「風邪」の症状を英語で言えますか?
オフィスでの会話や、海外旅行へ行って体調を崩した時など、使う場面が多く知っておくと便利です。
しかし、ネイティブも良く使う「風邪をひく(ひいた)」の「have a cold」と「catch a cold」の違いが分かりますか?
それと、「I’m sick.(I feel sick.)」との違いもあやふやになっていませんか?
また、一言で「風邪」と言っても様々な症状があります。熱や咳などが代表的ですね。
そこで、今回は「風邪」に関する英語表現を詳しくご紹介します。また、“have a cold”と“catch a cold”の違いや、「風邪」の症状の伝え方や「風邪薬」などの関連表現、「お大事に」という風邪を引いている相手に伝えるフレーズも併せて解説します。また、同音で「風」もよく調べられる単語です。『「風」の英語|厳選37個!強さ別・気温別・場所別で表現』も参考にしてみて下さい。
目次
「風邪」は英語でなんて言う?
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「風邪」は英語で「cold」です。
風邪の英語|「cold」の読み方(カタカナ)・発音
「cold」の読み方・発音と発音記号は下記となります。
形容詞では、「寒い」という表現でもよく使いますが、ここでは名詞の「風邪(かぜ)」という意味で使えます。その場合は可算名詞(数えられる名詞)となり、「a cold」など、冠詞の「a」を使います。
因みに、「寒い」の英語については、「cold」以外にも様々な表現があります。関連英語として、『「寒い」の英語|coldだけじゃない!その他の4つの表現』の記事も確認して確認しておくと英語の幅が広がりますね。
「風邪をひく(ひいた)」は英語で何と言う?
「風邪をひいた」の表現は2種類あります。
ひとつは、「catch」を使う表現です。実際の表現は「風邪をひく」ではなく「ひいた」と言うので「catch」の過去形の「caught(コート)」を使います。
- 例文:I caught a cold.
- 音声:
もうひとつは「have」を使う表現です。この場合の、「have」は過去形ではなく現在形です。
- 例文:I have a cold.
- 音声:
「catch a cold」と「have a cold」の違い
ふたつの表現はニュアンスが微妙に違います。
「catch」を使った場合は、「風邪をひいた」、「風邪にかかった」というニュアンスで、「かかったこと」に焦点が当たっている表現です。
「(だれかから)風邪をうつされた」という場合や、「~日前に風邪にかかった」と言う場合は「catch」の表現を使います。
「have」を使った場合、「風邪をひいている」という状態を表す表現です。「1週間ずっと風邪をひき続けている」という場合は「have」の表現を使います。
「人に風邪をうつす」と言う場合は、「give」を使って、「give someone a cold」です。
因みに、「普通の風邪(ただの風邪)」と言う場合も「a cold」でいいですが、「a common cold」という医学的な言い方もできます。略語で「CC」と表現する場合もあります。
「I have a common cold.」など。
「風邪気味です」の英語は?
この表現はよく使いますね。
先ほどのように「風邪をひいた」ではなく、「少し風邪っぽい」というニュアンスになりますね。
次のような英文がそのまま使えるので活用しましょう。
- I have a slight cold. ※「slight(スライト)」は「少し」という単語です。
- I have a touch of a cold. ※ほんの少しという表現を「touch(タッチ)」を使って表現しています。また、「I have a bit of a cold.」でも同様です。
- I’m coming down with a cold. ※「風邪をひき始めている」ニュアンスになります。
- I’m under the weather. ※「気分が悪い」という時に使うスラング表現です。使えるとかっこいいので覚えておきましょう!
「I’m sick.」との違いは?
「風邪をひいた」と言う時に「I’m sick.(I get sick.)」という表現を使う方も少なくありません。
しかし、「sick(シック)」は、「風邪」という一般的な表現よりも、更に「熱がある」、「吐き気がする」、「気分が悪い」などの症状を含む表現だと思って下さい。
風邪をひいたけど全然平気な場合に、「I’m sick.」とは言いません。
よって、この表現を使う場合はあなたの体調が本当にすぐれない時に限定して使うようにしましょう。
「風邪」の症状を伝える英語の表現
風邪の英語|fever(熱)
「頭が痛い」や「熱がある」風邪の症状を伝える、様々な表現を見てみましょう。
- 英語:I have a fever.
- 日本語訳:熱がある。
- 音声:
「fever(フィーヴァー)」は「熱」です。「微熱」は「a slight fever.」です。「slight(スライト)」は「少しの」という英語です。
風邪の英語|headache(頭痛)
- 英語:I have a headache.
- 日本語訳:頭が痛い。
- 音声:
「headache(ヘッドエイク)」は「頭痛」です。「お腹が痛い」は「stomachache(ストマックエイク)」で、胃の痛み以外でも、お腹の痛みであれば一般的に使えます。その他にも、「背中が痛い」の「backache(バックエイク)」、「歯の痛み」の「toothache(トゥースエイク)」など似た表現も一緒に覚えておきましょう!
- 英語:I keep blowing my nose.
- 日本語訳:鼻をかみ続けている。
- 音声:
「blow one’s nose」は「鼻をかむ」で、「keep」は「~し続けている」です。「blow(ブロー)」は「吹く」という英語です。
- 英語:I can’t stop my sneeze.
- 日本語訳:くしゃみが止まらない。
- 音声:
「くしゃみが出る」は「sneeze(スニーズ)」です。
- 英語:I feel chilly.
- 日本語訳:寒気がする。
- 音声:
- 「chilly(チリー)」は「寒い」という表現です。
- 英語:I feel nauseous.
- 日本語訳:吐き気がする。
- 音声:
「nauseous(ノーシャス)」は「吐き気」、「むかつき」という意味です。気分が悪い時に使う表現の1つです。
- 英語:I have a running nose.
- 日本語訳:鼻水がでる。
- 音声:
「have」を使った文は、とても便利に使えます。「a running nose」を入れ替えて、下記のような様々な表現にすることができます。
【動詞「have」と併せて使える表現】
- 「喉の痛み」:a sore throat(ソア・スロート) ※「sore」は「痛い」です。
- 「咳」:a cough(コフ)
- 「下痢」:a diarrhea(ダイアリア)
- 「食欲」:no appetite(アパタイト)
「ひどい風邪」はどう表現する?
これまでご紹介したような症状を一括して、「ひどい風邪をひいている」と表してもいいですね。
その場合は次のような表現をそのまま使えます。
- I have a bad cold.
- I have a terrible cold. ※「terrible(テリブル)」で「bad」を更に強調しています。
など。参考にしてみて下さい。
風邪をひいている相手に「お大事に」を英語で伝える!
風邪をひいている相手に、「大丈夫?(Are you OK?)」などの声掛けをするのは普通ですが、別れ際に「さようなら(See you.)」だけではなく、「お大事に」という言葉がけをするのは本当に大切です。
下記がよく使われる表現の一部です。
- Take care. ※「気を付けてね」、「お大事に」という代表的な表現です。
- Get well soon. ※直訳は「すぐに良くなってくださいね」となります。
- Take some rest. ※直訳は「休んでね」となります。
など。
その他の表現など、詳しくは『「お大事に」の英語|風邪や病気の相手を励ます7つの表現』で解説しています。
「風邪」に関連する英語|flu(インフルエンザ)など
「風邪薬」など、「風邪」に関する様々な表現を見てみましょう。
- 「インフルエンザ」:flu(フルー) ※正式には「influenza」ですが、この表現は医師が使うような表現で、一般的には「flu」を使います。また、インフルエンザには「ワクチン」が必須ですね。『「ワクチン」の英語|正しい発音や3つの単語の使い方・英語表記一覧』の記事を参考にしてみて下さい。
- 「スペイン風邪」:Spanish flu
- 「風邪薬」:cold medicine ※「medicine(メディスン)」は「薬」です。
- 「症状」:symptom(スンプトム) ※様々な症状の伝え方は、『病気の症状の英語一覧|患者も医者も押さえよう!50以上の病状表現』でも詳しく説明しています。
- 「市販の薬」:over-the-counter medicine(オーヴァー・ザ・カウンター・メディスン)
- 「処方薬」:prescription drugs ※「prescription(プリスクリプション)」は「処方箋」です。
- 「(風邪)で病院へ行く」:see a doctor ※特にアメリカはホームドクター制度で、医師に診てもらってから必要に応じて大きな病院へ行きます。「hospital」は大きな専門病院なので、「go to a hospital」と言うと、なにか重大な病気や怪我があったと思われてしまうので要注意です。
- 「仮病」:playing sick ※「sick(シック)」は「病気で」です。
- 「気管支炎」:bronchitis(ブロンカイティス)
- 「副鼻腔炎」:sinusitis(サイナサイティス)
- 「風邪が治る(回復する)」:get over one’s cold ※「get over~」は「~に勝つ・乗り切る」という英語です。「I got over my cold.(風邪が治りました)」など。「良くなってきている」は「I’m getting better.」でOKです。会話で使ってみましょう!
- 「風邪の予防」:cold prevention ※「prevention(プリヴェンション)」は「予防・防ぐこと」の英語です。
「風邪が流行っている」は英語でなんて言う?
「風邪が流行っている」、だから注意しようね、など会話の中でも使いますが、次のような表現が口語的でカジュアルです。
「A cold is going around. So be careful.(風邪が流行っているから気をつけようね)」など。
「go around」で流行っているを表現して、現在進行形で使うのが一般的です。
これがインフルエンザの場合は、「The flu is going around.」となります。
また、世界的流行の場合(爆発的な広範囲の流行)は、「pandemic(パンデミック)」という英語を使います。
まとめ:「風邪」の英語は英会話では欠かせない!
「風邪」の英語は、まず「have a cold」と「catch a cold」の違いをしっかり、理解しておきましょう。
「風邪」の症状を伝える表現も、最低限必要な内容は覚えおけば、体調が悪くなった時に、最低限簡単な症状を伝えることができます。
その他、「薬」や「病院」について、【「薬」の英語|海外で通じる薬の種類や英語の違いをマスター!】と、【「病院」の英語|2つある表現と病気の症状や診療科の英語】で詳しく解説しています。こちらも一緒に確認しておきましょう。
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