苦手な英語を克服していくには、普通に英語を勉強するやり方では無理があるでしょう。
あなたが大人の社会人であれば、もうすでに、学校の英語教育のやり方を何十年もやってきた結果、それは実証済ですし、結局英語を聞いたり話したりするのが苦手な日本人で溢れてしまっているのが現状です。
ですから、英語が苦手な人が英語を克服しようとする場合、もっと別のやり方が必要です。
またその理由をしっかりと見つめなおすことで、その勉強法でどこに重点をおけばいいのか分かってきます。
そこで今回は、今までとは全く違ったやり方で苦手な英語を克服する超簡単な方法とその手順をご紹介します。
目次
英語が苦手な理由・原因と間違った勉強法
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あなたは、なぜ英語が苦手なのでしょうか?
社会人になって益々英語の必要性に迫られているけど、そもそも、なぜ英語が苦手になったのでしょうか?
多くの日本人が次のいくつかに該当しています。
理由その1.単語を覚えるのが苦手
日本語を吸収してきたように、英語や英語のフレーズを覚えられない、という方はものすごく多いです。
単語を暗記したり、覚えたりする知っている方法は、「単語帳」というのがパターンです。『TOEIC満点者が教える!英単語の覚え方マスター法』にあるようなフラッシュバック法という記憶術を誰も教えてくれていません。
理由その2.英文法が苦手
中学1年ぐらいまでは、英語が楽しかったのに、文法を勉強するたびに嫌いになった、という方も少なくありません。
英語で挫折を味わうのが、この「英文法」です。実にもったいないですね。
しかし、今から分厚い参考書片手に、「冠詞」、「仮定法」、「関係代名詞」、「副詞」、「時制の一致」などの絵文法を赤ペン引きながらまた勉強したいですか?
それでは英語の苦手意識はいつまでたってもなくなりません。
理由その3.発音が苦手で英語を話せない
この理由も多いですね。発音にコンプレックスをもっている日本人も多いですね。
授業中にテキストを音読するのも恥ずかしかった・・・
だから今でも、仕事でのプレゼン、論文発表、海外出張や赴任先でも、英語の短い挨拶すら苦手。
日本語にない、「R」、「TH」、「F」などの基本的な発音をどいうすればネイティブのように発音できるのかなど学校では教えてくれません。
また、『英語の発音|初心者でもネイティブ並みに話せる発音矯正法』にあるような、音と音のつながりの発音ルールなどもあります。
教えられるのは発音記号ばかり・・・ 発音記号をしらないネイティブは多いですよ。
あなたは、日本語の発音記号を知っていますか?
だから、あなたの英語の発音は一向によくならないのです。学校の先生すら、しっかり発音でいる人が少ないのですから。
理由その4.英語のリスニングが苦手で聞けない
あなたは海外ドラマや映画を字幕なしで見たくありませんか?
でも、英語が苦手な方は、すぐに「和訳」しようとします。これでは、英語のスピードに追い付けませんし、理解できません。
では英単語を覚えれればいいのか?
いいえ。
実は、海外ドラマなどで話されている約80%は中学1年レベルの英単語だということをご存知ですか?
『英語習得と英会話上達に必要!おすすめ285英単語集一覧』にあるような簡単な英単語です。
中学1年レベルの英単語を知っている方は多くいるのですが、リスニングができない・・・
つまり、話す、そして聞くということに活かせてないだけなのです。
苦手な英語を克服する独学勉強法とその手順
日本人の英語は学校教育の勉強法によって、ガチガチに頭が固まってしまっています。そして、最悪なことに英語が上達しないばかりか、英語がますます苦手だという意識を強めています。
そこで重要なのは、今までの「勉強という概念を捨てたやり方」で英語をマスターしていくことです。
例えば、あなたは日本語を話せるようになるために、ガチガチに勉強しましたか?
ほとんどの方は、自然に母国語をマスターしているはずです。つまり、言語習得は勉強すればマスターできるというわけではないということです。
英語が苦手な人は「音」から始めること
英語が苦手と感じる人の多くは、英語が聞けない、話せないというように思ったことを口にできないことがあるからでしょう。
根本の原因は、日本語にはない音すら把握できていないことです。そして、英語の音と音がつながると別の音に聞こえたりしますので、そういうリエゾンをわかっていないと聞き取れません。
さらに、英語を話す際にも発する正しい音がわからず、アウトプットできる知識もないのに、いきなり英語は話すことはできません。
これが「英語を苦手にする原因」になります。
英語が苦手な人は勉強ではないやり方で始めること
そもそも、母国語をマスターしたときもいきなりアウトプットしていませんよね?
赤ちゃんを見ればわかるように、最初はパパ・ママなど音から入って、徐々にアウトプットすることが言語を習得する流れだといえます。
これは、『英会話の勉強法|独学で確実に英会話を上達させる7つのステップ』の記事にもあるように、英語習得には絶対的な流れです。
ですから、英語が苦手な人は英語の音や発音部分を克服することから始めると、上達しやすく、音が聞こえて、会話が理解できて、少しでも自分が言いたい事が言えるようになってくる感覚が出てくると苦手意識が取れていきます。
次の章では、苦手な英語を勉強しないで克服していける超簡単な方法をご紹介します。
リスニング|超簡単!数当てで苦手な英語を克服する
苦手な英語を克服するのに、英語をひたすら聞いていても、リスニングが克服できるようにはなりません。
むしろ、英語への苦手意識が強まる一方です。
では、「何がリスニング力を伸ばすのに大事」なのでしょうか?
英文の頭を聞くこと
英語が苦手な人のリスニング学習の悪い癖として、無理に日本語の音で理解しようとして、英語の音を日本語の音に変換し、さらには和訳しようとしてしまうことです。
これでは、英語の音はわからないし、ただでさえ苦手な英語を和訳していてはついていけません。
それよりも英語の意味を理解する前に、絶対にやらないといけないことがあります。
それは、「英語の意味は無視して英文の頭から音だけを聞いていくこと」です。
英語の音に集中するのが苦手な日本人
ただし、多くの日本人は英語の音だけに集中するのが苦手な方が多いと思います。なので、英語の頭だけ、音だけを聞こうとしてもうまくできません。
例えば、英語の音を聞こうとしても、知っている単語を聞いたときに文字を浮かべてしまったり、和訳しようとしたりする癖が抜けません。
さらに、日本人は言語の後半を無意識で聞こうとします。日本語は「ヘッド・ファイナル言語」だからです。
一方で、英語は「ヘッド・イニシャル言語」になります。「お昼を食べたのか、食べていないのか」「これから食べるのか、食べないのか」など結果についての重要な結論が頭に入っている言語です。
ですから、日本人はそのまま英語を聞いていても、英文の後半だけの音が頭に残ってしまい、英文の頭だけに集中しようとしてもできない人、そもそもの英語の音だけを聞けない人が多いのです。
苦手なリスニングを克服する具体的な英語学習法
そこで、英語のリスニングが苦手な人に最も効果的なのが「数当て」による学習法です。もちろん、学習といっても勉強のようなものではなく、遊び感覚でできるやり方です。
そのやり方が、一つの英文の音声を聞いたら、その「一英文に単語が何個あるのかを当てるだけ」です。
リスニングで意味を理解する必要はありませんし、単語が何個あったかを数えることだけをやればOKです。
コツは、単純に英語の音声のリズムを刻みながら指でカウントするような感じで頭から数えます。
脳は自然に音だけに集中してくれる
なぜ、数当てがもの凄く効果的かというと、今までのリスニングで日本人が悪い癖だった途中で知っている単語が聞こえたら文字化や意味を考えようと止まったりしなくなることです。
単語の数が何個あるのかに意識が行ってしまうため、悪い癖が出ずに無意識で脳は自然に音を聞こうとします。
ということは、英語のリスニングを苦手にさせていた悪い癖は自動的になくなり、本来のリスニング上達に欠かせない音を追う感覚が身についてくるということです。
数当てトレーニングのコツや注意点などは、『英語のリスニング力が驚くほど開花する超簡単な勉強法』でも詳しく解説しています。
英語発音|数を数えて苦手な発音を克服する
次に、英語の発音が苦手な人を変える方法をお伝えします。
英語の発音がよくなることのメリット
英語の発音が苦手という人でも、「発音がよくなることと英語はできるの?」と疑問を抱く方もいるでしょう。
英語の発音ができると下記のような苦手な英語の克服に役立ちます。
苦手なリスニングの力を伸ばせる
実は、発音とリスニングには密接な関係があります。英語の発音ができるようになると、リスニング力も変化が起こるということです。
英語には日本語にない音が多数存在します。そして、ここでも日本人の悪い癖として、英語の音を日本語の知っている音に置き換えてしまうことです。
例えば、ごはんの「rice(ごはん)」と日本人は「lice(シラミ)」の音で平気で発音します。このように本当はもっと別の音の存在があるのに、知っている単語で補ってしまっているのです。
つまり、この状態では自分では知っている単語だったとしても、実際にネイティブが話した会話は聞き取ることができないのです。
そのためにも、英語が苦手な人ほど日本語にはない英語独特の音を身につける必要があり、発音ができるようになるとリスニング力が劇的に変わることになります。
ネイティブと会話が通じるようになる
その次のメリットとして、自分の話す英語が通じないということがなくなります。
今までは、何を言ってもネイティブが首を傾げたり、意味が通じないことが多かった人もいるかもしれません。
そして、実際に発音が劇的に変わることでちょっとしたネイティブや英語上級者や帰国子女と勘違いされるようになってきます。
英語が話せる人の中には、発音さえできれば英語は簡単にできるようになると豪語される方もいるほど、実は英語上達に欠かせないスキルだったりします。
苦手な発音を克服する具体的な学習法
ここでは、苦手な発音をネイティブ並みの発音に変える超簡単な発音矯正法をご紹介します。
それは、「数字を英語で1から10まで数える」ことです。簡単ですね。
日本人が発音しない音がたくさん入っている
なぜ、数字を1から10まで数えるだけでネイティブ並みの発音ができるようになるのかというと、日本人が発音しない音がたくさん含まれているからです。
特に日本語にない音として代表的なのが、「R」「TH」「V」「F」の音です。
発音が苦手な人は、さきほどのように、「rice」を「lice」と発音したり、「think」を「sink(沈む)」と発音するため、ネイティブにとっては違和感でなりません。
4つの音を意識して10まで発音するだけ
実際にやるときのコツとして、上記の4つの音を意識しながら1から10まで発音するだけです。
例えば、数字の3を発音するときには「three」の「TH」を意識します。数字の4を発音するときは「four」の「F」と「R」を意識します。
10まで数える発音の練習方法については、『英語の発音を楽しく上達できる2つの練習方法とコツ』の動画で詳しく解説していますので、そちらを参考にして見て下さい。
苦手な文法と英会話を克服する方法
ここまで最初の大事なインプットとして音から入ることをご説明しました。
そして、次はインプットとアウトプットの間のスキルでもある文法と英会話を上達させる方法をご紹介します。
苦手な文法と英会話を克服する要素
苦手な文法と英会話を克服する上で、とても重要な要素があります。
それは、英語の「語順感覚」を身につけることです。
これは、関係代名詞や疑問詞などといった文法の知識とはまったく違います。そんな勉強をやっても実践的な英語力も伸ばせずに挫折するだけです。
語順が文法と英会話の基礎を作る
英語が苦手な人の悩みとして、頭で考えていることがスラスラ英語で出てこないというのがあると思います。
『英語の文法|英文法の基礎はたった1つしかない』にあるように、英文法の基礎は「語順」のみです。先ずはこの文法が一番重要です。
その理由は、英語と日本語の構造がまったく違うためで、英語のような慣れない言語ではその言語の語順でスラスラ出すのは難しくなります。
そこで、簡単に英語の語順感覚を身につけるやり方が「並べ替え」です。
バラバラな英文を正しく並べ替えるだけ
具体的なやり方としては、バラバラになった英文を正しく並べる。それだけです。
例えば、下記の英文を並べ替えてみます。
(和訳)私は6時に起きません
(バラバラ英文)up, I, at, not, 6, do, wake
正しい英文は、「I do not wake up at 6」となります。
上記のとおり、日本人にとって英語は語順が違い、文の構造が違う言語なので英語を自然にアウトプットできるようになるには絶対に欠かせないスキルとなります。
それを英語が苦手な人でも勉強嫌いな人でもゲーム感覚でできるのが並べ替えによるトレーニング方法です。こちらもぜひ試してみて下さい。
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