「leave」を正しく使えていますか?
色んな場面で出てくる単語ですから、単体で意味を覚えてもその使い方などを習得するのは難しいです。
複数の意味がある動詞でも名詞でも役立つ「leave」なので、例文などを見ながら確認して習得するのが一番の近道です。
また、熟語(言い回し)が多いのも「leave」の特徴の1つです。
目次
「live」との区別が大切!「leave」の発音と過去形など
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「leave」の発音と発音記号は下記となります。
ここでのポイントは、「v」の発音は必須ですが、「リーヴ」と真ん中の発音を必ず伸ばすことです。
伸ばさずに「リヴ」と発音してしまっては「live(生きる・住む)」という全く違う意味になってしまうので、注意が必要です。
『Vの発音を今すぐマスターできる簡単な2つの練習方法』にある、触れるだけの「v」の発音の練習を試してみましょう!
また、「leave」は不規則変化動詞なので、過去形・過去分詞は「left(レフト)」になります。
名詞の「左」と同じスペルと発音になります。
他動詞としての「leave」の意味と例文・熟語
先ずは、動詞の後ろに必ず目的語(~を)必要とする他動詞の「leave」の使い方から見ていきましょう。
~を出る・出発する
その場所から去るイメージの意味で使います。
この場合の対義語は「arrive(アライヴ・到着する)」ですね。
下記が「leave」を使った例文です。
- I leave Tokyo for London.(ロンドンに向かうために、東京を去ります・出発します) ※「leave A for B」の形です。前置詞は必ず「for」になります。「to」ではありません。
- We have to leave the office at 8.(8時には会社を出発しないといけない・退社しないといけない)
など。『「出発」や「出発する」の英語|飛行機の場合や12個の表現』の記事も参考にしてみて下さい。
また、この場合は、その場からいなくなるイメージの意味なので「~を辞める」という場合にも使えます。
「I will leave this company next week.(明日、この会社を辞めます)」、など。
~を残す・置き去りにする・省く
人やモノをその場に残す、または熟語で要らないからそこに置いておく、要らないから消去するという表現もできます。
下記がその例文です。
- I’d like to leave a message for him.(彼に伝言を残したいのですが) ※留守番電話でも「Please leave a message after the tone.」などのフレーズもありますね。
- What’s left?(何が残っているの?) ※食べ物、話題、問題など色んなケースで使えます。受け身なので過去分詞の「left」を使っています。
- I got left.(取り残されちゃった) ※「get left」の熟語で、受け身の形です。
- Take it or leave it.(承諾するかどうかはあなた次第!) ※直訳は「取るのか、そうしないとそこに置いていって」となり、選択肢は相手にあるようなニュアンスです。もうこれ以上の妥協や好条件はないよ、などの時に使うフレーズです。
- Don’t leave him behind.(彼を置き去りにしないで!) ※「leave behind」の熟語です。
- How could you leave your boyfriend for another guy?(よくも他の男性に行くために、彼を捨てれるよね?)
- Leave me out of the list.(そのリストから削除してて) ※「leave out」の熟語ですが、この後に紹介する「外したまま(外に出したまま)の状態にする」という場合にも使えます。
など。
~の状態のままにする
努力などしてシッカリとその状態に保つ同義語の「keep」とは違い、「leave」はその状態に放っておくというニュアンスです。
なので、「Keep your mouth shut.(口を閉じてて=黙ってて)」はあっても「Leave your mouth shut.」という言い方はありませんね。
下記がその例文です。
- Leave the door closed.(ドアを閉めたままにして下さい) ※「leave O C」の形です。「C」の部分は過去分詞や形容詞などになります。「leave the door open」など。
- Let’s leave him alone.(彼を一人にしましょう!) ※干渉せずにほっといて、静かに見守ろう!というニュアンスです。
- You should leave it at that.(そのくらいで止めておいて!) ※それ以上手をつけずにそのままの状態にする感じです。
- Leave as it is.(そのままにしてて) ※「Leave it!」と強い口調で言う場合もあります。『「そのまま」の英語や発音|stayやkeepなどを使った15例文』の記事も参考にして下さい。
など。
~を任せる
判断や決断などを任せる場合にも「leave」を使います。
下記がその例文です。
- Leave it up to me.(それは私に任せて) ※「leave ~ up to ~」の熟語です。
- I left him to choose which one.(彼にどちらがいいのか選択を任せました)
など。
自動詞としての「leave」の意味と例文
今まで例文を見てわかるように目的語(~を)が動詞のすぐ後ろにありましたね。
しかし、ここではその目的語が必要ではなくその動詞のみで意味が成り立つ自動詞での例文や意味を見てみます。
詳しく違いを知りたい方は、『自動詞と他動詞の違いと2つの正しい見分け方・両方使える動詞一覧』の記事を参考にしてみて下さい。
下記がその例文です。
- I’m about to leave now.(今、出発するところです) ※「now」は副詞で、目的語にはなれません。
- It’s time to leave.(おいとまする時間ですよ)
- I’m leaving for Tokyo.(東京に向かっています) ※他動詞の場合は、どの場所を去っているのか明記する必要がありましたが、自動詞では目的地のみでOKです。会話ではこのパターンを使うことが多いですね。
など。また、「I’m leaving.」だけで、シチュエーションにより「会社を辞める」、「(クラスや学校などを)卒業する」などの意味にもなります。
名詞としての「leave」の意味は「休み」?
最後になりますが、名詞の働きもある「leave」を見ていきましょう!
許可と言う意味もありますが、日常的によく使われるのが「休暇」という表現です。
会社などから正式に許可が出ている休暇です。ずる休みの休暇とは違います。
下記がその例文です。
- I took a leave for one week.(一週間の休暇と取りました)
- She is on leave.(彼女は休暇中です)
など。
また、様々な「休暇」がありますね。
- annual leave(年次の有給休暇) ※「annual(アニュアル)」は「一年の」という単語です。
- sick leave(病欠) ※「有給病欠」や「病気休暇」とも言います。「sick(シック)」が「病気の」という単語ですね。
- maternity leave(産休)
- childcare leave(育児休暇)
など。
また、上記のような具体名ではなく、「a leave of absence(直訳:欠席の許可=正式な休暇)」という表現でも構いません。
名詞の「leave」については、『「休み(休日)」の英語|7単語と表現を使い分ける!例文や違いなど』でも解説しています。
まとめ:「leave」は例文と一緒に覚えるのがベスト!
いかがでしたでしょうか?
特に初心者にとっては、「意味が多くて理解しきれない!」というストレスもあるかもしれません。
よってここで全てをマスターする必要はありませんが、「leave」という表現に触れるごとに例文を丸々覚える感覚がいいでしょう。
そのことで様々ある「leave」の意味を使い方と一緒に習得できるようになってきます。ここでご紹介した色々なフレーズを参考にしてみて下さい。