著者 : 藤永 丈司

◆上智大学比較文化学部卒(現:国際教養学部)
◆初受験でTOEIC990(満点)、英検1級、小学校英語指導者資格
◆ニンテンドー3DS TOEIC「超速」プログラム・スペシャルアドバイザー
◆日経HR「英語コミュニケーション in Business」特別講師(2017年8月~)
◆日経メディカル「医師のためのDailyイングリッシュ」特別講師(2019年10月~)
◆公式動画チャンネル:マイスキ英語【たった3分で奇跡を起こす!】(2020年2月~)

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著者自身の受験英語への疑問や登校拒否といった苦い体験や、10年以上にわたる海外生活から、外国人の英語習得の早さと相対する日本人の遅さの違いを同時に徹底的に解読・研究を繰り返すことで、日本人へ「英語回路」を植え付ける仕組みを解明。


◆活動 - 芸能人 への個別指導、英会話・ TOEIC講座、企業研修、小学生を中心に 各地でボランティア英語指導など。


藤永の著者・監修した商品

◆著書に「なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?」など多数(シリーズ累計10万部以上)

2016年に甚大な被害をもたらした「熊本地震」への復興活動の一環として、『マイスキ英語(代表:藤永丈司)』は、同年7月より、Jリーグ所属のロアッソ熊本のスポンサーカンパニーとして協賛しております。

英語のことわざ一覧|人生・恋愛・努力など短くて有名な表現70選

のべ342,990がこの記事を参考にしています!

有名で、かっこいいものや面白い「英語のことわざ」や格言を知っていると、英語の会話がかっこよく上級者っぽくなります。

でも、「ことわざってなんか難しいんじゃないの?」なんて思っていませんか?日本語のことわざは、なんだか難しいイメージありますよね。

しかし、心配はいりません!

英語のことわざはとても短くて、シンプルなものが多いんです。

中学レベルの基本単語で使えることわざがたくさんあります。しかも、文の形もシンプルなものが多く、長文リーディングのような難しさはありません。それでいて、先人たちの知恵、文化、叡知がつまっていて味わい深いです。

「A proverb is an ornament to language.」(ことわざは言葉の装飾品だ)という英語のことわざがあります。ここでは言葉の装飾品であることわざを、是非あなたの感性で味わってみてくださいね。

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【目次】

1. 有名な英語のことわざ
・All is well that ends well./終わりよければすべてよし
・All roads lead to Rome./すべての道はローマに通ず
・Seeing is believing./百聞は一見に如かず
・Failure teaches success./失敗は成功のもと
・History repeats itself./歴史は繰り返す
・Home is where you make it./住めば都
・Fact is stranger than fiction./事実は小説よりも奇なり
・Kill two birds with one stone./一石二鳥

2. 努力や困難な時に勇気づけてくれる英語のことわざ
・It’s always darkest before the dawn./いつでも夜明け前が一番暗い
・While there is life, there is hope./生きている限り希望はある

3.「時間」についての英語のことわざ
・Time flies./時は飛ぶように早く過ぎ去る
・Time heals all wounds./時が解決してくれる
・The early bird catches the worm./早起きは三文の得
・Never put off till tomorrow what you can do today./今日できることを明日に延ばすな
・It is no use crying over spilt milk./覆水盆に返らず
・Friends are thieves of time./友は時間泥棒だ

4.「お金」についての英語のことわざ
・Time is money./時は金なり
・Money is power./金は力なり
・Money comes and goes./金は天下の回りもの
・Experience must be bought./経験はお金を出してでも買わなければならない
・Money is root of all evil./お金は諸悪の根源
・Save for rainy day./万が一に備えて蓄えよ
・Lend your money and lose your friend./金を貸せば友を失う
・Riches alone make no man happy./金持ちなだけでは幸せになれない

5.「健康」についての英語のことわざ
・An apple a day keeps the doctor away./一日一個の林檎(りんご)で医者いらず
・Good medicine tastes bitter./良薬は口に苦し
・Many dishes (make) many diseases./大食は大病のもと
・Sleep is better than medicine./睡眠は薬に勝る

6.「恋愛、結婚、幸せ」についての英語のことわざ
・Love is blind./恋は盲目
・Love makes the world go round./愛は世の中を動かす
・Love begets Love./愛は愛を生む
・Love laugh at locksmiths./恋愛に不可能はない
・Marriage is the tomb of love./結婚は恋の墓場
・Better be single than ill married./不幸な結婚より、独身がまし
・A good wife is a good prize./よい妻は宝

7. 「人生、生き方」についての英語のことわざ
・The gods send nuts to those who have no teeth./神は歯のない者にクルミを授ける
・Life is what you make it./人生は自分で創りだすもの
・As soon as man is born he begins to die./生まれてすぐ、人は死への旅を始める
・The sun shines upon all alike./太陽は万人を平等に照らす
・Life is sweet./人生は甘美なもの

8.「悪いことはしてはいけない」と教えてくれる英語のことわざ
・Bad news travels fast./悪事千里を走る
・He that will lie will steal./嘘つきは泥棒の始まり
・Ill got, ill spent./悪銭身につかず

9.かっこいい英語のことわざと名言

10.文法や文型別での英語のことわざ
・10-1.「S+V+O(第三文型)」の短い英語のことわざ
・10-2.「並列」の英語のことわざ
・10-3.「There is/are ~の文型」の英語のことわざ
・10-4.「不定詞(名詞用法)」の英語のことわざ
・10-5.「接続詞のtill」を用いた英語のことわざ
・10-6.「no」を用いた英語のことわざ

11.日本語でよく使うことわざの英語表現一覧

1. 有名な英語のことわざ

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日本語でも一度は聞いたことのあるようなことわざばかりです。シンプルで、かつ誰もが知っているので会話でも使うことができます。是非覚えましょう。

All is well that ends well./終わりよければすべてよし

シェークスピアの戯曲のタイトルにもなっている有名なことわざです。会話でもよく使います。「that」を挟んで前後で、同じリズムの音にして韻を踏んでいます。

途中で困難があっても、結果が良ければよしとしようという前向な言葉。結果が出たあとだけでなく、何か物事に取り組んでいる最中にも使えます。

その場合、「結果が良ければOKなのだから、今は大変だけど頑張ろう」と仲間を励ますフレーズとして使います。

All roads lead to Rome./すべての道はローマに通ず

このことわざには2つの解釈があります。

1つ目は、「ローマの凄さ」についての解釈です。昔はローマが世界の中心でした。どの道をたどっても最終的にローマにたどり着いてしまうほど、ローマはすごい場所だといわれていました。実際のローマでも道路が重視され、約8万キロ(地球2周分)の石の道が引かれていました。

2つ目の解釈は、「道」や「手段」についてです。世界には道路が張り巡らされているため、どんな道をたどっても結局ローマにたどりつくという意味です。そこから、目的を達成するためには様々な手段があるという意味で使われるようになりました。現在は、主にこちらの意味でつかわれていますね。

Seeing is believing./百聞は一見に如かず

直訳すると、「見ることは信じること」となります。

例えば、外国の文化をどれだけ沢山聞いても、実際に行ってみた人にはかなわないというような場合にこのことわざを使います。

「To see is to believe.」と表現することもありますが、「Seeing~」が一般的です。「~ing」を二つ重ねて韻を踏んでいます。

また、「You’ve got to see it to believe it.」という表現もよく使われます。

Failure teaches success./失敗は成功のもと

失敗を重ねても、それは成功へのヒントになると多くの先人たちが言っています。

発明者のトーマス・エジソン(Thomas Edison)は「I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.」(私は失敗などしていない。ただ、一万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ)と言っています。

成功者とは、失敗で諦めなかった人、くじけなかった人、成功するまで続けた人のことをいうのかもしれません。

英語学習でつまずくこと、上手くいかないことがあっても、それを上手く次の糧にして、諦めずに続けることが上達への道かもしれませんね。

類義として、「Every failure is a stepping stone to success.(全ての失敗は成功への足がかり)」というのがあります。イギリスの科学者、ウィリアム・ヒューウェル(William Whewell)」が残した言葉です。

History repeats itself./歴史は繰り返す

ギリシャの歴史家トゥキディデス(紀元前5世紀)の言葉が由来です。どの時代でも、本質的には変わりはなく、歴史上にあったことは、また後の時代の人々によって繰り返されるという教訓を表わしています。

同じような意味で「Never twice without three times.(二度あることは三度ある)」という表現もあります。

Home is where you make it./住めば都

日本語でもよく使うことわざですよね。

ただし、「住めば都」は意訳です。英文を直訳で解釈すると「ここが自分の居場所だと思った場所が自分にとっての都になる」という意味です。尚、「make it」は「うまくいく」、「なんとかする」などの意味があります。

Fact is stranger than fiction./事実は小説よりも奇なり

小説のような作り話よりも、現実のほうが不思議で面白という意味です。

この表現はイギリスの詩人バイロン卿が叙事詩『ドン・ジュアン』で書いた「Truth is stranger than fiction.」が由来です。

そのため、現在も「Truth~.」の表現を使う人もいます。

Kill two birds with one stone./一石二鳥

日本でもとても良く知られているこのことわざ、実はイギリスのことわざです。

ひとつの行為で、ふたつ以上の利益を得るという意味です。

直訳すると「1つの石で2羽の鳥を殺す。」となります。一羽の鳥を得ようと石を投げたら、思いもかけず二羽鳥が落ちてきたことから生まれた言葉です。

2. 努力や困難な時に勇気づけてくれる英語のことわざ

生きているとつらいことがあったり、苦労したりすることってありますよね。

そんな時に、励ましてくれたり、ポジティブな気持ちになれたりすることわざを紹介します。

また、「ローマは一日にして成らず」や「努力に勝る天才無し」など努力のことわざについては、『「努力」の英語|4つの名言やことわざなども英語で表現!』でも紹介しています。

It’s always darkest before the dawn./いつでも夜明け前が一番暗い

困難な時、「これがずっと続くのでは?」とつらい気持になることってありますよね。そんな時に勇気づけてくれることわざです。

類義として下記のことわざがあります。

  • The darkest hour is that before the dawn.(最も暗いときは夜の明ける直前である)
  • When things are at the worst they begin to mend.(物事は最悪のときに好転し始める)
  • The sharper the storm, the sooner it’s over.(嵐は激しいほど早く終わる)

While there is life, there is hope./生きている限り希望はある

ラテン語が由来の古くから言い伝えられていることわざです。生きてさえいれば、望みはある。必ずいいことがある。生きていることが大切なことだと伝えてくれています。

3.「時間」についての英語のことわざ

どの人にも平等に流れる時間ですが、その時間に悩んでいる人が多いのも事実ですよね。

英語のことわざにも、時間についてのものが多くあります。古くから、多くの人々が時間との付き合い方、時間の使い方について考えていたようです。

ここでは、時間についてのことわざをご紹介します。

Time flies./時は飛ぶように早く過ぎ去る

会話で「あっという間」というニュアンスで使います。友達と楽しい時間を過ごしていて、あっという間に時間が過ぎてしまったという場合にはこの表現が使えます。とてもよく使うので、覚えておきましょう。

日本語のことわざ「光陰矢の如し」と訳されることもありますが、「光陰矢の如し」は数年の長いスパンの「時」を意味していて、「Time flies.」は、もっと短い時間で使われることが多いです。

Time heals all wounds./時が解決してくれる

辛いことで傷ついた心は、時が経つことで癒されるという意味です。時間が全てを解決してくれるということですね。

類義として、「Time is the great healer.(時間は偉大な治療家だ)」ということわざもあります。

The early bird catches the worm./早起きは三文の得

英文の直訳は「早起きの鳥は虫を捕まえる」となります。wormは日本語で「虫(ミミズ)」。「early bird」は早起きする人や、早めに行動する人という意味でよく使います。

レストランでメニューに「early bird」の価格が表示されている場合があります。

ディナーなどの時間帯で、早めに来店した人に割引が適用されます。

また、アメリカなど11月のThanksgiving Day(感謝祭)の翌日には「early bird sale」といって、早朝(朝6時頃)から、格安セールが行われます。クリスマスに向けて、たくさんのものを買う、一大イベントです。これこそ、早起きは三文の得!ですね。

Never put off till tomorrow what you can do today./今日できることを明日に延ばすな

「put off」は「延期する」という意味です。ついつい、明日からと思って先延ばしにしてしまいがちですよね。

しかし、「Tomorrow never comes.(明日という日は決してこない)」ということわざもあるように、「明日」といっていては何もできずに終わってしまいますね。

It is no use crying over spilt milk./覆水盆に返らず

直訳は「こぼれたミルクについて泣いても無駄だ」となります。水ではなく、ミルクで表現しているのは、英語ならではですね。

この文は、「後悔先に立たず」と訳すこともできます。失敗したこと、過ぎたことを悩んでも意味がないという意味です。

Friends are thieves of time./友は時間泥棒だ

「thieve」は「盗む」です。気の合う友との時間はあっという間に過ぎてしまいますよね。そのことを「時間を盗む」という言葉で表現しています。

4.「お金」についての英語のことわざ

時間と同じくらいに、人の悩みごとで多いのが「お金」についてですね。

お金があれば、今すぐにでも海外旅行に行きたい!など、「お金があれば~」と思うことはたくさんあるのではないでしょうか。

やはり、昔から多くの人がお金について考えてきたようです。

ここでは、お金についてのことわざをご紹介します。

Time is money./時は金なり

あまりにも有名な言葉ですよね。英語でも会話や本など様々な場面で出てくるので、知っておきたい表現です。

ベンジャミン・フランクリンの『若き商人の手紙』で書かれたのが始まりと言われています。

尚、類義として「Busiest men find the most time.(最も忙しい人が最も暇を見つける)」ということわざもあります。

Money is power./金は力なり

Moneyの部分を変えて「~is power」という表現は英語でよく使われます。

例えば、「Knowledge is power.(知識は力だ)」です。覚えておくとよいでしょう。

類義として下記のことわざもあります。

  • A golden key opens every door. (黄金のカギはどんな扉でも開ける→地獄の沙汰も金次第)
  • Money talks.(お金がものをいう) ※スラングで「Money talks, bullshit walks.」という場合もあります。
  • Money makes the pot boil.(お金があれば、ポットの湯も煮える)

Money makes money./金が金をつくる

そのままですね。お金を持つと、そのお金がまたお金を生んで、どんどん増えて行くという意味のことわざです。

Money comes and goes./金は天下の回りもの

直訳では「お金は入って、すぐ出ていく」となります。貯めようと思ってもなかなか貯められないのがお金ですね。

類義として、「Money is round, and rolls away. (お金は丸く、転がり去る)」ということわざもあります。

Experience must be bought./経験はお金を出してでも買わなければならない

直訳は「経験は買わなければならない。」となります。お金を出してでも買うべきだということを言っています。

英語を使う経験も、少しお金をかけてでも実際に経験してみるとわかることがあるかもしれませんね。

Money is root of all evil./お金は諸悪の根源

「root」は「根源」です。「evil」は「悪」で、all evilは「諸悪」です。

類義で、「Too much money makes one mad.(お金を持ちすぎると、人はおかしくなる)」ということわざもあります。

Save for rainy day./万が一に備えて蓄えよ

直訳すると「雨の日に備えて蓄えよ」です。「rainy day(雨の日)」は、実際に雨が降る日ではなく、トラブルが発生した時、辛いことがあるときなどネガティブな日の比喩表現です。

Lend your money and lose your friend./金を貸せば友を失う

「lend」と「loose」のLと「you」と「your」で韻を踏んでいます。

日本でもよく言われることですよね。意味はそのままです。

お金の貸し借りのことわざでは下記のことわざもあります。

「Creditors have better memories than debtors.(貸し手は借り手よりも記憶がよい)」

Riches alone make no man happy./金持ちなだけでは幸せになれない

お金持ちについてのことわざです。

このことわざも、そのままですね。「don’t」という否定型を使わず、「no man」とすることで「お金だけでは幸せになれない」ということを強調しています。

5.「健康」についての英語のことわざ

An apple a day keeps the doctor away./一日一個の林檎(りんご)で医者いらず

「a day」と「away」で韻を踏んでいます。シンプルに、リンゴが身体に良いという意味です。また、適度な量を食べることも進めています。

日本語には「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。この言葉に合わせて「リンゴが赤くなると医者が青くなる」と意訳されることもあります。

Good medicine tastes bitter./良薬は口に苦し

自分のためになる助言は、厳しく受け入れがたいこと伝えることわざです。中国の思想家・孔子の言葉からきています。

「medicine」は「薬」です。「苦い」は「bitter」で、「ビターチョコレート」などの「ビター」です。

Many dishes (make) many diseases./大食は大病のもと

日本語の「腹八分に医者いらず」と同じような意味です。食べ過ぎは身体によくないという意味です。

類義の表現がたくさんあります。

  • More die by food than famine.(食べ物で死ぬ人の方が空腹で死ぬ人より多い)
  • Much meat, much malady.(大食らいすると病気も多い)
  • Great eaters dig their grave with their teeth.(大食漢は自分の歯で墓を掘る)
  • Poverty is mother of health.(貧乏は健康の母)
  • Gluttony kills more than the sword.(大食は剣より多くの人の命を奪う)

Sleep is better than medicine./睡眠は薬に勝る

健康のためには、まずはしっかり睡眠をとることが大切ということを教えてくれえることわざです。

健康に関することわざは、「medicine(薬)」の単語を使っているものが多くあります。「medicine」を使ったことわざの例は下記となります。

  • Measure is medicine.(節度は薬)
  • There is no medicine for fear.(恐れをなくす薬などない)
  • Laughter is the best medicine.(笑いは最高の薬)

6.「恋愛、結婚、幸せ」についての英語のことわざ

ここでは恋愛や結婚についてのことわざをご紹介します。

恋や結婚について素晴らしさを語り賛美するものや、否定するものなど様々です。恋についてもやはり、たくさんのことわざがあります。いつの時代も、人が悩むこと、想いを馳せることは似ているのかもしれませんね。

また、『英語で「愛の言葉」を表現しよう!すぐに使える50フレーズ』にある愛のフレーズなども触れておくと英語の幅が広がります。幸せな表現をストレートに表現する時に参考にしてみて下さい。

Love is blind./恋は盲目

とても有名なことわざですよね。恋をすると、その人の悪いところは一切見えなくなってしまう。冷静さを欠いて、ありのままに物事を見られなくなってしまうということを表わしています。

類義として、「Love sees no faults. (恋は欠点を見ない)」ということわざもあります。

Love makes the world go round./愛は世の中を動かす

「世界を動かしているのは愛である」という意味です。

「round」の日本語は「丸い」や「回転させる」です。歌の歌詞にもいくつか使われていることわざです。

Love begets Love./愛は愛を生む

真中の「begets(生じさせる)」を挟んで前後が同じ単語で、リズムがいいことわざです。

愛することで、愛される。愛は愛の連鎖を生むということですね。

類義として、下記の2つのことわざがあります。

  • Love is the reward of love.(愛は愛の報いである)
  • Love is the loadstone of love.(愛は愛を引き付ける磁石である。)

Love laugh at locksmiths./恋愛に不可能はない

直訳すると「恋は鍵職人をあざ笑う」となります。

今ほどハイテクじゃなかった時代、鍵職人につくれない鍵は無かったでしょう。その鍵職人ですら、恋愛を閉じ込めてしまう鍵はつくれないという意味です。恋を鍵職人で表現してしまう、なんとも英語らしい表現だなと思います。

豆知識ですが、「smith」は主に金属を細工する職人のことです。

goldsmith(金属工師)、gunsmith(鉄砲鍛冶)、tinsmith(ブリキ職人、鈴細工師)、whitesmith(銀メッキ職人)、wordsmith(作家)などsmithがつく職人の名前がいくつかあります。

Marriage is the tomb of love./結婚は恋の墓場

日本語では結婚はしてしまったが最後、墓場で人生の終わりであるというような使われ方をします。

しかし英語での使い方は逆で、結婚は墓場のように生きていると誰もが当然のようにたどり着く場所ですべきことであり、しないほうが稀だという使われ方をします。

尚、日本語のネガティブな使い方の「結婚は墓場」に近いことわざは、「Wedlock is padlock.(結婚は監禁)」となります。

「wedlock」は古い言葉で「結婚」という意味です。「padlock」は「南京錠」という意味ですが、この文では「鍵をかけて監禁すること」の意味で使っています。

Better be single than ill married./不幸な結婚より、独身がまし

そのままの意味です。最悪の結婚をするよりは、1人でいるほうがいいということですね。

A good wife is a good prize./よい妻は宝

結婚が良いもので、妻を持つのは幸せだという意味です。また、男の価値は妻でわかるというニュアンスも含まれていることわざです。

  • Love is a flower which turns into fruit at marriage.(愛は結婚で実を結ぶ花である)
  • A good wife and health is a man’s best wealth.(よき妻と健康は男の最善の財産である)
  • A man without a wife is but half a man.(妻のない男は男として半人前)

7. 「人生、生き方」についての英語のことわざ

先人たちが、多くの失敗を経験し、迷いながらも紡ぎ出した、人生についてのことわざをご紹介します。

The gods send nuts to those who have no teeth./神は歯のない者にクルミを授ける

神や運命について皮肉った英語のことわざです。折角の恩恵のクルミも歯がなければ硬くて食べられません。望んだものは手に入らないということを表わしています。

類義として、「Fortune favors fools.(幸運は愚者に味方する)」という表現があります。

Life is what you make it./人生は自分で創りだすもの

そのままの意味です。人生とは自分で切り開いていくもの。自分で創りだす自由があるということを伝えていることわざです。

As soon as man is born he begins to die./生まれてすぐ、人は死への旅を始める

「as soon as」は、「~するとすぐに」という意味です。

普通に暮らしていると、ついつい忘れてしまいがちな「死」のこと。生まれた瞬間から、だれもが死に向かっていて、毎日限られた大切な時間を使っていることを教えてくれることわざです。

The sun shines upon all alike./太陽は万人を平等に照らす

太陽は等しく人を照らしていて誰にでも平等だという意味で、人生は平等であるということを教えてくれる英語のことわざです。

Life is sweet./人生は甘美なもの

「sweet」とは「甘い」と覚えていますよね。そこから転じて「美しい」、「かわいらしい」、「やさしい」、「親切な」などの意味で使います。

辛いこと、大変なこともあるけれど、結局は人生とはいいものだということを言っています。

8.「悪いことはしてはいけない」と教えてくれる英語のことわざ

日本語にも善悪を教えることわざはたくさんありますが、英語も同様です。

「噓つきは泥棒の始まり」など、子供にも使えることわざもあります。

悪いことをすると自分にかえってくるなど、悪いことをしてはいけないと教えてくれることわざをご紹介します。

Bad news travels fast./悪事千里を走る

日本語の「悪事千里を走る」はあまり聞いたことがないかもしれませんが、英語のことわざはとても有名です。直訳すると「悪いニュースは早く広まる」となり。そのままの意味です。

「bad news」(悪いニュース)を擬人化して、「travel」(旅する)という動詞を用いています。ここでは「旅する」というよりも「遠くまで広まる」という意味で使っています。

尚、「bad」を「ill」に変えて「Ill news travels fast.」という表現もあります。意味は同じです。

He that will lie will steal./嘘つきは泥棒の始まり

最初は小さな罪でも、それを平気でするような人間は後に大きな悪事を働くようになるという意味です。

「steal」は日本語で「盗む」です。英文を直訳すると「嘘をつく者は盗みをするようになる」となります。

類義で「He that will steal a pin will steal an ox.(ピンを盗む男は牛も盗むだろう)」ということわざもあります。

Ill got, ill spent./悪銭身につかず

直訳的には「不正に得たものは、良くない形で浪費してしまう」という意味です。

「ill」は「病気の」という意味が一般的ですが、「悪い」や「不徳な」という意味もあります。

悪いことをして得たお金は、結局は浪費されてしまうので貯めたり、いいことに使うことはできないという意味です。

9.かっこいい英語のことわざと名言

友達との会話、またはスピーチなどの時に、かっこいい英語のフレーズを使えるといいですね。

「一期一会」の英語|意味と4つのかっこいい関連ことわざ』にある「一期一会」など4字熟語も参考にして下さい。

ここまでご紹介した表現に加えて次のようなことわざも知っておくとよいでしょう。

など、短くて覚えやすいかと思います。

また、多くのネイティブも英語の名言を活用する場合が多いです。先ずは短い名言も使えるようになることからスタートしましょう!

有名な英語の名言|厳選!9人の偉人から生きるヒントを学ぶ』の記事も参考にしてみて下さい。

それと英語には動物を使ったことわざも多くあります。特に馬を使ったかっこいい英語のことわざが多いので、『「馬」の英語|発音と12個のイディオムやことわざ集』も目を通しておきましょう。

10.文法や文型別での英語のことわざ

ここからは、文型ごとのことわざや、ことわざによく使われている文型や文法をご紹介します。

同じリズム、同じ言い回しの英語のことわざが結構あり、ことわざから、文の形を学ぶことができます。

ことわざで文型を覚えれば、単語を入れ替えて使うことができます。

日本語から英語に直訳的に訳してしまうと、不自然な英語になりがちです。ことわざから、ちょっとした小技を覚えることで、ネイティブに近い言い回しが簡単にできるので、是非覚えて使ってみてください。

10-1.「S+V+O(第三文型)」の短い英語のことわざ

「主語+動詞+目的語」の英文法のかたちを、第三文型といいますが、haveやmakeが使われた文が多いです。

「S+V+O型」のシンプルな英語のことわざ例は下記となります。

  • Wall has ears./壁に耳あり
  • One lie makes many./ひとつの嘘をつくと、多くの嘘につながる
  • Good fences make good neighbor./良い垣根が、良い隣人関係をつくる
  • Writing destroy the memory./書くことが記憶をダメにする
  • Failure teaches success./失敗は成功のもと
  • Seeing is believing./百聞は一見に如かず

短いことわざは、シンプルだからこそ言葉の力があります。会話でよく使うことわざも多いです。

尚、「S+V+O型」は、中学校の基礎で習う英語の一番重要な文型となります。

第三文型については、『英語の5文型|見分け方・例文とすぐにマスターできる勉強法』の記事で詳しく説明していますので是非参考にしてみてください。

10-2.「並列」の英語のことわざ

意味の近い言葉をいくつか並べているだけで成り立っていることわざが多くあります。間はコンマで繋いでいます。

「並列」の英語のことわざ例は下記となります。

  • So many countries, so many customs./所変われば品変わる ※直訳的には「色々な国、色々な習慣」で、動詞は省かれています。色々な国があり、様々な文化があるということです
  • So many men, so many minds./十人十色 ※これも、上のことわざとほぼ同じ形です。「色々な人がいて、様々な考え方がある」という意味です。こちらも動詞が省略されています。
  • Hear no evil, see no evil, speak no evil./見ざる、聞かざる、言わざる ※こちらは動詞がついていますが、同じような言葉を並べていて、形は同じですね。

10-3.「There is/are ~の文型」の英語のことわざ

「There is/are~」の文は、日本語では「~がある」という意味です。英語では良く使われる文型で、ことわざにもたくさんあります。

特に「no」を使った、「~がない」ということわざは多いです。

「There is/are~」の英語のことわざ例は下記となります。

  • There are no birds in last year’s nest./柳の下にいつもどじょうはいない
  • There is no accounting for tastes./蓼(たで)食う虫も好き好き
  • There is no medicine for fear./恐怖につける薬はない
  • There is no rose without thrones./とげのないバラはない
  • There is a remedy for all things but death./何事にも薬があるが、死にだけはない

この形のことわざは、そのまま解釈できるものが多くわかりやすいですね。

10-4.「不定詞(名詞用法)」の英語のことわざ

「to+動詞」で「~すること」という意味の名詞になり、それを不定詞といいます。不定詞もことわざに、使われる用法のひとつです。

「不定詞」の英語のことわざ例を見てみましょう。

  • To device oneself is very easy./自分を欺くことはたやすいことだ
  • To say witty things is not always a sing to wisdom./気のきいたことをいうことが、賢い証拠とは限らない
  • To fall into sin is human, to remain in sin is devilish./罪に落ちるのは人間、そこにとどまるのは悪魔

10-5.「接続詞のtill」を用いた英語のことわざ

英語のことわざに、しばしばtillが出てきます。「till」は「~まで」という意味です。

下記が「接続詞のtill」の英語のことわざ例となります。

  • Praise no man till he is dead. /死ぬまで人をほめるな
  • Never answer a question till it is asked./聞かれるまでは、質問に答えるな
  • You never know what you can do till you try./試してみるまでは、何ができるかなどわからない

10-6.「no」を用いた英語のことわざ

上述した「No pain, no gain」のように「no」を用いた文もしばしば、英語のことわざで使われます。

しかし、名詞の前に「no」をつけることで、そんなものは存在しない、そんな人はいないと、否定を強調しています。否定なので、ネガティブな意味が多いです。

「no」を用いた英語のことわざ例が下記となります。

  • Listeners hear no good of themselves./聞き耳をたてると、ろくなことは聞こえてこない
  • No man gains wisdom through his father’s experience./父親の経験を通して賢くなる者などいない
  • He who makes no mistakes makes nothing./失敗をしない人は何も成し遂げられない
  • He that has no money has no friends./金がなければ友達はできない

11.日本語でよく使うことわざの英語表現

「百聞は一見に如かず」や「継続は力なり」などの表現もご紹介しましたが、日本人が会話の中で使うことわざはまだまだありますね。

海外の人と会話していて、日本語のことわざは直訳が難しく、どう訳したらいいかわからないということが多いのではないでしょうか。

ここでは、日本でよく使うことわざの英語訳を一気にご紹介します。尚、英語に近い意味のことわざがある場合は、直訳ではなくそちらを掲載しています。

  • 安物買いの銭失い/Penny wise and pound foolish. ※英文の直訳は「ペニー(小銭)に賢く、ポンド(大金)に愚か」となります。
  • 花より団子/ Dumplings rather than flowers.
  • 習うより慣れろ/Practice makes perfect. ※「継続は力なり」ということざにもあります。また、「Persistence pays off.」でも同様です。「persistence」は「粘り強さ」です。
  • 猿も木から落ちる/Anybody can make a mistake. ※英文の直訳は「だれにも間違いはある」となります。
  • 郷に入りては郷に従え/When in Rome, do as the Romans do. ※英文の直訳は「ローマにいる時は、ローマ人のように行動しろ」となります。
  • 豚に真珠/Do not cast your pearls before swine. ※英文の直訳は「豚に真珠を投げるな」です。新約聖書に由来することわざです。
  • 鉄は熱いうちに打て/Strike while the iron is hot.
  • 論より証拠/Example is better than precept.
  • 負けるが勝ち/To lose is to win.
  • 笑う門には福来る/Laugh and grow fat. ※「grow fat」は「太る」ということではなく、ここでは「富を増やす」という意味です。
  • 好きこそものの上手なれ/ What one likes, one will do well.
  • 転ばぬ先の杖/Look before you leap. ※英文の直訳は「飛ぶ前に見よ」となります。
  • 泣きっ面に蜂/ To add insult to injury. ※「insult」は「侮辱」です。
  • 棚から牡丹餅/Pennies from heaven. ※「pennies」は「penny(1セントコイン)」の複数形です。英文の訳は「天から1セントコインが(降ってくる)」となります。「漁夫の利」でも同様です。
  • 三つ子の魂百まで/The child is father of the man.
  • 能ある鷹は爪を隠す/He who knows most speaks least. ※英文の直訳は「最も知っている者は最も口数が少ない」となります。
  • 知らぬが仏/Ignorance is bliss.
  • 類は友を呼ぶ/Like attracts like.
  • 二兎を追うものは一兎をも得ず/If you run after two hares, you will catch neither. ※「hare」は「野うさぎ」です。
  • 寝る子は育つ/sleep brings up a child well.
  • 塵も積もれば山となる/Many a little makes a mickle
  • 情けは人の為ならず/One good turn deserves another.
  • 泣きっ面に恥/It never rains but it pours. ※「When it rains, it pours.」でもOKです。
  • なるようになる/What will be, will be. ※「Let nature take its course.」も同様です。
  • 七転び八起き/the ups and downs ※直訳の英語のことわざがなく、「Never give up」などの表現でもOKです。
  • 人の振り見て我が振り直せ/One man’s fault is another’s lesson. ※「Learn from other’s mistakes」などでも同様です。
  • 目には目を歯には歯を/An eye for an eye, a tooth for a tooth.
  • やればできる/You can do it.
  • 病は気から/Fancy may kill or cure.
  • 焼け石に水/A drop in the bucket

まとめ:英語のことわざから英語の習得へ

日本語にあることわざも、実は英語からきているものも多くあって、似ている表現もたくさんありましたね。

お気に入りのことわざは見つかりましたか?「うんうん!」と納得して読んでしまう言葉もあったのではないでしょうか。

「Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)」ということわざがあります。

英語のことわざに興味を持ったら、その気持ちを英語学習という行動に繋げていくことが英語スキルアップの近道でもあります。

必要に迫られて学ぶわけじゃないと、勉強しなきゃ!と思いつつも、ついつい日々の忙しさに追われて英語学習を先延ばしにしてしまうことってありますよね。そんな方には、是非、英語の楽しさに触れて今一度英語を学習する意味、楽しさを感じて頂きたいと思います。

英語学習で英語力自体を向上させて、TOEICや英検などの点数を上げる!という楽しみもあります。でも、英語学習の本当の楽しみは、英語ができることで世界が広がる、触れられる知識、体験の幅が広がるということだと思います。

最後にご紹介することわざに「A proverb is the wit of one and the wisdom of many.(ことわざは、ある人の機知がみんなの知恵と化したものだ)」というのがあります。

英語のことわざを学び、たくさんの人の知恵、そして英語の知恵をあなたのものにして、是非活用してください!

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