたい、または通訳案内士とて団体などに所属したい方も目指したい資格の一つでもあります。そうとうなアドバンテージとなります。
基本的には、外国人向けの添乗員の仕事をする人が取る資格です。
試験には英語の知識の他に、地理や歴史など日本についての知識も必要です。英語の筆記試験は、英検1級もしくは、TOEICの要件を満たせば免除されます。
日本についての知識も証明できるため、海外からのクライアントが多い会社などでは、採用で評価される場合が少なくありません。
観光英語検定
全国語学ビジネス観光教育協会が主催する資格であり、国際社会には必要とされる資格の1つです。
国家資格の全国通訳案内士試験とは多少スタンスが違い、通訳を前提としてはいません(勿論、外国人を案内する業務にも携わる場合もあります)。
先ずは2級を目指すのをお勧めします。
「全国語学ビジネス観光教育協会ホームページ」
- 試験日程などの詳細はこちら → 『http://kanko.zgb.gr.jp/』
インバウンド接客外国語検定
また、接客スタッフ向けにはインバウンド接客外国語検定というのがあります。インバウンド接客外国語検定は、サービス業の最前線の現場で必要とされる外国語の用語やフレーズが出題される接客スタッフ専用の外国語検定です。
まとめ:観光の英語フレーズだけではなく海外旅行全般の表現も身に付けよう!
観光中の英会話は中学基礎レベルの簡単なフレーズで十分通じるので、ぜひ海外旅行先で英語を使ってみてくださいね。
完璧に伝わらなくても、ジェスチャーも使いながら身ぶり手ぶりで現地の人と会話した体験は、旅のいい思い出になります。
通関、予約、病院など海外旅行の全般で使える英語表現も、『旅行でよく使う英会話|10ある場面別の例文とフレーズ一覧』で紹介してます。
是非、この機会に多くの表現を身に付けるようにしましょう!
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