
「~に関して・~について」とメールの件名に書いたり、「~について言うと」や「~において(対して)」など同じような表現がありますね。
英語ではどのような表現をするのでしょうか?
日本語にすると次のような言い方もできますね。これは和訳する時の問題でもありますが、ニュアンス的には「~に関して」と同じです。
- ~について
- ~に対して
- ~において
- ~に関係して
- ~を巡って
などです。
また、口頭でカジュアルに表現する場合と、ビジネスでの論文や契約書などのフォーマルな場合で使う単語は異なる場合が多いので注意が必要です。
目次:
1.カジュアルな「~に関して・ついて」の英語
・「about」
・「on」
2.フォーマルな「~に関して・ついて」の英語と違い・使い方
・「regarding」
・「concerning」
・「in terms of ~」
・「as for ~」
・「respecting」
まとめ:「~に関して・ついて」の英語はリーディングしながら鍛えるのも方法の一つ!
1.カジュアルな「~に関して・ついて」の英語

「~に関して」をもっとカジュアルな言い方にするなら、「~について」ですよね。
これは口頭で表現することも多いし、友達同士なら「~について」が自然です。
では、それは英語ではどのような言い方をするのでしょうか?
「about」
前置詞の「about」はよく使う表現ですね。
下記がその例文です。
- I was talking about the class.(私はそのクラスについて話していました) ※少し堅苦しくなる日本語にすると、「私はそのクラスに関して話していました」となりますね。
- This paper is about you.(この書類はあなたについてのものです) ※「この書類はあなたに関してのものです」という和訳もできますね。
「on」
前置詞の「on」も「~の上に」というのとは別に、「~について」という表現の時も使います。
「about」との違いは、より厳密で専門的な「~について」となります。
- This is a book on Japanese food culture.(これは日本の食文化についての本です)
- We have a test on air circulation today.(私たちは空気の循環についてのテストが今日あります)
しかしながら、onをaboutに変更しても問題はないので、絶対にこの場合は「on」という区別はしなくても問題はありません。
2.ビジネスメール・論文などフォーマルな「~に関して・ついて」の英語の違い・使い方
ここではフォーマルな場面での「~に関して・ついて」の表現を紹介します。
よって、「~について」というより、「~に関して」と訳するのが妥当ですね。
多くの「~に関して」の前置詞や熟語があるので、どれがいつ・どの場面で適切なのかを例文を確認しながらしっかりと使い分けできるように心がけましょう!
「regarding」
英語のメールの件名に使われるのが、この「regarding」(リガーディング)です。
『英会話やビジネスで使える英語メールの件名・タイトル16選』の記事でも解説していますが、次のようなタイトル(件名)などです。
- Regarding tomorrow’s meeting(明日の打ち合わせに関して)
- Regarding our delivery of product A(商品Aの納期に関して)
しかし、あえて「Regarding」を外して簡潔にする場合も多いので、両方使えるようにしておきましょう!
これをカジュアルにするなら「Regarding」を「About」に変更するだけでOKですね。
また、ビジネス会話でも文章でも、文頭に置いて表現することが多いですね。
- Regarding the issue, here’s another chart for you to take a look at.(その問題に関して、見るべきチャートがあと一つあります)
- Regarding the new project, we have unique marketing ideas.(その新商品に関して、ユニークなマーケティングのアイデアがあります)
など。
また、「regarding(~に関して)」と同じ意味でさらにフォーマルで文語的に使われるのが下記の熟語です。
- with regard to
- in regard to
- as regards ※これには「to」は付きません
「regarding」をパワポ、または論文などで頻発して書きそうな場合は、上記の表現に変えるなどのテクニックがスマートですね。
「concerning」
動詞の「concern(コンサーン)」は「心配する」などの単語ですが、ここでは動詞扱いではなく、前置詞扱いとなります。
しかし、そのニュアンスは何か心配事のようなイメージですが、「regarding」と同じような使い方をします。「about」よりフォーマルという位置づけです。
- We discussed a lot concerning the matter.(その事項に関してたくさん話し合いました)
- Concering the budget, it has to be cut this year.(予算に関してですが、今年は削減する必要があります)
などです。
「in terms of ~」
この「in terms of ~」(イン・タームズ・オヴ)は、フォーマルな会話でもメールなどでも頻繁に使われます。
より詳細な事項に関してというイメージがあります。
文頭でも、文末でも使われます。
また、和訳する際には「~の観点から言うと」などとなるケースも多いです。
- In terms of our economy, the number was not so satisfactory.(私たちの経済に関して言うと、数字はあまり満足できるものではなかった)
- It is good in terms of safety. But it’s quite expensive.(安全面に関してはいいけど、かなり高額です)
『in terms of の意味と使い方|言い換えもできる?3つの類義語』でも詳しく解説しています。
「as for ~」
「as for ~」も文頭に使われることが多い、「~に関して」のフォーマルな表現です。
「regarding」よりもさらにフォーマルなイメージですね。
また、これと似ているのが「as to ~」です。これも同じ意味ですが、少し古い表現ということ、また文中・文末に使われるケースも多いという点を留意しておけばOKです。
- As for the problem, we need to solve it as soon as we can.(その問題に関しては、すぐに解決する必要があります)
- As for our important meeting tomorrow, we should prepare some documents.(打ち合わせに関して、いくつか資料を準備すべきです)
「respecting」
「respect」(リスペクト)は、「尊敬する」という動詞ですが、ここでは前置詞的役割で使われています。
「regarding」、「concerning」と同じような感覚で使って大丈夫です。
また、同じ意味で「with respect to ~」という表現もありますが、これも同様です。文中で使われることも多いです。
- Respecting your idea, we’d like to hear more in detail.(あなたのアイデアに関してですが、さらに詳細を聞きたいです)
- With respect to that, I’m afraid that I can’t agree with them.(それについては、大変恐縮ですが、私は彼らに同意できません)
「~に関して」などビジネス英語が学べるオンライン英会話3選
フォーマルな場面での「~に関して・ついて」の表現など、ビジネスシーンで使う英語を覚えたい場合は、オンライン英会話で実際の会話の数をこなすことが大切です。
ここでは、ビジネス英語が学べるオンライン英会話を3つご紹介します。
- Bizmates
- ベストティーチャー
- EFイングリッシュライブ
それぞれ順番に見ていきましょう。
Bizmates
Bizmatesは、ビジネス特化型オンライン英会話でNo.1の実績を誇るオンライン英会話です。
「世界で活躍できるビジネス英会話スキル」を身に付けることが目的であり、独自カリキュラムと実際のビジネスシーンで使われる英語を網羅的に学ぶスタイルとなっています。
レッスン満足度は脅威の97.9%、上達実感は91.1%とこちらも圧倒的です。
レベルが30段階に分かれているので、英語がまったくできない初心者の方でも安心して受講できます。
初月が実質無料になるキャンペーンも用意されているので、Bizmatesが気になる方は公式サイトで情報をチェックしましょう。
ベストティーチャー
ベストティーチャーは、実際の場面を想定したリアルなレッスンが受けられるオンライン英会話です。
ライティング、実践を想定したトレーニング、スピーキングの3つを中心に英語力を強化でき、外国人講師による英作文の添削や、24時間場所や時間を選ばずに回数無制限でレッスンを受けられます。
実際に、ベストティーチャーの受講生も「2ヶ月間受講しただけで海外企業に転職できた」「仕事と育児を両立しながら英検1級を取得できた」と非常に良い評判が見られます。
ライティングとスピーキングを同時に強化したい方は、ベストティーチャーを受講してみてはいかがでしょうか。
EFイングリッシュライブ
EFイングリッシュライブは、世界の大企業でも採用されているカリキュラムを個人でも受講できるオンライン英会話です。
プライベート(1対1)レッスン、グループレッスンの好きなほうを選ぶことができ、12週間(3ヶ月間)でのレベルアップが約束されています。
また、英語レベル診断も用意されているので、自分の英語レベルが分からない方や、診断によって自分のレベルに合わせたカリキュラムを受講したい方にもぴったりです。
EFイングリッシュライブも無料体験が用意されているので、下記の公式サイトから無料体験を受講してみてはいかがでしょうか。
まとめ:「~に関して・ついて」の英語はリーディングしながら鍛えるのも方法の一つ!
特に、英語の新聞、論文、雑誌でも「~に関して」のフォーマルな言い方は数多く使われています。
それらをリーディングしながら感覚を磨くのがベストです。
この時は絶対にこの表現!というのは存在しませんが、使う場所(文頭や文中、文末など)やニュアンスが何となくわかってきます。
今回は例文を使ってある程度使う場面など解説しましたが、そのような表現に何度も遭遇することがマスター方法としてはいいでしょう!
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