「Christmas holiday」と「Christmas vacation」の違いが分かりますか?
24時間年中無休、夏休み、定休日、祝日など、様々な休みの表現がありますが、今すぐに英語で表現できる方は少ないのではないでしょうか。
日本語も「オフ」や「バケーション」って言う表現あるけど、それは通じるのかも半信半疑ですね。
また、「holiday work」と「working holiday」も似ているようで意味が違う表現です。
目次
「off」を使って休みを表現
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「明日は仕事がオフです」など、日本語としても使われている「off」ですが、その意味は「その場から離れて」という意味がある単語です。
前置詞や副詞としても使われます。
この「off」を使って表現する1つが「休み(休日)」です。
下記が例文ですが、「a day off(1日休み)」や「a week off(1週間休み)」、「a month off(1ヶ月休み)などが基本です。
丸一日仕事やシフトが入っていない場合などに使います。
例えば、学校が1日休みと言う場合は「a day off school」、仕事が1日休みの場合は「a day off work」となり、その短縮形が「a day off」というイメージです。
- I have a day off tomorrow.(明日は休みです) ※「I have tomorrow off.」でも同様です。
- I’m off today.(今日は休みです) ※「off」のみでもカジュアルに表現できます。
- What do you do on your days off?(休みの日は何をやっていますか?) ※「What do you do in your free time?(趣味は何ですか?)」と同様です。
- My next day off will be next week.(次の私の休みは来週です) ※「my day off」、「his day off」など所有格(~の)を付けることもできます。
- I will take some time off next month.(来月休みをとります) ※「time off」で大まかな「休み」を表現しています。「まとまった休み・時間」を「some time off」で表現することもできます。
など。
「vacation」と「holiday」との違い
休み・休日・休暇のどれを表現する時も迷うのが、日本語としても使う「vacation(ヴァケーション)」と「holiday(ホリデー)」じゃないでしょうか?
「He is on holiday.」と「He is on vacation.」とどちらも「彼は休暇中です」となりますが、ニュアンスが違ってきます。
それは下記の違いがあるためです。
- holiday・・・会社や学校が定めた定休日・休業日(business holiday、school holidayなど)、国や地域の祝日(public holiday、national holidayなど)
- vacation・・・自身が楽しむための長期休暇 ※あえて長めの休暇を強調する場合に「long vacation」という場合もあります。
上記が基本の違いとなります。
よって冒頭で質問した「Christmas holiday」は祝日での休み、「Christmas vacation」は楽しんでいる休みとなります。
これは「summer holiday」と「summer vacation」の違いも同様です。どちらも日本語では「夏休み」となります。
しかし、イギリス英語では長期休暇に「holiday」を使う傾向もあるため、相手により意味が異なる場合があるのでその点は注意です。アメリカ英語は上記のような使い方をそのままします。
「holiday work」と「working holiday」は違う?
ワーホリという言葉を聞いたことがありますか?
海外などで働きながら過ごす休暇制度の「working holiday」を略した言い方です。
これに似た表現に「holiday work」というのがありますが、どんなイメージをしますか?
実は、「休日出勤」という意味になります。「I have a holiday work tomorrow.(明日は休日出勤です)」など。
同じように聞こえますが、全く違う意味になるので留意しておいて下さい。
「leave」ってどんな休み?
『leaveの意味と使い方|動詞と名詞で活躍する!熟語・例文など』でも説明していますが、「leave」は動詞で、出発するやそのままにするなどの意味があります。
それが名詞として使われる時は、「正式に許可が出ている休み」となります。有給休暇はこの「leave」で表現します。
「I take a leave tomorrow.(明日、有給を取ります)」など。
要するに、「彼女は今、お休み中です」という日本語を英訳する場合、「She is on vacation.」と「She is on leave.」では全く意味が違ってきます。
また、「leave」使った次のような休みがあります。上記の記事内でも紹介しています。
- annual leave(年次休暇・有給休暇)
- sick leave(病欠)
- maternity leave(産休)
- childcare leave(育児休暇)
など。
よって、相手に病欠や育児休暇を伝える場合は、holidayでも、vacationでもなく、シッカリと「leave」を使いましょう。
ビジネス電話で相手に、担当者が休みを伝える場合にも役立ちます。因みに、不在が出張の場合は「He is on a business trip.」、会議中の場合は「She is in the meeting.」など、色々なパターンを知っておくといいでしょう。
その他の色んな「休み」を英語で表現
さて、これまで通常の「休み」や「休日」、「休暇」という表現を見てきましたが、英会話ではその他の「休み」やそれに近い表現を沢山使います。
下記はその一例ですが、英語力アップのために触れておきましょう!
- He skipped a class.(彼は授業をずる休みしました) ※「He skips work.」となると「仕事をさぼる」や「無断欠勤」となります。「skip~」の形です。
- He is absent from work today.(彼は今日仕事を休んでいます) ※「absent from ~」は「~を欠席する」という熟語です。「absent from school」や「absent from meeting」などの表現もあります。『「欠席」の英語|基本や発音と5つの使える!関連フレーズ集』の記事も参考にしてみて下さい。
- We are open 24/7.(私たちは24時間年中無休です) ※直訳で1日24時間と1週間7日間営業しているとなります。24/7(twenty four-seven)は、「24 hours a day, 7 days a week」の略語です。1年365日というニュアンスも含まれます。「He works 24/7.(彼はいつも働いている)」などの誇張した表現でも使えます。
- We are open seven days a week.(私たちは年中無休です) ※上記の24時間が無いバージョンです。1週間に7日間という直訳なので、年中無休となります。また、「We are open on holidays.(祝祭日も営業しています)」でも同様です。
- We have three days off a week.(週休三日です) ※「two days off per week」などの表現でもOKです。
- I have irregular days off.(休みは不定期です) ※「regular days off」は「定休日」です。また、「They are closed irregularly.」という表現もあります。
など。
ちょっとした休み「休憩」を表す単語
休みは1日、1週間など長いものばかりではありませんね。
『「休憩」の英語|7つある表現の使い分けや略語・関連英語一覧』でも解説している、ちょっとした休憩などの休みもあります。
下記でも簡単におさらいをしますが、違いなどを確認して英会話で気軽に使ってみましょう!
rest
「I get some rest.(少し休みます)」や「You should take a rest.(ちょっと休んだ方がいいよ)」という場合に使うのが「rest(レスト)」です。
「rest」の単語自体が「休む」という動詞にもなり、体を休めるイメージがります。
1日よりも短めですが、後述する「break」よりも長めの休みです。「一休み」や「休息」と訳すこともできます。
しかし、この「rest」ですが、具体的に何時間、何日という限定はないので、数日、数時間と曖昧な場合にも使えます。
break
「lunch break(昼休み)」や「Let’s take a break.(ちょっと休みましょう)」と、作業の合間の小休止の時に「break」を使います。
体を少し長めに休めるという「rest」とは違い、すぐに作業にもどるけど、ちょっとした息抜きというイメージですね。「coffee break/tea break」などの表現もあります。
因みに、ちょっと勘弁してよ!(直訳:息抜き・休みをくれ!)という場合には「Give me a break.」というフレーズがありますね。
recess
「recess(リセス)」も短めの休みを表現する場合に使いますが、学校の休み時間や休憩時間の場合に使われる表現です。
「They are having a recess right now.(彼らは今ちょうど休憩時間・休み時間です)」など。
また、国会や裁判などの審議の合間などにも使える単語です。
まとめ:「Have a nice vacation!」などのフレーズも使ってみよう!
いかがでしたでしょうか?
同じ「休み」という日本語でも、英語では使い分けが必要ですね。
また、休みを取る相手にも一言、「Enjoy your holiday!(休みを楽しんでね)」などのフレーズが使えるようになれるとベターです。
『「旅(旅行)」の英語|4つの英単語・違いと正しい使い方』の記事でも書いているように、旅行に向かう同僚や友達などにも気軽に使ってみましょう!