「宇宙」に関する英語を知りたいですか?
後ほど詳しく説明しますが、基本的に下記の3つが主に使われます。
- space:大気圏外の宇宙空間を指します。 ※「outer space(外の宇宙空間)」とも表現します。
- the universe:地球を含めた宇宙空間
- the cosmos:(秩序と調和のとれた)宇宙 ※学術的な表現となります。
基本的に「space」と「the universe」を「宇宙」として使います。
しかし、ここで「space」だけ、冠詞の「the」が付いていません。これは何故なのでしょうか?
また、銀河やギャラクシー、宇宙飛行士、火星などの惑星や衛星などの関連英語もあり、英語のニュースで情報が出てくることも多いですよね。
それと、人類で初めて月面着陸した宇宙飛行士が言ったかっこいい名言もありますね。
そんな時に、実際に英会話で頻繁に使わないとしても、簡単な宇宙に関する単語を知っておくだけでも違います。
目次
「宇宙」は英語でなんて言う?
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「宇宙」の英語は大きく分けて3つあります。
また、その3つには細かな意味やニュアンスの違いがあるので、ここで確認してみましょう。
英語の「space」で「宇宙」を表現
「space」の読み方(カタカナ)や発音などは下記となります。
日本語のカタカナ読みのように「スペース」にならないように注意しましょう!
「space」はもともと空間という意味があり、地球外の宇宙空間を指す言葉です。
地球の大気圏外なので「outer space」と表現することもあります。逆に大気圏内の地球を「inner space」と言います。
英語の「the universe」で「宇宙」を表現
「universe」の読み方(カタカナ)や発音などは下記となります。
これに冠詞の「the」を付けて「the universe」と表現します。
「the universe」は、地球も含めた宇宙全体(全宇宙)のことです。
発音のポイントは「v」の部分です。『Vの発音を今すぐマスターできる簡単な2つの練習方法』で「v」の発音を習得しましょう!
英語の「the cosmos」で「宇宙」を表現
「cosmos」の読み方(カタカナ)や発音などは下記となります。
日本語ではコスモス(または、コスモ)といいますが、英語では2音目が濁ってコズモスと発音します。間違えやすいポイントなので要注意です。
花の「コスモス」も全く同じスペルと発音です。
また、これも「the universe」と同じで、冠詞の「the」を付けて「the cosmos」と表現します。
「the cosoms」は、宇宙に働く摂理を表わす単語です。学術的な言葉で科学者などの専門家が多く使う言葉です。
一般的な会話で話す時は「space」か「the universe」を使います。
なぜ「space」だけ「the」が無いの?
「a/an/the」の冠詞は日本語にない感覚なので、少し悩まれる方も多いですね。
そんな方は、『もう悩まない!aとtheや英語の冠詞の使い方やルールを5分で解決』の記事を参考にして頂きたいのですが、基本的に「唯一無二」の場合は冠詞の「the」が付きます。
よって、地球を含んだ宇宙「universe」も、学術的な「cosmos」も唯一無二なので「the」を付けます。
しかし、「space」は「outer space」と「inter space」もあり、唯一無二ではないというイメージです。
少し文法的なことですが、特に文語で書く時には注意が必要です。これは、今から紹介する「太陽(the sun)」や「月(the moon)」でも同様です。
「宇宙」の太陽系惑星や衛星に関する英語一覧
太陽系は英語で「the solar system(ザ・ソーラー・システム)」です。
太陽系には大きくわけて3つの種類の星があります。
「恒星」である太陽、地球や火星などの8つの「惑星」、そして、惑星の周りをまわる「衛星」があります。月は、地球の周りをまわっているので衛星です。
「恒星:fixed star」の関連英語
「恒星」とは、太陽のことですが、太陽は中心にあって動かないので「fixed(固定された)」を使って、固定された星と表現されます。
「太陽」は英語で「The sun(ザ・サン)」です。これも唯一無二なので「the」が付きますね。
太陽に関する表現が下記です。
- 朝日:rising sun
- 沈む夕日:sunset
- 太陽光線:ray of the sun
『「太陽」の英語|意味と読み方(発音)や3つの関連単語・名言など』でも詳しく解説しています。
「惑星:planet(プラネット)」の関連英語
太陽系の惑星の単語について確認してみましょう。
因みに、惑星の英語は「固有名詞扱い」となり、冠詞は付けません。これを「無冠詞」と言います。
- 水星:Mercury(マーキュリー)
- 金星:Venus(ビーナス)
- 地球:Earth(アース)
- 火星:Mars(マーズ) ※最後の文字はsですが、濁ったおと「ズ」と発音するので要注意です。
- 木星:Jupiter(ジュピター)
- 土星:Saturn(サターン)
- 天王星:Uranus(ユラヌス)
- 海王星:Neptune(ネプチューン)
- 冥王星:Pluto(プルートー)
日本語では、太陽系の順番を「すい・きん・ち・か・もく・ど・てん・かい・めい」で覚えますが、英語でもそれに似た覚え方があります。
1つの例が下記となります。
「My very excellent mother just served us nine pizzas.」
(私の素晴らしい母は、9枚のピザを私たちに送ってくれただけだった。)
文の意味は、あまり意味がある言葉ではないですがリズムで惑星の順番を覚える感じです。
My(Mercury) very(Venus) excellent(Earth) mother(Mars) just(Jupiter) served(Saturn) us(Uranus) nine( Neptune) pizzas(Pluto).
豆知識!「惑星の由来」
英語の惑星名はギリシャ神話に由来していて、神の名前からきています。それぞれの惑星の由来をご紹介します。覚える必要はありませんが、ちょっとした知識として知っておくのもいいでしょう。
- 水星:メルクリウス(mercurius)という神。商業、旅人、泥棒などの神。
- 金星:ヴェヌス(venus)という女神。愛、美、豊饒の神。明るく光が強いことから、金星にヴェヌスがつかわれました。
- 火星:マルス(mars)という戦いの神。
- 木星:ユピテル(jupiter)で、全能の神。最高神ゼウスのことで、一番大きい惑星だからといわれています。
- 土星:サトゥルヌス(Saturnus)は、農業の神。
- 天王星:ウラノス(ouranos)天空の神。
- 海王星:ネプトゥヌス(neptunus)海や泉の神。
- 冥王星:プルト(pluto)冥界の神。イギリスの11歳の女の子が名付け親です。
※「地球」は神の名が由来ではなく、ラテン語で地球を意味する「テルス(Tellus)」が由来といわれています。
惑星については、『「惑星」の英語 一覧|9つの発音や覚え方・冠詞や由来など』でも詳しく解説していますので、ご確認下さい。
「衛星:satellite(サテライト)」の関連英語
衛星は太陽系にもたくさんありますが、一番有名なのは「月(the moon:ザ・ムーン)」ですね。
月(the moon)に関する表現の例は下記となります。
- 月光:moonlight
- 新月:new moon
- 満月:full moon
- 半月:half moon
- 三日月:crescent moon
またこれらの表現は、『「三日月」の英語|満月や新月など関連する13個の表現』でも詳しく解説しています。
宇宙の「銀河」を意味する2つの英語表現
英語で銀河や天の川を表わす表現は2つあります。
- the Milky Way (ザ・ミルキー・ウェイ)
- the Galaxy (ザ・ギャラクシー)
どちらも、冠詞の「the」がついて、頭文字は大文字になります。「the Milky Way」は古くから英語で使われてきた言葉ですが、意味はほぼ同じです。
「宇宙」に関する英語一覧
「宇宙」に関連する英語表現は様々ありますが、ここではその代表的なものをピックアップしてみました。
- 宇宙人:alien、alien being、visitor from outer space ※リトルグレイは「little gray」です。
- 宇宙船:space craft ※アポロ11号は「Apollo 11」です。
- 宇宙ロケット:cosmic rocket
- 宇宙飛行士:astronaut
- 宇宙旅行:space trip
- 宇宙食:space diet
- 小宇宙:microcosm
- 無人探査機:unmanned exploration vessel
- 宇宙化学:cosmochemistry
- 無重力状態:zero gravity ※「gravity」は重力という意味です。
- 宇宙ごみ:space debris ※くだけた言い方で、「space junk」ともいいます。
- 天体:heavenly body
- 天体望遠鏡:astronomical telescope
- 天文台:observatory ※子午線(経度0度)があるグリニッジ天文台の英語名は「Royal Observatory, Greenwich」です。
- プラネタリウム:planetarium ※発音が「プラネテアリアム」となるので要注意です。発音記【plæ̀nətéəriəm】。
- 彗星:comet ※ハレー彗星は「comet Halley」です。
- 小惑星:asteroid
- 隕石、流星:meteor
- 人工衛星:artificial satellite
- 光年:light year ※「30光年離れている」という場合は「30 light-years away」です。
- 星座:constellation
- 皆既食:total eclipse ※皆既日食は「total solar eclipse」、皆既月食は「total lunar eclipse」です。
- 部分食:partial eclipse
- NASA(アメリカ航空宇宙局):NASA(National Aeronautics and Space Administration)
また、「星」関連の表現も覚えておくと英語の幅が広がります。『「星」の英語|会話で使える!12個の表現や星座なども紹介』の記事も参考にしてみて下さい。
「宇宙」に関する英語のかっこいい名言
宇宙に関連するかっこいい名言がいくつかあるのでここで紹介します。
月に人類で初上陸したアームストロング船長の言葉が下記です。
- 英語:That’s one small step for man, one giant leap for mankind. By Neil A Armstrong
- 日本語:1人の人間としては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ。二ール・A・アームストロング
アメリカ人初の宇宙飛行士でアポロ14号で、月に行った宇宙飛行士の言葉が次です。
- 英語:It’s been a long way, but we’re here. By Alan Shepard
- 日本語:長い道のりだった。けれど、私たちはここまでたどり着いた。アラン・シェパード
次は、地動説を唱えていた、ガリレオ・ガリレイのあまりにも有名な言葉ですね。
- 英語:And yet, it moves. By Galileo Galilei
- 日本語:それでも地球は動いている。ガリレオ・ガリレイ
アインシュタインも宇宙に関しての言葉を多く残しています。その1つが次の名言です。
- 英語:Only two things are infinite, the universe and human stupidity and I’m not sure about the former. By Albert Einstein
- 日本語・無限なものが2つある。それは、宇宙と人間の愚かさだ。前者については、断言できないけど。
まとめ:「宇宙」の英語は先ずは基本を押さえることから始める!
宇宙に関する英語の基本は「space」、「the universe」、「the cosmic」の違いを理解することから。
それに加えて、太陽系の惑星は覚えておくと便利ですが、あえて暗記は不要です。自然に習得する感覚でOKです。
その他の関連英語も同様で、特に英語初心者は覚える必要はありませんが、ニュースなどでもたまに出てくるものもあるので、余裕が出てきたら知っておくとよいでしょう。
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