転職するのにTOEICは何点が有利になるのでしょうか?
しかし、英語は一切使わない日系企業の職種に転職希望なのにTOEICは意味があるのでしょうか?
外資系だと必要そうだけど・・・
今現在、TOEIC対策で勉強している方は、転職の際に有利になるスコアを知っておくことでTOEIC対策で勉強している時のモチベーションにもなりますね。
すでにTOEICテストを受けてスコアがある方で転職を考えているのであれば、その可能性なども確認したいかと思います。
よってここでは、転職する際にTOEIC点数がどのように有利・不利に作用するのか?また、年齢により対策する必要もあり、転職エージェントなどもうまく活用するのがベストであり、その点もご紹介していきます。
目次
転職にTOEICの点数は有利になる?
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特に、グローバル企業や外資系企業、国際的なビジネスを展開している企業などでは、英語力が求められる場合が多いため、TOEICスコアが高い人材は優先的に採用される傾向があります。
また、TOEICは英語力を客観的に測定することができるため、企業側から見ても信頼性が高く、採用時の参考材料としても重視されることがあります。
ただし、転職においてTOEICスコアが必須となっているわけではありません。
英語力以外にも、職務経験や人物面なども採用時には重要な要素となります。また、TOEICスコアが高いからといって、自動的に優秀な人材であるわけではありません。英語力を向上させることは大切ですが、それ以外のスキルや能力も磨くことが重要ということは忘れてはいけません。
日本企業への転職には意味がない?有利になる企業一覧
日系企業で職種も英語を使わない場合でも、転職時にTOEICのスコアが必要とされる場合があります。
例えば、グローバル企業や海外との取引が多い企業であっても、その職種が英語を使用しないとしても、TOEICのスコアを求められることがあります。
しかし、求められるスコアのレベルは職種や業界によって異なるため、必ずしも高得点を求められるわけではありませんが、他の転職希望者との比較材料とされるのは必須です。
日系企業でも、転職時にTOEICのスコア提示を必須としている企業があります。企業の大きさに関係なく、以下に一例を挙げます。
【大企業】
- トヨタ自動車株式会社
- 本田技研工業株式会社
- 三菱自動車工業株式会社
- ソニー株式会社
- パナソニック株式会社
- 日本電気株式会社
【中小企業】
- カルビー株式会社
- ミドリ安全株式会社
- セイコーエプソン株式会社
- オムロン株式会社
- ニトムズ株式会社
- ライオン株式会社
- アルファゲート株式会社
- エスエフエス株式会社
- 株式会社トップネット
- 株式会社フィールディング
- クオリティソフト株式会社
- 株式会社ポロンテクノス
ただし、これらの企業でも必ずしも全職種に対してTOEICスコアの提示が必須であるわけではありません。
職種やポジションによって求められるスコアは異なるため、転職を検討する際には、求人情報や企業の採用要件をしっかりと確認することが重要です。
他にも詳しくは、『企業別でのTOEICスコア基準|9つの業種や職種別も紹介!』の記事もご参考下さい。
外資系企業への転職
外資系企業では、日本語を話さない環境での業務も行うため、英語力が求められます。
上司や同僚が外国人、本社が外国のため、日系企業よりも英語を使う機会が多いです。
そのため、採用時にTOEICのスコア提示が必須である場合があります。TOEICスコアは、採用時の英語力評価の指標として、また社内でのコミュニケーション能力や業務遂行能力を示す指標として使用されることがあります。
また、外資系企業は多様性を重視しており、国籍や言語に関係なく、採用基準は厳しくなっていることが多いため、TOEICのスコアが求められるケースも多いです。
以下は、外資系企業でTOEICのスコア提示が必須となっている企業の例です。
- アクセンチュア株式会社
- IBM Japan, Ltd.
- クレディ・アグリコル証券株式会社
- グーグル合同会社
- ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
- シーメンス株式会社
- セールスフォース・ドットコム・ジャパン株式会社
- デロイト トウシュ トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
海外での転職
海外での転職を考える場合、英語力は必須条件の一つです。
そのため、TOEICのスコアが高いことは有利になるでしょう。ただし、海外で転職する場合、TOEIC以外の英語資格を取得していることも有利に働くことがあります。
というのも、TOEICの知名度は世界的に高くありません。
よって、大学入試や留学先の入学資格要件として認められる英語資格であるTOEFL、IELTS、Cambridge English Qualificationsなどは、海外での転職においても有効な資格として認められています。
海外でも通じる英語の資格については、『おすすめの英語資格・検定一覧|11種類の難易度やレベル比較とランキング』でも解説しています。
転職には最低TOEIC何点が必要なのか?600点?700点?800点?
さて、転職にはどれくらいのTOEICスコアが必要なのでしょうか?
先ほども書いていますが、職種別、求人内容により異なるのですが、ここでは一般的なTOEIC点数を記載します。
詳細は次の章で説明します。
TOEICの平均点数
IIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が発表している最新のTOEIC公開テストの平均スコアは、2021年度で611点となっています。
以下のリンクは、IIBCが発表しているTOEICテストの統計情報ページです。詳細な統計情報や過去のスコア傾向なども掲載されています。
ようするに、この平均点(600点前後)がクリアしたい点数となります。
巷では、転職には最低でも800点が必要だと言われているようですが、それは嘘です。
800点と言えば満点が990点なので、出題の約80%を正解するくらいの英語力となりますが、そんな方ばかり採用するとなると人材不足となります。
後述しますが、部署により「TOEICが最低~点必要」というのはありますが、それはあくまで基準です。
可能性が高くなるだけで、大切なのは英語力の他に、スキルや経験や可能性、その他の資格なども加味して採用されます。
例えば、経理の経験がないのに、TOEICが800点だからといってそれだけで採用されることはないですよね?
しかし、転職されたい方は前職より年収UPを期待される方も多い方と思います。その際にやはり英語力、TOEICの点数は転職時点で有利になるようです。
就職(新卒・未経験)との違い
同じ職種で新卒と転職の場合で、TOEICの求められる点数に違いがあるかどうかは、企業によって異なります。
ただし、一般的には転職者に対して、より高いスコアを求める傾向があります。
たとえば、金融機関の場合、新卒採用の場合はTOEIC 700点程度が求められることが多いですが、転職者に対してはTOEIC 800点以上のスコアが求められることがあるとされています。
これは、転職者が実務経験を持っているという点が大きな要因として挙げられます。転職者は、企業に対して即戦力としての役割を期待されることが多いため、より高い英語力が求められることがあります。
TOEICの点数で年収は変わる?40代800点で年収1000万円?
海外出張や海外赴任の採用基準としてTOEICを最重要視しているという企業は半数以上あるというアンケート結果もあります。
また、『英語の勉強にはモチベーション欠かせない!挫折しないための2つのコツ』にも書いていますが、英語力で年収の格差がでているのは確かです。
あるデータによると「年収700万以上の約50%」が英語が出来る、「年収1000万以上になると約70%」と回答していて、英語が出来る人と出来ない人の年収格差は200万、または30%前後は違うと言われています。
先ほど申し上げたように、転職で800点は必須ではないのですが、TOEIC800点は転職後も将来の年収UPのために目標とするTOEIC点数でもいいのかもしれません。
転職市場で有利なTOEICの点数(レベル)の目安
先ほども解説した通り、TOEIC800点は必須ではないのですが、転職の際、点数が高ければ配属される部署、また同じようなスキルや経験であれば、優遇される可能性は高くなります。
『TOEICのレベル|点数(スコア)で実力と目安が分かる!』でも記載しているので参考にしてみて下さい。
では、それぞれの点数ではどのような可能性があるのでしょうか?
TOEIC495点以下
転職の可能性はゼロではないのですが、不利な点数です。
希望の転職先で、グローバルな視野が必要とされる職種である場合には、より高い英語力が求められることがあります。そのため、TOEICのスコアが低い場合には、英語力が不足していると判断される可能性があります。
TOEIC500~595点
新卒で必要なTOEIC点数が500点と言われているので、一定の英語力があると見なされますが即戦力として期待されている転職にはあと少し必要なTOEICスコアとなります。
同じ転職希望のライバルよりアピールするには、もう少し点数UPが望ましいです。
TOEIC600~695点
転職に最低限必要な点数が600点と言われています。これは先ほどお伝えした、TOEICの平均点に近い点数です。
これであれば、履歴書に書いても全く問題ありません。転職を考えている方は、先ずはこの600点を目標にしましょう!
欲を言えば、650点前後が理想ではあります。
TOEIC700~795点
730点が国際部門に配属する基準となっているようです。
高い英語レベルがあると判断される点数です。
英語を使った仕事を望まれる方は、730点を目標にしてみるといいでしょう。
TOEIC800~895点
特に860点は、すぐに海外出張が出来るレベルで転職にもとても有利なスコアとなります。
TOEIC860点はTOEIC受験者の上位5%です。
外資系企業でもこの点数があればアピールになります。
TOEIC900点以上
英検1級レベルとも言われているので、800点と比べると(英検準1級レベル)転職時に更にその評価が上がります。
TOEIC900点以上は上位3%程度です。
転職において、英語力としては全く問題ないレベルの点数です。
TOEIC満点であれば無双状態!
もし、TOEIC満点を目指すのであれば、アピールとしては群を抜いて最高レベルです。
『TOEICの満点はいくつ?難易度(レベル)やおすすめの単語や2つの勉強法』にも記載している通り、1000人の受験者数で計算すると、0.5名~1.5名ほどが満点者のレベルです。
職種別での平均TOEICスコア(転職での目安)
以下が、転職の際の一般的な職種別の平均TOEICスコアの目安となります。
職種 | 平均TOEICスコア |
---|---|
エンジニア | 700~800点 |
コンサルタント | 800点以上 |
マーケティング | 700~800点 |
セールス | 650~750点 |
人事 | 600~700点 |
翻訳者・通訳者 | 800点以上 |
ホテル・旅行関連 | 600~700点 |
医療関連 | 600~700点 |
クリエイティブ | 600~700点 |
サポート・カスタマーサービス | 500~600点 |
なお、この表はあくまでも目安として捉えてください。企業によって求められる英語力は異なるため、転職する企業の求人情報や採用基準を確認することが大切です。
年代別での転職に必要なTOIEC点数とおすすめの転職エージェントなど
業界により違うとは思いますが、40代より20代を積極採用したり、40代でスキル・経験がある方を優先したりと様々なので、現時点でのTOEIC点数が低いから転職できないなどということはありません。
しかしながら、全体的に年代別で傾向があるのは確かです。その流れで、年代で求められるTOEICの点数も多少変わってきます。
ここでは、20代、30代、40代で見てみたいと思います。
20代では600点以上
フレッシュということで、TOEICが転職基準の600点なくても、「やる気・姿勢」などを重要視する企業も多いです。
転職後にも継続して勉強してくれるだろうという期待値も入っています。
逆に、すでにTOEICが800点以上ある20代でも、英語力ばかりに頼りすぎると採用されないこともあるので注意しましょう。
また、若いうちにいろいろ経験したいから違う業界に転職したいという方もいるでしょう。その際にもTOEICの点数が高いと有利なのは確かです。
アパレル業界から飲食業などそれぞれの英語に触れておくこともTOEICの点数以外で活かされることもありますし、別の資格にも是非トライしましょう!
『英語力を活かした転職|勉強法とおすすめ転職求人サイト4選!』の記事を参考にしてみて下さい。
30代では650点以上
30代で人気の資格の一つが「TOEIC」です。
言い換えると、TOEICでアピールする競争率が高いということです。
なので、転職の最低基準と言われている600~650点は取るようにしましょう。
しかし、それだけではなく20代と比較された時に経験値が違う可能性が高いので、その点もアピールするようにしましょう。
30代に強い転職エージェントなどに登録することも転職を成功させる一つの方法です。『30代の転職|3つのポイントやおすすめ資格やサイト・エージェント』も参考にしてみて下さい。
40代では730点以上
30代と同様にTOEICは最低でも600点は欲しいのですが、できれば700点を目指すことで30代との違い(スキル・経験)もアピールできます。
即戦力を期待されていることが多いので、730点以上あればベストです。
40代で転職して年収UPとなると外資系企業の場合も少なくないので、英語が出来れば出来るほどアピールになります。
TOEIC以外にも資格があれば更にベターですので、その点も見据えてTOEICの勉強もすすめるといいいでしょう。
『40代の転職|成功する5つのおすすめ資格と転職サイト・エージェント』を参考にしてみて下さい。
スコアを設定してTOEICの勉強を始めよう!
さて、あなたが今どの位置にいるのか?または、何点を目指そうか決まりましたか?
年に10回あるTOEICテスト。スコアを上げるチャンスは多くあるのがTOEICの特徴の一つでもあります。
この機会に目標とするTOEICスコアを設定してトライしてみましょう!
また、TOEICには独特のひっかけ問題、また時間配分のコツなどがあります。
転職するためのTOEICテストと割り切ることも大切ですが、転職後に「この人本当は英語ができない?」と評価が下がるのは避けたいですね。
テクニックばかりではなく、TOEICの勉強をしながら本当の英語力を付けるのがベストです。
TOEICの点数も上がる、また英語力が付く一石二鳥の勉強法については、『TOEIC満点者が教える!目標スコア達成の勉強法』を参考にしてみて下さい。
転職のためにはTOEICスコアを履歴書にしっかり書こう!
転職する際に履歴書を書きますが、今まで受けたTOEICテストのスコアで一番いい点数を記載するようにしましょう。
しかし、特に30歳以上であれば、やはり「600点以上」がTOEICスコアとして記載できる基準とはなります。
スコアに期限切れはありませんが、証明書は受験日から2年以内でしか再発行できないので大切に保管しておくようにしましょう。
履歴書でTOEIC点数の書き方は、下記の通りです。
(例)2019年9月のテストで、TOEIC600点を取得した場合
正しい書き方 → 「2019年9月 TOEIC公開テスト スコア600点取得」
英語の履歴書の場合は、「TOEIC Score 600, Sept. 2019」となります。
履歴書の書き方については、『TOEICの点数を履歴書に記入する3つの正しい書き方』の記事も参考にしてみて下さい。
まとめ:日系・外資系関係なく転職にはTOEICは絶対に有利!
年収UPでの転職先を探す時、外資系での求人が多いのは事実です。
その際はTOEICは必須となります。
社内、海外出張、打ち合わせなども全て英語という外資系企業もあります。その際は最低でも730点必要ですが、やはり860点あるとかなりアピールになります。
日系企業でも今後、社内での英語化の動きが活発になってくるのは避けられません。
一度身に付けると大きなツールになるのが英語力です。この機会に更に上を目指して頑張りましょう!
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