アンケートや何かの書類のプロフィールなどで、必ず記入する項目の1つに「性別」がありますが、英語ではどう表現するのでしょうか?
また、ビジネスメールなど初めて問い合わせる時に、相手が男性か女性か分からない場合の敬称は迷いますね。
あとは、「赤ちゃんの性別は何?」など質問する場合のフレーズも覚えておくと、他にも応用が利くので役立ちますね。
それと、雄(オス)と雌(メス)で英語の呼び方が違う動物を知っていますか?
目次
「性別」の英語の違いと使い方
※このページには広告が含まれています。
一般的に「性別」と英語で表現する場合は「sex(セックス)」と「gender(ジェンダー)」のどちらかになります。
sex
「sex」が申し込み用紙、アンケートなどでよく「性別」として使われます。
外面的(見た目)での男女、また「sex」には「男性」か「女性」かの二者択一しかありません。
また、その性別は基本的には一生変わりません。
「You forgot to fill out your sex in the application.(あなたは申込書での性別の記入を忘れていましたよ)」など。
gender
一方、「gender」も「性別」を表しますが、男性・女性の特徴(~らしさ)や内面的な性別を表現します。
言葉遣い、しぐさなおも指します。
見た目(sex)は男でも、気持ち(gender)は女性、など。
英語表現もジェンダーレス化(中立)?
因みに、ジェンダーフリーやジェンダーレスは和製英語で、英語では「gender-blind」や「gender neutral」と性別の中立という表現を使います。
また、例えば一昔前までは警察官を「police man」、「police woman」という表現をしていましたが、今では「police officer」が主流で、そこに男性女性の差別はありません。
「Ladies and gentlemen」という表現を、「everyone」や飛行機などの乗客であれば「all passengers」にする、兄弟(brothers)や「sisters」の言い方は「siblings」にするなど。
今後もこのような表現(gender-neutral terms/words)がドンドン増えていくでしょう。
sexとgenderの使い分け
じゃあ、一般的に「性別」は「sex」を使えばいいのか?
実は、現代では性別に「gender」を使う傾向が強いです。「sex」は性行為を表す単語で誤解させない、また「gender」の表現が定着していることもあり、その動きがあります。
次のような表現もします。
- I don’t know the gender of the baby.(その赤ちゃんの性別が分かりません)
- What’s your gender?(あなたの性別は何ですか?)
など。
「男女差別」という英語も「sex」と「gender」のどちらでも表現できます。
- gender discrimination ※「sexual discrimination」も同じ。
- sexism
- gender bias
など。因みに、「男尊女卑」は「male domination」という表現がよく使われます。「male」については後述します。
「male/female」と「man/woman」の違いは?
男性・女性はどのような英語で表現するのでしょうか?
性別を記入する際によく「male/female」、または略語で「M/F」という項目を見る方思いますが、何故、「man/woman」じゃダメなのでしょうか?
下記がその違いです。
- male/female・・・年齢に関係く男性か女性か
- man/woman・・・一般的に成人男性・女性を「man/woman」で、未成年者を「boy/girl」と表現する
よって書類などでの性別では「male(メイル)」か「female(フィーメイル)」を使うのが一般的です。
因みに、項目名は「Sex」、または「Gender」のどちらかで表記されているはずです。
「Sex:male/female」か「Gender:male/female」です。
ビジネスメールで使える!性別での敬称の使い方
ビジネスメールなどフォーマルな書類、またはビジネス相手に「~様(~さん)」という場合がありますね。
英語ではこのような場合、敬称を男性と女性で分けて使うことが一般的です。
『英語の敬称一覧|メールでも使い分ける!21個の性別・職業別の言い方』でも詳しく解説していますが、ここでもおさらいをしておきましょう。
男性の場合
相手が男性だと分かっている場合は、「Mr.名字」の形で表現します。
また、とても丁寧で目上の方への堅い言い方として、語尾に「sir」を付けることもあります。
「Yes, sir.(はい分かりました)」、「I will do it right away, sir.(それをすぐに実行いたします)」など。
女性の場合
女性の場合は次の2つの表現があります。
- Ms.名字・・・独身女性
- Mrs.名字・・・既婚女性
男性の場合は独身でも既婚でも「Mr.名字」の形です。
しかし、これも男女差別と同様に時代にそぐわないため、どちらの場合も「Ms.名字」として表現することが一般的になってきています。
明らかに相手が既婚者と分かっている以外は、「Ms.名字」という形でも全然失礼じゃありません。
また、男性同様に、目上の人などと話す場合に「Yes, madam.」など語尾に「madam(マダム)」を付けることもありますが、とてもフォーマルです。
性別が不明な場合
特にビジネスメールで初めて相手にコンタクトする場合に、担当者の名前ももちろんですが、性別が分からないこともありますね。
そのような場合の宛先の書き方は次の2つがよく使われます。
- Dear Sir/Madam
- To whom it may concern ※「ご関係者様」というニュアンスです。
『英語の「メールの書き出し」| カジュアルやビジネスに適用』の記事でも詳しく説明しています。
動物の性別(オスとメス)で違う呼び名?
動物の性別は「male」と「female」で表現しますが、実はオス(雄)とメス(雌)で違う英語表現というパターンがいくつかあります。
特に食肉として食べる動物についての呼び方を知っていると、料理や買い物の際、またはレストランでのメニューを見る際にも役立ちます。
ここでは、「牛」、「豚」、「鶏」の3つの動物のオスとメスのについてをご紹介します。
- 牛・・・・オス(去勢されていない):bull(ブル)/メス:cow(カウ) ※去勢された雄は「ox(オックス)」と呼ばれます。『「牛」の英語|6つの英単語の使い分けや部位と鳴き声など』の記事も参考にしてみて下さい。
- 豚・・・オス(去勢されていない):boar(ボア)/メス:sow(ソー) ※去勢された雄は「hog(ホッグ)」と言います。『イノシシ(猪)の英語|発音と3つの表現・猪突猛進や亥年など』と『「豚」の英語|豚肉や食用では違う英語?面白い9個の表現』の記事も見てみましょう!
- 鶏・・・雄鶏:rooster(ルースター)/雌鶏:hen(ヘン) ※『1つだけじゃない!?「鶏(にわとり)」の英語を完全習得!』でも詳しく解説しています。
など。
しかし、一般的には雄と雌は関係なく一般的な呼び方で問題ありません。
それと「~肉」となった場合は呼び方がまた異なるのでその点も押さえておきましょう!その場合には基本的に性別はありません。
まとめ:トイレの性別サイン(性別表記)には注意!
いかがでしたでしょうか?
「性別」と一言で言っても、適切な表現が必要ですね。
また、これは特に日本人が注意すべきなのですが、トイレでの男性・女性のサインが国内では「青系の表記は男性」、「赤系の上記は女性」のようなイメージですが、海外では決してそうではありません。
しっかりと、その表記(例:gentelmen/ladiesなど)を確認する必要があります。
また、その他の性別の言い方も様々あり、興味がある方は『「トイレ」の英語|12個もある表現の違いや表記と使い分け!』の記事も参考にしてみて下さい。
間違っても、日本に居る感覚で標識の色だけを見て無意識に判断しないようにはしましょう!