
英語のメールで、最後の「結び」で何を書いたらいいか迷いますよね?
日本語でも同じですが、友達などにメールするカジュアルな場合と、ビジネスでの丁寧なメールの結びは違ってきます。
日本語の「敬具」にあたる部分ですが、日本語のメールなどではすでに省略されれている場合が多いのですが、英語では基本的に省略せずに、様々なパターンで表現します。
詳しくは後ほど解説しますが、例えば次のような表現です。
- Sincerely yours(よろしくお願いします)※一言で、ビジネスでの「よろしくお願いします」に近い表現ですが、この前に一英文(例:Thank you very much for your kind support.など)を付け加えるとベストです。
- Best regards(よろしくお願いします) ※上記よりもカジュアルな表現で、同僚や何度も取引がある相手に使えます。また、更にカジュアルにすると、「Regards,」のみでも構いません。
- Best wishes(健闘を祈ります)
- Take care(健康に気を付けて下さい) ※健康を気遣っているパターンで、丁寧に書くと「Please take care of yourself.(ご自愛ください)」などになります。
- Lots of love(愛を込めて) ※家族や恋人などによく使う結びです。「Love always」などの決まり文句もあります。
- Thank you(ありがとう) ※友達や同僚にカジュアルに「ありがとうね」というニュアンスです。
など、色々ありますが、どれがどの場面で使う表現か分かりますか?
使う相手を間違えば、失礼になるケースがあるので注意が必要です。
また、敬具(結び)の前に添える「今後ともよろしくお願いします」や「いつでもご連絡下さい」、「今一度お詫び申し上げます(謝罪メール)」などの言葉も添えるのが一般的です。
下記がその一例です。かっこいい締めの言葉(挨拶)だという認識でOKです。
- フォーマルの感謝(お礼)の締め:Thank you in advance for your understanding.(事前のご理解感謝申し上げます。)
- フォーマルの謝罪(お詫び)の締め:Once again, I truly apologize for any inconvenience caused.(ご迷惑をお掛けしましたこと今一度深くお詫び申し上げます。)
- カジュアルな締め:Keep in touch!(連絡を取り合おうね!)
など。
また、結びがあるのであれば、書き出しもありますよね。
ここでもカジュアルとビジネスの書き方もあるので、それについては、『英語の「メールの書き出し」| カジュアルやビジネスに適用』の記事を参考にして下さい。
目次:
1.英語のビジネス(丁寧)メールで使う「結び」など
・基本的な「結び」の言葉
・「結び」の前のメールを締める言葉も重要!
2.友達などへのカジュアルな英語メールの結び
・基本的な「結び」の言葉
・感謝の言葉の「結び」
・別れの言葉の「結び」
・健闘を祈る場合の「結び」
・恋人や家族などへの「結び」
3.結びの後に使う英語での「追伸」の書き方は?
1.英語のビジネス(丁寧)メールで使う「結び」など

先ず、先生や上司などの目上の人、取引先相手、初めて営業をする担当者などに充てるビジネスメールで使う基本的な「結び」をご紹介していきますが、基本的に結びの言葉の後ろは「,(コンマ)」で、その下にフルネームを書きます。
因みに、名前(ファーストネーム)・名字(ラストネーム)の順番で書きます。
「ビジネス英語メールの結び例」
Sincerely yours,
Taro Yamada
「Sincerely yours,」を日本語で言うと「あなたへ真心を込めて」となりますが、あまり日本語訳は気にしないのがポイントです。
メールのマナー(礼儀)として、書く必要があるものだという認識でOKです。何も結びのことががなければ、とても失礼なものになるので留意しておきましょう。
基本的な「結び」の言葉
上述の例文もそうですが、よく使うフォーマルな結びは下記となります。
初めてメールを送る相手、上司など目上の方への締めにはこれらの結びがベストです。
- Sincerely yours,
- Sincerely, ※「yours」を省略した形ですが失礼ではありません。
- Yours truly,
- Respectfully yours,
- Faithfully yours,
など。
これからの後は「フルネーム」で書くということを忘れないようにしましょう。
「結び」の前のメールを締める言葉も重要!
しかし、ビジネスメールの場合、この結びの前に一言言葉を添えるケースが多いです。
例えば、次のようなケースです。
「ビジネス英語メールの締めの言葉と結び例」
(メール本文)
Thank you always for your kind support.
Yours truly,
Koji Suzuki
この「Thank you always for your kind support.(常日頃のご協力感謝申し上げます))」の部分が締めの言葉となります。
上記は感謝の締めの言葉でしたが、謝罪、返事をお待ちしております、など一般的なケースでの締めの英文をご紹介しますので、是非ご活用ください。
よろしくお願いします
日本語の「よろしくお願いします」の直訳は英語にはありません。
基本的に「感謝」や相手を気遣う言葉がそれに該当します。
- Thank you always for your kind support.(直訳:あなたの常日頃のご協力に感謝申し上げます。)
- Thank you in advance for your understanding.(直訳:事前のご理解感謝申し上げます。) ※「in advance(あらかじめ・事前に)」という意味です。
- I hope you have a great weekend.(直訳:いい週末をお過ごしください)
など。
これらは、「今後とも(引き続き)宜しくお願いします。」にも使えるフレーズだと思って下さい。
相手をすでに知って何度も取引きしている場合は、「Let’s keep in touch.(連絡を取りあいましょう)」という言葉で締めてもOKです。
感謝
「よろしくお願いします」の場合にもそのまま使える表現が「感謝」の言葉です。
「appreciate(感謝する)」という丁寧な単語などを使うことも多いです。
- I really appreciate your precious time for today’s meeting.(直訳:今日の打ち合わせのための貴重なお時間ありがとうございました)
- Your quick reply will be highly appreciated.(直訳:早急なご返信を頂けますと幸いです)
- Thank you once again for your e-mail.(直訳:改めましてメールを頂きましたこと感謝申し上げます。)
など。
因みに、日本語の結びのところで使う「取り急ぎお礼まで」、「取り急ぎご連絡まで」などの意味もこれらの英語で補えると思って下さい。
謝罪
送信するメール自体が「お詫び」のケースもありますね。
その場合は締めの言葉でも再度、謝罪の言葉を添えるといいでしょう。
- Once again, I truly apologize for any inconvenience caused.(直訳:ご迷惑をお掛けしましたこと今一度深くお詫び申し上げます。)
- Again, We deeply apologize for this matter.(直訳:この件に付きまして、改めてお詫び致します。
など。
「I’m sorry for ~.」よりも「apologize」を使った方がより丁寧に相手に伝わります。
その他
メールの内容が、初めての連絡(営業)、打合せの確認などの場合の締めの言葉は何がいいのでしょうか?
よく使われるパターンの例文を参考んにしてみて下さい。
- ご返信お待ちしております:I look forward to hearing from you. ※「I look forward to your reply.」でも同様です。
- お会いできることを楽しみにしております:I look forward to meeting you soon. ※2回目以降で会う場合は「seeing』を「meeting」の代わりに使います。
- 何かございましたらお気軽にご連絡下さい:Please do not hesitate to contact me if you have any questions or concerns.
など。
2.友達などへのカジュアルな英語メールの結び
友達などに書く英語のメールの結びはビジネス用とは異なりラフなもので構いません。
基本的に丁寧なメールと同様に結びの言葉の後ろは「,(コンマ)」ですが、友達や同僚、ある程度の知り合いであれば、その下の名前は「ファーストネーム」のみで書いても構いません。
ただし、ピリオド(.)は必須ではなく、仮に何も付けなくても問題はありません。
「カジュアルな英語メールの結び例」
(本文)
Many thanks,
Taro
「結び」の後ろの「,(コンマ)」の部分ですが、「.(ピリオド)」や何も書かないケースもカジュアルな結びの場合にはありますので覚えておきましょう。
また、基本的な言い方はあるのですが、丁寧なフォーマルな結びとは違い、先ほどの例文のように「結び」のところに感謝の言葉やさようならの別れの言葉などを添えるケースが多々あります。
先ずは基本的な言い方から見ていきましょう。
基本的な「結び」の言葉
ビジネスメールの基本であった「Sincerely yours,」や「Sincerely,」などですが、これに該当するカジュアルな言い方はどんなのがあるのでしょうか?
基本は下記となります。
- Best regards,
- Regards, ※「Best」を省力した形となります。
直訳すると、「敬意を込めて」となりますが、これもマナーの1つの言い方程度に捉えておいて大丈夫です。
これらはビジネスメールでも使う表現ですが、2回目以降、または少し仕事を一緒にした相手などがいいでしょう。「Sincerely yours,」などよりはカジュアルな表現です。
また、「Best regards,」の部分は次の表現にも置き換えることができます。
- Kind regards,
- Warm regards,
また、「regards」自体を省力して、「Best,」とする場合もありますが、これは仲間だけでの表現で決して目上やビジネス上で使うのは避けましょう。
感謝の言葉の「結び」
友達同士での感謝の言葉の場合は、上述の例文のような「Many thanks,(ありがとう)」など簡単な言葉で構いません。
その他には次のような英語も同様です。
- Thanks, ※「Thanks a lot,」もOKです。
- Thank you,
- Thank you in advance,
など、ラフな言い方でOKです。
また、カジュアルな場合は略語の「Thx(Thanks)」や「Rgrds(Regards)」などで表現するパターンもあります。
別れの言葉の「結び」
普通の会話でも別れ際に「またね」や「お疲れ様」などの言葉を相手に言いますよね。
それをそのまま「結び」として使うケースが多いです。
- Later,(またね) ※「See you later,」や「Talk to you later,」、スラングの「Catch you later,」でもOKです。
- See you around,(また会いましょう) ※「See you soon,」でも同様です。
- Take care,(気を付けて) ※「Please take care of yourself,」とすると「ご自愛ください」となり、フォーマルな言い方になります。
- Have a nice day,(よい一日を)※「Have a nice weekend,」、「Have a nice holiday,」なども。
- Cheers,(またね) ※比較的イギリス英語で使われる表現です。
など。簡単なフレーズをそのまま使います。
健闘を祈る場合の「結び」
友達が就職の面接を受ける、何かのテストがある、チャレンジする場合など相手に励ましの言葉をかける場合も少なくありません。
その場合に使える「結び」の言葉は次があります。
- Good luck,
- Best wishes,
- All the best,
など。
因みに相手が病気などの場合での励ましのメッセージの場合は、「Get well soon,(早くよくなってね/お大事に)」という「結び」もあります。
また、「あなたの友達から」という意味を込めて、「Your friend,」という「結び」もあります。
恋人や家族などへの「結び」
より身近な関係の場合は、「愛」を表現するのが一般的です。
日本人には少し照れ臭いかもしれませんが、欧米などではそれが普通になっています。
次のような表現を参考にしてみて下さい。日本語にすると「愛を込めて」という感じになります。
- Love, ※恋人には「Love always,」という結びもあります。
- With love,
- Lots of love, ※「LOLV」と略して表現することもあります。
- Hugs, ※「ハグ」で抱きしめているイメージになります。
3.結びの後に使う英語での「追伸」の書き方は?
日本語でも最後の最後の「追伸」という場合もありますが、英語ではどのように表現するのでしょうか?
英語では「P.S.」として表現します。「postscript」の略語で次のように書きます。
「追伸」の書き方
(本文)
Take care,
Shinji
P.S. I will buy a new car next week.
再追伸の場合は「P.P.S.」(post postscript)を使って、「P.S.」の下に書きます。
まとめ:英語のメールでは1つの結びばかり使わない!
例えば、「Best regards,」のような1つの英語メールの結びばかりではなく、色々な表現を使ってみよう。いつも同じ表現ばかりでは英語の幅が広がりません。
結びは最後の言葉となり、書き手の感情をも表わすものですので様々な表現を使ってみましょう。
しかし、メールの最後をカジュアルに結ぶのか、ビジネスライクに結ぶのかは相手との関係性により変わるので、間違えないように使い分けましょう!
せっかく友達になったのにビジネス英語の結びのようになっては、相手が距離を置いてしまうかもしれませんし、友達でもないのに、カジュアル過ぎになると失礼になります。
常にどの結びがいいのか?を念頭に置いておきましょう。
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