英語を聞いても「理解が追い付かない」、「単語は聞けるけど意味が分からない」、「頭に全く入ってこない」などリスニングで「英語を理解する」という点で悩んでいませんか?
リスニングで意味を理解するのは言語習得の第一歩なのですが、そこでつまずいて英語が嫌になってしまう・・・
または、その英文を文字で読んでみると理解できるのにリスニングが苦手という方も多いのが日本人の特徴でもあります。
さてこれらの悩みを短期間に、また簡単に解決する方法はあるのでしょうか?
目次
理解する前に必要な文法とリスニング力とは?
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「理解が追い付かない!」と焦る気持ちは少し押さえて、これからリスニング力を身に付けるんだ!というぐらいの気持ちが必要です。
なぜなら、そもそも意味を理解するための基本的な英語力というか、英語を理解するために何が重要なのか?を十分に分かっていない可能性が高いためです。
日本語と決定的に違う「英語」のポイントを先ずは押さえる必要があります。
リスニングに必要な文法(語順)
先ずは英語のどこを聞いたら理解できるのかを分かっていないので、英語が全く頭に入ってこないというケースが多いです。
それは日本語と英語の語順が違うというのが理由です。
日本語と英語はそもそも「どこに集中して聞くのか?」のポイントが違います。
下記がその例文です。
- 日本語:夕食を食べなかった
- 英語:I did not have dinner.
お分かりですか?
日本語は「何をした・しない」などの重要な情報が後ろに来ます。しかも主語がないケースが多いです。
一方、英語は頭の方に来ていますね。また、主語は基本的にあります。
要するに、私たち日本人は重要な情報が後ろにある日本語に慣れているために、常にリスニングの時に後ろの音ばかり残ってしまいます。
これは日本語と英語の語順の違いからきているのです。
英語は「主語+動詞」という規則正しい語順なのに理解が追い付けないというのは聞くポイントがずれているためです。しかも英語は頭の方に比べると後ろはあまり重要じゃないのにです。
この語順の感覚を先ず身に付ける必要がありますが、とても簡単な方法があります。
バラバラになった英文を並べ替えるのみです。これに意味を完全に理解する必要はありません。感覚でいいので、これが主語、これが動詞という形で「頭から並べていく」という習慣が必要です。
この習慣が身に付くと、英語を頭から理解するという癖がついていきます。
詳しいトレーニング方法は『英文法の勉強法|効率的に英語の文法力が身に付く4つの練習とコツ』でご紹介していますので是非参考にしてみて下さい。
音を掴むリスニング力
語順と並行して見つけてほしいのが「英語の音を掴む感覚」です。
母国語以外を勉強していると、「聞き取れない」、「耳が追い付かないくらい早い」という錯覚です。
これは英語に限ったことではありません。
ゆっくりであれば聞けるから倍速で聞いて耳を慣らせば聞けるようになるかもと思っているかもしれませんが、それは絶対NGです。
その言語、言語でそれぞれの音のリズムがあります。それを無視してはいくら経ってもリスニング力は身に付けません。
よって音を掴む力、また後述するトレーニングは必ずナチュラルスピードです。
そして、そのスピードで英語の語順に沿って最初の3単語のみを聞く癖を付けましょう!語順のところで触れていますが、最初の3単語には英語に重要な情報が多く入っているためです。
これも先ずは意味を理解する必要はなく、癖を付けるためです。簡単な方法ですので、『英語のリスニング力をあっという間に伸ばす2つのコツ』を参考してみて下さい。
「理解が追い付かない」最大の原因と解決方法
英語の音が聞けるようになったけど、意味が理解できない、特に長文になるとチンプンカンプンという方も多いです。
しかし、せっかく英語の語順と音に慣れてきたのに理解が出来ないと歯がゆいものです。
では英語の意味をシッカリと理解している英語習得者と何が違うのでしょうか?
ここでは、初心者でも自分の力で、しかも短期間で解決できる方法をご紹介します。
基礎の単語力(285単語)
英語を理解するのにどうしても必要なのが単語力です。
しかし、日常会話や海外ドラマなど80%以上が中学1年生で習う単語を使っていることを知っていますか?
リスニングで理解が追い付けないのは知っている単語が少ないからと勘違いして、単語帳で単語を頭に詰め込んでいるという光景をよく目にします。
多くの日本人が、英会話の80%以上の確率で使われている基礎の単語をないがしろにして難しい単語や熟語などを覚えようとしているのです。
先ずは中1で習う単語をしっかりと理解して聞けるよ言うになるのが先決です。『英語習得と英会話が上達!初心者に必要な285英単語と文法』を参考にして復習してみましょう。
予測力
英語の音は聞こえるけどわからないという方もいらっしゃいますね。
非常にもったいないですね。知っている単語もそこそこあるのに・・・
この悩みを抱えている方の多くが「完璧主義」です。全ての単語の意味を頭で考えて、知らない単語があると耳が止まるなど。
そもそも英語をマスターした人がこの世にある全ての単語を知っていると思っていますか?
ネイティブでも英語の辞書にある全ての単語を頭に入れることは不可能です。
では、知らない単語があった場合何をすればいいのでしょうか?
それは、聞こえた単語から予測をするということです。たったこれだけです。
例えば、聞こえた単語が「I went to ~ with my ~ yesterday.」としましょう。「~」の部分が知らない単語だったと仮定します。
それでも、「あー、あなたは昨日誰かとどこかに行ったんだな」という情報はゲットできますね。それだけで先ずは十分です。そして前後の文で予測してみる。
これがものすごく大切です。意味が追い付けないのではなく、完ぺきに意味を理解しようとして自ら苦しめているケースが多いのでその点を注意しましょう。
イメージ力
さて、このトレーニングもとても大切です。
私たち日本人は義務教育の中で英語を「文字」として捉えるという悪い癖があります。
だから、リスニングで理解が追い付けなかった、聞けなかったけど、その英文を文字で確認すると理解できるというケースがありませんか?
それは「左脳」を使っているためです。
あなたは日本語を聞いた時にそれを文字で理解していますか?
「右脳を使ってイメージしている」時が多いはずです。
英語を文字として捉えるのではなく、画像(イメージ)で理解することで追いつけないということは完全に解消されます。
『英語脳になるための3つの勉強法|期間や教材・アプリの活用など』の記事を参考にして練習してみましょう!とても簡単に解消していきます。
シャドーイングは上級者のみ!
英語のリスニング上達法の一つに「シャドーイング」というのがあります。
影のように英文を後ろからついて発音したり意味を理解しようとするものですが、『英語のシャドーイング|初心者には効果が出ない2つの原因』の記事でも解説していますが、この方法は同時通訳者など上級者が実践するトレーニングですので、初心者には向きません。
今までご紹介した方法で物足りなさを感じた場合、または上級者の場合のみ実践してみて下さい。
まとめ:理解が追い付かないと慌てないで正しい勉強法で解決する!
英語が速い、耳が止まってしまう、ドンドン取り残されて理解が追い付けないと焦るのではなく、現時点でのご自身のリスニング力を理解して正しい勉強法で解決する必要があります。
慌てず正しいステップを踏んでいきましょう。
ここでご紹介した方法やその他の勉強法も『英語のリスニング力が驚くほど開花する超簡単な勉強法』でまとめています。全て無料でできるのでツールとして使ってみて下さい。
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