「respect」は日本語でも「リスペクト」と言うほど定着している単語ですが、英語での正しい使い方をしっていますか?
「with all do respect」や「in this respect」、「respecting」など色々な場面で使える英語です。
「respectfully」や「respectively」なども「respect」の派生語で覚えておくと便利です。
目次
「respect」の発音と注意点
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「respect」の発音と発音記号は下記となります。
動詞でも名詞でも発音とアクセントの位置も同じで、後ろにあります。
また、「respect」には日本人が大の苦手の「r」の発音が含まれており、自信が無い方は『RとLの発音がビックリするほど上達する簡単トレーニング』の記事でコツや練習方法を紹介しているので参考にしてみて下さい。
「respect」は規則変化動詞なので、過去形・過去分詞は「respected(リスペクティッド)」となります。
動詞での「respect」の意味と使い方・例文
「respect」を動詞で使う場合、その後ろに目的語(~を)が必要な他動詞となります。
要するに、能動態(受け身ではない通常の文)の場合は、基本的に「主語 + respect + 人・モノ」の形になります。
『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』の記事も参考にしてみて下さい。
尊敬する・尊重する
日本語との同じ意味の相手やモノに対して敬意を表する意味を含んだ表現になります。
下記がその例文です。
- We should respect each other.(私たちはお互いに尊敬し合うべきです)
- You need to respect those rules.(あなたはそれらのルール・規則を重んじるべきです) ※「Respect those rules.(規則を軽視するな!)」と同様ですね。「respect the law」など「ルールや法律を守りなさい」という意味になりますね。
など。
また、「誰々の~を尊敬する」や「誰々を~として尊敬する」というパターンは会話の中でもありますね。
下記がその例文です。
- I respect him for his activities.(彼の活動に対して彼を尊敬する) ※「I respect his activities.」でもほぼ同じ意味です。「for」を使って表現します。
- I respect her as a mother.(私は彼女を母親として尊敬します) ※「as」を使って「~として」を意味しています。
「respect」の類義語
尊重する、尊敬するの英語でネイティブが使っている表現は「respect」だけじゃありません。
英語の幅を広げる意味でも、類義語、またはフレーズに触れることも大切です。
ここでは、『「尊敬」の英語|respect以外の単語・例文と4つのスラング』でも紹介している中で、特によく使われる2つの表現を紹介します。
下記がその例文です。
- look up to・・・I always look up to him.(私はいつも彼を尊敬しています) ※見上げているイメージで自分よりも立場も上というニュアンスで表現できます。手が届かない、雲の上の存在のような場合でも使えます。
- admire(アドマイヤー)・・・I admire her.(彼女を尊敬しています) ※称賛するという意味の単語でもあり、「心より尊敬している」というニュアンスで、「I respect her a lot.」と同じような感じです。
など。
名詞での「respect」の意味と使い方・例文
「respect」は動詞だけじゃなく、名詞としてもよく使われます。
尊敬・敬意
動詞の「尊敬する」などの意味ががそのまま名詞となったと考えてOKです。
また、基本的には不可算名詞(数えられない名詞)として使われることが多く、複数形でも「respect」になります。
しかし、「~の点では」などの意味の場合は、可算名詞(複数形はrespects)となります。本件は熟語のところで後述します。
下記がその例文です。
- He shows me a lot of respect.(直訳:彼は私に多くの敬意を見せました=彼は私を大分尊敬しています) ※「~を軽視する」は「show no respect for ~」で表現したりします。
- She has respect for him.(直訳:彼女は彼に対して敬意を持っています=彼を尊敬しています) ※「She respects him.」と同じです。「have respect」=「respect」というイメージです。「We have mutual respect for each other.(私たちはお互いに尊敬し合っています)」という表現もできます。
- I did that out of respect.(直訳:私はそれを尊敬の念でやりました=尊敬しているからこそやったんだよ)
- You must treat him with respect.(直訳:敬意をもって彼を扱いなさい=彼を尊敬してシッカリと対応しなさい)
など。
また、「尊敬していない・無礼・失礼」などの意味を持つ名詞の「respect」の対義語(反対語)は「disrespect(ディスリスペクト)」で
名詞の「respect」を使った熟語一覧
既に例文でいくつか熟語は出ていますが、例えば「have respect」や「show respect(show no respect)」などとは別の熟語をみていきましょう。
また、「respect」が可算名詞になる時は、「~の点で・~の箇所で」というパターンになります。
下記がその例文です。
- in this respect(この点に関して)・・・In this respect, I have nothing more to say.(これに関してはもうこれ以上いう事はありません)
- in all respects(あらゆる点で)・・・The plan looks good in all respects.(その計画はあらゆる点でよく見えますね)
- with respect to(~に関して)・・・With respect to his promotion, I don’t know anything about it.(彼の昇進に関しては、私は何もしりません) ※『「~に関して・ついて」の英語|ビジネスメールでも使える7個の前置詞などの違い』の記事でも紹介しています。
- with all due respect(失礼ですが・お言葉を返すようで申し訳ございませんが)・・・With all due respect, I don’t think it’s right.(お言葉を返すようですが、私はそれが正しいとは思いません) ※目上の人などに反論する時に使う丁寧なフレーズです。
など。
押さえておきたい!「respect」の派生語一覧
「respect」に似ている単語が多くあり、混乱される方も多いかも多いかもしれませんが、どれも欠かせない表現ばかりなので、是非この機会に触れておきましょう。
respected
受け身の形で形容詞になります。その場合は「respcted」という過去分詞を使います。
意味は「尊敬されている」となります。
下記がその例文です。
- He is respected for what he has done so far.(彼は今までやってきたことに対して尊敬されています)
- She is the most respected person in the history.(彼女は歴史上、もっとも尊敬されている人物です)
など
respecting
動名詞、現在分詞にした形が「respecting」ですが、主に文頭に置いて「前置詞」として使われることがあります。
「Respecting what you did, I’d like to know the reason why.」(あなたのやったことに関してですが、その理由を知りたいです)、など。
つまり、先ほど名詞の熟語のところで紹介した「with respect to ~」と同じです。よって「respecting」の後ろには必ず名詞(代名詞)などがきます。
respective・respectively
下記がその例文です。
- respective(形容詞)・・・それぞれの ※例:Take your respective textbooks.(各自、各々の教科書を取って下さい)
- respectively(副詞)・・・それぞれ ※例:Jashon and Mark won the gold and bronze medal respectively.(ジェイションとマークがそれぞれ金メダルと銅メダルを取りました)
respectful・respectfully
下記がその例文です。
- respectful(形容詞)・・・敬意をもった ※例:I love respectful fans.(敬意を持ったファンが大好きです)
- respectfully(副詞)・・・敬意表して ※例:I always greet him respectfully.(私はいつも礼儀正しく彼に挨拶をします)
ビジネスメールの最後に、「Respectfully yours(Yours respectfully)」で結ぶ言い方もあります。「Best regards(敬具)」などよりもものすごく丁寧な表現の仕方です。
『英語メールの結び|ビジネスでの丁寧・カジュアルで使える26選!』の記事も参考にしてみて下さい。
respectable・respectably
下記がその例文です。
- respectable(形容詞)・・・尊敬すべき・立派な ※例:He got a respectable job.(彼は立派な仕事に就きました)
- respectably(副詞)・・・立派に ※例:He did it respectably.(彼はそれをシッカリやりました)
まとめ:「respect」は会話でもメールでも使える便利な単語!
いかがでしたでしょうか?
日常英会話のようなカジュアルな場面、ビジネスメールのようなフォーマルな文語の時など、どちらでも使えるのが「respect」です。
動詞と名詞でも使えるのでとても便利なので、この機会に是非マスターしましょう!
また、日本語としても定着している「リスペクト」だからこそ、英語で話す場合は正しい発音にも気を付けましょう!